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トリミングあり
2008.12.19

Nikon 10.5mm F2.8より若干絞る
Canon EOSkissDX(SeoSP2)
6min.*8, ISO1600
LPS-V3FFフィルター使用

スカイメモR
ノータッチガイド

2008.12.19

V3で撮影する冬の天の川はとてもにぎやかです。今回は対角魚眼を使ってみましたが、一面にちりばめられたHU領域は大きさも形も様々で、長焦点で1ずつ撮影したら一生楽しめそうです。今回FFフィルターを使用して周辺星像がかなり悪くなったような気がします。中心部の星像が良いだけに残念です。ノーフィルタだと周辺星像もそれほど悪くありませんから、FFフィルターと魚眼レンズは相性が悪いかもしれません。



トリミングあり


2008.12.16

NGC7635, 20min*4
M1, 20min.*2
IC434, 10min.*3


ダーク補正なし
フラット補正、SI6で簡易補正のみ

FS128+Borgマルチフラットナー(F8.45)
Orion StarShoot Pro


アトラクス
77EDU+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.12.16

月は明るかったのですが、FS128のピント合わせとプレートのバランステストのつもりで撮影しました。F8でSSPがどの程度写るのかを調べるために、ノーフィルターです。NGC7635(しゃぼん玉星雲)は星も丸くなり、80分殆どガイドズレなく良い調子でした。「それでは!」と天頂越えに挑戦すべくM1を撮影すると、3枚目でこんな事になってしまいました。原因はフラットナーのカメラ回転装置のネジを一カ所閉め忘れたためです(多分・・・)。ズレの小さい最初の2枚をトリミングしてみました。赤経方向に20分で4ピクセルほど動いています。
 取り付けネジを締め直して、日周運動の動きが大きい辺りの、オリオン座の馬頭星雲で、もう一度天頂越えに挑戦しました。三ツ星が飽和してしまいそうなので10分露出にしたのですが、ズレは10分で10ピクセルにもなってしまいました。これも赤経方向で赤緯方向は安定しています。
ガイドの状態はPHDのグラフで見る限り、両軸ともきわめて良好なガイドだったので、どちらかの鏡筒のたわみが原因だと思います。

1番疑わしいのが、ガイド鏡接眼部のイメージシフトとフリップミラーが重いために、バランスが悪い点です。、下の写真のような安易な取り付け方では天頂を越えるところで動いてしまうという可能性がありますね。プレート、鏡筒バンドの取り付け方を全体的に再検討してみます。

 ちなみにオフアキシスガイダーで撮影したM27は10分天頂越えですが、星は殆ど丸く写っています。これで取り扱いが簡単だったら、問題ないのですが・・・。
2008.12.15
アトラクスプレート軽量化計画
昔、根性で穴開けした横長プレート(手前)

今回、

で作ってもらったT型プレート(奥)
2008.12.15

赤い物は沢山撮れたので、春に向けてFS128+SSPの調整を始めました。FS128は長くて重いので、反射用に作って長年使っていた横長のプレートでは不安定でした。そこで2年程オフアキシスガイダーを使っていたのですが、ケラレや光路長の調整がやっかいなので、ガイド鏡同架方式にもどしてみることにしました。
 プレートは来年の3月に稼動できれば良いくらいのつもりだったのですが、秀さんの所にお願いしたら、あっという間にできあがってしまいました。もし冬場に晴れたらM1が狙えます。
 誠報社の昔のガイドマウントはものすごくしっかりしているのですが重いので、まずは軽めの設定でやってみようと思います。F8にV3付けてM1を撮影すると、最低でも40〜50分露出は欲しいですね。V3付けずに30分と迷うところです。
2008.12.1

5min.*8
CanonEOSKissDX改
タムロン17-35mm(約20mm)
ISO800、F4, LPS-V3FFフィルター

スカイメモR、ノータッチガイド
2008.12.3

このアングルに憧れてました。撮影できるレンズが無いと諦めてましたが、前回の遠征で使ったタムロンのズームレンズで結構綺麗に写りました。周辺はトリミングしてます。20mmフルに使えると、わし星雲もまが玉星雲も入りますが、星像がいただけません。今回はエンゼルフィッシュとバーナードループが写ったので満足です。
2008.12.1

10min.*4から8枚
125SD+F4DG7704(F3.9)
Orion StarShoot Pro
LPS-V3フィルター使用

他1枚

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.12.2

夕べは最高の空でした。月曜にもかかわらず2時過ぎまで頑張ってネタを仕入れました。総露出時間は40分から80分です。長ーーー時間露出にも挑戦したいのですが、自宅脇からの撮影では屋根越し撮影になるため子午線通過までの2時間程度しか撮影チャンスがありません。
 新潟はこの先、春まであまり撮影できるような天候に恵まれません。フラットを撮影してからのんびり画像処理していきたいと思います。食べられるときに詰め込んで後からゆっくり食べる、牛の反芻状態です。私も来年は年男だったりします。
2008.11.26

2min.*4+10min.*6
125SD+F4DG7704(F3.9)
Orion StarShoot Pro

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.11.27

久々に晴れたので撮影しましたが、薄雲が切れず、星は大きく滲んでしまいました。何とかこの領域は使い物になる程度でした。まだフラット補正をしていないのですが、どんな感じになるか簡単に処理してみました。

「やりすぎ」という感じもしますが、フラット補正をしたら、やれるところまでとことん処理してみようと思います。星の滲みも何も処理していないので凄い状態ですが、この程度なら何とかなりそうです。

いろいろ撮影したのですが、他の画像はざっと見たところ全滅ですね・・・。
2008.11.1
冬の天の川

3min.*4
EOS40D無改造+Nikon10.5mm
ISO1600、F3程度

スカイメモR、ノータッチガイド
2008.11.15

前回遠征の最後の写真を処理しました。
無改造EOS40DにNikonの対角魚眼を付けて撮影した天の川です。
改造機なら赤い領域が賑やかですが、D50の改造機ではこのレンズのピントが出ないのが悔やまれます。2年前の11月下旬の遠征では黄道光を撮影できたので、ひょっとしてと思い撮ってみたのですが、だめでした。
2008.11.1
Sh2-240

10min.*12
CanonEOSkissDX(SeoSP2)
60ED+DGT(F3.9)
LPS-P2フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.11.5 B

カメラの縦横間違えました。横にすれば全景が入りそうです。
Sh2-129が、これだけ写るとなると、ひょっとするとSh2-240もと、期待したのですが、これは本当に淡いですね。何とか形は分かりますが、これ以上綺麗に仕上げていくことは不可能に近いと思います。微光星がうるさいのはV3フィルターにすれば改善されるとしても、冷却改造していないDXではノイズの影響は消せません。冷却改造してトータル3時間以上の露出がなければ作品には仕上がらないでしょう。

SSPは冷却とV3を使ったアドバンテージがあるのですが、フラットが極まりません。今の感触としては、フラット補正がうまく行けばSSPの画像が圧倒的に綺麗に仕上がると思います。
2008.11.1
Sh2-129

10min.*8
CanonEOSkissDX(SeoSP2)
60ED+DGT(F3.9)
LPS-P2フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.11.5 A

フラット補正がほぼ完璧なので、画像処理も楽勝。外気温2.7℃でノイズも少なく、77EDU+SSPに迫る写りとなりました。さすがに淡い部分は写っているだけで解像度は及びませんが、画角が広い分良い雰囲気となりました。左下のIC1396の濃さからこの星雲の淡さが分かります。冷却無しのDXでもSh2-129が狙えるのは冬場だけですね。
2008.11.1
M45

10min.*4
CanonEOSkissDX(SeoSP2)
60ED+DGT(F3.9)
LPS-P2フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.11.5 @

 今回のお楽しみは、77EDUと同じ方向で同じ露出時間、同じ枚数撮影した60EDの写真です。カメラはDX改、フィルターはLPS-P2と若干設定は異なるので、面白い比較が出来るのではないかと思いました。
 まず驚いたのはガイド精度です。77EDUはほぼ完璧(8枚重ねただけです)のガイド精度だったのに、60EDはノータッチの時とは比較になりませんが若干ズレ(8枚重ねただけです)があります。同じ赤道儀に載せているので、固定しているアルミ板の強度不足と考えて間違いないと思います。勉強になりました。
 肝心の写りは良いですね。このM45に関しては77EDU+SSP完敗?です。原因はP2とV3の差だと思います。さらに今回から有機ELパネルを使ったフラット補正を始めたのですが、フラット画像で従来通り補正するとまあまあの出来だったのですが、試しにフラットのダーク補正をしたところ、ほぼ完璧のフラット補正になりました。差が出るとは思っていなかったのでビックリです。
 ダーク補正無しのフラットとダーク補正ありのフラットではRGB変換するときのホワイトバランスが違うことに気が付いて、やっと「フラット画像のダーク補正の意味」が分かったような気がします。一歩前進しました。詳しくはそのうちデジタルマジックにまとめたいと思います。
2008.11.1
ぎょしゃ座の天の川

5min.*4
NikonD50改+タムロン17-35mm(約20mm)
ISO1600、F4

スカイメモR、ノータッチガイド
2008.11.4

秋の天の川がこんなにダイナミックだとは知りませんでした。構図をもう少し工夫すれば良かったです。エンゼルフィッシュが切れてしまいました。

これまで改造機で広角レンズを使ったことはなかったのですが、やみつきになりそうです。このレンズ17mmで使うと周辺像が悪いのですが、ちょっと望遠側にすると、まあまあの写りです(F4まで絞ってあります)。カイロを付けたのですが、広角はフードが広く浅いので、それでも結露してしまいました。
2008.11.1
M45

10min.*4
StarShootPro(SSP)
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.11.4

10分4枚では思うように周辺領域を表現できません。中心部が明るすぎるので画像処理は面倒です。加えてSh2-240の高度が上がるのを待つ間に撮影したので、例によってV3を付けたままです。今年は人気のM45のようで、すごい写真が幾つか公開されています。足元にも及びませんね。
2008.11.1
Sh2-129

10min.*8
StarShootPro(SSP)
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.11.4

前回庭先撮影でガイドに失敗したので、今度は子午線を越えるのを待って撮影しました。透明度も良くまずまずの写りです。透明度が高いと青成分が多いような気がします。HU領域の写真で見るとIC1396側にもやもやとありそうなので、狙ってみたのですが、形は分かりません。画像処理では、明るい色とりどりの恒星を上手に表現して、少しでも赤以外の領域を強調してみようと思います。
2008.11.1
コーン星雲付近

10min.*5
StarShootPro(SSP)
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.11.1

週間予報ではずっと雨の予報にもかかわらず、奇跡の快晴。星仲間のまるひさんと五泉方面に遠征しました。結露は酷かったものの秋の天の川がクッキリと見える透明度のおかげで、気持ちよい一夜を堪能しました。セッティングでパソコンのトラブルに見舞われましたが、まるひさんの的確なアドバイスで何とか復旧(さすがご専門!)し、快晴のボウズを免れました。
今回SSPは明星雲も淡い星雲も10分のコンポジットでやってみることにしました。撮影した中では明るいコーン星雲を処理してみましたが、良好な写りです。バックフォーカス0.5mmのズレは大きかったようで、見違えるような星像になりました。前回リベンジのSh2-129も期待できそうな空でしたが、その前に超難物と言われるアレの画像処理をしてみようと思います。。
2008.10.21
IC1848(胎児に似ていると言われる星雲)
10min.*4
StarShootPro
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.10.25


21日に撮影したIC1848とIC1805の半分です。V3の影響もあると思いますが、薄雲がかかっていると、赤が強いです。最初はモザイク用に構図を決めるつもりだったのですが、空も悪く時間もなかったので導入したままの状態で撮影してしまいました。この構図だと、タイトルは「おぎゃー」です・・・。

SSPとレデューサ7704の組み合わせですが、なぜか一眼の時より10mmほど焦点が長くなり、周辺星像も悪いです。フランジバックより0.5mm短い自作アダプターが原因でしょうか?シビアですね。
2008.10.21
Sh2-129
20min*3+10min.
StarShootPro
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド
2008.10.22

冷却にしたら狙ってみようと思っていた、Sh2-129を撮影しました。薄雲なのか霧なのかはっきりしない空に加えて、結露も酷かったのですが頑張ってみました。途中子午線を越えてしまったので、ガイドが不安定と言うよりは明らかに流れてしまいました。鏡筒反転して続けるべきか迷ったのですが、月の出も迫っていたので、昨日は諦めて3.5枚という中途半端なコンポジットです。写りは良くありませんが、手応えはありました。V3を使えばカラー1発撮りでもなんとか綺麗に写りそうです。条件が良ければ淡い部分が綺麗に発色してくれそうな感じもしますし、画像処理を上手くやれば周囲の星をカラフルに仕上げられそうです。
ちょっとフラット補正が合っていませんね。SI6で補正したのですが、スカイフラットを撮影して再処理してみます。幸い今週末は雨の予報なので・・・。

StarShootProですが、F4.3だとLPS-V3を付けても20分で、明るい恒星が飽和しそうです。F5.1+LPS-P2で20分撮影したまゆ星雲で星が肥大化したのは、露出が長すぎたためだと思われます。露出時間を控えめにして、コンポジット枚数を増やす方がCCD向きの撮影方法なのかも知れません。
2008.10.10
久々の月

miniBorg45EDU+1.4倍エクステンダー
+ケンコー2倍テレプラス
EOSkiss40D無改造
露出1/50 ISO400
2008.10.11

予報では雨が降り出す時間でしたが雲間から月が見えていました。私の大好きな虹の入江が好機のこともあり久しぶりに撮影してみました。機材を出すのが面倒だったので、窓からminiBorgで写してみました。雲が流れていてシーイングは悪かったのですが、ライブビューで大気の状態を確認しながらシャッターを切りました。海を綺麗に仕上げるためにNoiseNinjaを使ってみましたが、エッジ部分がなめられたような変な感じです。クレーターとエッジにはマスクをかけるべきでしょう。

10分*4枚

20分*2枚
2008.10.3
IC5146まゆ星雲

10min.*4(上)
20min.*2(下)
125SD+レデューサ7887(F5.1)
Orion StarShoot Pro

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.10.3、秋の撃沈3連発「第3弾」

これは撃沈というほどでもないですが、写りは今一つです。まゆ周辺の青いガスを強調するために多段階露光のつもりで10分と20分で露出したのですが、淡い部分の写りは、どう見ても同じです。前線の接近で時間と共に透明度が落ちていたので、後から撮った20分露出の出来が今一つなのかもしれません。 あるいは、冷却CCDでは極端に短時間では違いが出るのでしょうが、ある程度露出すれば、後は合計時間が問題で1枚の露出時間は余り影響が無いのでしょうか?
 確かに冷却CCDの作品を見ると1枚10分程度で多数枚コンポジットしているものが多いです。20分だと明るい恒星が若干肥大化し中央は飽和してしまっているようなので、無理に露出時間を延ばすよりはコンポジット枚数を稼いだ方が歩留まりも良く効率的でしょう。この辺は1眼デジカメのISOと露出時間の関係とは違っているようです。
2008.10.3
M31

6min.*4,
125SD+レデューサ7887(F5.1)
Orion StarShoot Pro

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.10.3、秋の撃沈3連発「第2弾」

前から計画していたM31のモザイク撮影なんですが、あれれ??
どこを撮影しているのでしょう?

計算通り座標を合わせたつもりなんですけど、何か変ですね?CCDの大きさの設定を間違いましたかね?TheSky Ver.6に支援ツールがあるようですが、ステライメージにもプラグインのような形で追加されるとよいです。

画像処理後


レベル調整前
2008.10.3
M31

6min.*12 ISO1600
miniBorg60ED+レデューサDGT[7866]
EOSkissDX(SEO SP2)
LPS-P2
スカイメモR、ノータッチガイド
2008.10.3、秋の撃沈3連発「第1弾」

撮影できなかった前夜と比較すると、西から前線の接近もあり空は眠くコンディションは悪かったです。露出を多めに枚数を増やせば何とかなると思ったのですが。結果どう頑張っても4分3枚に及ばない・・・

やっぱり空です。21時過ぎまではそれでも星が見えていたのですが、その後曇ってしまいました。この日の失敗はこれだけではありませんでした。
2008.9.XX

6min.*4,4枚モザイク
125SD+レデューサ7887(F5.1)
Orion StarShoot Pro

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.9.12

6分×4で4枚モザイクを計画しています。2006年に撮影したときはD50, ISO800でPLS-P2フィルターを使って14分露出していましたので、先日のテスト撮影の結果を考え合わせるとこれ位でしょう。
モザイクアシストツールという物もあるようですし、TheSkyVer.6のプロフェッショナル版にもモザイク支援機能があるようですが、今回は手書きトレースで座標を決めています。多数枚モザイクをやっている方々はどんな風に座標を計算しているのか、とても興味がありますね。これがうまくいったらA3プリンタを購入し、大きく印刷して部屋に飾りたいですね。

空が悪ければ
こんなもんです・・・
2008.9.5 その1

10min.
125SD+レデューサ7887(F5.1)
Orion StarShoot Pro

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
天気予報は雨でしたが、快晴に恵まれました。

前2回のテストと打って変わり雲一つ無い空ですが、ひどい湿気です。しゃぼん玉星雲も写りません。残念ながら、良い写真は撮れそうにない空でしたが、StarShoot Proの問題点が明らかになり、その回避策もテストできたので、ある意味では有意義な撮影でした。
2008.9.5 その2

15min.
125SD+レデューサ7887(F5.1)
Orion StarShoot Pro

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド

非常に湿度が高く外気温が1度下がった時点で機材がビショビショになるような状態でした。霧も出て普段なら撮影をやめてしまうところですが、StarShoot Proに結露が生じたので、その回避策を検討するために撮影を続けました。丸い赤外カット?フィルタが取り付け金具の直下に付いているのですが、その中心部に見事な結露を生じています。状態からみて結露防止のヒーターは入っているようですが、出力が弱いのでしょう。前2回は全く問題なかったので、極度に湿度が高いと中心部に結露するのだと思います。いったん取り外しドライヤーで結露を取り、撮影を再開しても30分ほどで再び結露します。
一般的には乾燥空気を送り込んで、結露を防止するようですが、準備がなかったので、取り付け金具にレンズ用の結露防止用のヒーターを巻いてみました。その後気温はさらに下がりましたが、結露を生じることなく撮影を続けられました。StarShoot Proの場合、構造上これで結露が生じるフィルターを温められると思います。
2008.9.5 その3

1min.
125SD+レデューサ7887(F5.1)
Orion StarShoot Pro

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
空の悪いときはこれかな?と思い撮影したのですが、

60秒ならダーク補正はいらないだろうと思ったのですが、左上にしっかり熱カブリを生じています。これは試し撮りの時にもありましたし、結露防止のヒーターが原因ならば4角に出るはずです。ほとんど露出時間に関わらず一定のようですが、ダーク減算は必ずすべきでしょう。

冷却改造1眼はダーク補正しなくてもノイズが無いんですよね?DIGICが何かやってくれているのでしょうか、それともCMOSの性能が素晴らしいのでしょうか?
2008.9.5

Borgのレデューサはカメラのフランジバックに合わせて光路長が決まっています。
42mmP0.75のネジについて

Starshoot proの方はVixenのアダプタと互換性があるのですが、れをBorgに変換するところが難問です。

@52mm>49mmフィルター変換リング
AVixen間接撮影アダプタの1部(49mmのフィルターネジが切ってある)

今回のアダプタは全くの寄せ集めですが、光映舎さんでカメラ用のアダプタを作製しているようです。とにかく37mmに近くなるように手持ちの部品を寄せ集めましたが、かなり良い出来ですって、参考になりませんかね・・・。

一応作例です。光路長による星像の乱れは問題はないようですが、結露でバタバタしていたらホコリが・・・。ヒーターを巻き付けて結露を防止していますが、画像に影響は無いようです。
NGC6992(網状星雲)
2008.9.2
15min.*2
125SD
Orion StarShoot Pro
外気温24度

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
相変わらず暑くて、雲が多いが、何とか撮影

冷却CCDのテストでどうしても撮影したかった網状星雲です。今回はOAGを外して接続方法も42mmのねじ込みを使用しました。光軸はしっかり出たようで周辺まで歪みのない星像です。残念ながらピントが追い込めないほど気流が悪く、風でガイドも安定しなかったので、星像が大きくシャープな感じはないです。外気温が24度でもこれだけ写るのは冷却の効果でしょう。ダークノイズは附属のMaxImDLで減算した方が良い感じですが、100%は消えないですね。SI6でベイヤー配列のうちにクールピクセル除去をやった方がよいでしょう。

MaxImDLでレベル補正をすると、保存ファイルに反映します。再びMaxImDLで開く場合は問題ないのですが、ステライメージで開く場合は変更できません。それからステライメージのバージョンは6.0aでないとRGB変換出来ませんでした。

Borg125SD、F6でこれだけ露出すると、わずかに周辺減光が出ますが今回もフラット画像による補正はしていません。CCDの接続方法が決定したらフラットを撮影しようと思います。


連続したノイズについて、

左:ベイヤー配列画像
右:RGB変換画像



他の画像で同じ座標を拡大してみたが、特に異常はない。



2008.9.2

スターシュートプロのファーストライトの興奮冷めやらぬ状態が続いていますが、ちょっと冷静に、ダークノイズを分析してみました。

しゃぼん玉のちょっと右下に横1列に5ピクセルほどの暗点が並んでいます。ベイヤー配列でも確認できますが、ホコリなどでは無さそうです。
CCDの欠陥かと思い、他の画像の同じ部分を拡大してみましたが認められません。撮像中にデータを失うのか、データ転送中に欠損するのか、他の画像でも同じようなノイズが希にランダムな場所で発生しているようです。ベイヤー配列でbit数をかぞえると8bitのような感じなので、転送時のエラーでしょうかね???

マニュアルに転送レートを遅くするように書いてあったので、発生頻度から考えて1段階遅くしてみたところ、無くなったような気がします(元々少ないので、よく分かりません)。
NGC7635&M52
2008.8.31
15min.
125SD
Orion StarShoot Pro
外気温21度

アトラクス、OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
スターシュートプロ、ファーストライト

雲が流れ、まともに撮像できませんでしたが、何とか1枚だけ15分露出できました。またしてもOAGでケラレてしまったのでトリミングして体裁を整えました。外気温21度、コンポジット無しの15分1枚でこれだけ写せると、嬉しくなりますね。冷却改造一眼の購入を検討している方は、選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?


画像処理は
1,SI6でダーク減算、レベル補正+デジタル現像
2,PS CS3
  恒星マスクでレベル補正
  Noise Ninja
  Astronomy tools
    _reduce large blue
    _increase star color
3,SI6でフラット補正、3*3ソフトビニング、スターシャープ
これだけです。

Starshoot proの問題点は今のところ以下の3点です。
1,5ピクセルほどつながったノイズがでる。1画像に1〜3個
2,撮像途中で中止した画像は保存できない。
3,CCDの温度が分からない。

恒星マスクを使ったレベル補正は一般化できませんが、Astronomy toolsだけを使用した再現性のある処理をデジタルマジックに載せました。
2008.8.27

光路長、訂正

ちょっとよく分からないな・・・
カタログにはCCDまでの距離は18mmとなっていたのですが、接続用の2インチのチューブが途中でねじ込み式になっていて、計測してみると、そこから18mmとなっているような感じです。図に書いたようにねじ込み部分は7.7m(ひょっとすると8mmなのかも)あるので、実際にCCDまでの距離は10.3mmと言うことになります。ちなみにこのねじはビクセンのカメラアダプタの規格と同じです(42mm、P0.75)。

それから、このStarShoot proは三ツ星さんでも取り扱いを始めましたね、気になるお値段はいくらなんでしょう?
2008.8.25

シガーソケット用のヒューズは各種ストックしてあるのですが、小さいタイプはこれまで使ったことがありませんでした。
遠征先だと泣いても泣ききれないことになってしまうのであらかじめ用意しておきましょう!
胎内星祭り(2008.8.22-24)

今年の星祭りでは、1日目に天文館ドームでの観望会を担当することになりました。60cm反射望遠鏡を使って400人近い来館者の観望をお手伝いしたらグッタリ、そのまま帰って寝てしまいました。2日目は悪天候で、結局個人的には何も出来ずに終わってしまいました。

starshoot proの試し撮りを計画していただけに残念です。20日の試し撮りの後、電源ケーブルのヒューズが飛んで、あわてて買いに行ったり、バタバタしたのが無駄になりました。週末までお天気は期待できそうにないので、しっかり準備して少ないチャンスを無駄にしないようにしたいですね。

600sec強調画像


1200-600sec
差の絶対値

いずれも等倍
2008.8.20

Orion starshoot Pro

600sec.(上),

1200-600sec.(下)

外気温28度
CCD表面温度、計測不能
(この機能がないのは非常に残念)

結露に関する注意については説明書に記載されていないような気がしますが、大丈夫なんでしょうかね?
動作テストを兼ねて撮影

ドライバーの組み込みに若干癖はありましたが、日本語環境のパソコンでも問題なくインストールでき、その後の使用でも極めて安定しています。
あいにくお天気が悪く、地上風景しか撮影できなかったので、とりあえず一眼デジカメユーザーが気になるダークを掲載します。冷却CCDは初めてなのでその道の方には「何言ってるの?」という内容かもしれませんが、一眼デジカメユーザーの視点から書いてみます。
・ISOがありません(color撮像、RAW撮像、モノクロ2*2撮像ができます)。
・RAW形式もfitsファイルで保存されるので、ステライメージでベイヤー配列のまま扱えて、もちろん現像も行えます(附属のMaxIm DLの簡易版も使いやすそうです)。
・10分のダークを撮像しました(上)。外気温28度にもかかわらず、D70と同じCCDとは思えないノイズの少なさです。内部処理がある冷却40Dと比較はできないかもしれませんが、15分ガンマ1で現像のダークはかなり良いです。熱カブリは無いので全体像は載せるまでもありません(無視できるレベルだと思います)。
・20分と10分のダーク画像を差の絶対値で重ねました(下)。殆ど差がないことが分かります。モニター機能はないのですが、ちゃんと冷却しているようです。

・フォーカス機能は使いやすく、40Dのパソコン接続ライブビューよりスムーズにピント合わせができます。ロボフォーカスなどにも挑戦したいです。

とりあえず速報です。
次回の撮影に向けて
2008.8.19

手持ちのBorgパーツで光路長を調整する工夫をしましたが、一般的なBorgレデューサの55mmより1mm長くなってしまいます。とりあえず125SDでF6のまま、使ってみようと思います。
Orion Star Shoot Pro

APSサイズのカラーCCDで周囲より30度冷却。16bit処理。
CCDの画素数は40Dに及びませんが、値段を考えると魅力的です。改造一眼デジカメユーザーは大きめの散光星雲を被写体にするシステムを組んでいると思うので、そのまま使えるのも魅力的です。これまでの冷却CCDは小さめで高密度か大きくて高価なので、望遠鏡もそれに合わせて使用しないと宝の持ち腐れになってしまいます。

カラーCCDは解像度・感度共にモノクロに及びませんが、デジカメで楽しんでいるユーザーには違和感はないのでは?と思います。
IC5146(まゆ星雲)
2008.08.08
22:45-23:40(10min.*4)

FS128+Borgマルチフラットナー(F8.45)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
ISO1600
アトラクス、OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
前回の良い写りに味を占めたものの・・・

暑い夏場に、暗くて小さな星雲を狙うのは辛いです。どう考えてもF8.45でISO1600非冷却は無謀です。確かに大きく写りますがノイズに邪魔されて解像度は今一つさえません。

今回撮影した3つの星雲をみると、夏場は露出が短ければ、それなりに解像度が期待できると言うことになりそうです。
後は露出が短ければコンポジットの枚数も増やせるので、背景を滑らかに仕上げられます。

冷却しろ!って事なんでしょうね・・・。

トリミングあり
等倍画像
M57(リング星雲)
2008.08.08
11:47-0:20(2min.*12)

FS128+Borgマルチフラットナー(F8.45)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
ISO800
アトラクス、OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
観望会では人気のM57

小さいです。下のM27と同じ倍率になりますから惑星状星雲と言われるのも分かります。屈折には不向きな対象ですが、小さいなりに神秘的です。4つ下に掲載した数年前の画像は無改造機だったので、青く写っていますが、周辺は赤いですね。M27やらせん星雲も周囲は赤いので、色の順番には意味があるのでしょう。100枚くらい撮影してレジスタックスで処理するとどうなるでしょう?

トリミングあり
等倍画像
M27(あれい状星雲)
2008.08.08
21:17-22:27(10min.*4)

FS128+Borgマルチフラットナー(F8.45)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
ISO800
アトラクス、OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
今年のM27

去年はフィルターを使って撮影しましたが、今年はフィルター無しです。赤と青が混ざっている対象にはフィルターを使わない方が自然な?色調を作りやすいような気がします。透明度は低かったのですが気流も安定していて去年より格段に良い仕上がりです。後2枚あるのですが、フラットナーの回転装置が動いて回転しています。暇になったらコンポジットをやり直して仕上げたいと思います。
しゃぼん玉星雲付近
2008.08.04

10min.*4
ISO800
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
LPS-P2フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド
予定変更

月曜日と言うこともあり、遠征せずに庭先撮影となりました。対象は去年から狙っていたしゃぼん玉星雲付近です。計画とは全く違う事になりましたが、そんなもんです・・・。ざっと処理してみましたがこれでは駄目ですね。この組み合わせだとフラット補正をしなくても良い事もあるのですが、薄雲が通過したり透明度が悪かったり、条件が悪かったせいか周辺減光が目立ちます。いよいよRAP2でフラット補正に挑戦です。
2008.8.2

朝から厚い雲に覆われています。
衛星画像から新潟県では今晩の撮影は絶望的と思われます。撮影しないと、お酒の量が増えるので困ります。
お天気悪いですね。
Borgの中川さんが、昔より晴天率が下がっているから、星だけではやっていけないと書いていたようですが、本当にそうかも知れません。月に1回を維持できないと、オヤジの趣味としてもちょっと問題があります。ストレス解消のつもりが、逆に溜まってしまいますからね。そもそも新潟は冬場の天候が悪いので、年間の撮影回数がますます減ってしまいます。機材の価格を使用回数で割ってみると一回の出撃にかなりお金がかかっていることが分かります。今年これまでの撮影は6回(満月の撮影を除く)、成果が得られたのは5回、自分なりに納得のいく写真が14枚ですから・・・・。

2008.7.30

数年前の胎内星祭りで撮影したM57

R200SS+GPDノータッチガイド
FinePixS2pro
今年の夏はこれも撮影したいなー

小さいので最近全く撮影していないのですが、FS128で頑張ってみたいです。もっと大口径のシュミカセを使うと良いのでしょうが、持っていません。
夏場はノイズが多くて大変ですが、惑星状星雲は短時間露出でも問題ないので夏向きかもしれません。

この写真はたまたまテントが隣同士になった富山から来たオジサンにデジカメだとこんなに簡単に撮影できると、デモしたときの1枚です。露出は60秒くらいだったと思いますが、写した写真がその場で見れるだけでも「うぉー」という時代でしたね。
2008.7.26

ステラナビゲータ画像より
はくちょう座
梅雨明けしたというのに、前線が停滞しています。
来週はこんな風に丸い画像を撮るつもりなのですが、晴れてくれるでしょうか?77EDUに7704を付けて35mmサイズで撮影すると、画角は60ED+7866+APSサイズに近くなります。2本アトラクスに乗せて撮り比べしてみます。何か面白そうです。
 私がこの趣味をやっていて一番楽しいのはオートガイドで撮影中、寝っ転がって双眼鏡や反射望遠鏡で観望したり、固定撮影のまねごとをやったりしているときですね。できあがった写真はその日の記念と言うか、トリガーというか、そんな物です。何年経っても、その写真を見ると撮影した時の雰囲気を思い出せますね。半自動ガイドの頃は撮影中ガイド星しか見れなかったので、自分の周りに落ちてくる光子が勿体なかったです・・・。
2008.7.1

5min.*12 ISO1600
miniBorg60ED+レデューサDGT
Nikon D50改


スカイメモR
ノータッチガイド
Borgの0.66レデューサDGTを使うようになってから、スカイメモRでのノータッチガイド撮影を行ってます。いつもオートガイドで撮影している片手間で操作しているので、仕上がりの悪さもご愛敬といった感じですが、手をかけない割にはよく写るのでやめられません。コンポジット枚数の多さ、画像処理の難しさも、撮影出来ない時のお楽しみです。

当面の課題は、ノータッチガイドのためいびつな元画像の星像を、多数枚コンポジットしても大きくしない、あるいは小さく仕上げる事です。
2008.7.1

10min.*4、ISO800
125SD+レデューサ7887(F5.1)
EOS kiss DX改(Seo SP2)

GPD+AGS-1L
三ツ星OAG
(ガイド側ケンコーACクローズアップNo.3)
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド
約3か月ぶりの成果

この所お天気とスケジュールが合わずなかなか撮影できませんでしたが梅雨のど真ん中にもかかわらず信じられないような透明度に恵まれました。相変わらず1つに的を絞らず、いろいろ撮影してしまいましたが、とりあえず初めてとった「まゆ星雲」です。ノーフィルタでRBB合成して青い部分を強調してみました。赤い星雲の周りに広がる青いガスを強調したかったのですが、光星周囲の青ハロも強調されてしまいました。まだまだ工夫が必要です。しばらくデジタルマジックに書くネタに事欠きません。

画像右下のケラレはOAGのプリズムに因る物と思われます。この日撮影した画像の中では、OAGに対して縦位置で撮影したこのカットだけに見られるので間違いないでしょう。いつもはOAGの手前で回転させるのですが、うっかりOAG後方でカメラのみ回転させてしまいました。そこでトリミングして体裁を整えてみました。大口径のような解像度にはなりませんね。
2008.6.21

Orion Star Shoot Pro 228000円!
秀さんの所に、こんなのでてましたね。D70と同じCCDだそうです。それも冷却で。
冷却40Dより安い。カラーCCDでAPSサイズ、16bit。
作例が見てみたいです。(Orionのページにある作例は渋いなー)
08.07.29:Orionホームページの作例が夏物になってました。露出時間と写りの感じは一眼デジカメと同じですね。ペリカンは先日自分が撮影したのとそっくり!。真夏にこのクオリティーがでれば、一眼デジカメユーザーにはありがたい事ではないでしょうかね?
この夏は40Dの冷却改造独走かと思われたが、この商品はダークホースになるのでは?

海外・国内どちらでもCCDユーザーからはあまりよい意見を聞かないです。既に冷却CCDを使っている方から見ると、CCDがAPSサイズ6メガなだけで他にアドバンテージがないようです。しかし一眼デジカメユーザーからみると、この価格で手持ちのシステムが生かせるAPSサイズ、その上冷却が保証されている点は有利で、冷却改造と天秤にかける価値はあると思います。さらにデジタル一眼ユーザーにとっては、加工されない生の16bit画像が扱えるという点にも興味があります。そんなわけで人柱に志願する事になりました。
2008.6.18

スーパーレデューサー6×7【8045】
BORG125EDF6.4PHに取り付けて星雲・星団の写真撮影をするための中判対応の高性能のレデューサーレンズです。前群と後群に分かれており、各々2群2枚、合計4群4枚のマルチコート付です。対物レンズの焦点距離を0.625倍にしますので、F6.4がF4と非常に明るくなり・・・

ということは、125SDではF3.75!

非常に明るいが設計も古くEDレンズではないので青ハロは出そうだ。
また、地震。山に入っている間に地震が来たら発見されないだろうな、と考えると怖くなる。最近はお天気が悪いのはもちろん、いろいろ忙しく機材いじりも全くやってない。RAP2用のフラット画像も撮影してみたいが、まだ手つかず。ちょっと手順が煩雑なのでよい画像を撮ってモチベーションを上げないと手が付けられない。
 先日、気になる中古品を見つけてしまった(見つけなければ良かった)。ポチッと行ってしまいそうな気がするが、多分日本で「私だけ?」って感じの組み合わせになるので、うまく行っても誰の役にも立たない。このレデューサはレンズが大きいので周辺減光は少なそうだし、4枚構成でコマ収差対策も十分なようだ。後方カメラ側の接続方法が分からないので調べてみたが、意外と情報が無い。SDはEDより50mm短いので、悪くすると鏡筒を新たに作らないと駄目かも知れない。

盛大に青ハロが出ているFC76+D70での作例を見つけて、ちょっとがっかり。
最悪でもイメージサークルが広いのでHACなら問題なく使えるだろう。
2008.4.6 
1:20-3:43

7min.*16 ISO1600
miniBorg60ED+レデューサDGT
Nikon D50改
LPS-P2フィルター

スカイメモR
ノータッチガイド
画像処理について

この星雲は本当に淡いので、かなり強力に画像処理しなければ見栄えがしない。撮影した本人としてはコンポジットしただけの淡い画像が一番好きなのだが、明るさとフラット補正などを行うと下の画像ができあがる。この領域はカラフルなので、レイヤーマスクを多用しないと色調を整えられない。さらに重ね合わせとぼかしを加えると上の画像ができあがる。下の画像と同じソースとは思えない状態になったが、細かく手を加えればまだまだ改善の余地はある。上下を比較して、下を完成度の低い作品ととらえるか、撮影画像に忠実な作品ととらえるか、微妙な感じである。
 
2008.4.6 
1:20-3:43

7min.*16 ISO1600
miniBorg60ED+レデューサDGT
Nikon D50改
LPS-P2フィルター

スカイメモR
ノータッチガイド
スカイメモノータッチガイド、第2弾

前回に味を占めて7分16枚ノータッチガイド。D50はISO1600だとかなり荒れるが、そこはコンポジット枚数でカバー。新潟ではこの領域を撮影できるチャンスは少ない。今回の遠征はこれを撮影するために南天の開けた早出川ダム付近のポイントを星仲間のまるひさんに教えて頂いて長距離?遠征した(新潟の自宅からほんの50km程度だが、最近庭撮ばかりなので)。12時頃までは雲が多く駄目かと思われたが、何とか撮影できた。例によって本命の割に放置して、私はGPDと格闘していたのだが、良く写った。この領域は淡いため長時間正確なガイドを必要とする。そのため本格的な架台で撮影される方が多いのだが、miniBorg60ED+DGT(F3.9)の明るさならスカイメモでノータッチでも写ってしまう所が楽しい。
2008.4.6
3:30頃

Nikon10.5mm(F3くらい)
30sec.*4 ISO1600
EOS40D無改造

固定撮影
天の川は光の壁

南中して真っ直ぐ立った天の川の方が絵になると思っていたが、昇ってきた天の川もこれほど空が良ければ見応えがある。光の壁がせり出してくるようなイメージだった。霧が出なければもっと鮮明に写りそうだ。早出川ダム周辺は夏場が楽しみな撮影地だ。
2008/4/3網状星雲再処理

2007.7.23撮影
22:19-0:00(10min.*4)*2モザイク

VixenED102SS+EDレデューサF4DG

NikonD50改
LPS-P2フィルター
GPD+AGS-1L
ガイド鏡45mmF6
DSIpro+PHDguiding
やっぱりPS CS3はすごい

今回目から鱗だった処理は、カラーの適用。モザイクする画像間の色調を見事に整えてくれた。後はスマートシャープ、アンシャープマスクを初めて使ったときもすごいと思ったが、これは本当にすごい。網状星雲は、これまで印刷するクオリティーに仕上がらなかったので一度も印刷したことがなかったが、初めて印刷してみた。NGC6960の西側がピンクなのはD50の熱ノイズの処理が悪いからだろうか?
問題もあるが、印刷する気になっただけでも1歩前進。もっと早く清水の舞台から飛び降りるべきだった。
40D冷却改造機
298,000円!
売り切れてしまいました
KYOEI お手頃価格で安定供給してくれたら、瞬く間に広まりそうだ。

ってことは、今年の夏の天文雑誌は冷却改造機の写真一色って事になるのだろうか?私はへそ曲がりなので、今年の夏は125SDでフィルム撮影と決めている。といってる舌の根も乾かぬうちに、となりそうな予感もするが、すでに一眼デジカメを5台買ってしまったので、これ以上10年後のゴミを増やすのはやめようと心に誓ったのだ。17歳で初めて一眼レフを所有してから40歳までに購入した一眼レフが4台なので、ここ数年は異常なペースである。Canonの開発路線が天文ファンの望む方向に、今後も進むとは限らないが、来年の今頃にはまたよだれの垂れそうな新型機が、発売されているに違いない。
2008.3.27

上:V3+Borg125SD(F3.9)

下:ノーフィルターFS128(F8)
 (上に合わせて縮小)
露出時間は共に15分。薄雲があって写りは悪いが条件は一緒なので、複数鏡筒コンポジットについて可能性を検討してみた。
Fが明るいとV3を使っても露出は充分だが、像が小さい分星が大きくなってしまう。F8では露出は足りないが拡大率は十分。星を大きくせず、解像度を下げずに淡い部分とHU領域をを追加できたら綺麗な写真になるのだが、上手い合成手法はないだろうか?
とりあえず、先日撮影した125SDF6の画像と合成してみた。
どちらもノーマル40Dなので似たような像だがF6とF8を合成して良い所取り出来そうな気もする。次回は7704を外してF6+V3とF8ノーフィルターで再挑戦してみたい。
2008.3.23

VixenED102SS

EOS40D無改造
ISO400, 1/250sec.

ポルタ
去年も春にこのような写真を撮った。去年より透明度が高く白い月が撮影できた。今年はライブビューが使えるのでピント合わせは楽だが、手前の木と月の両方に合焦させることは出来ない。

新潟では次の満月の時分にまだ桜が咲いているところもあるので、桜と昇る満月をこんな風に撮りたいが、
1,逆光なので桜の花の色が出ない
2,十分遠い所に桜がなければならない
3,その木より背景の山並みが低くなければならない

山頂に大きな桜の木があるところが最も有力で、その木がライトアップされていると文句なし。どこかにあるだろうか?



RAPでダーク減算
ステライメージでフラット補正
フォトショップVer.6で色調補正
(8bit処理)





RAPでダーク減算
ステライメージでフラット補正
フォトショップCS3で色調補正
(16bit処理)
ようこそ16bit処理の世界へ・・・

私の画像処理は、一見派手だが階調が貧弱であることは見る人が見れば一目瞭然で、自分自身そろそろ何とかしなければと思っていた。今回ホームズ彗星のモザイクで遂にギブアップ、レイヤー処理が16bitのフォトショップを購入してしまった。一生Ver6で充分と思っていたのに情けない。しかし、このソフトは高いだけのことはあり、他のソフトでは代用できない。
ほんの30分ほどいじった画像だが、余りの違いにしばし呆然。これまでの画像処理を全部処理をやり直したいが、それは今年の冬のお楽しみにするつもりだ。

2008.3.8 
19:15-20:30
7min.*4+7min.*4、ISO1600
125SD+BorgF4DG(F3.9)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
LPS-P2フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド
モザイク合成その後・・・

かなり見れる画像になったが、彗星の縁が画像の境界になっているために不自然だ。photomergeは強力だがこの辺は自分で調整しなければならないのだろう。画像処理をやっている方ならお気づきだろうが、彗星をマスクして周辺の色ムラを補正しているので星雲に比べて彗星が明るい。学術的には問題がある(星の数も違っていると思う・・・)。画像処理って、ある意味「創作図」を作っているような気がする。こんな風にはなるのだが、ちょっと嘘くさい感じがする。もう少し現実的な仕上がりにした方がよいだろうか?


2008.3.8 
20:40-22:00

5min.*16 ISO1600
miniBorg60ED+レデューサDGT
Nikon D50改
LPS-P2フィルター

スカイメモR
ノータッチガイド
画像処理

今回ぎょしゃ座の中心部は念願かなった構図で写りもまずまずだったが、M38があまりにボテボテなので、禁断の画像処理に手を染めた。
16枚コンポジットして色調を整えた画像の上に、コンポジット無しのM38周辺のみを暗比較60%で重ねた。それほど違和感はなく、目立つ星団がスッキリしたため画像全体のぼってりした感じが少なくなった。
画像処理は何処までやるべきなのか、いつも悩んでしまう。1枚の画像では分離されている星団がコンポジットで醜くなるのは、コンポジットの問題なので、後からそれを補正するのは問題ないような、あるような。
2008.3.8
10min.*2
ISO800
125SD(F6)
+Borg35mmフラットナー
EOS 40D

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド
M101

16枚セットして仮眠をとったらベタ曇り・・・。4枚目からは真っ白。
目を離してからほんの20分で曇ってしまったことになる。この白い画像はフラット画像に使えるのだろうか?気合いを入れたM101だが結局いつもと同じような情けないクオリティーとなった。

フィルターを入れないとF610分でもかなり良く写る。V3を使うとHU領域が比較的良く写るがFが大きいと露出が足りなくなる。明るい屈折は焦点距離が短い。そこで、
1,ノーフィルターFS128(F8)
2,V3+Borg125SD(F3.9)
この2つの画像を合成したらどうなるだろうか?星雲の大きさを合わせてR画像のみ明比較すると、何かうまくいきそうな気がするのだが。
2008.3.8 
20:40-22:00

5min.*16 ISO1600
miniBorg60ED+レデューサDGT
Nikon D50改
LPS-P2フィルター

スカイメモR
ノータッチガイド
以前からこの画角で撮影したかったが、モザイクは面倒だし、なかなか上手く行かなかった。これ位の焦点距離で撮影したい場所は沢山あるので、これから楽しみだ。なんと言ってもノータッチガイドなので電源も軽量ですむから、遠征時に片手間撮影出来るところが良い。M38がボテボテだが、ノータッチガイドで16枚コンポジットなので、仕方がない。
2008.3.8 
19:20-20:20

4min.*12 ISO1600
miniBorg60ED+レデューサDGT
Nikon D50改
LPS-P2フィルター

スカイメモR
ノータッチガイド
やっぱりコンポジット枚数

構図を決めたら裏庭に放置
125SDと格闘している間、黙々と12枚撮り続けてくれた。125SDではそれぞれ4枚コンポジットなので、ホームズ彗星の外縁の写りが悪い。時間が限られているときは1カットで入るレンズを選ぶべきかも知れない。
2008.3.8 
19:15-20:30
7min.*4+7min.*4、ISO1600
125SD+BorgF4DG(F3.9)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
LPS-P2フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド
ついに衝突! ホームズ彗星とカリフォルニア星雲

ニアミスというよりは淡い部分では重なっている。撮影できて本当にラッキーだった。いつもの撮影地は積雪で入れないので、光害を覚悟で庭先から西に傾いた彗星を狙った。125SDではレデューサを使っても入らないので、モザイク合成となったが、かぶりのある画像をつなぎ合わせるのは至難の業だった。
これから画像処理は何度かやり直すことになると思うが、彗星に横線が入っているのは何故だろう?

カブリ補正用の画像を作って再処理。まだ彗星の上部が不自然にかけている。カブリ画像のバランスが悪いようだ。コンポジット前に行う処理なので、全部画像処理をやり直さなければならない。もう少し気力が充実したら再チャレンジ!
2008.3.5

Borg60ED+レデューサDGT
NikonD50改 LPS-P2
60sec. 1枚 ISO1600
スカイメモR、ノータッチガイド
冬型の気圧配置の中、何とか位置だけは確認できた。
新潟市の自宅前なので電線が写ってしまった。彗星は思っていたよりも星雲に近く、明日辺りからは重なってしまいそうだ。5分程度まで露出が延ばせればそれなりの写真になりそうだが、天候はどうだろうか?新潟では土曜に晴れ間が期待できそうなので、本番前に写りを確かめておきたい。
2008.3.3

気象庁、黄砂情報より
3月に入ったが天気図は冬型。お天気が悪い上に西の方からは黄砂来襲のニュースが・・・

今週はホームズ彗星とカリフォルニア星雲のランデブーなので、なんとしても撮影したい。県外脱出も考えたが「貧乏暇無し」休みが取れない。カリフォルニア星雲は薄明終了の19時過ぎにはかなり高度が下がっているので、200mm程度で狙うのが定石だろう。何とかモニター中の125SDで、モザイク合成に挑戦したいが、チャンスがあるだろうか?

2008.1.4

2008.1.7

M45
2008.1.4
15min.*2、ISO1600
125SD+BorgF4DG(F3.9)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
LPS-V3フィルター
GPD+AGS-1L
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド

バラ星雲(NGC2237)
2008.1.7
15min.*2、ISO1600
125SD+BorgF4DG(F3.9)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド
2008年撮り始めは、Borg125SD

普通だったら絶対撮影する気にならない空だったが、高度が高くて明るい星雲ならば写ると信じて挑戦。125mmF3.9の性能を生かし切れたか疑問はある。とりあえず77EDUに勝る速写性は確認できた。大口径でFが明るいだけに周辺減光の処理はなかなか難しく、かなり気を付けたつもりだがM45は明らかに中心部が明るい。バラ星雲でもまだまだ不十分。フラット画像の作り方と補正方法に問題があることは明かである。RAPの新バージョンを待って再挑戦ということで、今年の画像処理の目標は「背景の平坦化」

11月からGPD+AGS-1Lの自動導入が不調だったが、原因は低温によるグリスの硬化で、モーターが回転しづらくなったため、と判明(−4℃で全く回らなくなり気が付きました)。ウォームの遊びを大きくして、ギア回転の負荷を少なくすることで解決。

3月までは125SDで撮影することになるが、次回の撮影ではV3FFフィルターを使わずに、P2を7704のフィルターボックスに入れてクラゲに再挑戦したい。レデューサを使わずに春の銀河にも挑戦したいが750mm+一眼デジカメでは、ちょっと迫力に欠けそうだ。