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2008.12.19撮影

Nikon 10.5mm F2.8より若干絞る
(自作絞り用部品を装着)
Canon EOSkissDX(SeoSP2)
6min.*8, ISO1600
LPS-V3FFフィルター使用

スカイメモR
ノータッチガイド
2008.12.22

この画像、LPS-V3の恩恵で比較的光害のある自宅周辺でもこれだけ写すことが出来ましたが、周辺星像が極端に悪く、このままではどうにも綺麗になりません。そこで、以下のような処理を行いました。
1,周辺のトリミング(思い切って周辺は捨てました)
2,フォトショップ->フィルター->変形->レンズ補正で周辺星像を改善
3,星マスクとグラデーションマスクで周辺星像のみ縮小
4,SI6でスターシャープ
それなりに仕上がりましたが、捨てた周辺がおしい!FFフィルターを入れなければ周辺星像は良好なので、レンズを絞っても改善しないでしょうかね?

結局は良い空でノーフィルター長時間露出しか無いでしょう。
2008.12.16撮影

NGC7635, 20min*4

FS128+Borgマルチフラットナー(F8.45)
Orion StarShoot Pro

アトラクス
77EDU+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.12.20

FS128のプレートテスト撮影で唯一まともに写ったしゃぼん玉星雲です。
かなり西に傾いていたので、たわみが発生しにくかったのだと思います。光害カットフィルターを使っていませんが、フラット補正は一発で極まりました。HU領域の写りもそこそこだと思います。ピントもガイドも今一つのなので、気合いの入っていない画像処理です。
 焦点が長い分しゃぼん玉の構造はよく分かりますが、クローズアップすると、微細構造は今一つです(シャープ系のフィルターを使いすぎて恒星周囲に黒い縁が出来ていますが、星雲の解像度はパッとしません)。とりあえずガイド鏡の取り付け方法を改善するためのプレートの穴あけ作業は終了しました。次回、ガイドの状態を見て春物のシステム構成を考えようと思います。

星雲部分をトリミング
2008.12.1撮影

10min.*4
125SD+F4DG7704(F3.9)
Orion StarShoot Pro
LPS-V3フィルター

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.12.10

1日に撮影した画像もとうとう最後の1枚になりました。これはレデューサ向きの大きさではありませんし、天頂越えで4枚しか撮影できなかったのであまり期待していませんでした。V3を付けるとHU領域は綺麗に出ますがM33の淡い腕は今一つですね。いつかはガッツリ撮影しようと思っています。
2008.12.1撮影

10min.*8
125SD+F4DG7704(F3.9)
Orion StarShoot Pro
LPS-V3フィルター

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.12.6

毎日1枚ずつ仕上げてますが、よくもまあ赤い物ばっかりそろえたものです。我ながらちょっと反省しています。この画像では8枚全て使うことが出来ました。春にホームズ彗星を撮影したときに、画像右上(星雲の北西?)には絶対何かあると思っていたのですが、こんな感じで、ごく淡いガスがあるようです(本当かな?)。彗星とは無関係のガスなのでガッカリです。この星雲はカリフォルニアの形をしている部分が明るすぎる?ので周囲のガスを綺麗に見せるのが大変です(赤いだけですけど・・・)。





ピンぼけ補正
2008.12.1撮影

10min.*7
125SD+F4DG7704(F3.9)
Orion StarShoot Pro
LPS-V3フィルター

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.12.5

12月1日最後に撮影した「わし星雲」は、気温の影響か若干ピントが甘いです。このような元画像で、星マスクを使った処理を行うと、明るい恒星の2重丸が目立ってしまいます。下の画像は明るさの中間値でこれを緩和した画像ですが、今度は明るい恒星に芯が無く円盤になってしまっています。1つずつ芯を残して選択すると綺麗になるのですが、めんどくさいですね。

もう1つの違いは、上はLPS-V3で不足する青を増幅?(B画像を取り出して調整レイヤーに使ってレベルを上げているだけです)しています。下はV3本来の色調です。赤が強すぎますよね。

またもやT-FIXさんのページにタイムリーなネタが・・・しかも同じ対象、なんか運命を感じてしまいます。
早速、ピンぼけ補正やってみました。私は星マスクを星像を維持するために使ってましたが、これは掟破りのすごい技。
2008.12.1撮影

10min.*6
125SD+F4DG7704(F3.9)
Orion StarShoot Pro
LPS-V3フィルター

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.12.4

8枚撮影しましたが、飛行機の通過、ガイドミスで6枚となりました。クラゲをもう少し隅に置いた方が良かったですね。どのみち湯気は全部はいらないのでそのうち77EDでも撮影してみたいです。LPS−V3の色ムラはこの構図が一番強かったです。街灯や隣家の灯りの影響だと思うのですが、フィルターを使わなければここまで星雲が浮き出てこないので仕方ありません。
2008.12.1撮影

10min.*6
125SD+F4DG7704(F3.9)
Orion StarShoot Pro
LPS-V3フィルター

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.12.3

とても良い空だったので撮り貯め出来ました。まが玉星雲は去年125SDを手にしたとき最初に撮影した対象の1つです。比較は我流処理に載せておきました。この星雲は周囲に赤いガスが散在しているのですが、星雲と同じ色なので、淡い部分を強調すると星雲が目立たなくなり、淡い部分を出さないとコントラストが強すぎて難しい対象ですね。
LPS-V3は前回遠征で使用したときは問題になりませんでしたが、町中で使うと色ムラが気になります。なかなか除去できません。

明るい恒星の処理は今一つですが、まずはこんな感じです。
2008.11.26撮影

2min.*4+10min.*6
125SD+F4DG7704(F3.9)
Orion StarShoot Pro

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.12.2
T-Fixさんにインスパイアされて、恒星周囲の薄雲に因る滲みを軽減してみました。目標があると画像処理はやりやすいです。微光星はあまり差が目立ちませんが、明るい星の芯の鋭さはεにかないませんね。

恒星周囲のハロは限局的で境界もはっきりしているので、除去しやすいですが、薄雲でぼけた感じというのは広範囲で、当然星雲の淡い部分も関わっているのでそれだけはぎ取ることは至難の業です。
 今回試した方法は、以前「星の牧場」のよっちゃんさんが公開していた彩度を100%にして調整する技を使って、特定色域の選択で周囲との色調を合わせるというシンプルな方法です。この時背景にある星雲の色調を変化させないように気を付けないと、ただのお絵かきになってしまいます。たとえばボケが青系で背景の星雲が赤系であったら、青系のみの修正で最後に灰色で整えるという感じです。結果左のようになったのですが、「どこが変わったの?」と言う程度です。実際うまく効果の出る星と、うまく行かない星があります。
理由は分かりませんが、我流処理ですから・・・

撮影時の気象条件に因る画像を改ざんしてしまったら、それは写真では無くて作り物になってしまうような気もしますが、既に十分「作り物」なので、大目に見て下さい。
2008.11.26撮影

2min.*4+10min.*6
125SD+F4DG7704(F3.9)
Orion StarShoot Pro

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.12.1
またT-FIXさんと同じ対象をアップしてました。奇遇ですね。そしてまた私のM42は赤いですね。赤いの好きなんですよ・・・。でもちょっとだけ赤のレベルを下げました。
 それにしても精密に調整されたεは鋭くシャープな星像です。反射を使いこなしている方は本当に凄い技術力です。

2008.11.30

忘年会でちょっと二日酔いですが、仕上げてみました。1つ下はちょっとムキムキしすぎている気がしてきたので、少し軟かくしました。淡い部分はうっすら赤い方が良いと思うのは私だけでしょうか?

・明るい恒星のハロとぼってり感の解消
・人工衛星の軌跡の除去
今回はこの2点をがんばってみました。ハイアマチュアの方達はどういう方法を使っているのか興味がありますが、私は、選択>境界線調整(1pixel)ぼかす>明るさの中間値(10pixel程度)>明度を下げる(-1)、こんな感じでやっています。
何が面倒かといえば、調整する範囲を1つずつ選択していることです。目から鱗のハイテクニックは、ないものでしょうか?

追記:
酔いが覚めて見てみると、ハロはとれてますが、薄雲による滲みは残ってます。滲みの範囲からみて、これ以上除去するのは無理かも知れません。ちょっと眠い感じがするので細かい部分の破綻には目をつぶって、緑を強調してみました。

ちょっと大きめです
2008.11.26撮影

2min.*4+10min.*6
125SD+F4DG7704(F3.9)
Orion StarShoot Pro

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.11.29

薄雲があり星は滲んでしまったのですが、画像処理で何とかここまで目立たなくしました。明るい恒星のぼってりした感じも何とかしたいところですが、今回の撮影条件ではこの辺が限界ですかね。人工衛星も邪魔ですが、とりあえず・・・。
 周辺部にこだわりすぎの感じはありますが、中心部を負けないくらい派手に仕上げてみました。M42は本当に奥が深い星雲で、もっと先がありそうな感じです。
 撮影ノートにフラット補正前にSI6で簡単に処理した画像を載せてありますが、フラット画像を使ったフラット補正がいかに重要かよく分かります。中心部の緑が濃すぎますね。それに周辺の淡い部分が出てきません。フラット画像が極まるとあぶり出しの様に見えてくる感じがたまりません。

ここで限界を感じていたのだが・・

我流処理BCで
ここまで来た
2008.11.1撮影
Sh2-240

10min.*12
CanonEOSkissDX(SeoSP2)
60ED+DGT(F3.9)
LPS-P2フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.11.21

★★「星の牧場」のよっちゃんさん、星マスクの解説ありがとうございます!!、作り方は私ごときより、ずっと精密で勉強になりました。何より、プロもやっている処理だと分かって、とても安心しました!!★★

冷却改造していないEOSkissDX(SeoSP2)で、これだけ写せました!
外気温2度とF3.9の明るさに助けられたのは確かですがSSPと遜色ない感じにまで漕ぎ着けたのは驚きです。ただしコンポジット後の画像ではこの程度??星雲が見えません。ここまでするには画像処理オンパレードだったのです。悪くすると本当は元画像に何も写っていないのかも知れません・・・。

残っている問題は明るい恒星の周囲に出来る赤ボケです。やっかいなことに、このボケは星雲本体より明るい所もあるのです。ッてことは本当にあるの??多分そんなことはないと思うのですが、場所によってボケ具合にムラがあります。全てがアーティファクトとも言い切れないような所もあるので処理に困ります。
 追加:ネットで冷却CCDのHUモノクロ画像を検索したところ、こんな感じでモヤモヤしているようですね。

どうでしょ?
2008.11.1撮影
Sh2-240

10min.*12
StarShootPro(SSP)
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.11.17

今朝、いつものようにブログやホームページを巡回していたら、できたてほやほやのSh2-240がT-FIXさんのブログに掲載されていました。εの240新鮮です。読んでみると、まるで私の画像のことだ!、「星が赤くて透明感がない・・・」。同じ画像をずっといじっていると分からなくなってしまうのですね。早速お昼ご飯を食べながら今までの画像で手直しです。

この所「微光星の肥大化防止」「背景のノイズ除去と平坦化」を目標にしていましたが、決定的に欠けているのは「透明感」です。もっと透明感のある背景を求めて、もう1度最初から組み立て直してみようと思います。

昼休みも終わるので、とりあえず・・・
背景を平坦にするのではなく、奥行きを出すように我流処理の平坦化を使ってみました。
2008.11.1撮影
Sh2-240

10min.*12
StarShootPro(SSP)
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.11.11

77mmの望遠鏡で冷却カラーCCDを使って2時間露出。納得してもらえるレベルでしょうか?Sh2-240を撮影したことがある人なら許してくれる出来だと思うのですが・・・。
前回の処理から進歩したのは背景部分のノイズを目立たなくして平坦化を計ったことです。星雲内部も星雲の構造だかノイズだか分からない部分がありますが切り離せません。HU画像の写真で見ると内部もスッキリしているようですね。明るい恒星のハロは除去しましたが、恒星本体の色が飛んでいます。星雲は強調しましたが微細構造は潰れています。これを改善する手だてを考えて冬を越すことになりそうです。
2008.10.3撮影
M31アンドロメダ大銀河

6min.*12+4min.*3 ISO1600
miniBorg60ED+レデューサDGT[7866]
EOSkissDX(SEO SP2)
LPS-P2
スカイメモR、GPDノータッチガイド
2008.11.10

赤い物が続いたので、今回良くできたフラット画像で以前諦めたM31を再処理してみました。60ED+DGTはカメラ回転装置が無く、鏡筒を回転しているのでフラットの使い回しが出来るのでありがたいです。フラット補正はうまく行き残ったカブリも綺麗に補正できましたが、やはり眠いです。そこで信じられないほど良く写った4min.*3の画像を星雲部分に重ねて仕上げてみました。
 今年は125SDでモザイクに挑戦しようと思っていたM31ですが、これで十分です。
2008.11.1撮影
Sh2-129

10min.*5
StarShootPro(SSP)
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイ
2008.11.8

画像処理の基本はフラット補正なんですね。フラット補正がしっかりしてない画像は手を加える所が多くなるので、結果どこかで破綻してしまいます。V3フィルターの場合、カブリはSI6でRGB毎に補正する必要がありますが、周辺減光がきっちり補正されていると直線的な補正なのでとても楽です。
コーン星雲の左側に写っているIC446はこれだけでも十分絵になる綺麗な星雲ですが、プレアデス周囲の淡い星雲と違ってV3でも良く写るようです。

IC446の周囲は本当にこんなに青いのでしょうか?カブリ補正がうまく行っていないのかも知れません。

60ED+EOSkissDX改の作品と比較すると楽しいです。
2008.11.1撮影
Sh2-129

10min.*8
StarShootPro(SSP)
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイ
2008.11.8

虻蜂取らず。

一晩で淡い物2つは無理ですね。どちらか1つをしっかり撮影すべきでしょう。
それでもフラット補正がしっかりしたので、IC1396との間にある暗黒帯付近のモヤモヤした感じが出てきました。ここをくっきりさせるのがハイアマチュアで、ノイズなんだか星雲なんだか中途半端に仕上げるのが私のような一般人です。

60ED+EOSkissDX改の作品
と比べると面白いです。
2008.11.1撮影
Sh2-240

10min.*12
StarShootPro(SSP)
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.11.8

夕べは仕事が終わってからELパネルでフラット画像の撮影をしました。セロファンが無かったので色付きの半透明のシートを使用しました。何色か試しましたがLPS-V3の補正には青が良いようです。結果は左のようになりました。フラットが決まらない画像を処理すると調整レイヤーの数が増えて結果嘘くさくなりますが、今回はスッキリしたと思います。12枚使っていた調整レイヤーは7枚となりました。
 明るい恒星のハロにも極力気を遣って仕上げてみました。ちょっと微光星を抑えすぎた気もします。まだ全体に眠い感じなので、ちょっと時間をおいてメリハリを付けてみたいと思いますが、土台は決まったような感じです。12枚で0.3ピクセルしかずれていないので、全くトリミングしていませんが、APSサイズなら周辺の1ピクセルまで破綻しない77EDU+F4DGの組み合わせは大好きです。

60ED+EOSkissDX改の作品と比べると面白いです。
2008.11.1撮影

10min.*4
miniBorg60ED+レデューサDGT(F3.9)
EOSkissDX(SEO SP2)
ISO1600, LPS-P2

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.11.7

撮影から1週間未処理の画像もまだあるのですが、とりあえず気になる画像をいじっています。
中心部の星団周囲があまりに明るいので、HDR等の合成技術を使わないと周辺部を強調できません。この作品では、中心部を無視して強調した画像と中心部を綺麗に調整した画像を重ね合わせて作っています。マスクを使っても良いのですが、重ね合わせの方が楽なような気がします。無理に周辺部にこだわらなければ中心部が綺麗で十分という気がしますが、これくらいの画角だとちょっと寂しいですね。
せめて後4枚コンポジットできればかなり迫力が出ると思います。チャンスがあれば撮り足したいですね。
2008.11.1
Sh2-240

10min.*12
StarShootPro(SSP)
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.11.3

淡いとは聞いていたのですが、これはとんでもなく淡いです。最高の透明度、F4.3、ガイド誤差2時間で0.3ピクセルで、こんなもんです。下のSh2-129なんてカワイイもんですね。ナローバンドの作品が多いので、カラー一発撮りの色調はどんな感じになるのでしょうね。たぶん赤メインでしょうけど若干青があるようなノイズのような判別できない状況です。
 コンポジット後レベル補正をした段階で階調幅は300を切っていました。16bit処理なのに、最終的に浮き出た星雲部分は、まるで以前8bitで処理した網状星雲です。果たして綺麗に仕上げることが出来るのでしょうか?

途中経過です。ナローバンドのモノクロ作品のようなスッキリした感じが無く、カラー一発撮りらしい雑味が多いのは良いのか、悪いのか迷うところです。
2008.10.21撮影
Sh2-129
20min*3+10min.
StarShootPro
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.10.26

新月期の週末になると天気が悪いのは日頃の行いが悪いせいでしょうか。

スカイフラットで補正し直して、画像処理しました。V3による微妙な色カブリにはSI6のカブリ補正が有効です。かなり綺麗になりましたが、ガイドで失敗、ねむい空と結露と最低の撮影だったので、是非とも良い条件で再挑戦したいです。フラット補正が上手くいったので星雲を強調するマスクは使わずに、この淡い星雲の形を表現することは出来ました。このマスクを使用して星雲を更に強調すると、ここまで出来ます。ガイドが甘いので解像度は悪いですけどね。
すっきり画像処理するには20分8枚は必要でしょう。
M45(プレアデス星団)
2007.10.2撮影

15min. 2枚コンポジット
ISO1600
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
LPS-V3フィルター

GPD+AGS-1L
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.10.18

これも去年撮影した画像です。V3は青が出にくいと言われていますが、30分露出でここまで出せました。コンポジット枚数が2枚なので淡い部分は荒いですが、去年はどう頑張ってもここまで綺麗に表現出来ませんでした。

後はこの処理を生かせる素材を手に入れるだけなのですが、来週のお天気はどうでしょう?


最新画像(大きめ)
IC1396
2007.10.2撮影

10min. 4枚コンポジット
ISO1600
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
LPS-V3フィルター

GPD+AGS-1L
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.10.16

画像処理ばかりやっているのも飽きてきました。撮影したいですね。それなのに昨晩も晴天の月夜。今年は巡り合わせが悪いです。

この画像は昨年LPS-V3で撮影したものですが、それ以降、この星雲については越える物が撮れないので、ずーっと画像処理練習の材料にしています。

 さて今回の出来はどうでしょう?残念なのはフラット補正が充分ではないことと、恒星の色調が飛んでしまっていることです(大きめの画像はフラット補正からやり直したものです。かなり違います)。撮影直後の画像処理はこんな感じなので同じ元画像とは思えません。


これは良い例
この処理は星雲部分には全く影響しないので、淡い部分がしっかり写っている画像は、そのレベルが背景以上ならば反映される。処理前

これは悪い例
背景は平坦でも星像や星雲部分のクオリティーが改善するわけではない。かえって背景が綺麗なために星雲のアラやボケが目立ってしまう。処理前

これも悪い例
淡い部分が元画像に写っていなければ、背景は綺麗でも何も見えない。
処理前

2008.10.15

満月の夜に一人吠えてしまいました。しつこいカブリや高感度での色ムラをスッキリ除去して、レベル50(変更も可能)で平坦な背景を手に入れました(単にレベル50のべた塗りを使うと微光星がつぶれてしまうんですよね)。

 勿論背景がどんなに平坦でも星雲は元画像で写っているところまでしか表現できません。それに星雲部分のクオリティーは元画像を反映しています。決して駄目な画像が綺麗になるわけでないことは作例を見て頂ければ分かると思います。平坦化処理前の画像と比較すると色ムラやわずかな周辺減光は全てキャンセルできていることが分かると思います。背景がほとんど無い作品で使用すると淡い星雲部分のレベルが50程度だったりするので、コントラストが低下してしまいます。

原理は画像上の全ての星を除いて、元画像の色ムラ同士を「差の絶対値」で減算しまえば良いわけです。全てフォトショップ上で機械的操作で行えますので、人為的に調整したりする部分はほとんどありません。カブリ補正のマスク処理などよりは意図的な加工にならないと思います。ですから製作者が知らない未知の星雲があったとしてもそれが背景のレベル以上ならば写ります。

ただし、どんな画像でも補整できるわけではなく、当然ある程度背景が整っていなければ使用できません。星雲部分のクオリティーを高めるためには、正確なダーク減算とフラット補正を行った上で使用すべき処理です。
2008.10.3撮影
M45

8min.*6 ISO1600
miniBorg60ED+レデューサDGT[7866]
EOSkissDX(SEO SP2)
LPS-P2
スカイメモR、ノータッチガイド
2008.10.13

低気圧の接近で低高度の内に撮影を始めたため元画像は極めて良くないです。結局7枚目で曇ったので6枚コンポジットです。当然、淡い部分は出ませんでした。今シーズンは条件の良いときに、周辺部のごく淡い星雲に挑戦したいです。ノータッチガイド+非冷却でどこまで写るか試したいのと、冷却一眼で狙っている方が多いと思うので、比較の意味でSSPでも撮影しておきたいです。

これを仕上げるにあたっては淡い部分を切り捨てて、いかに背景を平坦に近づけるかに主眼を置きました。ISO1600のノイズ、低高度でのカブリ、周辺減光、全てが厳しい条件でしたので、私にはこの辺が限界です。







IC5146まゆ星雲

2008.10.3撮影
10min.*4+20min.*2
125SD+レデューサ7887(F5.1)
Orion StarShoot Pro



2008.08.08撮影
10min.*4 ISO1600
FS128+Borgマルチフラットナー(F8.45)
EOS kiss DX改(Seo SP2)



2008.7.1撮影
10min.*4、ISO800
125SD+レデューサ7887(F5.1)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
2008.10.6

今年は3回まゆ星雲を撮影してしまいました。こんな事も珍しいです。毎回目標を決めて撮影準備をしているのですが、まゆ星雲は、何時もついでに撮影している場合が多いです。撮影機材も3回とも異なっているのである意味面白いです。

 10月3日は透明度が今一つ、風も強かったので星像が大きいです。露出は頑張って80分、さすがに淡い部分は良く写ってます。カメラはOrion StarShootProですが何となく階調豊かなように見えます。恒星マスクを使っても、これくらいなので、星雲マスクだけだとこんな風になってしまいます。

 8月8日は暑いのに暗い光学系、ノイズに埋もれた星雲を無理矢理掘り出しているので階調が浅いです。星像は抜群です。春の銀河をこの光学系にStarShootProで撮ったらどんなもんでしょう?

 7月1日透明度は素晴らしかったのでISO800で40分にもかかわらず、かなり淡い部分が写っています。架台がGPDなので若干ガイドが甘いかも知れませんが、星像もなかなか良いです。まだ微光星マスクを編み出す前の画像処理でここまで星像が良いのは天候のおかげです。

3枚の良いところを合わせると、素晴らしい作品になると思いますが、「良い所取りコンポジット」というのは無いでしょうかね?
2008.9.29
M31

4min.*3 ISO1600
miniBorg60ED+レデューサDGT[7866]
EOSkissDX(SEO SP2)
LPS-P2

VixenGPD+AGS-1L ノータッチガイド
2008.10.1

星雲周囲の淡い部分を強調するためにフォトショップ上で周辺減光と色ムラを微調整しました。LPS−P2は無理をすると色ムラが気になってしまいます。
周辺星像についても、私の場合フラット画像が完璧ではないので、微光星マスクに最終的なレベル補正後の周辺減光分を追加してやることで星像の劣化を抑えられます。周辺部の恒星数が下の画像より多いのにあまり伸びていません。

オートガイドでISO800 10分8枚 で見れる作品になりそうです。
2008.9.29
M31

4min.*3 ISO1600
miniBorg60ED+レデューサDGT[7866]
EOSkissDX(SEO SP2)
LPS-P2


VixenGPD+AGS-1L ノータッチガイド
2008.9.30

昨晩はピント合わせの確認のための試し撮りでした。この所、腰をすえて撮影出来るような天候に巡り会わないです。結果ピントは出ましたが、左上の星像が伸びています。Nikonの時には調整して無くなったので、カメラマウントの問題だと思います。背景はかなり暗めに星雲はちょっと派手に仕上げてみました。SI6のLab色調補正を使うとHU領域を簡単に強調できました。この領域には赤い物がそれしかないからでしょう。
ちなみに色彩強調しないちょっと大きめの画像です。背景をグレーにするとこんな風になります。4分3枚ですからクオリティーは低いですが、なんか凄いですよね。コンポジット枚数は中途半端ですが、ベイヤー配列のうちにダーク補正、フラット補正を行って、微光星マスクでレベル補正(星雲のマスクは中心部のみ)、星像の処理までしっかりやっています。お天気に恵まれたらガッツリ撮影して、ちょっと大きめのM31を作りたいですね。



2007.10.7撮影
IC1805(ハート星雲)
15min*2+10min.*2
ISO1600
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.9.29

画像処理技術は1年経つとこれほど違うのか!

去年の暮れから今年にかけて、LPS-V3で撮影したこの画像を真っ赤にしないで仕上げる技術を身につけて満足していたのですが、今見ると、明るい部分は飽和しているし、星はでかいし欠点ばかりが目に付きます。下の画像は現像からやり直して最新の微光星マスク、光害カットフィルター用カブリ補正、ついでに明るい恒星の色調再現処理までやってみました。今の私の目には下の画像が格段に良いと分かるのですが、去年の私なら「ねむい!」と思ったでしょう。もう少しコントラストを上げた方が派手になりますが、対比の意味でこれ位にしてみました(ちょっと大人になったかな?)。

新しいフラット補正


従来のフラット補正
しゃぼん玉星雲付近(2008.8.4撮影)

10min.*4
ISO800
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
LPS-P2フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド
2008.9.28

フラット補正も一歩前進?
これまではRAPを使っていたので、フラット補正は現像後に行っていました。今回初めてSI6でダーク減算とフラット補正を行ってから現像するという方法を使いました。フラット画像はRGBの山を合わせたフラットを作製し減算するという一般的な方法です。

今回のミソは、その後です。LPS−P2フィルター等の光害カットフィルターを使うとフラット補正をしても色ムラが残ることがあります。この原因の1つにRとGBで異なったカブリを生じる事はFS128のページに書きましたが、これを信じてSI6の周辺減光・カブリ補正を使ってみました。
 まずRについてポイント指定を使わずに周辺減光を軽減します。この時GBには手を触れません。その後今度はカブリ補正でGとBについてだけ補正します。Rの周辺減光が補正されていれば、GBのカブリはわかりやすいので補正が楽に出来ます。現像前にフラット補正をしたことで階調には余裕があるようで、2回に分けてもまだ画像処理出来る階調幅が残りました。Rにカブリは無いので最終的にGBに若干周辺減光が残る事になります。これはレベル補正がある程度決まったところで、仕上げにちょっと補正するだけで良さそうです。

ポイントは最初にGBの周辺減光をいじらない事だと思います。2つのサムネイルをみるだけでも違いが分かります。

今回の処理

7月の処理


3月の処理

ぎょしゃ座の中心部
2008.3.8撮影

5min.*16 ISO1600
miniBorg60ED+レデューサDGT
Nikon D50改
LPS-P2フィルター

スカイメモR
ノータッチガイド



これだったらノータッチガイドだと
分からないでしょう?
2008.9.22

連休中の方も多いでしょうが、私は職場で仕事の合間に画像処理してます。

と言うのも、夕べ布団の中で、こんなマスクを作る方法を思いついたのです。
過去の画像と比較すると効果は絶大です。

元画像から星雲成分だけを引き算することは、これまで上手くいかなかったのですが、ダスト&スクラッチ画像を元画像から減算することで元画像の微光星の形・大きさを忠実に残すことができるようになりました。勿論明るさの最小値やガウスぼかし等を使ってマスクする星像の大きさを変えることも簡単です。この方法だと、ほとんど全ての微光星をぼかすことなく同じ形でマスク出来る上に、星雲には影響がありません。全く我流ですが、同じようなことを既にやっている方もいらっしゃるのでは?と思います。

この画像はノータッチガイドで星像がいびつな上、多数枚コンポジットしているのため大きくなってしまうので画像処理で小さくすることは困難でした。散光星雲の解像度は「ノータッチなので」と諦めていたのですが、かなり改善することができました。D50でちょっと無理なフラット補正をしているため、星雲の階調が非常に貧弱です。16bitのStarshootProのメリットを実感しました。
NGC7635&M52
2008.8.31撮影
15min.
125SD
Orion StarShoot Pro

アトラクス、OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.9.18 Astronomy toolsに挑戦!

ファーストライトの画像を、自分で処理してみました(左)。スターシャープフィルターは使用していませんが、星像は小さく淡い部分の不自然なムラもありません。自然な感じに仕上げたかったので青ハロは完全に除去できていません。しゃぼん玉星雲の写りは、これまでで最高です。コンポジット出来れば画質は向上すると思います。
 右はマスクなどを自分で作らずにAstronomy toolsで処理した画像です。全体に派手な感じで綺麗なのですが、最大の欠点は淡い部分のムラです。マクロをみると凄いことをやっているようなので、副作用が出てもしかたないでしょう。しかし、やったことは明かで再現性があるので、機材の評価には向いていると思うのですが、いかがでしょう?
M17(オメガ星雲)
2008.7.1撮影

12min.*8、ISO800
125SD+レデューサ7887(F5.1)
EOS kiss DX改(Seo SP2)

GPD+AGS-1L
三ツ星OAG
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド
2008.9.17

透明度が良く淡い部分が綺麗に写っていたので、7月に画像処理したときはこんな風に仕上げたのですが、天の川の中なので微光星が多く、星が目立っています。微光星を大きくしないためにはマスク処理を多用するしかありません。星雲以外の処理を軽減するマスクと明るい星と星雲部分を除外する2種類のマスクを使用してみました。ところが良く見ると星雲以外というのはこの画面にはほとんど無いのです。淡く広がるHU領域は天の川の微光星と混ざり合っているようにも見えます。結局淡い部分の強調を控えめにすることで、微光星を肥大化させていないだけのような気もします。LPS-V3で長時間露出すると上手く行くかも知れません。来年のお楽しみですね。
NGC7635&M52
2008.9.5撮影
20min.
125SD+レデューサ7887(F5.1)

Orion StarShoot Pro

アトラクス、OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.9.10

CCDが結露した日に撮像したものです。レデューサの使用でF5.1、8/31より5分長い20分露出にも関わらず、これしか写りません。画像処理もフラット補正を含めてかなり強力に、やれることはやりました(9.22 新しいマスクを使って星像を整えました、フラット画像を使っていないのでフィルターの埃が気になります)。10分露出の強調画像と比べればその差は歴然ですが、出来は今1つです。星像もボテボテです。唯一、外気温20℃以上で20分露出1枚でも、これ位の背景が作れる点はさすが冷却CCDということでしょう。

8月31日の15分1枚の画像は透明度のなせるワザです。これほど差があると、透明度がスッキリしない日に頑張ってもしょうがないと思うのですが、星が見えてると撮ってしまいますね。


NGC6992(網状星雲)
2008.9.2撮影
125SD、15min.*2

結局、下の2つの画像の間をとるような形で落ち着きました。
2008.9.9
久々にコテコテの画像処理です

レイヤーをみると、なかなか凄いことになってます。さらにAstronomy toolsとSI6も使用しました。霧で周辺減光を生じてしまいましたが、フラットを撮影していません。そこでガウスぼかしのフラット画像を作って補正しました。この時、淡い網状星雲を損なわないよう、ちょっと工夫をしました(こんなの常識ですか?)。

しゃぼん玉と異なり、かなり強力な画像処理をしました。ちょっと地味な色調ですが、この星雲を真っ赤にしないで処理できたのは初めてなので、これくらいにしておきます。16bitだからでしょうか?

星をマスク

星雲以外と
さらに星をマスク
NGC6992(網状星雲)
2008.9.2

15min.*2
125SD
Orion StarShoot Pro
外気温24度

アトラクス、DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
StarShoot Proにて撮影

今月号の星ナビにも、ちょうどこの網状星雲を使ったマスク技術が載っていました。私はどちらかというと恒星をマスクして星雲含む全体を強調する方が、人為的操作が少ないと感じて、星雲以外をマスクして星雲を強調する方法を使っていません(それで私の作品は微光星が結構ブチブチして、明るい星の周囲がぼやけたり輪ができたりしているのだと思います)。星雲の境界を作り出す作業は、銀河ならともかく網状星雲などの複雑な構造の星雲だと勘所が難しく何か不自然になってしまうような気がします。そこが腕の見せ所なんでしょうが、それこそが人為的なような気がしてしまいます。ハイアマチュアの方々はどの辺に落としどころをもってくるのでしょうか。

上はブチブチだし、下の星雲は何か変でしょ?
NGC7635&M52
2008.8.31撮影
15min.
125SD
Orion StarShoot Pro

アトラクス、OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
StarShootProのファーストライト(雲が多く1枚しか撮像できませんでした)

性能をなるべく客観的に公開する方法は無いものかと考え、ほとんどの処理を公開されているアクションツールで行ってみました。
1,SI6でダーク減算、レベル補正+デジタル現像
2,PS CS3
  Noise Ninja(コンポジットできれば必要ないでしょう)
  Astronomy tools
    _reduce large blue
    _increase star color
    _lighten only DSO and dimmer stars
3,SI6でフラット補正、3*3ソフトビニング、スターシャープ

画像処理は現像のガンマの設定とレベル補正だけを手動でやりましたが後は全て自動処理です。レベル補正も山を合わせるだけなので、誰がやってもほとんど同じ結果になると思います。これでShatShootProのを性能をある程度客観的にお伝えできると思います。自分でマスクを作った画像はこんな感じです。更にスターシャープ後にお好みでreduce small blueを使うとM52の青みを取ることが出来ます。私は青い方が好きですけど・・・。

15分1枚、ダークは2枚コンポジットした画像を使用し、フラット画像による補正無しでこの仕上がりです。すごく良く写ると思いませんか?
残念ながら今回はOAGのケラレで修正不可能と考えられたのでトリミングしました(同じ失敗を2度してしまいましたが、CCDが縦位置だなんて・・・)。
しゃぼん玉星雲付近(2008.8.4撮影)
10min.*4
ISO800
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
LPS-P2フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド
2008.8.28

最近の決まり文句ですが、晴れませんね・・・。

またAstronomy toolsの話です。今日試したのはLight Pollutin Removalです。
この辺の散光星雲は相当淡いので、強調すると画像の右側(南東になるかな?)の街灯の明かりでカブリを起こしてしまいます。フィルターを使わないと自分でも除去できるのですが、P2フィルターを使うと色ムラの処理が上手くいきません。このアクションツールでは途中でダスト&スクラッチとトーンカーブの調整を入力することができます。何回か試して見ると、結構良い結果が出ます。勿論、完全ではないですが、自分でやるよりは良い結果となりました。

その後口惜しいので自分でもやり直してみました。なんとか負けない程度に補正できました。強調するとR画像全体に鹿の子模様のムラがあります。なぜでしょう?
IC5146(まゆ星雲)
2008.08.08
22:45-23:40(10min.*4)

FS128+Borgマルチフラットナー(F8.45)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
ISO1600
アトラクス、OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.8.22

自分ではなんの苦労もせずに、Astronomy tools, Noise ninja, でやれることはやって、ステライメージでちょっとだけ仕上げました。
コンポジット後の画像は見れたものではありませんが、労せずして、ここまで出来ます。作業時間10分程度です。特に熱ノイズで荒れた背景が滑らかになるのが不思議です。便利と言えば便利、味気ないと言えば味気ないです。

等倍
Noise Ninja

Astronomy tools
_make stars smaller
_reduce large blue
_increase star color
_local contrast enhancement
2008.8.18

使えそうなアクションツールを試してみました。今回はノイズの処理はとりあえずNoise ninjaで行ってからアクションツールを使用しました。SE6は全く使用せず画像処理の全行程をphotoshopの上で行えます。make stars smallerは効果の割に周辺に悪影響が出ていないような気がします。local contrast enhancementはバックグラウンドにも影響しているようですが、非常に淡い部分まで強調されている感じです。状況によっては効果的でしょう。

3つ下のM27はSI6で同じような処理をやっています。バックグラウンドを荒らさないように処理したので少々控えめで、アクションツールで処理したこの画像より、星雲細部はぼんやりしていますが、全体に滑らかな感じです。
Astronomy Tools
Enhance DSO and Reduce Stars使用例

上が使用前、下が使用後
Web用にソフトビニングし、Jpegで保存した画像にてテスト

2008.8.17

1年ほど前に天ガで紹介されたPhotoshop用のアクションツールです。
青ハロ対策に使ってみたくて手を出しました。日本円で2千円台ですが、いろいろ楽しめます。網状星雲の微光星の処理は2通りあると思います。微光星を目立たなくする「星の牧場」さんの作品が天ガに掲載されていましたが、既に閉鎖された機長さんのブログでは微光星をしっかり表現していました。好みの問題だと思いますが、微光星を目立たなくするのは大変な作業です。
私もどちらかというと画像処理に時間をかけたくない方なので、このアクションツールで十分ですね。撮影できない冬場は画像処理で暇つぶししてますが、それでもじっくり時間をかけて積み重ねていくのは嫌いです・・・

300%
M57(リング星雲)
2008.08.08
11:47-0:20(2min.*12)

FS128+Borgマルチフラットナー(F8.45)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
ISO800
アトラクス、OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.08.11

約300%の拡大画像です。元画像はこんな感じですからかなり強拡大です。背景の荒さや星像のボケには目をつぶって、星雲の構造はそれなりに見えてます。所詮128mmなので解像度には限界がありますが、自分としては過去最高の出来映えです。FS128にマルチフラットナー[7748](製造中止品?)は青ハロが少ないですね。

等倍
M27(あれい状星雲)
2008.08.08
21:17-22:27(10min.*6+8min.)

FS128+Borgマルチフラットナー(F8.45)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
ISO800
アトラクス、OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2008.08.11

SI6だと回転した画像の重ね合わせも簡単で、結局7枚コンポジットとなりました。露出の短い画像も加重平均すれば良いようです。夏場はとにかく枚数が重要ですね。解像度はC11 or ミューロン+冷却CCDには及びませんが、FS128でここまで写ればまずまずでしょう。非冷却一眼ユーザーには惑星状星雲が夏のターゲットに向いています。淡い散光星雲はノイズに埋もれてしまうので冷却したくなりますからね・・・。。

ピントはもう少し追い込めたはずですが、回転装置のトラブルで詰めが甘かったのが悔やまれます。
一晩頑張りましたが、 2008.08.05

フラット画像を作って、RAP2と思ったのですが、非常にめんどくさそうだったのと、保存方法に問題があったので、RGBの山を合わせたフラットで普通に補正しました。大分マシになりましたが、右隅にケラレが出ているようですが、何でしょう?
今回はデジタル現像を行い光星のマスク処理は少なめにしました。元画像が悪いのに、無理に小さくしようとすると周囲に黒い輪ができてしまうのと、芯は小さくても周囲が滲む感じになるのでほどほどが良いと思います。
しゃぼん玉星雲付近
10min.*4
ISO800
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
LPS-P2フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド
2008.08.04

透明度が悪いとフラット補正が極端に難しくなります。お昼休みにお手軽フラットをやってみましたが、この程度です。背景が変ですね。良い空で撮影してきちんと処理すると、この領域はすごく綺麗だと思います。外気温が20℃だったので、淡い部分を強調していくとノイズが目立ってきます。この辺りは秋頃には西側なので、庭先撮影では冷却しなければ高画質は望めないでしょう。
はくちょう座サドル周辺
2008.7.1撮影
miniBorg60ED+レデューサDGT
スカイメモRノータッチガイド
NikonD50改、ISO1600
5min.*12
2008.7.14
はくちょう座のサドル周辺は非常に星の密度が濃いので、LPS−V3で微光星の光を抑えてやると星雲が良く写ります。この画像はノーフィルターで撮影したのですが、あえてRAPで過度に輝点・黒点除去を行ってみました。周辺の星は不自然かき消された感じが否めませんが、星雲はよく見えます。輝点・黒点処理を控えめにした画像は周囲の微光星がキリッとしていますが、星雲は相対的に明るくできません。好みの問題もあるでしょうが、赤いのが好きなら良いかも知れません。
2008.7.10
M17星雲だと思って処理すると右の写真、周囲の天の川の色調に注意して処理すると左のようになります。星雲の色は何を基準としてよいのかよく分からないので非常に悩むところです。レベル調整をきちんとやるようになったので以前のように真っ赤になることはありませんが、それでも毎回仕上げの所で微妙に色調が異なります。ちょっと赤が強い方が好きなのですが、周囲の階調から左側を完成品としたいと思います。こういう形のはっきりしない星雲は一般の方には人気無いですね・・・。

それにしてもRAPの輝点・黒点はとんだ落とし穴でした。その場の画像を確認する限りは問題ないように見えるのですが、やりすぎていたようです。左はRAPでの輝点・黒点除去をかなり控えめにしてあります。気持ち周辺がすっきりしている気がします。

ホットピクセルの除去を控えめに

めいっぱいホットピクセル除去
2008.7.8
星ナビの「ネットよ今夜もありがとう」のコーナーに紹介されていた「機長の天体写真とグルメ」のページに目から鱗のお話が掲載されていました。いったい私の目には何枚鱗があるのでしょう?
これまでD50改で画像処理するときにはRAPで結構がっちりとホットピクセル除去をやっていたのですが、「微光星の芯がなくなる」にぴんと来ました。
こんなに違うんですね。若干画像処理も異なりますがこれまでより小さな星が分離されています。これまで短焦点で撮影した、全ての画像についてやり直す価値がありそうです。


IC1396
miniBorg60ED+レデューサDGT
スカイメモRノータッチガイド
NikonD50改、ISO1600
5min.*12


はくちょう座サドル周辺
miniBorg60ED+レデューサDGT
スカイメモRノータッチガイド
NikonD50改、ISO1600
5min.*12
2008.7.6
フラット補正について
この写真出来は今ひとつですが、これを仕上げるにあたりお手軽フラット補正を思いついたのでご紹介します。この画像コンポジットした状態ではかなり周辺減光が目立ちます。前回LPS-P2用に作ったフラット画像で補正すると当然うまくいきません。CanonならRAP2で比較的簡単にできるようですが、色調をしっかり合わせたフラットを作るのは結構大変です。そこで今回、以下の方法を試してみました。

1,真っ白な画面を撮影してフラット画像を作る
2,この画像を使ってSI6でフラット補正をする。当然ムラが残る
3,SI6の周辺減光補正でRGBチャンネル別々にもう一度補正をする
これで左の画像になります。全く手間いらずで、しかもそこそこ見れます。光路の特性は白のフラット画像で大まかに補正し、RGBのズレはSI6でお手軽に追加補正、理屈も合っているような気がします。こだわらない方にはお勧めです。試してみて下さい。
暗黒帯復活(ナメクジの道)

北が真上なっていませんが、こんなもんで
2008.7.6
125SD+7887で写すと、まゆ星雲が這ってきた道のような(実際は違うと思います)暗黒帯が写ります。下に書いたようにOAGのケラレで諦めたのですが、さすが16bit処理は懐の深さが違います。マスク画像を作ってレベルを調整したら目立たなくなりました。つまり同じ条件でフラット画像を作ればこの程度のケラレ(180度回転しています)はなんの問題もなくクリアできてしまうと言うことです。デジタル処理の良い点なんでしょうかね?

RBB合成


RGB画像
2008.7.1

10min.*4、ISO800
125SD+レデューサ7887(F5.1)
EOS kiss DX改(Seo SP2)

GPD+AGS-1L
三ツ星OAG
(ガイド側ケンコーACクローズアップNo.3)
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド
久しぶりに撮影できたので早速遊んでみました。

まゆ星雲は青と赤が入り交じった大変美しい星雲なので、まずは青を強調すべくRGB分解した画像をRBBで再構築してみました。青い部分が白くなってしまいますが、簡単に強調することが出来ました。ところが星の周りの青ハロも強調されてちょっとまずいです。そこでRGB画像のまま、レベルとトーンカーブ調整と色彩調整で頑張ってみました。調整レイヤーとマスクで処理も使用して下の画像ができました。結局こちらの方がずっと良い感じです(回転しているのは北を上にしようと思っただけです)。
この星雲は広い範囲で見るとナメクジが這ったような道がついています。これを綺麗に仕上げたかったのですが、OAGのプリズムでケラレて右下に減光がでてしまいました。プリズムが画像の長辺に干渉しないよう、縦位置撮影時にはOAG手前で回転しなければなりません。レデューサがついていなければ気にする必要はないと思います。
2008.6.11

撮影できずネタ切れです。しかたないのでデジタル事始めでも・・・。

引越しでネガとデータを紛失してしまいました。ペンタックスSPU、200mmF4、15min、FujiのISO400のカラーフィルムだったと思います。


これもM31なんですけど、随分見劣りしますね
二十数年ぶりに、昔の機材を引っ張り出して三川村の山奥に入り撮影した時の写真です(撮影地に詳細)。天文復帰後、初の写真ですが、「少年時代夢見た(車もなく町中撮影だったので導入出来なかったんです)M31を一発でゲット!」と随分興奮したのを覚えています。ミザール製のモータードライブをVixenポラリス赤道儀に付けてました。なんの手入れもしていなかったのに良く動いたものです。

その後デジタル化が始まり、私も話題となったS2Proを2002年?に購入してデジタル撮影に挑戦しました。系外銀河は本当に簡単に写せました。改造機は無かったので散光星雲はフィルムで撮っていたのですが、フィルム撮影した画像をスキャナーで取り込んで画像処理を始めたのもこのころです(裏返しなのが何よりの証拠!)。仕事で使っていたフォトショップ(まだMacだったかな?)は当時から画像処理の最高峰でした。
2008.6.6

2007.11.28撮影
EOSkissDX(SeoSP2)
ISO1600, 10min.
miniBorg60ED+レデューサDGT
GP赤道儀+SS2KPC
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド
ISO1600で10分露出、1枚の画像(若干トリミング)

下の画像と比較すると不思議な感じがしませんか?(14分×7枚=1時間半以上露出してこんなもの?あるいは逆に10分1枚でこんなに写るの?)。
この原因はフラット補正の違いだと思います。ED102SSはフラット画像を使っていません。これから作ろうにもレデューサが手元にないので試せませんが、miniBorgでのM31は、正にデジタルマジックです。

この画像S/Nは低いですが、4枚コンポジット出来たら、良い出来になったでしょう。残念ですが月の出までの1時間ほどを利用した光軸合わせのテスト撮影だったので仕方ありません。

M31はM110との境界が分からないくらいに広がっているみたいですね。

補正あり


補正無し
2008.6.4
レデューサとの相性で周辺星像が伸びてしまった2年前の画像で。

M31
2006.10.16撮影
20:13-22:09(14min.*7+6min*1)

ED102SS+Borgレデューサ(F5)
NikonD50改
LPS-P2フィルター使用
アトラクス、ガイド鏡80mmF11
CMOSコープ+AstroSnapによるオートガイド
晴れませんね。しかたないのでまた画像処理の実験です。

photoshopCS3のフィルター>変形>レンズ補正を使ってみました。パッと見た感じワープ中??のような感じはしなくなりました。左隅の星像を比較すると、このようになり効果はあるようです。厳密に言えば周辺で大きくなった星像はそのままですし、滲みもあります。問題が全て解消したわけではありませんが、「改善」はしています。ついでに副作用で星雲が少し太くなってます、はははっ。

最近多用しているNoiseNinjaは銀河のざらざら感がなくなるのでやめた方が良さそうです。明らかに不自然です。

今年こそは、もっと良いM31を撮りたいですが、おもしろいアイデアはないでしょうかね。
2008.5.16ちょっとだけSI6を使ってみた。

2008.4.6撮影 
1:20-3:43

7min.*8 ISO1600
miniBorg60ED+レデューサDGT
Nikon D50改
LPS-P2フィルター

スカイメモR
ノータッチガイド
今年のアンタレス付近はSI6のカバーよりちょっと地味でぼんやりした感じで終了(か?)

・冷却無しのNikonD50改で無謀なISO1600
・はやりの赤い奴じゃ無くてスカイメモR
・ノータッチガイド

気温の変化でピントが今一つだったが、画像処理はかなり頑張った。去年の今頃は画像処理は撮影後の1日くらいで終了していたのがだ、徐々に期間が長くなり、いつまで経っても終わらない。
これも同じ
去年は良くできたと思っていたのだが所詮8bitだからなのか?
こだわっていない人(代表うちのかみさんなど)は「何処が違うの?」程度の違いしかないらしい。所詮自己満足の世界ということだ。

さて、この2枚、私の目には、左の方が綺麗に見えるが、単に右写真の量的な劣勢情報を画像処理で強調しただけである。そうなると、どうしても褒めなければならない場合、右写真は「良く写りましたね」、左写真は「綺麗に仕上げましたね」となるのかも知れない。実際には下のアンタレス付近のように、写りが悪ければに、どうあがいても綺麗に仕上がることはないのだが・・・
去年の秋にはこんな感じに仕上げていた。背景を暗くすることで星雲のコントラストを稼いでいる。画像処理も簡単にできてしまう。光量が豊富なR画像に頼って仕上げていた。
フォトショップを8bitから16bitに換えて、ようやくハイアマチュアの画像処理がいかに卓越しているかを知ることができた。もちろん撮影技術も大切だが、画像処理なくして撮影画像の良さを表現することは不可能かも知れない。これを撮影したときにはLPS-V3はHU領域が強調されるのでこうなると信じていたが、ちゃんと左のような表現もできるのだ。ガーネットスターはもっと黄色いようだが現在の技術ではこれが限界・・・。
2008.5.2

まだやってます・・・
連休は晴れマーク!と勇んでいたが真っ白な空を見上げてため息。

この星雲のおかげで画像処理技術は数歩前進。あと少しで真っ黒なファイルから美しい星雲を好きなように作り出せるようになりそうだ・・・。
この星雲、本当に奥が深い。撮影から1か月、最初からやり直してみた。今回はガイドが比較的上手くいった8枚をコンポジット。
バージョンアップしたRAP2はD50には対応していないのでフラット補正はこれまで通り。それでも星は結構シャープになった(比較の問題ですが)。10枚以上も調整レイヤーとマスクを使って、なるべくアーティファクトが入らないように気を付けてみた。しかし、マスクの範囲とかぼかし具合とかは人が判断しなければならないので、あるがままの状態を強調しているとは言い難い。そもそも「あるがまま」では目で見えないのだから、目で見える事自体「あるがまま」ではない。禅問答のようだが楽しきゃ良いか、ということで色彩を強調して信号機のような配色にしてみた(品がないかな?)。
 楽しいついでにノイズニンジャ。まるでエアブラシで描いたように?星雲は滑らかになって感激。ちょっと強めに使ってみたが、それほど違和感はない。きちんと調整して使えば長時間露出に伴う画像の荒れに有効だろう。お金払う価値はある。
ノイズ除去 以前からノイズニンジャというソフトが気になっていたが、お金払わないと格子模様がサービスで付いてくる。それでCS3のノイズの軽減を使ってみたが、なかなか素晴らしい。ディテールの保持の使い方が要のようだ。若干恒星が滲むというか縁取りができるようだが、淡い部分の微妙な構造が見えてくるような気がする。

下の16bit処理したものと比較しても、中心部の滑らかさが上回っている。
バラ星雲

8bit処理





16bit処理


全く同じソースから作った2つのバラ星雲。

背景のなめらかさ、恒星の大きさ、淡い部分の広がり、明るい部分の階調、全て16bit処理が勝っている。全く同じソースでこれだけ差が出てしまう。勿論8bitでは恒星を小さくするするのは難しいし、背景をなめらかにすると淡い部分が消えてしまう。フラット補正は8bitでは出来なかったが、PSCS3だと後から微妙に調節出来るので、本当に具合がよい。全く同じ処理をして違いを検証しているわけではないが、8bitでは限界があることがよく分かる。デジタル天体写真の出来栄えが画像処理技術に左右されるのは仕方の無いことかもしれないし、それはそれで楽しい作業ではあるが、本当に良いのかな?と思うこともある。

10日目

11日目
アンタレス付近、11日の歩み(まだやってます・・・)

一応完成というか、いじりすぎて、これ以上どうしようもないというか、今回はここまで。この星雲をいじっていると、「画像処理とは何なのだろう?」と悩んでしまう状況に陥る。私が撮影した画像をRAPで現像してダーク減算して、ノイズを補正してコンポジットしたのが1番左。10日間試行錯誤して一番右。確かに綺麗に見えるようになったが、ちょっとやりすぎではないだろうか?
私が撮った写真は、やはり一番左で、一番右は私が作った作品と言うべきかもしれない。
画像処理について

16枚コンポジットにしては荒れているので、久しぶりに冷蔵庫でダーク撮影して8枚コンポジット、元画像も撮影高度の低い4枚を捨てて12枚コンポジットでやり直した。微妙な明るさの部分が格段に滑らかなになっている。ダーク画像のクオリティーって大切なんですね!
色調もマスク無しの調整レイヤー処理だが、かなり見れる画像となった。下の画像と比較して各色調の鮮やかさが足りないようだが、黄色と赤の分離、淡い部分の青かぶりの除去はマスクを使わないと補正出来ないような気がする。この星雲は本当に淡いので熱い牛乳の表面に浮いた膜をすくうようなイメージで処理しないとグチャグチャになる(まだ青の中央集光が残っているが剥げない・・・)。面倒なので、みんなで元画像を鑑賞した方がよいのではないだろうか?
2008.4.6 
1:20-3:43

7min.*16 ISO1600
miniBorg60ED+レデューサDGT
Nikon D50改
LPS-P2フィルター

スカイメモR
ノータッチガイド
画像処理について

この星雲は本当に淡いので、かなり強力に画像処理しなければ見栄えがしない。撮影した本人としてはコンポジットしただけの淡い画像が一番好きなのだが、明るさとフラット補正などを行うと下の画像ができあがる。この領域はカラフルなので、レイヤーマスクを多用しないと色調を整えられない。さらに重ね合わせとぼかしを加えると上の画像ができあがる。下の画像と同じソースとは思えない状態になったが、細かく手を加えればまだまだ改善の余地はある。上下を比較して、下を完成度の低い作品ととらえるか、撮影画像に忠実な作品ととらえるか、微妙な感じである。
 
バラ星雲(NGC2237)
2008.1.7
15min.*2、ISO1600
125SD+BorgF4DG(F3.9)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド
またしても画像処理で憂さ晴らし・・・。

星の牧場のyottyanさんの画像処理講座は非常にためになる。受講料の振り込みはブログにあるスイスの某銀行で良いのだろうか???私は雑誌に投稿する趣味はないので、あくまで自己満足の世界だが、自分の撮影した画像が、より綺麗になるのは嬉しい。
今まで長年の?カンを頼りにやっていたことが、チョチョイノチョイ(古すぎる表現)でより正確に出来てしまう。目から鱗、とはこのことだ。特に多段階露出コマの合成処理のマスクの付け方は知らなかった。こんな技があったとは。
多段階露出ではないが、多段階現像の画像を同じように処理してみた。何の苦労もなく非常に滑らかに重なる上に、手作業では不可能だが、全ての恒星像が小さくなる。
NGC6888(三日月星雲)
2006.9.21撮影

15min.*4
ISO800
NikonD50改
FS128+TOA130レデューサ
2月の新月期もお天気に恵まれず、3月春の銀河の時期になってしまう。
最近画像処理のやり直しばかりしているが、2年前の画像は格段に良くなるので、やめられない。今みるとピントが今一つ、でいただけない画像だ。2年前の処理ではこんな感じだった。何とも垢抜けない。また2年後に、今の自分の技術が、どれだけ進歩しているだろうか?
IC443クラゲ星雲
2008.1.7
15min.*2+20min.、ISO1600
125SD+BorgF4DG(F3.9)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド
最低でも30分2枚は必要だと思っていたが、お天気はこちらの都合に合わせてくれないので、画像処理せずに諦めていた。その後V3を使わないフラット画像で良好な結果が出たので、試しに処理してみた。STEVE CANNISTRAさんの画像は総露出10時間なので比較することもないが、もう少し頑張れば一眼デジカメでも淡い領域を滑らかに写すことは可能だ。カラフルで美しい領域だと思うのだがあまり人気がないのはなぜだろう。ε180でもほぼ同じ画角になるので、そのうち雑誌に投稿写真が出るのではないか、と期待している。


2008.1.18再処理


2006.11月の処理
燃える木と馬頭星雲
2008.1.18再画像処理
2006.11.25撮影
22:47-0:55(10*2+15+20min)
ISO800

ED102SS+Borgレデューサ(F5)
NikonD50改
LPS-P2フィルター使用
アトラクス、ガイド鏡80mmF11
CMOSコープ+AstroSnapによるオートガイド
フラット補正の重要性

最近パソコン画面からフラット画像を作製して色々試していたが、ED102SS+D50で撮影した昔の画像を最新のフラット画像で再処理してみた。中心部分はともかく、周辺部の違いに仰天した。以前はフラット画像を撮影画像から作製していたため、対象が画面全体に広がっている場合、非常にいい加減なフラット画像となってしまっていたようだ。正確なフラット画像によるフラット補正がいかに重要か認識した。

星像が大きいのは光学系に問題があったので、仕方がないが、明るい光星周囲の白飛びを軽減する良い方法は無いだろうか?
淡い部分を強調しても白飛びしない画像処理は多くの方が研究していらっしゃるようだが、こんなのは反則技だろうか?単に明るい部分を飛ばさない用に処理した画像を飛んでいる部分だけに上から重ねて移行的に処理してあるだけなのだが、範囲が広い場合は手作業でもかなりごまかせる。マスク処理も結局同じようなことを1枚の画像の中でやっているような気がする。

2008.1.4

2008.1.7

M45
2008.1.4
15min.*2、ISO1600
125SD+BorgF4DG(F3.9)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
LPS-V3フィルター
GPD+AGS-1L
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド

バラ星雲(NGC2237)
2008.1.7
15min.*2、ISO1600
125SD+BorgF4DG(F3.9)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド
2008年撮り始めは、Borg125SD

普通だったら絶対撮影する気にならない空だったが、高度が高くて明るい星雲ならば写ると信じて挑戦。125mmF3.9の性能を生かし切れたか疑問はある。とりあえず77EDUに勝る速写性は確認できた。大口径でFが明るいだけに周辺減光の処理はなかなか難しく、かなり気を付けたつもりだがM45は明らかに中心部が明るい。バラ星雲でもまだまだ不十分。フラット画像の作り方と補正方法に問題があることは明かである。RAPの新バージョンを待って再挑戦ということで、今年の画像処理の目標は「背景の平坦化」

11月からGPD+AGS-1Lの自動導入が不調だったが、原因は低温によるグリスの硬化で、モーターが回転しづらくなったため、と判明(−4℃で全く回らなくなり気が付きました)。ウォームの遊びを大きくして、ギア回転の負荷を少なくすることで解決。

3月までは125SDで撮影することになるが、次回の撮影ではV3FFフィルターを使わずに、P2を7704のフィルターボックスに入れてクラゲに再挑戦したい。レデューサを使わずに春の銀河にも挑戦したいが750mm+一眼デジカメでは、ちょっと迫力に欠けそうだ。
2007.10.2
IC1396

20:07-21:27

上 10min.*4
下 10min.*2


ISO1600
77EDU+BorgF4DG(F4.3)
EOS kiss DX改(Seo SP2)
LPS-V3フィルター

GPD+AGS-1L
DSIpro+PHDguidingによる
オートガイド
お天気が悪く撮影できないので、牛の反芻状態だが、この1年の総まとめということで、画像処理やり直し・・・。

この星雲は4枚撮影したが後半2枚が月明かりの影響で今一つだったので2枚コンポジットで仕上げていた(驚くべき事にBorgのカタログにモノクロで小さく掲載されている)。透明度の低下はなかったので、ちょっとRAPでの現像を加減して4枚の背景をそろえて、前半2枚と後半2枚をそれぞれ加算平均した上で、その2枚を加算した。感じとしてはHDR合成のような2画像合成だが、露出時間は全部同じである。

2枚よりざらつきの無い滑らかな仕上がりだが、何となく星雲周囲が青っぽい・・・。月明かりの影響で色ムラが出たのか、こういう物なのか、真偽のほどは定かでないが、LPS-P2,V3を使うと光害でこのような色ムラが気になることもある。普通のフラット補正をしてもこんな感じになるので、さらに星雲を消去した背景画像(理想的には撮影と同時に同じ星域で星と星雲なしで撮影できればよい!?)にガウスぼかしをかけて差の絶対値で重ねるとこんな感じになる。観賞用なら許してもらえる手法だと思うのだが・・・。