撮影ノート2011年分
2011.12.20 RGBルーペ(Ver.1.1) ベクターに同名のソフトがありました。すみません。カタカナにします。 自己解凍タイプ ダウンロードはこちらから LZH形式 ダウンロードはこちらから Microsoft .NETFramework4は こちらから |
2011.12.20 毎日雪が降り続きます。たまには晴れて欲しいですが、新潟の冬はこんなもんですかね。 先日から作り始めたRGB_loupeはめでたく完成しVer.1.1になりました。 ・昔作っていたソフトはクリップボードに貼り付けて取り込まないと分析できませんでしたが、今回はマウスポインターを見たい部分に持っていくだけでRGB分解してくれます。 ・倍率は0.5倍から15倍(ケ○コーばりの無駄な高倍率)をマウスホイールでコントロールできます。 ・常に上に表示されるので画像処理ソフト使用中でもすぐに使えます。loupeのwindow内をクリックすると縮小しRGBテキストのみを表示します。もう1度クリックすると元通りになります。 ・拡大画面に十字線を入れることも出来ます。 |
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2011.12.17 RGBルーペ(Ver.1.0) 以前からこんなツールがあったら便利だなーと思っていたので作ってみました。 起動時は画面の右端。拡大率を左下に表示。平均値をやめて拡大時にグラフがギザギザにならないようにしました。 縮小時はマウスポインタ部のRGB値を表示になります。。 |
2011.12.17 RGB分解補間(補完よりこちらの方が適切です)もひと段落し、VB2010に乗り換えたついでに以前から作りたかったツールに取り掛かりました。開発ツールもすごい進歩をしてますね。Frameworkさえあれば100Kにも満たないexeファイル単体で動いてしまうのには驚きました。問題は私が欲しい参考書が無い事です。現状は、実現したい機能に役立つクラス、プロパティーやメソッドをネットで検索し、今度はそれに関する散在している資料やサンプルを解析してコードを組み立てているのでネット無しでは何も出来ません。 「RGB拡大鏡」 ステライメージやフォトショップで画像処理の最中に使うと便利なツールです。 起動するとマウスが示す周囲を拡大表示しつつその中央付近をRGB分解したグラフで示します。 ホイールで取り込む画像の拡大縮小ができます。常に上に表示されるので邪魔なときはクリックすると縮小し休止します。もう1度クリックすると展開して取り込みを再開します。終了は右上のXです。 MicroSoft .NetFramework4が必要です。 製作にあたっては主にこことここを参考にしました。 |
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2011.12.12 RGB分解補完ソフト 移植完了 実数演算版と整数演算版を作りましたが、整数では演算時間が25%短縮します。大昔のマイコン雑誌みたい・・・ |
2011.12.13 全国的に良く見えた月食も全く見れず、本業の忙しさでストレスはたまり、数年ぶりにソフトの移植をしました。いかにマイクロソフトがWindows7で正式対応しているといってもVB6は古いです。これまでも何度か新しいVisualBasicを試しましたが、どれも「VC系統でなければ本道ではないけど、それでもよければ使って」というスタンスが感じられて嫌いでした。かといって、小さなプログラムを作るのにVisual Cの仰々しいお呪いの羅列は性に合いませんでした。ところが今回のVB2010はフォームの設計はお手軽なVBで、機能はVCに劣らない、昔ボーランドが作ったCビルダーのBasic版の様な雰囲気に仕上がっています。 ヘルプが使いにくいので、ネット検索は随分しましたが、あっという間にVB6から移植できてしまいました。おまけに変数が充実しているのとbit演算がC並みに使えるので整数版なら演算速度はVB6版の2倍以上にアップ!それに、このソフトにはM.NetFramework4.0が必要ですって書けるのもカッコよい。 ちょっと良い気分です。 |
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2011.11.27 2.00-
カノープス見えず! NikonD70 Nikon 35mm F3.3 ISO800 30秒 比較明で30枚コンポジット 固定撮影 27日 1時28分頃 私の写真にも写ってました。まるひさんのちょっと後ですね。 火星探査車「キュリオシティ」だったらよいなー |
2011.11.27 仕事を終えたとき胎内では雨が降っていました。何も考えずに新潟に戻ったのですが、まさかの快晴です。 新潟には全く撮影機材を置いていないので、職場のお下がりのD70と30年前のレンズ、やわい三脚、リモコン無しの手押し30秒撮影というビギナー装備で佐潟に出かけました。防寒具もないので外気温3度は堪えました。 撮影画像をステラナビで検証した所カノープスはわずかに山の下にある事が分かりました。残念ながらこの地点から観る事は出来ません。 今回の検証のために見つけたこの地点は佐潟の海側にある砂丘で大根畑になっています。自宅からわずか十数分の新潟市内に、これほど星が綺麗に見える所があるとは知りませんでした。しかも白鳥の鳴き声付きです。昨晩は超快晴でしたが、さすがにオリオンやカシオペア付近を流れる天の川は肉眼では見えませんでした。胎内では家の庭からでも見えるんですけどね・・・ |
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2011.11.17 しし座流星群は何処? EOS40D ISO1600, 30秒 比較明コンポジット 固定撮影 |
2011.11.19 撮影を始めたのは既に月が出てからだったこともあり、流星は写りませんでした。 月が明るくなるにつれて雲が少なくなりよく晴れてきました。下越で流星観望をしていた方には残念な極大日だったと思います。 明るい広角レンズがあれば良かったのですが、使用したレンズはSigma8-16 F4.5です。流星を狙うにはISO6400の高感度で, F2.8程度の明るいレンズを使いたいですが・・・ |
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本筋と関係ないですが、 バイアスノイズについて デジカメの平均値と最大値、CCDの平均値と最大値を比較すると、興味深いです。デジカメは何か処理してますね。 |
2011.11.13 ダークノイズとかバイアスノイズにどういうイメージを持っていますか?改造一眼で星を撮っていると、「ダークノイズは露出時間や温度上昇で増加して結構目立つが、バイアスノイズはあまり気にしなくても良い。」というイメージがありませんか? MaxImDLを使うとノイズの特徴を視覚的に捉える事ができるので非常に勉強になります。この2つのノイズには明確な特徴があります。EOS40D(冷却改造なし)6分間のダークフレームとその時撮影したバイアスフレーム(1/100秒)です。2つの画像はほぼ同じ平均値を持っている事が分かります。ダークフレームは画像に白い点が目立ちグラフはギザギザです。バイアスフレームは比較的平坦で画像に目立ったノイズは見えませんが、注目すべき特徴はその平均値がダークノイズと同じと言う事です。 これが意味しているのは、バイアスノイズは量であり、ダークノイズとはそのレベルで発生する揺らぎ?スパイク?ギザギザ?で、ダークノイズの増加は最大値と標準偏差の増加に現れると言う事です。 しかし、実際の画像処理の感覚でノイズの影響を考えると、ダークノイズを量的なノイズで無視出来ない、バイアスノイズは無視出来る小さな揺らぎと勘違いしている方が多いように感じます。このグラフを見る限り、バイアスノイズは量であり、ダークノイズはそのバラツキである事が分かります。 バイアスノイズは、撮影時の電源、配線、ケーブルの取り回し、デジカメならISO等様々な影響を受ける事が知られており、基本的には撮像時にその条件のバイアスフレームを取得するのがベストとされています。私は異なるパソコンを使用して、バイアスノイズの平均値が200ほど変化した事を経験してます。 Atik383L+のダーク・バイアスフレームをみても明らかですが、冷却CCDでも同じ事が言えるようです。 |
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マスターダークでは最小値が0になるようにレベルされています。 |
これはバイアス減算したダークノイズのレベルを問題にしていないと言う事かも知れません。 |
続き・・・ MaxImDL5ではグループという考えで、撮像したライト・ダーク・バイアス・フラット・フラットダークフレームの収納フォルダーを選択すると勝手に全ての処理を行ってくれます。Fitsヘッダーをみるとどのような処理をしたのか分かるのですが、とにかくバイアスを減算する事から始めるようです。ライトフレームからバイアス減算、ダークフレームからバイアス減算をそれぞれ行ってから、ライトフレームからダークフレームを減算する事が分かります。マスターダークフレームも必ずバイアスフレームを減算した状態のダークが作られ、マスターフラットフレームでも、フラットフレームからバイアスを減算、フラットダークからバイアスを減算、それからフラットフレームからフラットダークを減算している事が分かります。 バイアスノイズ自体の揺らぎは多数枚加算平均すればある程度除去できますが、再現性がないので完璧に除去することは困難です。 それでもバイアスフレームについて、MaxImが厳密な扱いをするのは揺らぎの除去というより、全てのフレームについてバイアスノイズはベースラインを乱す量的なノイズと考えているからでしょう。 |
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追加 2011.11.14 そういうわけでマスターバイアスフレームは揺らぎと量のフレームなので最小値は0になりません。 ここで疑問??? 1.ダークフレームの最小値を0にするとき、バイアス減算の残差はどこに行くのでしょう? 2、バイアスは加算平均されていると思いますが、なぜ平均値が1枚画像より増えるのでしょう? この辺はブラックボックスですね。ただ、MaxImDL5ではダークに関して時間、温度変化を補正してくれる機能を実現しているので、その関係もあるのかもしれません。 |
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追加2 最後にフラットです。 マスターフラットフレームはフラットフレームをバイアス減算後、フラットダークフレームからバイアスフレームを減算した画像を減算して、作られているようです。この処理で最大値は5633から3886に減少し、グラフで見てもノイズは減っているように見えます。標準偏差はあまり小さくなっていませんね。平均値はバイアスの平均値より若干少なめですが減少しています。 分からないのは最小値で、一枚画像では709でしたがマスターフラットフレームでは0となっています。グラフを見ても、どこが0なのか分かりませんから、ダークスポットでもあるのかもしれませんが、だったら1枚画像でも0になりそうな???平均値は240程度しか減少していないのに、709はどこに消えたのでしょう?加算平均で均されたのでしょうか?? MaxImDLのマスターフレームは単なる加算平均画像ではないことは分かりましたが・・・難解です。とりあえず、このマスターフレームで問題なく補正できたので、MaxIm様の成すがままということでも良いと思います。フラットとライトフレームの平均値は若干異なるので、周辺減光の状態は一致していないと思うのですが、MaxImDLでは?殆ど結果に影響しません。これもブラックボックスなのか通常の許容範囲なのか、ステライメージで試せばよいのですが面倒くさいです・・・ |
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EOS40D改 Nikkor 10.5mm F2.8(約F4) ISO800, 60秒 10枚、比較明コンポジット SIGMA8-16mm(8mm, F4.6) ISO800, 60秒 SIGMA8-16mm(8mm, F4.6) ISO800, 60秒 6枚、比較明コンポジット 固定撮影 |
2011.11.5 熟した柿がたわわに実っているので、何時熊が出るか戦々恐々と撮影していました。 月明かりを照明に使う星景写真はタイミングさえ上手く行けばよい雰囲気になります。ただ、柿の葉が落ちる頃、よく晴れて、オリオン座が昇る時間に月が西に傾くという条件はかなりきついです。 対角魚眼と超広角の撮り比べです。広角も比較明コンポジットしたのですが、星の軌跡がばらけている感じなので、1枚で処理してみました。両者の特徴が良く分かります。 魚眼は柿とオリオンに集中していく感じ、広角は柿とオリオンが広い空間に点在している感じがしませんか?私は下の広角の雰囲気が現場のイメージに近いので好きですが、魚眼の方がインパクトがありますかね? 2011.11.6 昨日、神林農村環境改善センターで沼澤さんの写真展を観てきました。広角レンズの星の描き方でインスパイアされたので、8mmの比較明コンポジットを作りなおしました。広角特有の周辺減光で軌跡が薄れてしまうのを抑えて(CameraRawの周辺減光補正を使うだけですけど)、しっかり描写した方が良いようですね。 上2枚とホワイトバランスが若干違います。空はこれくらい青い方が正しいでしょう。最近ホワイトバランスはフォトショップ上で画面に写っている石ころを使って合わせているのですが、現場でグレーの石をしっかり見定めるが、横着しないでニュートラルグレーの紙を用意しておくべきですね。 |
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MaxImDLさんの偉いところ ダークの温度や時間もある程度補正してくれるので急いでいるときはピッタリのフレームが無くても、それなりの結果が得られることですね。 Stackではフィルター毎のコンポジット、不良画像の篩い分け、RGB合成までやってくれるので、モノクロCCDの煩わしさを感じることなく、RGBカラー画像までを手に入れることができます。この後のLRGB合成までの加工は、デジタル現像を含め、人間が調整した方がよさそうなので一発完成!とはなりませんが、カラーCCDでSI6を使っていた頃よりカラー画像を手に入れるまでの時間は短縮したと思います。 |
2011.10.26 MaxImDLを使い始めてもうすぐ2ヶ月になります。本当に良くできたソフトです。MaxImのダーク減算やフラット補正は、一見ブラックボックスで何やっているのか分かりにくいのですが、撮影時にMaxImできちんと撮影してセットするフレームさえ間違わなければ必要なことはしっかりやってくれるようです。 Set Calibrationでフォルダーを選択すると、FitsHeaderの情報でファイルをグループ分けして認識してくれます。この状態で撮像した画像やフラット画像をCalibrateすると、与えられたファイルから最善の補正をやってくれるみたいです。マスターフレームについても、その状況で最善の組み合わせで作るように設定されているようで、FitsHeaderにはどのように作成したのかきちんと履歴が残っています。 たとえば、左の画像1はRのフラットフレームです。ヘッダには-15度で撮影し、露出は1.5秒で撮影したことが書いてあります。これを補正後コンポジットした画像2のヘッダにはフラットフレームから-10度のバイアスフレームを減算した、続いて-15度1.5秒のダークフレームを見つけて減算した。(ただし)フラットダーク用のバイアスフレームは-10度の物を使用した、コンポジットは8枚というような記載が残ります。-15度フラットフレームでも、そこに-10度のバイアスフレームしかなければそれなりに補正してくれるのです。 次に-15のバイアスフレームをグループに加えて、フラットフレームを補正すると、画像3のヘッダにはフラットフレームから-15度のバイアスフレームを減算した、フラット用のダークフレームは-15度1.5秒使用したことが記載されます。画像2と比較するとフラットダークのバイアス減算の記載がありません。当初何故フラットフレームからバイアスを減算するのに、フラット用のダークからバイアスを減算せずに補正しているのか疑問に感じていました。しかしフラットダークのマスターフレーム(画像4)のヘッダにはちゃんと-15度のバイアスフレームを減算したことが書いてあるので、これはフラットダーク用のバイアスフレームの減算をやっていないのではなくて、最適のバイアスフレームで減算しているので記載する必要はないということだと思います。実際、画像2と画像3を比較して画像3でバイアスを減算していないような差は見られません。むしろ-10度のバイアスでも上手い具合に補正されているように見えますね。 ついでに、 画像2,3で、標準偏差を比較すると-10度のバイアスを使った画像2の方が若干小さな値でばらつきが少ないように感じられます。この理由はバイアスフレームの枚数だと思います。-10度は16枚、-15度は8枚のバイアスフレームを使っているのです。バイアスフレームは撮る時間もかかりませんから沢山用意した方がよさそうですね。 |
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2011.10.21 Sh2-202 Borg125SD+F4DG Atik383L+ L:10min.*5, RGB:各10min.*1 アトラクス改(K-ASTEC) AtikTitan+MaxImDLPro5にて オートガイド |
2011.10.22 オリオン座流星群も気になったのですが、とりあえず庭で撮影を始めました。ものすごい風でピントを合わせることができません。おそらく撮影を決行した最強の風だと思います。MaxImDLのオートガイドのエラーグラフがはみ出してしまうような状態なのでちゃんと写るわけはないと思ったのですが、次の撮影候補を見極めるためにも撮影を続けました。変なかぶりもありますね。 淡いことは確かですが、中心が青く周囲に面白そうな構造もあります。残念ながら思ったより大きく全体は入りませんし、モザイク可能な明るさではないのでこれはパスです。星団部分だけ狙うのは面白いかもしれませんね。 |
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2011.10.18 Sh2-216 Borg125SD+F4DG Atik383L+ Hα:20min.*4 アトラクス改(K-ASTEC) AtikTitan+MaxImDLPro5にて オートガイド |
2011.10.19 125SDで撮ってみようと思っていたのは、これだったのです。 Hα80分露出してもこんな感じ、恐ろしく淡いです。待ち時間で撮影したカシオペア座のNGC281は40分でもこれくらい、とかげ座のSh2-126でさえ120分でこの程度は写るのですから、淡さのレベルが違いますね。 このSh2-216は2,3時間かけてLRGB合成してもノイズと区別できないかもしれません。時間をかけた作品をみると丸い風船みたいで面白そうなのですが・・・。 戦意喪失です。Sh2-240モザイク撮影の方がまだ可能性がありますかね? |
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2011.9.24 カリフォルニア星雲とM45 EOS40D改 Nikon AF50mm, F4, LPS-V3 ISO800, 10min.*5 スカイメモR 昇るオリオン座 EOS40D Sigma8-16 ISO800 2min*20枚 固定撮影 |
2011.10.8 撮影から2週間でようやく処理できました。 カリフォルニア星雲とM45は、だいぶ涼しくなったので10分露出いけるかなと思ったのですが、ものすごいノイズです。ノーフィルター5分程度にすべきでした。 その上6枚目から先は結露でつかえませんでした。大失敗です。 昇るオリオン座は、まさに「また、つまらんものを撮ってしまった・・・」という感じです。とりあえず何か撮っておこうという状況だったわけですが、それにしてももう少し工夫は無かったのでしょうか。 |
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NGC7822 2011-10-4 MiniBorg60ED+0.66DGT Atik383L+ Hα:20min.*5 アトラクス改(K-ASTEC) AtikTitan+MaxImDLPro5にて オートガイド |
2011.10.5 月明かりで星景か庭先で練習か迷いました。結局、庭でHα撮影をすることにしました。MaxImDLを使った撮影にも大分慣れて、CCDのセンター、望遠鏡の同期、オートガイド全て順調に進み、スムースに撮影に入ることができましたが、ひどい片ボケです。撮影後鏡筒をばらして見たら、一箇所M57ねじがかみ合っていない・・・。何でこんな初歩的な?? 空も月が沈むころには雲が多くなってきたので早々に切り上げて、早朝出撃に備えたのですが、3時過ぎは曇ってました。 |
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2011.9.24 M45 MiniBorg60ED+0.66DGT ATIK383L+ L:10min.*6, RGB:各10min.*1 アトラクス改(K-ASTEC) DSIPro+MaxImDLPro5にて オートガイド |
2011.9.24 フラット補正が合わないと思っていたら、LPS-P2付けたフラット画像でした。フラットは外して撮り直しますが、星が大きいのは直らないでしょう。解像度はかなり良いのに大きい星が二回りほど肥大化しています。星雲の解像度は良好ですし小さな星はちゃんと小さいので、光学系の限界かも知れません。この画角は対象が多く使いやすい事からAtik383L+の最初の撮影で使う事にしましたが、青い対象との相性はちょっと厳しいですね。 L画像を後1時間ほど撮影すれば周辺の淡い部分も無理なく描画出来そうです。 |
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2011.9.24 IC1396 MiniBorg60ED+0.66DGT ATIK383L+ L:10min.*4, RGB:各10min.*1 アトラクス改(K-ASTEC) DSIPro+MaxImDLPro5にて オートガイド 2枚目 RにHαを加えて再処理 カラーCCDではどんなに頑張っても表現できない微光星のキラキラした感じは分かったが、明るい星を飛ばさないようにするにはどうしたらよいのだろう??? 青が出ないですね。星は青いのに・・・ 3枚目 M45 L:10min.*6, RGB:各10min.*1 後はフラット撮影してから本格的な処理ですね。 APS-Cより画角の狭い383L+をminiBorgと組み合わせる試みは、なかなか良いです。星の青滲みを解消できれば文句なし! カラーCCDには戻れないかも。 |
2011.9.25 ダークとフラットはまだ撮像していないので、撮ったままの画像を速攻LRGB合成してみました。とにかくどんな風になるのかやってみたかったので、お見苦しい画像ですがご容赦下さい。気持ちだけSI6でフラット補正してますが全く合っていませんね。それからシステムのホワイトバランスも計っていないのでザックリという感じです。まだちょっとGが強いですね。 まず驚いたのは素直な画質です。ベイヤーRGB変換するとどうしても不自然な色調や背景のムラが出てしまいますが、それがありません。次に解像度。細かい部分まで破綻が無いです(勿論口径なりですけど・・・)。後は星が綺麗ですね。明るい星の処理は何もやっていないので飽和してますが、小さな星はかなり繊細に表現されてます。 昨晩は素晴らしい透明度でしたが、LRGB合成の練習用の素材集めと言うことで、L画像少なめで色々撮ってみました。MaxImDLの練習を兼ねて庭に2台列べてアトラクスで撮像しながらGPDは色々練習してました。ついでに近所のあぜ道に遠征して都合4台動かしていたので結構疲れました。 とりあえず気付いたこと ・ATIK Titan PHDguidingで認識され接続されているようだが画像が出ない。バージョン1.12.0 MaxImでは快調に動作し、冷却するとかなり高感度 ・Orion StarShootのASCOMドライバー MaxImDLPro5で動作するがたまに接続が切れる。 (偶然かも知れませんが)このドライバーをインストール後MaxIm DL Essentials Editionが使えない。 ・MaxImDLPro5(まだ不慣れなので、ファーストインプレッションということで) オートガイドのパラメーターが多くてよく分からないがデフォールトでも十分機能する。 Decの値でオートガイドのキャリブレーション値を補正してくれる機能は役に立っているのかどうか微妙 画像内の任意の対象を一発でセンターに持ってくる機能は最高! MaxImの自動導入は使えなくもないが、対象の形が分からないのでちょっと不便 (画像がはめ込めるのかな?) ・ATIK383L+ 結露、エラーなどは一切無く、最初から最後まで淡々と撮像している感じでした。 外気温8度、−15度まで冷却し出力60%なのでもっと下げられるようです。 フィルターホイールって便利ですね。感覚では1枚の画像を撮っているのと変わりません。 細かな点は画像処理が進んでから書きたいと思います。 |
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2011.9.22 またしても台風の被害は甚大だったようで、被災された方にお見舞い申し上げます。 こうして、のんびり機材調整できるだけでも幸せですね。星が見えないなんて文句を言っていられません。 撮影時のコントロールをMaxImDLPro5に一本化するためにいろいろといじった覚書です。ATIKのマニュアルは恐ろしく簡潔であまり役に立ちません。またMaxImからASCOM経由の接続についてもドライバー毎に手順があったりするので、上手くいかない場合はネットで資料を検索する必要があります。 ATIK383L+:ドライバーは付属CDに入っているもので問題なく動きましたが、ATIKのサイトから最新版(v3.54)をダウンロードしました。MaxImではASCOMを経由せず接続可能です。 FilterWheel:MaxImではASCOM経由の接続となります。CDのドライバーはASCOM5.5bで上手く認識されませんでしたが、最新ASCOM用ドライバーをインストールし、ASCOMプラットフォームを6にすることで解消しました。 Titan:MaxImではASCOM経由の接続になりますが問題なく認識されます。カメラコントロールでCamera1=383L+, Camera2=Titanと接続する場合、connectボタンを押したときに現れるカメラ選択ウィンドウでArtemisHSCを選択しなければなりません。望遠鏡との接続はGuider relaysで問題なく動作します。 注意点はCamera1のフィルターホイールの接続に失敗していてもエラーは出ませんがCamera1、2ともに撮像できません。 AGS-1s, AGS-1L:1sはUSB、1Lはシリアルポート接続ですが、いずれもASCOM用のE-zeusドライバーで問題なく動作します。AGS-1sはステラナビだと接続が頻繁に切断してしまいますが、同じドライバーでもMaxImでは今のところ正常に動作しています。MaxIm, Observatoryでの自動導入はCatalogが非常に豊富なので、ShとかvdBの撮影には便利そうです。 オートガイドに関してはTitan本体と6芯クロスケーブルで直接接続しても問題ありません。 MaxImはFocusやRotator、AO8なんかも制御出来るようですが、今のところ宝の持ち腐れです。補助光学系のバックフォーカスの間に全部入れるのは無理そうです。どうやっているのでしょう? 後は、これまで使っていたSSProもMaxIm用ドライバーが用意されているので試してみようと思います。 |
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Atik Titan CCD Camera 6芯クロスケーブル AGS-1L |
2011.9.17 フィルターを買うついでに?青いヤツも買ってしまいました。 DSIProに不満があるわけではないのですが、ガイドポートが付いてるカメラはリレーBoxを別に用意しなくてもよいので気になっていました。ST4互換なのでAGSシリーズとはクロスケーブルで直接つながります。PHDguidingではOn Camera、MaxImDLProではGuider Relaysを選択すれば問題ないようです。面白いのはUSB電源だけでも撮像出来ますが、12V, 550mAで-20℃冷却出来ることですね。 私がGPDで使ってる古いリレーBoxは気温が下がるとヒーターで温めてやる必要があったのですが、これで心配なくなります。 OPTの発送担当者の方は、今度こそ本当に間違えてしまったようで、36mmLRGBフィルターの価格で2インチの物が送られてきました。いい加減にしろよ!って感じですが、次はラージフォーマット35mmサイズのCCDを買ってねって事かも知れません。考えておきましょう・・・。それでも漸くAtik383L+のフィルターホイールにフィルターが入って撮影出来る状態になりました。台風が何事もなく通り過ぎてくれることを祈ります。 |
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MaxImDL pro5 | 2011.9.15 今日は人間ドックだったので、MaxImの勉強をしてました。Tutorialsは結構具体的ですがアバウトです。実際やってみて、それからリファレンスを読めと言うことなんでしょう。 Orion StarShootProに付いてきた MaxIm DL Essentials Editionというのは全然別のソフトですね(当たり前ですが・・・)。 set Calibrationは以前からありましたが、Groupsという考え方は何でもAutomaticにという合理的な方針で、Dark、Bias, Flatは勿論、LRGB画像もFitsヘッダで選別して、スタックするときにキャリブレーションまで一切合切やってしまおうというものなんですね。撮影時に星雲名さえつけておけば、後はファイルを探す必要が無いのだと思います。ちまちま手動で補正するのが好きな日本人(=私)には「ちょっとなー」と感じる部分がありますね。MasterFramesにいたっては「そんなにソフト任せで良いのか!」と思うのは私だけでしょうか?いずれにしてもGroupsをきちんと機能させるにはMaxIm撮影してMaxIm用の情報をヘッダに書き込みつつ保存する必要がありそうですね。 MaxImではBiasFramesをダークライブラリ作製時と遠征時を区別したり、FlatFramesからBiasは減算するとしてもFlat_darkを減算するときに、groupsはちゃんと機能するのですかね?? とりあえずオートガイドとSigma Clipが使えれば良いと、逃げ腰の結論に達した訳です。 |
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2011.9.6 網状星雲 10分、2枚コンポジット 庭での撮影限界を超えたので 中止 NGC281 10分 4枚コンポジット miniBorg60ED+0.66DGT LPS-P2 Atik 383L+ -10℃ VixenGPD改+AGS-1L スマートガイダー |
2011.9.7 まさか注文してから9日で撮影できるとは思っていませんでした。フィルターホイールを付けて購入時のレートで約20万+消費税ですから国内販売価格よりかなり安いです。 月明かりと雲で条件は最低ですしフィルターは赤外カットの代わりにLPS-P2です。月明かりのモノクロだからといって、ナローバンドフィルターではないです、念のため。とりあえず写ることは確認できましたし、モノクロ画像はこんな感じだということを体感できたので、ファーストライトとしてはまずまずだったと思います。ダークは4枚コンポジットで、フラットはSI6で補正しました。レデューサのバックフォーカスは計算値で実写の微調整をしていないので星は大きいです。 カメラについて ・赤くてかっこよい!(最大の選択理由はコレです・・・) ・軽い。 ・外気温20℃でしたが余裕をもって-10℃で撮影しました。ダークノイズはきわめて少ないです。 ・特に結露対策はしていませんが今回は大丈夫でした。 ・ピントが恐ろしくシビアです。微光星が5ピクセル以下になるんですね。 (カラーCCDはベイヤー配列をカラーに変換してピントを合わせていたので新鮮でした) ・わずか230mmの焦点距離にもかかわらず、このシステムでは正確にガイドできません。一眼デジカメやカラーCCDでは何の問題も感じないのですが、さすが5.4μm素子のモノクロです。 購入したフィルターホイールの内径とフィルターが合わなかったので、RGB撮影はまだ出来ませんが次の新月期までには何とかなるでしょう。 2011.9.8追記 今回機材を購入したOPTと言うお店は迅速で誠実な対応ですね。送料お店持ちでパーツの交換を申し出てくれました。結局フィルターの方を別途購入する事にしたので、ついでにもうちょっと買い物してしまいました・・・かえって高く付いたりして。 |
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2011.9.XX 網状星雲 miniBorg60ED+0.66DGT Vixenアトラクス(K-astec改) AGS-1S PHDguidingにてオートガイド |
2011.9.5 衝動買いの製品は早くも届きました。送料はそれなりですが、地球の裏からとは思えない素早さですね。残念ながら期待通り?フィルターホイールに製品情報と異なる部分があり、カラー撮影は先になりそうです。とは言っても、注文どおりの商品より上手くいきそうなので怪我の功名だったりします。 機械部分の動作はテストした限りでは問題なく、ついでにポチッたMaximDLproも良い感じに動いて撮像も出来たので、空にあるものを撮ってみたいというのが人情でしょう。ずっとベイヤー配列でやってきたので代わりになるようなフィルターを何も持っていないのですが、晴れたらいたずらしてみようと計画しています。 MaximDLのマニュアルはすごく厚いのですが、あまりに多機能なせいか、具体的な画像処理の内容はそれほど詳しくないようです。半分はコマンドリファレンスでそれもメニューの紹介をしている程度です。オンラインヘルプとかあるのかもしれませんが、PixInsightと同様に私のような昔人間は紙のマニュアルがないと安心できないんです・・・。 |
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2011.8.29 IC5146(まゆ星雲) 125SD+レデューサF4DG 10min.*4 Orion StarShootPro LPS-P2 ダーク減算+ フラット補正− Vixenアトラクス(K-astec改) AGS-1S PHDguidingにてオートガイド |
2011.8.30 ひっきりなしに雲が通過する上に最悪の透明度でした。肉眼では3等星が見えないほどでしたが、125SDの調整も兼ねて諦めずに10分8枚撮影しました。最後の1枚はこんな感じで、お話になりません。 透明度が悪いと赤しか地上まで届かないみたいですね。これでは綺麗に仕上がるはずもありません。 125SD+F4DGのバックフォーカスはSSProを使う場合55mm+1.5mm程度がベストではないかと去年突き止めたのですが、今回は試しに+2.5mmです。LPS-P2はレデューサ内に挿入すればバックフォーカスは+0.5mm程度なので、去年の結果からすると適正は+2.0mmとなります。0.5mm長い+2.5mmの画像で恒星を拡大すると周囲に青いにじみが強く出ます。適正より短いと青にじみ、その後赤いにじみが出て適正値、適正を超えると再び青にじみが出てくると考えれば昨年の結果と矛盾しないのかもしれません。とりあえず適正値は去年の56.5mm付近で良さそうな気がします。この先0.1mm刻みで調べる価値があるかどうかは微妙です。 |
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2011秋の目標 | 2011.8.22 お天気が悪いですね。目標を立てても殆ど計画倒れに終わる今日この頃ですが、今週末の胎内星祭は是非とも晴れてほしいです。月齢は最高のタイミングですが晴れなければどうしようもないです。残念ながら個人的には2晩とも泊まらずに帰ることになりそうですが、とりあえずスカイメモを持っていけばminiBorg60EDで『M27とガラット彗星』が狙えます。 秋の庭先撮影ですが、VC200Lでの撮影は既に撮影時期を逃したM57を諦めてM1の時期まで中断し、125SDを使うように組み替えました。さて何を撮影しましょうか?撮影時間が限られる庭先でモザイクしようとするとコンポジット枚数が少なくなるので、なるべくなら1画角に収まりのよい対象を選びたいです。去年、マユ星雲と暗黒帯、ケフェウス座東側の淡い散光星雲辺りを85mmで撮影したので、この写真を頼りに構図を決めて撮ってみるのも面白そうです。 |
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M27(あれい状星雲) 2011.8.5撮影 Vixen VC200L(1800mm, F9) Orion StarShootPro ノーフィルター 10min.*7枚 トリミング 外気温26度 Vixenアトラクス(K-astec改) AGS-1S ガイド鏡:Borg77EDU PHDguidingにてオートガイド |
2011.8.8 5日にM27を撮影しましたが、月が沈むのを待っていたら、ちょうど天頂越えになってしまいました。OAGではないので、オートガイダーが正しく動いていても星像は歪です。接眼部の固定はかなり良いと思っていたのですが、1800mmだと何処かしら歪みが出るのでしょう。 2008年にFS128で撮影した画像と比較すると、なんとなく複雑な気分です。VC200Lの性能を生かしきってないですね。2008.8.8は最高のシーイングだった事を加味しても、2倍の口径、2倍の焦点距離のメリットは何も感じられません。やはりレデューサをつけて使用した方が20cmの長所を生かせるかもしれません。 とりあえず、次回撮影からは秋物に向けて、短焦点屈折を調整して行こうと思います。 |
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2011.8.5 惚れ惚れするようなガイド精度です。1800mmでも一発導入、最高ですね。 NGC7635 Vixen VC200L(1800mm, F9) Orion StarShootPro ノーフィルター 10min.*6枚 若干トリミング 撮影画像の方は、山の方で稲光が頻発するような大気状態のせいか(ピントも甘いかな?)ボテボテの星像です。 Vixenアトラクス(K-astec改) AGS-1S ガイド鏡:Borg77EDU PHDguidingにてオートガイド |
2011.8.6 スカイセンサー仕様のアトラクスを使っている方は、モーターとか電源周りの老朽化で不具合が出ているのではないでしょうか? 私もモーターをリモートコントロールできなくなって買い替えを考えたのですが、昨年末K-astecさんがモーターとコントローラーの改造をやっているのを知り、お願いしました。お天気に恵まれず半年で数回しかテストできませんでしたが、昨晩ようやく納得の行く結果を出せました。 アトラクス改造機の長所はDecバックスラッシュレスモーターによるオートガイドの安定性です。PHDのグラフでは文句の付けようがありません。 問題点はAGS-1sのUSB接続が不安定なことです。ステラナビでは頻繁に接続が切れ、SuperStarでは接続ポートが使用中と表示されて接続できないことがしばしばでした。 私なりの解決策として、 ・USBケーブルは低ノイズでなるべく短いものを使う ・ハブを介さず直接PCに接続する ・全ての機器を接続し、最後にAGS-1sを接続する 大切なのはその際、デバイスマネージャーでAGSが使用するCOMポート(私のPCではCOM3です)を一旦削除してから、USB端子を挿して再認識させることです。 私の場合、この手順でセットアップを行うようにしてからSuperStarでの不具合は全くなくなりました。 AGS-1sでお悩みの方が多いと聞いたので、参考までに書き留めました。 肝心のシャボン玉星雲は、ダークはしっかり撮影したのですが、フラット画像はまだ作っていないないのでSI6での補正です。周辺は過補正ですし中心部分はちょっと違う感じです。正確なフラット画像がないと収拾がつかないと思います。 ぱっと見た感じ、焦点が長い分拡大されていますが、解像度は500mmクラスと大差ないです。大気の状態も悪かったので、ピントも今一つ決まらず、ちょっと残念です。 |
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2010.8.2 とかげ座(Sh2-126) EOS40D改 carl zeiss Planar85 F4 6min.*8 ISO800 ノーフィルター ダーク補正+ フラット補正(SI6) スカイメモR |
2011.8.3 天気予報に反して快晴となりました。月もなく絶好の撮影日和となればよかったのですが、かなり濃い霧が出てしまったので、天頂付近以外はぼんやりとしてしまいました。昨年のリベンジを果たすべくとかげ座を狙いましたが、結局枚数を稼げず似たような結果です。今回はスカイメモなので手動で導入したのですが、あまりに淡く撮影中モニターで星雲を確認できなかったので、だんだん不安になって8枚で止めて天の川を撮影してしまったのです。 ちゃんと写っているならせめて後8枚・・・。 星雲の色調が赤に偏っているのは、高温でノイズが多いためのような気がします。勿論ダークは減算してあるのですが、どうやっても他の色は出てきません。淡い部分まで見えてますが、この色彩はいただけませんね。 これだけ淡い対象は少なくとも冷却一眼、出来ればモノクロCCDで撮影したいですね。 V3フィルターを使わなかったのは去年からのこだわりで、星いっぱいの星雲画像を目指しています。 |
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2010.8.9 とかげ座(Sh2-126) EOS40D改 carl zeiss Planar85 F4 5min.*7 ISO800 ノーフィルター ダーク補正+ フラット補正(SI6) スカイメモR |
2011.7.23 夏場の庭先撮影はM57として、機動部隊の目標をあれこれ考えていました。 去年は機材トラブルで思うように枚数を稼ぐことが出来なかったとかげ座(Sh2-126)を60ED、F230mmで撮影するか、周辺の淡い部分まで狙ってカメラレンズの105mm、85mm程度で再挑戦するか迷うところです。 機材的に、たまにはスマートガイダーを使いたいので60EDでSh2-126をメインに撮影したいのですが、見えない対象なので230mmでは導入時にパソコンを使わないと構図合わせに時間がかかります。メインのVC200Lを調整しながらGPD+スマートガイダーは虻蜂取らずになりそうですね。 それにしても撮影チャンスがありません・・・ |
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死ぬ前に見ておけと言われるとDOB GOTO16を買わなければならないような気がしてきます。 | 2011.6.26 趣味人さんでアナウンスしてましたが、40cmで自動導入が付いて288,000円。これを車に積んで裏山に登って1001 Celestial Wonders to See Before You Dieを片っ端から制覇する。 視力が駄目になる前にやってみたいですね。経験的に素人観望に必要なのは鏡の精度より明るさです。40cmF4.5は移動機材として望みうる最高のスペックだと思います(星祭りに出現する60cmのドブソニアンは別格として)。 今シーズンは緒事情あって天文館のお手伝いを休んでいたのですが、そろそろ復帰出来そうな状況になりました。観望会ではアトラクス+30cmを使っていたのですが、こっちの方が楽ですかね。ただ追尾や自動導入を使うとなると経緯台なのでアライメントが必須です。中には突如乱入していきなり接眼部にぶら下がるようなちびっ子がいるので再調整に手間取るようだと上手くないですね。クラッチが付いていないと噂されていますが、モーター駆動のアライメントは時間がかかります。 ※デュアルエンコーダーシステムで手動操作でもアライメント情報が保持されるそうです。つまり子供がぶら下がって動いても再アライメントの必要は無いということですね・・・ |
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専用のL型プレートを作るほどには使用頻度は高くないでしょう。完成時の状態を写真にしておかないと、次回組み立てが出来なくなってしまいます。 フィルム時代のガイド用パーツは重くて使い辛いですが信頼性はあります。ガイド用CCDが安価で感度も高くなった最近は必要性を感じなくなってしまいました。でも、いざという時には役立ちます。 |
2011.6.8 VL200C1800mmのガイドにOAGを諦めて同架したガイド鏡を使うことにしたので接眼部を補強しました。この手の補強には30年ほど前に購入したガイド鏡の取付け脚を使うことにしています。汎用性が高く効果抜群です。長いFS128用のT型プレートに若干パーツを付け足して接眼部が取付け脚に合うようにしてあります。スマートとはいえませんが機能すれば良いのです・・・。 4日撮影で気付いた問題点を改良して、昨晩薄曇の中でテストしたところ、20分ガイドにほぼ成功しました(欲を言えばもう少しなんですけど・・・)。残念ながらM57の周囲は暗黒の宇宙で、何も写っていません。3.5mと1.23mの望遠鏡で20時間以上露出している写真を目標にして今更言うのもなんですが歯が立ちません。後1回、透明度の高い日に挑戦してみようと思っています。それで駄目ならこの企画はしばらく凍結です。 |
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2011.6.3 M57 Vixen VC200L(1800mm, F9) Orion StarShootPro 10min.*4枚 LPS-V3フィルター 中心部のみトリミング アトラクス(K-Astec改) AGA-1s, ガイド鏡+DSIPro PHDguidingによるオートガイド |
2011.6.4 夕方よく晴れていたのに、22時過ぎると雲が多く撮影には向かない晩でした。 VC200LはOAGを諦め、ガイド鏡をBorg77EDUとし、接眼部を補強した結果10分露出は100%の歩留まりとなりました。1枚目と4枚目のずれも1pixel程度となり長時間ガイドも十分可能なレベルに調整できました。それにしてもK-astecさんの改造アトラクスはすばらしい! まるで別物です。AGS1sはUSBケーブルとの相性が(長さかな??)うるさいですが、それさえクリアすれば安定しています。 さてM57ですが、目標はこれです。遠いな・・・ 雲が多く悪い画像ですが、リング部分の螺旋構造は画像復元で少しは表現できます。リング周辺のモヤモヤや銀河は影も形もありません。夏場、条件の良い日に20分から30分露出で数時間頑張ってみようと思います。F9の上にカラーCCD+V3ですから歯が立たない可能性もありますね。 |
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2010.6.1撮影 はくちょう座 サドル周辺 EOS40D改 carl zeiss Planar85 F4 4min ISO800 ノーフィルター スカイメモR |
2011.5.29 RAP2(2011.5.14バージョンアップ) 今度のRAP2はちょっと違います! バッチ処理が出来るようになって実用性が向上したことは勿論ですが、、問題があったフラットのダーク減算が正確に行われるようになったことが有難いです。左の画像は4分1枚でカブリは残ってますが、上下を比較するとフラット補正が機能していることが分かります。 以前のバージョンではわずかなフラットを補正すると過補正になったり、フラットのダークを減算すると真っ黒になったり問題点がありました。解説を読むとバイアスノイズの処理を自動認識で行う仕組みが付いているようですが、前回のバージョンではそこの問題があったのかも知れません。 実は左作例は、前回バージョンでフラットのダーク減算が上手く行きませんでした。 個人的には、全てのファイルをAdobeのDNGに変換して処理をする必要があるのは一長一短と考えています。長所はフォトショップ現像は色彩が素晴らしい、短所はフォトショップからFits変換というのが実用的ではないということです。結果サブピクセルコンポジットを行う天文用ソフトとの連携にTIFF形式を使うという制約が生じます。この辺の問題は画像毎に何を優先すべきか考えてRAP2を使えば大きな影響はでないと思います。自作ソフトでは1800万画素が処理の限界だったので今回のバージョンアップは非常に有難いです。 参考までに新しいRAP2で補正し、フォトショップCS5現像、StarPlotterの星マスク、CS5のレイヤー処理で仕上げた画像を、昨年の処理と比較してみました。ダーク及びフラット画像は同じ物を使っています。 フォトショップ現像4枚コンポジット VS SI6現像4枚コンポジット(昨年の画像処理) |
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2011.5.24 M13 Vixen VC200L(1800mm, F9) Orion StarShootPro 5min.*16枚 若干トリミング アトラクス(K-Astec改) AGA-1s, ガイド鏡+DSIPro PHDguidingによるオートガイド |
2011.5.25 久しぶりに月の無い晴れた夜でした。期待して撮影を始めましたが、薄雲がかかっているようで今一つ写りは良くありません。AGS-1Sの自動導入はスーパースターを使えば焦点距離1800mmでもほぼ完璧で非常に快適です。今回のトラブルはOAGのプリズムが撮影開始直後に落下してしまったことです。CCDを傷つけないで済んだのは不幸中の幸いです。 急遽同架していた350mmでガイドしたのですが、ガイド星も簡単に見つかるし、それほど歩留まりが悪いわけではないので、やはり構造的な補強を工夫して、ガイド鏡を使用した方がストレス無く撮影できそうです。 M13はお馴染みの球状星団ですが青い星、黄色い星が渾然としていて非常に綺麗です。今回は近くにあるNGC6207を入れるために若干端に寄せて撮影してみました。 放置して胎内平に撮影に行って来たので、ダークもフラットも撮影しませんでした。とりあえずPixInsightでお茶を濁しましてあります。 |
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2011.5.17撮影 Sigma8-16(16mm F7.1) ISO800 CanonEOS 40D 固定撮影 2011.5.24撮影 Nikon105mm(F2.8) EOS40D, ISO800 露出2分 スカイメモR |
2011.5.23 この日は久々に晴れて透明度も今の時期にしては良かったのですが、満月近くで撮影には向きません。駄目もとで胎内平まで登って、オメガ星団を撮影してみました。星団と分かるような写真は撮影できませんでしたが、条件が良ければ胎内平からでも撮影できることは確認できました。 左の写真で山の稜線近くに見える雲が障害になっているのでよほど低空まで晴れた日でなければ撮影は難しいでしょう。今週を逃すと今年は撮影できないかもしれません。 2011.5.28 2年越しの撮影に成功しました。うれしいですね。 写りはこんなものですが、写せることが確認できただけでも一歩前進です。次回はもう一工夫して星団らしく写したいです。 |
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2011.4.12 Vixen VC200L(1800mm, F9) Orion StarShootPro 露出:10min. アトラクス(K-Astec改) AGA-1s, ガイド鏡同架 DSIPro PHDguidingによるオートガイド |
2011.4.13 10時過ぎにさそり座を撮りに出かけるまで、庭先でVC200Lとアトラクスの調整をしました。 前回はOAGを使用して今一つ安定しなかったので、F350mmほどのガイド鏡を同架してみました。PHDのグラフはこのようになりK-ASTECさんで改造してもらった効果が一目瞭然です。もちろん歩留まりはOAG使用時より悪くなりますが、ガイド開始から20分ほどで安定し、その後は10分5枚は使えるレベルになりました。ガイドが成功したことでVC200Lの光軸調整が上手くいっていることも確かめられました。 OAGを使用するとFが長過ぎてガイド用のカメラがシーイングの影響をもろに受けてしまうことが不安定になる原因の一つでしょう。PHDを上手く調整すれば何とかなりそうな気もしますので、後日再挑戦します。 今回のトラブルは、USBのドライバーが不安定で再インストールをした所、自動導入でオーバランするようになってしまったことです。結果何処を撮影しているのかまったく分からないテスト撮影になってしまいました・・・。対処法は説明書にあるのですが、よく分からないので問い合わせてみようと思います。 2011.4.16 AGS-1Sのオーバーラン、その後・・・ まず、オーバーランその物はアトラクスでの最適値#80#80をハイパーターミナル経由で書き込んで解決しました。やはりどこかでデータの書き換えが起こってしまったようです。 原因を調べるために色々試した所、ステラナビからASCOM経由でE-ZEUSをコントロールする再にAGSの規定値が読み込まれる場合と読み込まれない場合があり、さらにステラナビの望遠鏡コントロールがフリーズするときに(なぜか自動導入後にかなりの頻度でフリーズずる)AGSのデータが書き換えられてしまうことがあるようです。私のパソコンに限定した問題かも知れませんが、同じ環境でお使いの方は参考にしてください。ちなみに#80はステラナビでは128と表示されます。 当分スーパースターWでの自動導入となるでしょう。 |
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M106 2011.4.5 Vixen VC200L(1800mm, F9) Orion StarShootPro 20min.*7 若干トリミング アトラクス(K-Astec改) AGA-1s, OAG+DSIPro PHDguidingによるオートガイド |
K-Astecさんから、漸く戻ってきたアトラクスです。 昨年、改造をお願いしてから、私の周りでは色々あって2月以降は星どころではない感じだったのですが、アトラクスの帰還をきっかけに気持ちを切り替えることにしようと思います。 オーバーホールも一緒にお願いしたのですが、同じ赤道儀とは思えないほど軽い動きになりました。ガイド精度は以前とは比較になりませんが、それでもオフアキシス1800mmにPHDguidingでは無理があるようで、若干星が歪です。この焦点距離だとシーイング キャンセラーが欲しいですね。 ダークもフラットも撮影していないので、いい加減な処理ですが、1ヶ月以上更新できなかったので、とりあえず載せました。 |
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2011.2.28 M45 miniBorg60ED+DGT EOS40D改(非冷却) トリミングあり ISO800, 露出5分 16枚コンポジット +3分露出1枚 スカイメモR ノータッチガイド |
相変わらず、庭先での投げやり撮影です。強風で若干星像は大きいですが、ガイドの安定性は非常に良いです。これは新戦力になりますね。 M45周囲の淡い分子雲はM42周囲より難物です。その上、既に西に傾いているので家の庭からだと光害の影響もあり今一つです。暗い空で倍の露出をかければ無理なく処理できそうです。セッティングは10分もあれば充分な上に、遠征時でも離れたところで勝手に撮影させておけば良いだけなのでサブシステムとして最適です。 左の処理ではフラットが使い回しなので、今一つ淡い部分に信憑性がありませんが、あまりこだわらずに仕上げてみました。 |
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2011.2.18 ほんの出来心で、某ショップの入札に最低価格+100円で参加してしまいました。スカイメモNSが欲しかったわけではなくて、こんな事が出来るなーと思ったらついフラフラと・・・。 テスト撮影は、結局Gitzoには荷が重かったようで手前の架台を使用しました。miniBorg60ED+レデューサ(F=230mm)、5分ノータッチガイドです。またしても左上の星像が伸びてますね。これは別に調整するとして、ガイド精度は大したものです。 M42 miniBorg60ED+DGT EOS40D改(非冷却) ISO800, 露出5分 16枚コンポジット スカイメモR |
これまでスカイメモRはGitzoの古くて重い三脚に載せていたのですが、本当に重くてちょっと撮影するには辛かったのです。新システムは軽量な上に極軸用の微動まで付いて剛性抜群です。他方、重い三脚に、重いNS(想像以上に重いです)を搭載したら本当に重たくなってしまいました(ちょっと過積載かな)。 出品した方は海外遠征などでも使っていらしたと言うことで、分解・組み立てを重視した構造になっていたのですが、私はこのまま持って移動するので三脚との接合部をネジ止めしてあります。付属していた誠報社NZガイドマウントもすごい改造がしてあったので、これは有難く別に使わせて頂く事にして、手持ちのノーマルタイプを使ってminiBorg60EDを載せてみました。とりあえず撮影してみないことには何とも言えませんがノータッチで10分ガイド出来たら儲け物です。 2008年頃、この鏡筒とスカイメモRで7分程度のノータッチガイドで撮影していましたが、接続部分と架台の問題で全てのコマで星がわずかに伸びてました。今回のシステムでは8割は等倍で丸い星像を維持しているので充分実用化出来ます。 非冷却の改造一眼に、軽量のminiBorgを付けて、スカイメモでノータッチガイドというのは、カメラの露出限界とノータッチガイド時間の限界が両方ともせいぜい10分程度なので、非常に割り切ったシステムと言えると思います。昨年スマートガイダーを導入しパソコンレスのオートガイドも試しましたが、やはり持ち歩ける重量にはなりませんでした。230mmは直焦点と言うよりは望遠レンズ程度ですが意外と撮影対象は多いです。夏場はノイズで出番はないかも知れませんが、寒い時期には雪山に持って入れるのかも知れません。 |
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2011.2.16 EOS40D SIGMA8-16mm(8mm, F4.5) ISO400, 30秒 EOS40D SIGMA18-200(63mm, F5) ISO400, 30秒 10枚明比較 固定撮影 |
2011.2.17 待ちに待った快晴ですが、月が明るく会議も入っていたので、満足な撮影は出来ませんでした。少なくとも月明かりがこの半分程度でないと、雪の白さもあり星が映えません。 どちらも気を付けてみないと星景写真とは分からないかも知れません・・・ 上の写真は比較明で軌跡を描くほど枚数を稼ぐことが出来なかったので1枚です。星像を強調しないと星座が分かりません。方法は、あらかじめPSで地上部分をマスクして、星像のみをぼかしてトーンカーブで強調してから、SI6のスターエンハンスを使っています。どうもソフトフィルターの画像が好きになれないので、画像処理で星像を自然に肥大化、強調する手法を色々工夫しています。 63mmという中途半端な画角で撮影してしまいましたが、とにかく時間が無くて右側の近い部分がかなりピンぼけになっていることに気が付きませんでした。もう少し絞って露出を延ばせばシャープになりましたね。 |
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2011.2.15 EOS40D SIGMA8-16mm(8mm, F4.5) ISO800, 10, 30秒 CS5でHDR 固定撮影 |
2011.2.16 久々の晴れ予報で翌早朝に備えて準備するついでに撮影しました。幾分日が長くなり18時過ぎですが、まだ夕焼けが分かります。沈みかけた木星ははっきり分かりますが、月明かりと雪の反射で星座が分かるほど露出出来ません。 結局雲が多く明け方の撮影はできませんでした。今年は未だ撮影チャンスに恵まれません。 |
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2011.2.11 ダウンロード 購入者以外でも自由にダウンロードしてよいと言うことです。PDF形式です。 |
2011.2.11 PixInsightMagazineが届きました。 正確には、お知らせメールが届いて自分でPDFファイルをダウンロードしたのですが、内容は多岐にわたり市販されている天文雑誌のようです。私が最も興味があるのはIntroduction to PixInsight Module Developmentで、自分でスクリプトが書ければ大きな画像をフルカラーで自由にいじることが出来るかも知れません。ただ加齢に伴う理解力、記憶力の低下は大いに自覚しているので、ちょっと厳しいかも知れません。 後は最近imageJを天体写真の画像処理に使っていましたが、逆にPixInsightを他分野の研究に応用するお話も面白そうです。 掲載されている画像は日本のアマチュア天体写真とはちょっと毛色が異なりますが、迫力満点です。 追加:最近のバージョンでは起動時に自動でアップデート出来るので、何気なくアップデートしていると、使い慣れたモジュールが新しい物に置き換わっていて、ワケが分からなくなってしまいます。 |
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