撮影ノート 2009年分

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 2009.10.26撮影

EOS 40D
ISO800, 4min.
Nikon 10.5mm
F2.8より若干絞る

自作赤道儀
 2009.12.22

太平洋側の天文ファンの皆さんは毎日晴れて嬉しい悲鳴みたいですが、新潟は久々に大雪です。

暇に任せて、EOS40DのRGB分解ソフトを作りました。これで、SSP, EOSKissDXと現在稼働中の3機種全てが、新しい画像処理に対応しました。星景写真で試してみましたが、特に不自然な感じはありません。

やっぱり最後はモノクロCCDかな、と思っていたのですが、来シーズンはこの画像処理でカラーCCDを使い倒してやろうと思います。
Borg125SD+レデューサF4DG

+SSPro
 
2009.12.1

11月の新月期は天気が悪い、公私共に忙しい、その上風邪気味、ゲッソリ疲れてしまいました。

三ツ星さんにお願いして作ったり改造していただいたパーツを使って、BorgのF4DGを中版ヘリコイドに組み込む事ができました。このヘリコイドアダプターは他にもFS128やED102SSにも使うことができるように考えたので応用範囲は広いです。

なぜ、こんな事をしたのか?と、思う方も多いでしょう。同程度のお金をかけるならロボフォーカスとか、高精度の鏡筒バンドとかを使えるようにした方が現実的ですよね・・・。

メリットは若干周辺減光が緩和される程度だと思います。逆に、接眼部が重くなり合焦範囲は限られ、ねじ込みが多い分スケアリングに不安が出ます。でも、やってみたかったのです。

今となっては無用にでかい中版ヘリコイドに活躍の場を!!
2009.11.6
NGC281(パックマン星雲?)

上:20min.*3
Borg125SD+BorgF4DG(F3.9)
Orion StarShootPro
ノーフィルター

下:8min.*10枚
CanonEOSkissDX(SeoSP2)
miniBorg60ED+DGT(F3.9)
ノーフィルター

外気温6度
アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguiding  
2009.11.10

125SDは月の影響の大きい1枚を捨てて3枚でコンポジットからやり直し、60EDの方は1枚ずつ、フラットの微調整やカブリ補正をしてから10枚コンポジットしてみました。60EDは周辺の星がかなり煩いのでちょっと無理をしています。

やっぱりパックマンの口から西側にモヤモヤと怪しいモノが出ていますね。

ネットで検索するとこの星雲はデジタル時代になってからはクローズアップが多く周辺を写している作品は見つけられませんでした。銀塩時代の写真はこれ位の画角が多いのですが、フィルムには写りませんね。 

Orionから新しい冷却CCDが発売されますね。Parsec M8300という名前からどんなモノかだいたい想像がつくと思います。アメリカ国内価格は田中さんで値引きしたFLIの日本国内価格の1/3ですから安いですが、SSPの冷却能力を考えるとちょっとね・・・。
SBIGさんから同じチップを使ったさらに低価格の新製品が出ましたね。いよいよ冷却CCDの低価格戦争勃発ですね。改造1眼より安くなる日は遠くないかも。
2009.11.6
NGC281(パックマン星雲?)

上:20min.*4
Borg125SD+BorgF4DG(F3.9)
Orion StarShootPro
ノーフィルター

下:8min.*4
CanonEOSkissDX(SeoSP2)
miniBorg60ED+DGT(F3.9)
ノーフィルター

外気温6度
アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguiding 
2009.11.7

月の出まで、125SDとF4DGのバックフォーカスの調整をするつもりで撮影しました。
途中から月が出ているので、ちょっと信頼性に乏しい画像なのですが、この星雲周囲の分子雲の広がりを写す事ができたのかもしれません。小さくまとまっている星雲だと思っていましたが、月の無い晩にもっとコンポジット枚数を稼ぐと、面白いかも知れません。

この星雲周囲の分子雲は検索してもあまり出てこないので、月明かりのいたずらかも知れませんが、チャンスがあれば再挑戦してみます。 

同架したminiBorg60EDで撮影した画像にも暗黒帯のような感じでわずかに写ってますね。ホントにあるのかも知れません。以前は星は邪魔なだけでしたが、星像を綺麗に出せるようになるとノーフィルターで星がいっぱいという作品も面白いです。
 
2009.10.25

黄道光
8枚コンポジット
自作赤道儀

冬の天の川
13枚コンポジット
自作赤道儀

北天の日周運動
19枚明比較
固定撮影

EOS 40D
ISO800, 4min.
Nikon 10.5mm F2.8より若干絞る
 
2009.10.29

数年前、胎内平で初めて撮影に成功した黄道光を、もっと綺麗に撮影することが今回の遠征のもう1つの目標でした。一緒に遠征したまるひさんも、黄道光と対日照を狙っていらしたようです。

私も対角で天の川を撮影していたので、対日照が写っていないか期待したのですが、西側の範囲が狭いので分かりませんね。全周魚眼なら分かったかも知れません。残念です。

撮影中かなり流星が飛んでいたので、1つくらい写っていると思ったのですが、無いですね。
2009.10.25
ぎょしゃ座の中心部
10min.*2, 2コマモザイク
ISO800

CanonEOSkissDX(SeoSP2)
miniBorg60ED+DGT(F3.9)
外気温8度

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguiding  
2009.10.28

V3フィルターを使わないと、周辺の星が多すぎて星雲が強調できません。モザイクすることで星像を小さくできるので、砂を撒いたような一面の星も良い雰囲気になると思います。4コマモザイクはとても大変なので、2コマが手軽でやりやすいですね。

今回の遠征で撮影した直焦点関係はこれで全てです。125SDは他にも撮影しましたが、構図に失敗したり、なぜかピントがずれていたり散々でした。後は星景写真が残っているのですが、遠征後外気温が高くダークを撮影できないので、まだ手付かずです。 
2009.10.25
燃える木と馬頭星雲(IC434)

20min.*2、2コマモザイク
Borg125SD+BorgF4DG(F3.9)
Orion StarShootPro
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguiding  
2009.10.28

今回の失敗作です。

この画角ならモザイクしなくても写るのですが、こんな事になってしまったのです。
60EDのモザイクを開始したときに、125SDのフレーミングを忘れて20経って出来た画像をみてようやく気が付いたのですが、時既に遅し。何とか物にしようと20分4枚の予定を20分2枚のモザイクにしてみたものの失敗・・・。さらに悪いことに馬頭星雲の撮影で明るすぎて邪魔になるオリオン座のζが端に来てしまったために歪なハロが出て、除去が困難でした。 

ゴーストレスV3フィルターが欲しいです。
2009.10.25
いっかくじゅう座の散光星雲
10min.*2, 4コマモザイク
ISO800

オリオン座中心部
10min.*2, 4コマモザイク
ISO800

CanonEOSkissDX(SeoSP2)
miniBorg60ED+DGT(F3.9)
外気温10度

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguiding 
2009.10.27

今回の目標の1つ。

外気温が思ったより高く、10分2枚で果たして絵になるかどうか不安だったのですが、薄明3分前の撮影終了なので、これでギリギリでした。構図としてはバラ星雲をもう少し下に配置すべきでしたが、モザイク支援ツールを使っているわけではないので、4枚がつながった事だけでも奇跡です。
 60EDを誠報社のガイドマウントに載せて、下の125SDで20分露出している間に、10分2枚撮影し、構図を調整して次を撮影するという流れで、1台の赤道儀に同架した2台の望遠鏡の片方だけでモザイクをやりました。思った以上に上手く行きましたが、カメラのファインダーで構図を決めるので、P2とかV3を使わずに、今回はノーフィルターです。 

実はコーン星雲の上に2コマ撮影してあるのですが、つながりませんでした。
 
2009.10.25
バラ星雲(NGC2237)

20min.*2
Borg125SD+BorgF4DG(F3.9)
Orion StarShootPro
LPS-V3フィルター

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguiding 
2009.10.27

60EDでモザイクをやる都合上、同架した125SDで狙える対象は限られてしまいます。

V3フィルターを使っていますが、それほどカラーバランスが崩れていないので、色調補正をしていません。若干黄色が少ない感じですが、問題ないような感じです。フラット補正にちょっと工夫はありますが、空が良いとV3を使っても青色が無くならないので、どぎつい赤にならないようです。

画像処理は基本的なことしかしていませんが、去年の1月に125SDのファーストライトで撮影した時より、かなり透明感があります。星像が良くなったのは空が良かっただけでなく、画像処理技術の向上です。若干偽色が残っていますが、仕上げるときにはきれいにしたいと思います。
2009.10.25
M45
10min.*2 ISO800

CanonEOSkissDX(SeoSP2)
miniBorg60ED+DGT(F3.9)
外気温8度

アトラクス+SS2K
DSIpro+PHDguidingによるオートガイド 
2009.10.26

土曜の夜に早出川方面に半年ぶりの遠征をしました。星仲間の、まるひさん と粘り強く雲が切れるのを待った甲斐があり、11時過ぎから素晴らしい星空となりました。

1年ぶりに60ED+kissDXでの撮影ですが、今回はモザイク撮影を計画してみました。左のM45は雲が切れるのを待つ間に撮影した試し撮りでコンポジットは2枚、露出合計20分です。いつもの台詞ですがフラットがあり合わせのものなので周辺がちょっと赤いです。画像処理も無理なことは何もやっていないのですが、わずか20分にしては、かなり淡い部分まで表現できます。

モザイク用に撮影した画像も全て同じ露出ですから、ちょっと期待できそうな気がします。とりあえずフラットとダークを撮影して、ゆっくり画像処理を始めたいと思います。この日は125SDも同架していたのですが、こちらは構図が決まらなかったり、コンポジット用の枚数が稼げなかったり、今一つかも知れません。まだ手つかずです。
 

2009.10.19 
NGC7822
VixenED102SS+EDレデューサF4DG (F4.3)
Orion StarShootPro
20min.*3
(外気温11度)



2009.10.17
IC1805 
VixenED102SS+EDレデューサF4DG (F4.3)
Orion StarShootPro
20min.*3
(外気温9度)

アトラクス、60mmガイド鏡DSIPro+PHDguiding    
2009.10.22

両方とも秋の定番です。私は自宅で撮影する場合、東側しか使えないので、目標の星雲が家の屋根を越えるまで、待ち時間が出来てしまいます。そんなときに撮影した2枚です。コンポジットを増やせばもっと画質が良くなることは分かるのですが、中途半端で切り上げているのは、次の撮影対象が撮影可能域に入ったためなので仕方がありません。

画像処理は両方とも非常にシンプルで、フォトショップでノイズ処理と星像保護でレベルアップ位しかやっていません。処理時間は約30分程でしょうか。数年前IC1805を何週間もいじっていたのが嘘のようです。 

両方ともノイズと淡い部分の境界を曖昧に残した作品も作ってみました。私はこちらの方が好きです。IC348, IC1805

ついでに去年撮影したIC1848とフォトマージしてみました。

画像処理時間が短くなったのは、画像処理技術の向上だけではありません。SSPの導入で十分に露出をかけられるようになったことが大きな要因で、画像処理がとても楽になったのです。EOSkissDigitalX改造機は低ノイズですが、外気温が高いとノイズが多くかなり大変でした。

ふと思ったのですが、下のIC348は現在のシステムでは限界ですが、それで楽しむって言う手もありますね。どうせ更なる高性能機にも限界はあるのですから、きりがないのです。数年前IC1805で苦戦したように、今度はIC348で苦戦するのも更なるスキルアップ方法かもしれません。
2009.10.17 
IC348

VixenED102SS+EDレデューサF4DG (F4.3)
Orion StarShootPro
20min.*6
(外気温8度)

アトラクス、60mmガイド鏡DSIPro+PHDguiding    
2009.10.21

16日撮影の本命です。カリフォルニア星雲のすぐ脇ですが、非常に淡いようです。途中雲が出て、モザイクは出来ませんでしたが、東方向に大きく広がった星雲です。空はそこそこ良かったのですが、2時間露出してこれですから、このシステムで綺麗に写すことは出来ないかも知れません。

もっと明るいレンズ、もっとノイズの少ない高感度カメラ、もっと暗い空、欲望は尽きません・・・。
2009.10.17
オリオン座

EOSKissDX(seoSP2)
タムロン17-35mm(約20mm)
4min.*16
LPS-V3, ISO1600

自作赤道儀、ノータッチガイド  
2009.10.19

オリオン座が昇って来ると、撮らずにはいられないですね。一旦曇った後雲が切れると、かなり透明度が良くなったので、庭でオートガイドしている間に近所の田んぼのあぜ道で撮影しました。

周辺星像はきわめて悪いので大きくトリミングしてあります。V3の上に、1段絞ったので16枚コンポジットにしては写りが悪いです。もう少し露出をのばすべきでした。
 
2009.10.17 
M42

VixenED102SS+EDレデューサF4DG (F4.3)
Orion StarShootPro
20min.*5
(外気温8度)

アトラクス、60mmガイド鏡DSIPro+PHDguiding    
2009.10.18

16日は19時過ぎから撮影を始めたのですが、24時近くなって雲が広がりました。いつもならこれで終了となるところですが、ダークを撮影しているうちにまた晴れて来ました。土曜日の仕事は気になりましたが、そのままズルズル薄明まで撮影してしまいました。これが最後に撮ったM42です。去年は条件も悪く、露出も10分でしたが、今年は20分露出なので、速攻処理でもここまで出ました。画像処理では明るい星を何処まで抑えられるかがポイントになりそうです。

最近撮影に使っているED102SSは随分前に胎内星祭りで、仙台のMさんから譲り受けた折り紙付き?の鏡筒です。撮影ではレデューサの関係でレンズとセルだけしか使っていませんが、素晴らしい写りです。

M45, M33, M42と、少年時代憧れの3星雲がならびました。
 
2009.10.16 
M31

VixenED102SS+EDレデューサF4DG (F4.3)
Orion StarShootPro
20min.*8
(外気温10度)

アトラクス、60mmガイド鏡DSIPro+PHDguiding   
2009.10.18

前日の超快晴は撮影できなかったのですが、16日も比較的良い空で、撮影できました。ED102SSでアンドロメダ大銀河を撮影するのが2年越しの目標の一つでしたが、漸くかないました。今回はフィルターを使わず、とにかく周辺の淡い領域を何処まで写せるかを目指しました。フラットがまだなので、いい加減な処理ですが、結構でますね。20分露出だとMaxPixelは5万程度ですが、処理をすると中心部は白飛びします。私的にはMaxPixelを3万台に抑えた方が処理しやすいです。
 モノクロCCDでHU領域を強調した作品や、カラーでもLPS−V3を使った赤いのブチブチも好きですが、昔ながらの色調も捨てがたいです。フラットが極まると伴銀河M110まで広がりますかね? 
 
2009.10.14 
M45

VixenED102SS+EDレデューサF4DG (F4.3)
Orion StarShootPro
10min.*4+20min.*4
(外気温8度)

アトラクス、60mmガイド鏡DSIPro+PHDguiding  
2009.10.14

今年の昴はノーフィルタで露出もそこそこかけましたが、思ったほど周辺の淡い部分が出ませんでした。やはり自宅庭では無理があります。それとフラット画像が全く合ってませんね。何時もV3で使っているELパネルの色調でそのまま撮影してしまったのが、いけないのです。青い星雲にはそのようなフラット画像が必要です。

処理の途中で周辺が回転している事に気が付きましたが、とりあえずそのままです。極軸に問題があったようですね。昨日は雲が切れたので、VC200Lの光軸合わせをするために機材を出したのですが、徐々に透明度が良くなり、撮影に切り替えました。結露がひどかったのでヒーターを付けられる屈折に載せ替えたり、前回使ったV3を外したらピントが出なかったり、ガイド鏡の接眼部が緩んでいたり、撮影を始めたのが11時過ぎだったので、今朝は眠いです。 
トリミングあり 
2009.9.26
M1

Vixen VC200L+レデューサ F6.4
LPS-V3フィルター
Orion StarShootPro
10min.

アトラクス、三ツ星OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド   
 2009.10.6

いつかはしっかり撮りたいM1です。

今回、M33撮影の後、10分試し撮りをして、さあ始めようと思った瞬間霧が出て終了となってしまいました。10分露出ではレンジ幅が200程度になってしまいます。20分で撮ったとしても、かなり露出不足です。フィラメントを狙うならV3ははずせませんから、30分露出になりますかね。

問題はこれから冬に向けて無風の快晴日があるかどうかです。しかも月が無くて・・・。
 
2009.9.26
M33

Vixen VC200L+レデューサ F6.4
LPS-V3フィルター
Orion StarShootPro
20min.*8

アトラクス、三ツ星OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド  
2009.9.27

OAGのセッティングはほぼ成功し、ガイドもかなり安定しました。星像はコンポジット前ではかなり改善しました。速攻処理なので、ちょっとコンポジットがずれているようです。変なズレ方ですね。それと明るい恒星に変な陰がでてますが何でしょう?

F6.4でLPS-V3を使用すると系外銀河はかなり露出不足になるのですが、HU領域が綺麗にでるので頑張ってみました。合計160分でも、まだ足りませんね。30分で8枚くらい必要です(ちょっと無理・・・)。ノーフィルターと合成した方が良いでしょうかね。

まずはIPを使ってじっくり再処理してみます。 
 
2009.9.24
NGC7635(しゃぼん玉星雲)

Vixen VC200L+レデューサ F6.4
LPS-V3フィルター
Orion StarShootPro
20min.*4

アトラクス、三ツ星OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド 
2009.9.26

星が流れた原因はガイドだけではなく、レデューサがしっかりねじ込まれてないために片ボケを生じていたようです。ガイド側のピントもカメラ側を0.8mm延長したので、次回はうまく行くかも知れません。

せっかくの20cmですからもう少し解像度を上げたいですね。
 
 

トリミングあり
2009.9.24
NGC7635(しゃぼん玉星雲)

Vixen VC200L+レデューサ F6.4
LPS-V3フィルター
Orion StarShootPro
20min.*7

アトラクス、三ツ星OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド   
2009.9.25

またしても昼間快晴、夜薄雲というパターンで、納得のいく写りではありませんが、バイザック+レデューサ+OAGという初組み合わせです。

Vixenもレデューサ装着時のバックフォーカスは純正だとカメラアダプタの後方が55mm程度になっているのですが、バイザックのレデューサは実際にはカメラアダプターまで十数ミリ余裕があり実質67mm程度です。そこでBorgと三ツ星のパーツを総動員して67mmにOAGをはめ込みました。今回はLPS-V3を使用しているので、ED102SSの教訓を生かして+2mmでバックフォーカス69mmとしてあります。写真のようにOAGのカメラ側をギリギリ短くしたために、ガイド側の光路長が確保できず、多分0.5mm程後ピンでガイドすることになってしまいました。結果、ガイドが安定せず解像度は今一つですね。

もう一工夫必要です。1200mmだとガイド鏡同架してもいけそうな気がしますが、OAGは決まれば最高ですから頑張ってみます。
 
2009.9.17
IC1396

VixenED102SS+EDレデューサF4DG (F4.3)
Orion StarShootPro, LPS-V3
20min.*2, 2コマモザイク
(外気温13度)

アトラクス、DSIPro+PHDguiding  
2009.9.18

天気予報では晴れマークが並んでいるのですが、実際は常に薄雲が流れてきて非常に悪い条件でした。今回はモザイク撮影が上手くいって余裕を持ってIC1396を収めることが出来ました。星は滲んでいますが、なんか雰囲気は良いですね。

この星雲はカメラレンズで撮影すると(3つ下)天の川の流れに埋もれるような感じなので、あまり背景のレベルを落とさずに曖昧さを残しました。本格的な処理はこれからやるつもりですが、

2か月分のデータを紛失しました・・・

2009.6.23
NGC7023(アイリス星雲)

VixenED102SS+EDレデューサF4DG (F4.3)
EOSKissDX(SeoSP2)
ISO800, 10min.*7(外気温17度)

アトラクス、Borg125SDをガイド鏡
DSIPro+PHDguiding 
2009.7.7

生憎の雨で七夕観望会は中止になったので、6月23日に125SDに同架したVixenED102SSで撮影した画像を処理しました。露出は10分ですがやはりF4は明るいです。外気温17度でノイズも気になる温度ですが、 何とか分子雲をあぶり出すことが出来ました。フラット画像が不完全なのか、周辺部の感じが不自然です。
2009.6.26
夏の天の川

5min.*8
EOS40D無改造
Asahi SuperTakumar 28mm(f3.5)
ISO800

スカイメモR、ノータッチガイド  
 2009.7.1

大昔のレンズで撮影しました。55mm、28mm共に青ハロもほとんど無く、周辺星像まで丸いので、ビックリしました。42mmスクリュー−>EOSのアダプターを付けて無限遠がピッタリ合うのも星景には使いやすいです(改造機でピントがでるかどうかまだ試していません)。

当時、スクリューマウントは交換が面倒でNikonやキヤノンが格好良く見えました。最近では直焦点のアダプターでもスクリュー式の方が遊びが無く、安価なマウントアダプターでも安心して使用できるので、ちょっと見直してます。

若干トリミング
2009.6.26
夏の天の川

5min.*4
EOSKissDX(seoSP2)
タムロン17-35mm(約20mm)
ISO800

スカイメモR、ノータッチガイド 
2009.6.28

10枚撮影したのですが、薄雲や蛍?が通過した画像を除外しました。

光害カットフィルターのFFタイプを使うと広角レンズの周辺像が悪くなるので、ノーフィルターで撮影してみました。やはり赤の発色が悪いですが、よく見るとはくちょう座周辺の散光星雲が天の川の中に埋もれています。きちんと処理するとこれ位にはなります。ケフェウス座周辺の散光星雲は、広角で狙うには淡くて小さいですね。やはり50mm程度がよさそうです。

フラット補正は
SI6の簡易補正のみ
2009.6.23
NGC7023(アイリス星雲)

125SD(F6)
Orion StarShoot Pro
20min.*4(外気温17度)

アトラクス、三ツ星OAG
DSIPro+PHDguiding
 
2009.6.24

午後から急に晴れてきたので、帰宅後大急ぎで撮影準備をしました。夏至直後で21時近くまで明るいですね。その上22時過ぎには曇ってしまったので、アイリス星雲の試し撮りだけで終わってしまいました。常に薄雲が通過していたので条件は悪かったです。
 
Borg125SDはモニター期間を含めて1年半以上使っているのですが、750mmF6でフラットナーを使わずに星雲を撮影したのは初めてでした。周辺星像は予想以上に悪いですね(125SDのページに詳細な画像を乗せたいと思います)。OAGを使うと後方にフラットナーを挟むのが面倒なので、試しにやってみたのですが駄目です。画角はちょうど良いので、次回は、OAGを使わず、いつもの35mmフラットナーを挟んでガイド鏡を載せて撮影することにします。空が良ければ20分露出でも淡い周辺部分が出そうな感じです。
  やっと来日
ELパネル(A3)
  
 2009.6.20

昨年からお願いしていたELパネルA3がようやく手に入りました。価格は9000円!(現在は11000円みたいです)。
もちろんインバーターも附属しています。このお店なんですけど、直接中国の工場から仕入れるため、この価格にできるのだそうです。最近の不況で工場の多くが倒産してしまっているので、入手に手間取ったとのとです。これでVC200Lのフラットを作ることができます。
それから、カメラの広角レンズだとA4サイズのELパネルでは何回やっても上手く行かなかったので、これで試してみます。
 
夏の目標は、ケフェウス座周辺

冷却できればノイズを気にせず長時間露出できますね。
 
2009.6.18

ケフェウス座の領域には魅力的な散光星雲が沢山あります。庭からは比較的長時間露出可能な位置にあるので、 今年はOrionSSPで楽しませてもらえそうです。この領域は直焦点で撮りたい魅力的な散光星雲もさることながら、星座全体を標準レンズ程度で長時間露出すると、おもちゃ箱をひっくり返したような写真になるのではないかと思っているのですが、どうでしょう。
使用するレンズは、30年前、初めて自分の物になった一眼レフの標準レンズ、懐かしい骨董品で撮ってみようと思います。無数の赤い星雲に青ハロくっきりの星々、考えようによっては綺麗ですよね・・・。問題は40Dを韓国で冷却改造してもらうか、今年はEOSKissDX(SeoSP2)で撮影して、次の1手を考えるか、です。

Orionから35mmサイズの冷却CCDが発売されるという噂はどうなったのでしょう?
5DmarkUの冷却改造は?
先が読めませんね。
アトラクスのガイド精度
2009.6.1

750mmオフアキシスガイドの状態

 
2009.6.6

VC200Lのガイドのために、PHDguidingやスカイセンサーの設定をかなり追い込んだ結果750mmのガイド鏡でRA, Dec共に±0.5pixelの精度を得ることができました(Logのテキストファイルをエクセルでグラフ化しています)。アトラクス+PHDユーザーに役立つ情報としては、
・スカイセンサーは極軸を合わせた赤道儀に設定(アライメントは1点)
・スカイセンサーのバックスラッシュ補正は0にしてない(RA=025, Dec=030)
・スカイセンサーのガイド速度をRA,Dec共に1.0に設定
ということでしょう。

ガイド用CCDの接続で、CCDをなるべくRA, Decが画面上垂直・水平になるようにセットすることも大切だと思います。PHDはどのようにセットしてもガイドしますが、経験上しっかり合わせた方が良いような気がします。

アトラクスの整備として、幾つかのサイトで言われているようにロータリー接点の清掃はスパイクの防止に有効だと思います。

グラフを見ていると、RAとDecが逆位相で乱れているような気がします。なぜでしょう??
 
南中するさそり座
2009.6.1

EOS 40D 約30mm
F4, ISO400, 120sec.*4枚(明比較)

固定撮影 
 
2009.6.2

以前から飯豊と天の川を撮影するベストポジションになるのではないかと、狙っていた河川敷で撮影しました。車が入ってこなければ直焦点撮影もできそうですが、多分夏場は出入りがありますね。雪のある時期に徒歩で入れば最高の撮影地だと思います。下見不足で川の位置と天の川を良い関係にすることができませんでした。 

左は、ついでに撮影したさそり座です。南中1時間前位で、かろうじてサソリの全景が見えています。蠍の尻尾を釣り針に見立てる地方があるそうですが、確かにそんな感じです。月明かりの中で撮影していたら、ふと、中学生の頃に街のネオンに遮られながら蝶番赤道儀で撮影していた時のことを思い出しました。
月夜の天の川

EOS 40D
Nikon 10.5mm F2.8より若干絞る
ISO1600, 60sec.*4枚
(部分コンポジット)

固定撮影 
2009.6.2

天の川を写し込むためにISO1600で撮影しました。40Dでは画質が荒れてしまうので、4枚をコンポジットしています。地上部分はコンポジットするとぼけてしまうので、マスク処理で保護しています。もう少し月が暗ければ良かったのでしょうが、月の高度が下がるのを待つと天の川が立ってしまいます。星景写真の難しいところです。

EOS5DmarkUはISO6400を使うことができるため、こんな小細工をしなくても天の川が余裕で写るようです。星景写真にはきわめて有利ですが、問題は価格ですね・・・。 
月夜の天の川の原因となった「月」

EOS 40D
ISO400, 1/125sec. 1枚
若干トリミング

Vixen VC200L 直焦点
アトラクス
2009.6.2

月が傾くのを待つ間に、VC200L+EOS40Dの直焦点で撮影してみました。
これまではFS128にエクステンダーを付けたり、FinePixS2Proでシャッター板を使ったりしていましたが、そんな苦労がバカらしいほど簡単に綺麗に写ります。ライブビューでピントを合わせて、シーイングが安定したところでシャッターを切るだけですからね。鏡筒が短くて軽いこともこのクラスの赤道儀では重要なポイントかも知れません。 

シーイングが良かったら、もっと微細構造が写りそうです。
 




PixInsight
2009.5.27 

起動しません。
2009.5.27

最近導入を検討しているPixInsightを、職場のパソコンにもインストールして使ってみようと思ったのですが、まず、お試し版のライセンスを取り直さなければならないのが面倒でした。ライセンスをもらって起動してみると、左のエラーが出ます。それでも一応起動するのですが、画像を読み込もうとすると強制終了してしまいます。
フォーラムをみてもこのエラーに関する記述はないので、日本語環境が原因のような気もします。最初にインストールしたノートも職場のパソコンもOSはXP Sp3で同じ、メモリーも3GBで同じ、相違点といえば職場のパソコンはDocumments and setteings内のフォルダー名が日本語だったりします。あとNET Framework のバージョンが違ったかな・・・?

非常に面白いソフトなんですけど、動かないパソコンがあるようでは困りますね。 
M13
2009.5.19

Vixen VC200L(1800mm, F9)
Orion StarShootPro
5min.*8

アトラクス、OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド  
2009.5.20

M13のこんな写真を自分で撮れるとは思っていませんでした。ステライメージでデジタル現像したときに、中心部のぶつぶつ感が現れて感動しましたね。

星像は完全には丸くないですが、何とかRAのガイド誤差は±1ピクセルに納めました。
Decは北方向1ピクセル以内で安定しているのですが、時々南に2ピクセルほどのスパイクが出ます。これを抑えれば丸くなるのですが、万策尽きた感じです。

VC200Lは素晴らしい解像度です。中古ですが光軸のずれもほとんど無いようです。R200SSは軽くて明るく、星雲観望には適した鏡筒ですが、 ピントの山がつかみづらく撮影では苦労しました。低価格で?これだけの鏡筒を供給しているVixenは凄いですね。

トリミングあり
M51(子持ち銀河)
2009.5.18

Vixen VC200L(1800mm, F9)
Orion StarShootPro
20min.*10
7枚目で反転、ずれをトリミング

アトラクス、OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド 
2009.5.19

引き続き、VC200Lでの撮影です。オートガイドの調整は前回の反省を踏まえてかなり良い感じになりました。しかし、風!天気図の密集した等圧線が示す通りかなり強い風が断続的に吹き、星は流れてしまいました。撮影時のVC200Lは鏡筒のほぼ後端でバランスが合うため、頭でっかちの形なってしまいます。フードを付けたら尚更です。そのため風に非常に弱いのだと思います。 無風なら何とかなりそうですが、ドームもないしね・・・。
トリミングした範囲で見ると光軸はあっているようですが、ガイドが決まらないと分かりませんね。フラットは白壁フラットをやってみましたが、完全には合いません。A3のELパネルは知り合いにお願いしてから半年近く待ってるのですが・・・。

まだまだ課題は多いですが、真夏の蒸し暑い無風の夜に、M57とかM27を撮影することを目標に調整したいと思います。

トリミングあり
M97(フクロウ星雲)
2009.5.15

Vixen VC200L(1800mm, F9)
Orion StarShootPro
10min.*6

アトラクス、OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2009.5.16

安い中古品を見つけて思わず買ってしまいました。全て計画通りに行ったので、クロネコのお兄さんが届けてくれてから30分後には撮影出来ました。Vixen60mmからのOAG接続はED102SSで経験しているので問題はなかったのですが、ガイド星は見つかりませんね。苦労しました。

結露がひどかったのですが、さすがにフードまでは用意していなかったので、撮影開始から1時間ほどで副鏡が結露しました。 ガイドは当然流れています。PHDのグラフでは±3ピクセルで大暴れしていました。北天でこれですから南天のガイドは思いやられます。FS128は何とかガイド出来るので、調整次第では2ピクセル以内に抑えられそうな気もします。露出は30分は必要ですね。光軸も少しずれているような気もしますが、とりあえずオートガイドを何とかしないと、全ての星が小惑星イトカワになってしまいます・・・アトラクスでは1000mm以上のガイドは無理と言われてますから、これがさらなる出費の序章にならないように努力したいと思います。
 
沈む4日の月
2009.4.28撮影

Sigma18-200mm(200mm, F6.3)
露出4秒 ISO1600
EOS 40D
トリミングあり

固定撮影
2009.5.7

手前の山が近いので、両方のピントを出すことができません。山がもっと遠方にあればしっかりピントが出ると思うのですが、今度は高度が低く、かなり高い山でも三日月程度だと見えない場合が多いと思います。 昇る月、沈む月の撮影もなかなか奥が深く、思うような写真が撮れるチャンスは意外と無いかも知れなせん。

最近、遠征したときは直焦点以外の撮影にも挑戦するようにしています。写真のセンスというか絵心が無いので、大した写真は撮れないのですが、思い出に残るのは、ついでに撮った星景写真だったりするものです。
  2009.4.28撮影

EOS 40D
Nikon 10.5mm F2.8より若干絞る
ISO1600, 120sec.*6枚(明比較)
若干トリミング

固定撮影 
2009.5.4

水面に映る日周運動は先日高坪山で練習していたので、かなり上手く写すことが出来ました。水に映る山が黒くならないように街灯の灯りがある部分を選んでかなり作為的に構図を設定してみました。露出時間をもう少し延ばしたかったのですが、雲が出てあえなく撮影中止となりました。北側の日周運動を水面に映せたら面白いでしょうね。

今回の遠征ではGPDの赤緯軸のバックスラッシュ調整に失敗してモーターに負荷がかかり自動導入が不安定になってしまいました。GPDだとAGS-1Lでもオートガイドの安定を図るのはなかなか大変です。重くてもアトラクスを持って行った方が良さそうです。
2009.4.28

Sigma18-200mm
約50mm(F5.0)
Canon EOSkissDX(SeoSP2)
10min.*7, ISO1600
若干トリミング

スカイメモR ノータッチガイド
2009.4.30

ごく普通のズームレンズを使って撮影してみました。若干青滲みがありますが、それなりに写ります。 比較的星像がシャープなNikon105mmで撮影しようと思っていたのですが、FFフィルターを使わないとピントが出ませんでした。SSPはバックフォーカスが自由になるので、カメラレンズとSSPという組み合わせも面白いかも知れません。三ツ星さんがアダプターと固定用のバンドを作ってらっしゃいましたね。

アンタレス付近の散光星雲と暗黒帯は本当に面白い領域で、いろいろな撮り方が楽しめます。新潟は若干高度が低い分、撮影時間が制限されてしまいますが、モザイクにも挑戦したいですね。
 2009.4.28

miniBorg60ED+DGT(F3.9)
Orion StarShootPro
10min.*4+20min.*3

GPD+AGS-1L
DSIPro+PHDguiding
2009.4.28

やっぱり新潟でこれを撮影するのは大変です。
若干霧が出ていたので撮影を開始したのは高度が上がるのを待って12時近くなってから、 2時頃には雲が出て撮影中止、オートガイドのトラブルもあり撮影枚数は、予定よりかなり少なくなってしまいました。モザイクも計画していたのですが、1日の遠征では完成不可能かも知れません。昨年よりは良い写りですが、華やかさに欠けますね。時間のあるときにしっかり画像処理してみます。

今回、新バージョンのSuperStarWで初めてAGS-1Lを使ったのですが、自動導入がうまく行きませんでした。Step.datの書き換えもやっているのですが、必要量の1.5倍ほど望遠鏡が動いてしまうので、ギア数の認識がおかしいような気がします。月が明るいうちに再テストしてみます。
2009.4.24

Nikon 10.5mm F2.8より若干絞る
Canon EOSkissDX(SeoSP2)
90sec.  ISO1600

スカイメモR、ノータッチガイド
2009.4.25

衛星画像では雲が襲来する感じだったのですが、空は晴れていたので、スカイメモを持って高坪山に 出かけました。撮り慣れた風景で星景写真の勉強をしてみました。今回は田植え前の水田に映る星を写し込むようにいろいろやったのですが、なかなか難しいです。
レンズを広角にしないと水面と空が入らないのですが、そうすると星像が小さくて水面の星がはっきりしません。また長時間ガイド撮影すると空の星は点になっても水面の星は軌跡を描いてしまいます(これは別の意味で面白い写真になりそうですが・・・)。山の向こう側の光害を使って山を浮かび上がらせるのも面白いと思いましたが、月明かりがないと水面に影しか映らないので暗く、面白味に欠けます。

ついでに10.5mmで天の川を撮影しフォトマージする計画ですが、魚眼レンズにもかかわらず風景では完璧に繋いでくれたフォトマージが、星野ではうまく行きません。単に画質が悪いだけかも知れませんが、次回再テストが必要です。
2009.4.17

M101撮影時のRAとDecです。
オフアキシスガイドなのでが、ガイド側にレデューサを挟んであるので焦点距離は800mm程度です。
2009.4.19

T-Fixさんの真似をしてスカイセンサー2000PCのDec方向のバックスラッシュ補正を0にしてみました。ちなみに今の季節はいつも40〜50位で使っています。ガイドスピードは両軸とも0.3です。PHDguidingのRA aggressivenessは100では大きすぎて50位にしています。

スカイセンサーの調整ですが、Decのバックスラッシュ補正は0でも問題なくPHDはガイドしてくれました。ただし、バックスラッシュを通常通りに40程度としても、キャリブレーションをやり直せば、ほぼ同等に動きます。RAのバックスラッシュ補正についても、0で問題なさそうです。個人的にはアトラクスのバックスラッシュをスカイセンサー補正した後、PHDのグラフを参考に微調整する方が好きです。経験では±10程度の調整で劇的に安定することがあります(スカイセンサーの補正値を変更するとグラフが反応しますが、あわてずに待っていると元に戻ります。グラフが安定して、乱れが改善したらキャリブレーションはやり直さずに撮影を続けます)。

今回苦労したのは、オフアキシスに関係した問題で、特にガイド星が見つかりにくい領域で悩まされます。私はM101の周囲に明るい恒星が少なく、いつもガイド星探しが大変なのですが、今回も何とか三ツ星さんの微動機構を使って導入に成功しました。しかし星像がかなり細長くなっています。この状態でガイドすると気流が荒れているときなどは特に、PHDが重心位置を変更してしまうのか、こんなことがあります。困りますよね・・・。

結論として、M101の拡大画像を見て頂ければ、ガイド状態が分かると思います。この程度のグラフでも、カラーCCDならば結構星は丸いです
 
2009.4.17
M101 回転花火

FS128+Borgマルチフラットナー
1082mm, F8.45
Orion StarShootPro
20min.*8

アトラクス、OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2009.4.19

久々によいお天気だったので、月が昇る夜半過ぎまで自宅庭で撮影しました。

最近、アトラクスのオートガイドについてT-Fixさんのブログに色々出ているのですが、私も同じように感じていて、PHDguidingのインターバルを長くすると、アトラクスが安定せず、出来るだけ1秒以内に設定するようにしていました。バックスラッシュやガイドスピードを色々変更し調整した結果については、後ほどまとめたいと思います。

画像処理は即席でフラットも今一つですが、カラー一発撮りとは言っても、さすがに冷却CCDの威力はすごいです。一眼デジカメで撮影した去年のM101は露出不足ですね。昨晩は外気温が0度まで下がったので、冷却改造していない一眼デジカメでも、ある程度写ったと思いますが、これからは冷却改造一眼と冷却CCDが主流になるでしょうね。

この後、M104を撮影したのですが、自宅からだと南天西側には光害があり、ゆっくり調整し直す時間がなかったため、ガイドは大荒れで星が歪になりました。

やっぱり銀河の撮影は難しいです。
 
180度パノラマ撮影
2009.4.14

Nikon 10.5mm対角魚眼
(F2.8程度)

EOSKissDX改
 
2009.4.14

手始めに現在手元にあるレンズで最も画角の広い、10.5mm対角魚眼で天の川撮影に挑戦してみることにしました。横長だと水平方向は2枚で十分180度パノラマとなりますが左の写真は3枚合成です。ある程度枚数があった方が歪みを少なくできそうなので、天の川では、横長で垂直方向4枚合成にすると無理のないパノラマが作れそうです。
露出は前回LPS-V3装着、ISO1600で6分だったので、今回はノーフィルタ、ISO800、4分程度でやってみようと思います。4枚コンポジットで64分+αかかる計算になります。

例年、春考えた計画は実現しないのですが、これはやってみたいですね。
 
180度パノラマ
2009.4.9

EOS 40D
5枚合成
 
2009.4.9

晴天に誘われて、須原に登ってきました。まだ雪がありますが例年よりはかなり少なめです。PS CS3のフォトマージを使った180度パノラマ写真を作ってみました。三脚を使えばほとんどずれることなく撮影できるので、ほんの10秒程度で撮影することが出来ます。

ところがこれを天の川でやろうとすると、かなりの時間と労力が必要になることは想像に難くありません。今年は挑戦してみようと思っています。 
 
久々の月
2009.4.6

ミザール120SL F6直焦点
DSIPro 10コマ*6カット、モザイク合成 
 2009.4.7

若干霞がありましたが、シーイングは良好、薄くなった土星の輪や久々に月を観望して楽しみました。使った機材Mizar 120SL反射望遠鏡とVixen GP赤道儀という組み合わせです。私の少年時代、Mizarは人気ブランドの一つで、Vixenと肩を並べていたような感じでした。この120mmF6の比較的明るい反射望遠鏡はハレー彗星ブームの頃に発売された機種だったように記憶しています。胎内星祭りのオークションで2000円という破格で落札し、分解掃除、ファインダーの改造をして観望用に使っていますが、接眼部が貧弱な以外は結構気に入っています。今回はDSIproでモザイク撮影をやってみました。露出とコンポジットは附属ソフトの自動合成で行い、6カットのモザイクはフォトショップにお任せ合成です。
 
昇るさそり座
2009.4.3

EOS 40D 約30mm
F4, ISO400, 90sec.*16枚(明比較)

固定撮影 
2009.4.4

月没を待って、南天の天の川を撮影しようと思っていたのですが、靄がひどく固定撮影だけで撤収しました。超高感度カメラがあれば、白い飯豊から舞い上がる火の鳥の姿を写せるのですが、今の所ガイド撮影しないと写りませんから低高度で撮影できたとしても、地上風景が流れてしまいます。 
残雪の飯豊は月明かりに映えるので、うまいバランスで撮影すると真っ白な飯豊からわき上がる天の川程度なら、低速追尾撮影で写るかも知れません。月が明るければ天の川は見えないですし、暗すぎると飯豊が白く輝きません。
街の光を利用した幻想的な明比較の作品も良いですが、月明かりを利用した自然の風景と星の軌跡も良いと思います。後は絵心ですね・・・
M101
2009.3.30

FS128+Borgマルチフラットナー
1082mm, F8.45
Orion StarShootPro
20min.*2

アトラクス、OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2009.3.31

やはり春の空は当てになりません。夕方スッキリ晴れて気温も−2度までさがり、今日は最高と思ったのもつかの間、数時間でベタ雲りになってしまいました。その上撤収時の気温が8度ですからね・・・。気温変動が激しくダークも正確に合わせられそうにありません。
この画像で見る限り、F8.4+SSPの感度だと、露出時間はもう少し延ばしても良さそうですが、20分でも枚数を増やせば何とかなりそうな感じです。
M80,M81
2009.3.21

FS128+Borgマルチフラットナー
1082mm, F8.45
Orion StarShootPro
20min.*8

アトラクス、OAG+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2009.3.24

天気予報は晴だった上に、黄砂の来襲も無さそうだったので、前回と同じM81周囲の分子雲の撮影に挑戦しました。
FS128にSSPを装着し久々にオフアキシスガイダーにてオートガイドしました。予報に反して前回より空の状態は悪く、F8の暗さで160分程度では、M81と重なっている分子雲は全く写りませんでした。miniBorg60EDの方はEOSKissDX非冷却で、挑戦してみることにしたのですが、こちらも惨敗。条件の悪さに加えて、やはり非冷却で外気温6度では、お話にならないのかも知れません。

ところでこの分子雲、M81周囲のクローズアップではこの銀河の周囲に広がっているようにも見えるのですが、銀河系内の分子雲がたまたま重なって見えているのですよね??系外の分子雲としては、大マゼラン星雲周囲にゴミの様に散乱する分子雲の画像を見たことがあります。それと比較してこれがM81周囲に実際広がっているとすると、あまりに巨大な分子雲という事になってしまいます。また、広角で撮影すると、見かけ上かなり広い範囲に分布しているようなので、系内でも比較的太陽系に近い分子雲なのでしょうか??
2009.3.18

M81周囲の分子雲

miniBorg60ED+DGT
Orion StarShootPro
10min.*5+15min.*4

VixenGP+SS2000PC
DSIPro+PHDguidingにてオートガイド
2009.3.18

3か月ぶりの撮影となり、設営にかなり手間取りました。
漸く晴れたものの黄砂+もやで透明度は肉眼で4等星を確認できる程度の空だったのですが、自分で分解清掃したGP赤道儀の性能チェックを兼ねてダメもとで撮影しました。何とか分子雲の広がりは確認できたので、新月期に遠征できれば再挑戦で物にできそうです。条件も悪かったのですが想像以上に淡いですね。

GP赤道儀の仕上がりは極軸望遠鏡のセッティングに問題なく、赤経方向はまずまずのオートガイド性能でした。赤緯方向は三脚と干渉しないように鏡筒を前に出しているのでバランスが悪いせいか、今一つ安定しませんでした。本体は軽くて携帯性に優れていますが、オートガイドとなると装備は大きくなってしまうので、こだわった割には、あまり実用性の無いシステムかも知れません。パソコン不要のオートガイダーと組み合わせたらちょっとはマシになると思いますが・・・。去年のスカイメモRを使ったノータッチガイドの方がお手軽で割り切って使えます。
UltraVNC日本語版

先日、新天研の会合に一番星さんのお誘いで参加させて頂いた際、ultraVNCのデモを拝見し、これだけ速いなら使えると感じて導入しました。
2009.2.18

一昔前から、VNCはリモートデスクトップを実現するフリーソフトで定評があったのですが、色数の制限や、動作の遅さから、画像関係のソフトを遠隔操作するには向いていないと思っていました。私は職場のサーバーのコントロールに使っていたこともあったのですが、セキュリティー面から高い壁が設置されて、それっきりになっていました。
久しぶりにみたVNCはUltraな上に日本語版、フルカラーでもサクサク動きファイル転送機能までついている優れものに進化していました。自宅庭での撮影だと無線が便利なので、余っている無線LANカードをピアツーピア(アドホックモード)接続し、撮影に関係するソフトをコントロールしてみました。有線と比較するともたつきますが、実用可能な速度だと思います。これでますますグータラ撮影になりそうです。
2009.2.??晴れますかね?

20min.*8枚くらい?
125SD+レデューサ7887(F5.1)
Orion StarShoot Pro

アトラクス、DSIPro、OAG
PHDguidingによるオートガイド
2009.2.11

M81とM82の周囲に広がる分子雲??? 毎日巡回している大御所吉田さんのブログに載っていました。
この分子雲は私たちの銀河系の分子雲が見かけ上、重なっているのでしょうか?検索してみると、εF3.4を使い冷却CCDで6時間とか露出してらっしゃる方がいますね。この淡すぎる雲は果たしてカラー一発撮りで写せる物なのでしょうか?
今年こそFS128で長時間露出と思っていたのですが、これは挑戦してみたいですね。F8では、どれだけ露出しなければならないか見当が付きません。やっぱり125SDになりますね。F4にするかF5にするか迷うところですが、500mmだとεで撮る方がいると思うので、焦点距離640mmF5で撮ってみたいです。10時間は露出しなければ・・・。
スーパースターWのモザイク機能

待ちかねました!

、とは言っても新潟はお天気が悪く、モノがあっても撮影できなかったのですが・・・
2009.2.9

http://www.strange-stargazers.jp/walker/
太っ腹ですね、フリーです!
※2/9にダウンロードしたバージョンは、win98では動きませんでした。スーパースターがwin95でも動くのですから、何とかして欲しいですね。

CCDサイズさえ間違わなければ、自分で撮影機材の登録もできるので、便利ですね。この構図は1度はやってみたい壮大なオリオン座一網打尽計画です。2枚コンポジット*10分*25モザイク=500分、8時間以上かかります・・・。

昨年秋にアンドロメダ大星雲のモザイクに失敗して以来、自助努力を怠り、そのうち誰かが作ってくれる事をひたすら祈ってました。失敗の原因はCMOSのサイズをいい加減に計算していた事にあるので、今度は上手く行くでしょう。
今年は、これで始まりましたが・・・

十数年前に購入した参考書です。この本は今でも役に立ちます。プログラミングが本業ではないので、その後のオブジェクト指向には乗り遅れてしまいましたが、GDIは入れ物の話です。ソフトの根本は何も変わっていないと思います。

分析ソフトは単一機能でスッキリまとめて、フレーム内に画像を縮小表示して全体が見えるように改良し、縦横のグラフを付けました。
2009.1.31

新潟は28日奇跡的に快晴!だったのですが、私は撮影できませんでした。
次のチャンスは何時になるか・・・。

画像処理ソフトを作ってみて「自分がやりたいことはなんなのか?」を問い直す事になりました。もともと、かなり偏屈な性格で、人と違うことをするのが好きなんですが・・・。たとえば、「アクロマートで撮影した画像の全恒星から青滲みを除去してし、可能な限り綺麗に仕上げる。」なんてお題はそそられますね。実際星雲部分の収差がどんな風になるのかやったことないので分かりませんが、それなりに出来そうな気もします。恒星周囲の修正は画像処理の中では、簡単な部類にはいると思います。特に青滲みはデジタル非対応のカメラレンズなどでも出るようなので、天文用の画像処理ソフトに組み込まれていてもおかしくないと思います。Astronomy toolsにはありますが、フォトショップのプラグインなので、効き目が弱いですよね。わざわざそのためにアクロマートで直焦点撮影が簡単に出来る光学系(miniBorg50とか?)買ったらアホですね。そういえば125SDにタカハシのTOAレデューサ付けると盛大に青滲みがでましたね・・・。
開発中の画面

読み込んだ画像の任意の高さで水平断して、RGB値をグラフ化するソフト。拡大機能付き!
今のパソコンは高速で、少々ぬるいコードでもテキパキ動きます。
2009.1.14
これは便利です。

よっちゃんさんが、ブログで時々使用されているRGB分析ソフト、以前から使ってみたかったので、自分で作りました。今のところ水平断だけですが、これでもすごく便利!。どうしてステライメージに、この機能が無いのでしょう。素人でも画像の問題点が視覚的に分かります。特に微光星の光度不足やニュートラルグレーの甘さは手に取るようです。

製作中、ふと思いついたのですが、スターシャープやかスターエンハンスフィルターなどは自作できそうです。ついでに今こだわっている「暗黒帯」でも強調フィルターを作れたら面白そうですね。掟破りの「ガイドミス補正フィルタ」なんて言うのも、作れるかもしれません。新年早々、ダークサイドに足を踏み入れてしまいそうですが、果たして思惑通りのフィルターを作ることが出来るでしょうか?
2008.12.16のFS128

NGC7635, 20min*4撮影中

FS128+Borgマルチフラットナー(F8.45)
Orion StarShoot Pro

アトラクス
77EDU+DSIPro
PHDguidingによるオートガイド
2009.1.8

FS128は長いです。鏡筒の固定を強固にし軽量化を図るためにT型プレートにしたのですが、初回の撮影は見事に失敗でした。大きく流れてしまった原因はガイド鏡のバランスが悪い事に加え固定が1点だったことに因ると思われかす。次回の撮影に向けてガイド鏡の固定を見直しました。ちょっと重くなりましたが、バランスと強度は問題なさそうです。これで上手く行かなければ今年もOAGで撮影することになります。SSPを導入したことで露出時間の制約がなくなった分、春の銀河を撮影しやすくなりました。最近話題の冷却CCD、ML8300の作例も春のフォトコンに登場すると思いますが、老兵FS128とSSPでどんな系外銀河が写せるか楽しみです。
SeedsBox
SUPER STAR IV
バージョンアップ!

改良点はこちら!!
2009.1.3

ネット上で手に入るパソコン関係の情報で、最近嬉しかったネタは、
PhotoshopCS3導入に際してWindowsXPで3GBのメモリーを認識させるためのboot.iniファイルのスイッチ設定方法(末尾に「/3GB /USERVA=2900」を追加する)でした。皆さんご存じでしたか??私はしばらく1GB無駄にしてました。

そして、新年1月2日に届いた嬉しいお知らせがSUPER STAR IV(SSW)のバージョンアップです。子午線問題への対応、モザイク合成機能、様々な部分で撮影者のかゆいところに手が届く改善がなされているようです。SSWは今のところ画角表示は出来ませんが、星雲が正確に写真で表現されているので、撮影時の構図を微調整するときにとても重宝します。

去年アナウンスされた、これも気になりますね。

昨年は冷却改造ブームでしたが、今年は冷却BOXかな?

天文館での観望会で役立ちそうな、これも気になってます。

そういえば昨年末はBorgから天文向けの新製品が発売されませんでしたね。中川さんは「考えてますので気長に待っていて下さい」と書いてましたが、売れすぎ!?なんですかね・・・。新製品を期待して貯金してたんですけど、このサイトも、このサイトも気になりますね。