デジタル撮影 2022年分

2022年はお天気が悪かっただけでなく、仕事などとの巡り合わせも悪く撮影チャンスが少ない年になりました。久しぶりに機材を幾つか購入したので撮影する気持ちは十分あったのですけどね。

2023.3.2

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Sh2-240    2022/10/31

Borg77EDII+レデューサF4DG
ASI6200MCPro、ゲイン100
露出180秒、IDAS NBZ
53枚スタック
VixenGPD+EQ5 Gotoシステム+
PHD2、NINA2にて撮影
 IDAS NBZフィルタ―を使った最初の作品です。近くで輝いていた火星の影響で大きな虹がかかってしまったのですが、それをフォトショップで消してあります。デュアルバンドフィルターNBZではHaが強くて、OIIIが出にくい傾向があるのでしょうか。もう少し青いフィラメントがはっきり出ると綺麗なのですが、3時間弱の露出では厳しいのかもしれません。
 
IC405, 410    2022/10/31

Borg77EDII+レデューサF4DG
ASI6200MCPro、ゲイン100
露出180秒、IDAS NBZ
53枚スタック
VixenGPD+EQ5 Gotoシステム+
PHD2、NINA2にて撮影
Sh2-240 が適当な高度になるまで1時間程撮影し、半分は雲で没になりましたが、ナローバンドフィルターの威力が良く分かります。輝星のハロは薄雲の影響なのか、フィルタ―の影響なのか、微妙です。消す事は出来ますが、今回は今後の比較のために残しておきます。 
 

カシオペア座 散光星雲 IC59、NGC281など  56枚スタック


Borg77EDII+レデューサF4DG
ASI6200MCPro
ゲイン100、フィルター無し
露出180秒
VixenGPD+EQ5 Gotoシステム
+PHD2、NINA2にて撮影
この領域にはものすごく淡いモクモクが広がっているので、フィルタ―なしで何処まで写るか挑戦してみました。もちろん普通に画像処理すると星が煩すぎて全く分かりません。そこでStarNet2を駆使してこんな感じで炙り出しました。さらに最近話題のTopazDenoiseとかを使えばざらざら感も消せると思うのですが、円安なのでちょっと様子見です。

そこでデュアルバンドフィルターとか使ったらどうなるだろうと試してみたのですが、 淡い部分に関しては殆ど効果は得られませんでした。これはちょっと予想外というか、ナローバンドにすれば星の光が減る分淡い部分なら何でも炙り出せると思ったのが大違い、HaとかOIIIとかの領域の光が出ていなければ淡い部分も消えてしまうのですね。言われてみれば当たり前なんですよ。

現状淡いモクモクはStarNet2頼みです。
 
M45 プレアデス星団周辺
38枚スタック 2022/9/30


Borg77EDII+レデューサF4DG
ASI6200MCPro
ゲイン100、フィルター無し
露出180秒
VixenGPD+EQ5 Gotoシステム
+PHD2、NINA2にて撮影
プレアデス星雲はこれ位の画角にすると、雲の中を突き進む感が出ますね。実際そうなのかどうかは分かりませんが、若い星団がガスの中を移動する姿に見えます・・・

プレアデスの美しさはもっと拡大して、露出を控えめにした方がなじみ深くて良いです。 


 
オリオン座 中心部の星雲  東側17枚 西側19枚 スタック  2022/9/30


Borg77EDII+レデューサF4DG
ASI6200MCPro
ゲイン100、フィルター無し
露出180秒
VixenGPD+EQ5 Gotoシステム
+PHD2、NINA2にて撮影
 PixInsightのモザイク合成の練習素材として撮影したのですが、思わぬ収穫がありました。

M42の明るさが邪魔をしてPixInsightのスクリプトで変な帯が出現してしまうトラブルがありました。その後マニュアルを読んでGradientCorrectionのTargetGradientをなるべく平坦になるように調整すると、問題の赤帯や青帯が出ないようにモザイク合成出来る事が分かりました。それがどのような副作用を起こすのかは検証していませんが、原因がここにある事は間違いなさそうです。

あと右下にリゲルの影響と思われる大きなハロ?が出ています。10月に撮影したSH2-240でも火星の影響で同じような半円形のリングが出てしまったので、この77EDII+F4DGの問題のようです。場所が特定できればフェルトシートとかで対応できるのですが、ちょっと見ても分からないですね・・・

 

ASI6200MCPro
17枚スタック

EOS6D改
32枚スタック
とかげ座 LBN437 Sh2-126 2022/9/29
ASI6200MCPro
ゲイン100、180秒





EOS6D改
ISO3200、120秒

Vixen R200SS
+コマコレクターHP
F3.8 760㎜、フィルター無し
アトラクス赤道義(K-astec改)
PHD2、NINA2にて撮影
ASI6200MCProで、やはり淡い星雲がどれくらい写るのかか興味がりました。時間的に天頂近くで枚数は少なめですが、それなりにまとまりました。この前に撮影したクワガタ星雲周辺は調整不十分でフードが無かったので変なかぶりが残ったり、周辺星像が悪かったりしましたが、その辺はかなり修正できたと思います。

EOS6Dは120秒の分枚数を多くしてみました。やはり1枚当たりの露出は多い方が良いのかもしれませんが、ASI6200に見劣りする最大の理由は、画像の長辺にフラット補正でも消し切れないケラレが出る事です。ミラーボックスの問題なのでしょうが、今更どうこうしません。
 

ASI6200MCPro
40枚スタック
コマコレHP+
たわみ防止装置


EOS6D改
60枚スタック
さんかく座 M33 2022/9/29
中心部のみトリミング 

ASI6200MCPro
ゲイン100、180秒










EOS6D改
ISO3200、120秒

Vixen R200SS
+コマコレクターHP
F3.8 760㎜、フィルター無し
ゲイン100、180秒
アトラクス赤道義(K-astec改)
PHD2、NINA2にて撮影
周辺の星像を考えると、R200SSは中心部トリミングという使い方が向いていますね。35㎜サイズがもったいないという感じもしますが、大は小を兼ねる。それと周辺星像は35㎜サイズではちょっと大きくなるので、中心部を積極的に使う作戦もアリだと思います。FS128+レデューサとほぼ同じ焦点距離で2倍明るいので暗い対象なら、こちらを使った方が良さそうです。
 

ASI6200MCもEOS6DもPixInisghtのPCCで色調を合わせていますが、随分違いますね。フィルム時代から撮影している星雲ですが、ASI6200MCなら格段に綺麗に撮れそうです。問題は光学系ですね。

ASI6200MCPro
35枚スタック

EOS6D改
45枚スタック
オリオン座 M42 2022/9/29

ASI6200MCPro
ゲイン100、180秒






EOS6D改
ISO3200、120秒


Vixen R200SS
+コマコレクターHP
F3.8 760㎜、フィルター無し
ゲイン100、180秒
アトラクス赤道義(K-astec改)
PHD2、NINA2にて撮影
R200SSを購入したのは20年以上前になりますが、当時はフィルムでこれを撮ろうと頑張った覚えがあります。もちろんこんな風には写りませんでしたけどね。

今回は久しぶりに帰還したR200SSのリベンジをデジタルで果たしてやろうと思い撮影しました。 

飽和部分には8秒露出で10枚を合成してありますが、それほど効果は無いですね。


ASI6200MCPro
E20, W17枚

EOS6D改
E30, W17枚
 
カリフォルニア星雲 NGC1499 2022/9/29

ASI6200MCPro
ゲイン100、180秒






EOS6D改
ISO3200、120秒




Vixen R200SS
+コマコレクターHP
F3.8 760㎜、フィルター無し
アトラクス赤道義(K-astec改)
PHD2、NINA2にて撮影
 今回の撮影では、R200SSの周辺星像でもパノラマ合成は可能なのか?

という事も確かめてみようと思い素材を準備しました。NGC1499、最近はあまり人気のない?カリフォルニア星雲です。

私の場合、これまではフォトショップを使って最後にちょこっとパノラマ合成するのですが、PixInsightでリニアデータのままパノラマ合成出来るスクリプトが凄そうなので使ってみる事にしました。以前はStarAlignmentにおまけ的についていたモザイク関係の処理が、プレートソルブベースの凄そうな処理になってスクリプトが用意されているとなれば、使わない訳には行きません。

まずImage Plate Solver Scriptを起動し、モザイク合成する全ての画像を処理します。すると指定したフォルダーにファイル名にWCSが追加されたファイルが作成されます。使う画像はリニア画像で、ABEやDBEで個々に平坦化までしておいた方が良いようです(今回は忘れました)。

次にMosaicByCoordinateというスクリプトに先程のWCSが付いたファイルを入れると、それぞれの画像をモザイクの適正な位置に配置した画像が作られます。

これらの画像をTrim Mosaic Tileというスクリプトを使って、隣り合う画像との継ぎ目になる辺に障害となる黒飛や光条の乱れた輝星が無いように適当な幅をトリミングします。

最後にPhotometric Mosaicスクリプトで、1つをReferencw view 他をTarget viewとして実行するとびっくりするほど綺麗な合成画像が出力されます。このリニア画像を通常の処理でノンリニア画像として仕上げて行けば良い分けです。

私も初めて使ったスクリプトですが、紹介動画ではパラメータはほとんどいじる必要はないと言っていたので、トリミングの幅以外全てデフォールトのままで実行しましたが、特に問題はありませんでした。解説を読むと、当然ながら単にタイルを張り合わせるだけの処理ではなくて星像やなんやら面倒臭い調整をがっつりやっている事がうかがえます(理解は難しい・・・)。
 
M31 アンドロメダ大銀河  7枚スタック 2022/9/26

Vixen R200SS
+コマコレクターHP
F3.8 760㎜
ASI6200MCPro、フィルター無し
ゲイン100、180秒
アトラクス赤道義(K-astec改)
PHD2、NINA2にて撮影
フラット補正あり、ABE FunctionDegree=1でカブリの除去

M31 アンドロメダ大銀河


F3.8になるというので、露出は180秒にしてみましたが、空が悪く明るさの評価は持ち越しです。
 
Sh2-157とNGC7635、クワガタ星雲としゃぼん玉星雲  24枚スタック 2022/9/26

Vixen R200SS
+コマコレクターHP
F3.8 760㎜
ASI6200MCPro、フィルター無し
ゲイン100、180秒
アトラクス赤道義(K-astec改)
PHD2、NINA2にて撮影
左下のシャボン玉星雲、残念な感じですね・・・・

素子サイズが3.76μmでは、ごまかしが効きません。周辺の像がもうちょっと何とかなるようにピント位置で調整出来るのでしょうかね・・・


何もしなくてもそこそこの星像が保証される屈折の方が私には向いているのは分かるのですが、この際R200SSをもうちょっといじってみようと思います。今度の木曜は情報収集して計画を立てましょう。それから昨日は時間が無くて試す事が出来ませんでしたが、ドローチューブのたわみ(あるのかないのか分かりませんが)を補正するオートフォーカス対応の自作部品を装着はしているので、次回はまずそのテストからですね。それだけでおにぎりが解消してくれたら、VC200Lにも応用可能なんですね。そんなうまい話はこれまでの人生でありませんでしたが、そういう期待感というかワクワク感というかは好きです。
 
2022/9/16
白鳥座 NGC6960







R200SS+旧コマコレクタ
ASI6200MCPro、7枚スタック
ゲイン100、300秒
アトラクス赤道義(K-astec改)
PHD2、NINA2にて撮影
記念すべきR200SSカムバック最初の作品です。

折角、昔35㎜フィルムで撮っていた鏡筒なので35㎜サイズのカメラでしっかり撮影しようと思いASI6200MCProを購入してしまいました。結果的にはEOS6Dで撮影していたらケラレなどの影響が強くがっかりして「これで終わり」になっていたかも知れなかったので、良い決断だったと思います。

旧コマコレクターの性能は星像が示す通りで結局コマコレクターHPも買ってしまったので、もうこの組み合わせで撮る事は無いと思います。

F4で300秒は網状星雲の淡い部分まで十分描画出来ますが、ちょっと星は飽和してしまいそうです。特にコマコレHPは若干焦点距離が短くF3.8となるので、やはり180秒程度で枚数を稼いだ方が綺麗な仕上がりになりそうです。


IDAS NBZを使うなら300秒が丁度良いかもしれません。


 

2022/7/29
白鳥座 網状星雲(NGC6992) 

L:R:G:B=11:4:4:6 各300秒

FS128+STレデューサ
(F6.1、780mm)

ASI2600MM Pro、Gain=100
OFFSET=10、-10℃(-5~-10℃)

バーダーLRGBフィルタ―
NINA+PHD2、マルチスターガイド+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
網状星雲の片側だけをしっかり撮影する事はあまりありません。モザイク合成を予定して半分ずつ撮影した事はありますが、これだけと割り切った構図は初めてかもしれません。

FS128は久しぶりの出番でしたが、VC200Lと同じラック&ピニオン機構でも重いCMOS+フィルタ―ホイールで問題なくEAFが動きます。 この辺が「値段なり」という事なのでしょうかね・・・ちょっと悲しいです。

オートガイドのグラフは安定していたのに、ちょっとガイドが流れてしまいました。久しぶりだったのでバランスが悪かったかな?それでもデコンボリューションすれば星雲はごまかせるという事で、全部スタックしてしまいました。昔「良い画像だけ使います!」と誓ったような気もしますが、すっかり元の木阿弥です。

私のように自己満足の天体写真しか撮らないと進歩しないというのは、そういう事なんでしょうね。撮った写真がコンテストなどで評価されなければ撮る意味が無い、あるいはコンテストで入選する事を目的に撮影を続けるというような考え方は、自己啓発であり上を目指す立派な趣味のやり方ですが疲れそうな気がします。

疲れるのは本業だけで十分です。肩肘張らずに、のんびりやりましょう。自分で「ああ、これは良く撮れたな」と思える作品が出来たら、それはお酒が美味しいし、「上手い具合にごまかせた」というのも、なんか得した気分になるし、上手く行かない時はそれなりに頭を使うし、それで十分です。



 

7/1

5/24
2022/5/24、7/1
IC1396

5/24 R:G:B=10:10:10
ガイドカメラMGEN

7/1 L:34 
ガイドカメラZWOASI120MM-mini
ガイド鏡 ZWO 30F4

Borg77EDII+レデューサF4DG
F4.3、330mm

ASI2600MM Pro、Gain=100
OFFSET=10、-10℃
各300秒
バーダーRGBフィルタ―

NINA、VixenGPD赤道儀+EQ5gotoシステム
やはり「L」画像は大切なんですね。
ASI2600MMProを使うようになってから、RGB合成だけでも結構綺麗に仕上がるので、もうLは撮らなくても良いのかななどと思っていたのですが、LRGB合成と比較すると違いが歴然とします。やっぱり機会を見てLは撮り足した方が良い仕上がりになりそうです。NINAの自動導入ならば殆ど画角をロスせずに撮り足し出来るので、来年Lを撮影でも何とかなるのかもしれません。

あとは月夜にナローバンドを撮りためて、と言うのが最近の主流になりつつありますが、ナローバンドフィルタ高いですね。 50.4mm3枚買うと15万円ほどかかってしまいます。使用頻度とか考えると、どうなのかなと二の足を踏んでしまいます。
 
2022/7/1

彼岸花星雲(NGC6357)
出目金星雲(NGC6334)
Borg77EDII+レデューサF4DG
F4.3、330mm

ASI2600MM Pro、Gain=100
OFFSET=10、-10℃、各300秒バーダーRGBフィルタ―

NINA+PHD2ZWOASI120MM-mini、マルチスターガイド
VixenGPD赤道儀+EQ5gotoシステム
BK2の撮影限界の出目金星雲、なかなか撮影チャンスがない上に、条件が良くても2時間程度しか露出出来ません。

何年も撮りためて、それなりの作品に仕上げるなんて事は性格上無理なので、何回撮影しても多分こんな感じで何の進歩も無い写真を撮り続ける事になるのかな、と思うと何のために撮影しているのだろうという気がしてきます。

やはり毎年計画的に撮影して人生最後の1枚を仕上げる的な楽しみ方がこれからは必要になるのかもしれません。

 
 
M16わし星雲とM17オメガ星雲 
2022.5.9 BK2にて撮影
R:G:B=10:10:8

Borg77EDII+レデューサF4DG
F4.3、330mm

ASI2600MM Pro、Gain=100
OFFSET=10、-10℃、各300秒バーダーRGBフィルタ―

NINA+PHD2、マルチスターガイド
VixenGPD赤道儀+EQ5gotoシステム
この辺も、今年はL、来年はA、再来年はOという具合に撮り足し撮り足しで育てて行くような撮影方法が老後の天体写真には必要かもしれません。特に南天の高度が低い対象は一度に長時間の露出が出来ないので、晴天率の悪い新潟では年を跨いで撮り続けるという考え方も必要なのかもしれません。
 
M20三裂星雲とM8干潟星雲
2022.5.6 BK2にて撮影
R:G:B=10:10:10

Borg77EDII+レデューサF4DG
F4.3、330mm

ASI2600MM Pro、Gain=100
OFFSET=10、-10℃、
各300秒バーダーRGBフィルタ―
NINA+PHD2、マルチスターガイド
VixenGPD赤道儀+EQ5gotoシステム
干潟星雲と猫の手がちょっと窮屈な構図になってしまいました。

自動導入、オートフォーカス、自動ガイド、こうなればカメラ回転装置も欲しいななどと思ってしまう横着な人間なので、縦横変更せずに撮影してしまいます。


 
 
2022.4.8 さそり座、へびつかい座の散光星雲

65枚

EOS6D改造機、Nikkor58mmF1.4
ISO3200,F3.2程度、120秒露出

EQ5+AGS-1L
M-GENでオートガイドディザリング
春の明け方に撮る星野写真と言えば、この構図になりますね。1時半頃から薄明開始まで70枚程撮影しました。空は非常に良くて久しぶりに雲かと思うような天の川を見る事が出来ました。この構成はパソコン無しでポータブル電源で十分動くので、気が向いたら遠征用にと組んだものですが、モニター越しのリモート撮影に慣れてしまったせいか、きちんと動いているか心配で精神衛生上良くありません。今回はテストという事で使いましたが、実際BK2でこの組み合わせは使わないと思います。 
 
2022.4.5 しし座のトリオ銀河 

120秒:16枚
150秒:48枚

EOS6D改造機、ISO3200
VixenVC200L+レデューサ
F6.4、1280㎜
NINA+PHD2、マルチスターガイド
+ディザリング

アトラクス赤道儀(K-Astec改)
カメラを軽くしたらVC200Lのオートフォーカスや星像が改善するかどうかを試しました。

思った通りオートフォーカスはきわめて快調に動きましたが、星象の歪みはあまり改善しませんでした。

EOS6D改造機は非冷却なので、150秒でも画質が極めて悪いです。ディザリングしているので変なノイズパターンはありませんが、AIS2600MMProを使った後だと非常に辛いものがあります。 
 

若干トリミング
2022.3.22と3.29 NGC6543キャッツアイ星雲の周辺

L:R:G:B=32:16:16:20


VixenVC200L+レデューサ
F6.4、1280mm
ASI2600MM Pro、Gain=100
OFFSET=10、-10℃、300秒
バーダーLRGBフィルタ―
NINA+PHD2、マルチスターガイド
+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)  
解像度が狙える夜に中心部分を撮影して合成してやろうと目論んでいますが、20㎝F6.4では、猫の目と言うより、ミジンコのようにしか写りませんね。
撮影枚数は多いですが、両夜とも空はあまり良くないので思ったほどには写りませんでした。これもナローバンドの方が良いのでしょうね。
 

若干トリミング
 
2022.3.22 NGC4038 アンテナ銀河 

L:R:G:B=15:6:5:6 

VixenVC200L+レデューサ
F6.4、1280mm
ASI2600MM Pro、Gain=100
OFFSET=10、-10℃、300秒
バーダーLRGBフィルタ―
NINA+PHD2、マルチスターガイド
+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
空の状態が非常に悪く星はボテボテ、アンテナも辛うじて見える程度ですが、
初めて撮影した記念です。来年はしっかり撮りたいですね。
 

中央のみトリミング
2022.3.22 NGC4565 

L:R:G:B=26:5:6:5 

VixenVC200L+レデューサ
F6.4、1280mm
ASI2600MM Pro、Gain=100
OFFSET=10、-10℃、300秒
バーダーLRGBフィルタ―
NINA+PHD2、マルチスターガイド
+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
RGBの星像は酷いものですが、Lは調整の甲斐あって何とか解像度は出ました。
今年のVC200Lは星像に散々悩まされていますが、綺麗な星像を目指して
現在調整中です。次回果たして思うように出来るでしょうか。
 
去年のカラー画像と
LRGB合成



2021年4月11日
2022.3.8
M104
L:13
ASI2600MM Pro
Gain=100、OFFSET=10
-10℃


2021.4.11
40枚スタック、
CanonEOS6D改造機、ISO3200、150秒露出


VixenVC200L+レデューサ
NINA+PHD2、マルチスターガイド
+ディザリング

アトラクス赤道儀(K-Astec改)
折角晴れましたが、月もあったので星像の問題を解決しようと色々試していました。

一つ発見したのはVC200Lは意外とピントがシビアという事でしょうか?
NINAのオートガイドの設定についても、試行錯誤をする事でかなり理解を深めたと同時に、設定を追い込むことが出来ました(そんな気がします・・・)。

結局、イモネジの緩みで解決してしまいそうですが、今回のオートフォーカス調整は無駄ではなかったという事にしておきます。


 
  2022.3.4
NGC4395

VixenVC200L+レデューサ
F6.4、1280mm
ASI2600MM Pro、Gain=100
OFFSET=10、-10℃
L:18, R:G:B=12:12:12、各300秒
バーダーLRGBフィルタ―
NINA+PHD2、マルチスターガイド
+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
こちらは最近知った結構大きめの銀河です。しかしこれまでは、作例も少なく私を含めてあまり注目されていなかったように思います。なぜマイナーだったかと言うと、かなり淡くて綺麗に写す事は困難だからという事らしいです。

撮影してみると確かに露出時間の割に暗くて地味な仕上がりです。

この対象に関しては星像、ガイドともに安定していましたが、夜半過ぎから雲が流れていたようで、Lは半分以上捨てました。 
 
2022.3.4、2022.3.8
NGC2359 トールの兜星雲


VixenVC200L+レデューサ
F6.4、1280mm
ASI2600MM Pro、Gain=100
OFFSET=10、-10℃
L:6枚(3.8に撮影)
R:G:B=8:6:6、各300秒
バーダーLRGBフィルタ―
NINA+PHD2、マルチスターガイド
+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
3月の新月期は晴が続きました。

数か月ぶりの直焦点でしたが、事前に出撃訓練をやっておいたので、順調に準備が進みました。

カメラの冷却を忘れたり、オートガイダーのキャリブレーションを忘れたりもしましたが、それ程もたつく事も無く撮影出来たのは良かったのです。でも、星像がね・・・

現時点では、アダプタのイモネジの緩みが原因のようですが、撮影してみないと何とも言えません。

汎用性のある部品は便利で、経済的ですが、可動部分が多いというのは欠点にもなるのですね。専用アダプタっていのも大切なんだな、と思いました。

撮影したトールの兜は以前から撮影したかったのですが、季節的に新潟では撮影チャンスが少ない対象です。
この日も十分な露出をかける時間は無かったのですが、今日を逃すとまた来年まで撮影出来ないかもしれないと思いRGBだけ撮影しました。運よく8日にLをちょっとだけ撮り足せたので一応完成という事にしておきます。Lはもっと欲しいですけどね。 
2022.2.28

固定撮影

NikonD800,Nikkor28mm
F3.5、15秒

ソフトフィルター
2022年最初の撮影はBK2からの星座になりました。

春を告げる、しし座、昇る北斗七星、西に傾くオリオン座。

BK2の上に積もった雪に三脚を刺して固定撮影しています。かんじき履いて田んぼの真ん中に行けばもうちょっと良い構図も狙えるのですが、根性無しです。