2021年分

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2021.8/6, 9/6
M33 さんかく座の銀河

FS128+STレデューサ
(F6.1、780mm)

ASI2600MM Pro、Gain=100、OFFSET=10、-10℃(-5~-10℃)
L:16, R:G:B=9:7:7、各300秒
バーダーLRGBフィルタ―

NINA+PHD2、マルチスターガイド+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
お天気に恵まれず中々撮影できず、1か月間隔で撮り増ししてやっと1作品。しかも霧だったり風だったりに阻まれて、出来は今一つという残念な結果です。

今年は本当にお天気運が悪く、この後11月までまともに撮影出来ないという前代未聞の状態でした。

ASI2600MM Proの小さな素子とNINAのオートフォーカスの組み合わせで、これまでより星像の粗が目立ってしまいます。何となく新しい鏡筒が欲しい気がしてきたのですが、何が良いでしょうね。

理想は長くて明るい鏡筒ですが、それはイコール、デカくて重いという事な訳で、悩ましいですね。400㎜とか500㎜は確かに明るさを求めやすい焦点距離ですが、これまでもずっとその画角で撮って来たので、目新しさが無いですね。

SharpSterのSCA260は口径260㎜、焦点距離1300㎜、F5というスペックで、とっても魅力的。しかもまだ殆ど誰も使っていないというのも私好みです。問題はこれを乗せる赤道儀がものすごく重いか、ものすごく高価という事ですね。

温暖化の影響で、この先何年もこんなお天気が続くのならば、全く宝の持ち腐れになってしまうのも嫌なので、よく考えないといけません。
 
2021.8.6
くわがた星雲 Sh2-157
L:17, R:G:B=7:10:10、各300秒

FS128+STレデューサ
(F6.1、780mm)

ASI2600MM Pro、Gain=100
OFFSET=10、-10℃

バーダーLRGBフィルタ―
NINA+PHD2、マルチスターガイド+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
 レデューサのメタルバックを調整してからフラットを撮影していなかったFS128+AIS2600MMProの組み合わせですが、台風が通過してエアコンが無い古屋君の2階室内でも25℃を下回ったので、-10℃冷却でフラットを撮影する事が出来ました。

早速先日撮影したSh2-157を再処理してみました。星はStarNetとPS2021を使って目立たない様にしていますが、普通のLRGB合成では星雲部分が平坦で面白みに欠けますね。やはりナローバンドフィルターを使って撮影したい気がします。
 
2021.7.16
洞窟星雲 Sh2-155
L:20, R:G:B=10:12:11、各300秒

FS128+STレデューサ
(F6.1、780mm)

ASI2600MM Pro、Gain=100
OFFSET=10、-10℃

バーダーLRGBフィルタ―
NINA+PHD2、マルチスターガイド+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
FS128は前回は周辺の星像が悪かったので、レデューサとカメラの間隔を調整してみました。
全体的にはかなり良くなりましたが、片ボケが出ているので、その辺は調整しなければなりません。
Borgの2インチヘリコイドの時はフルサイズでも良い星像だったのですが、ドローチューブは若干たわむのでしょうかね。

あと露出時間についてはF4で300秒が良さそうだったので、F6なら600秒と言いたい所ですが、
今回は撮影可能時間とガイドの問題もあり300秒でやってみました。

露出時間に関して、10分で10枚と、5分20枚、どちらが良い画像になるのか、ASI2600のダイナミックレンジの感じではF6程度なら10分の方が星雲は上手く描写出来そうなので、一度試してみようと思います。とはいってもFS128は鏡筒が長いので風の影響をもろに受けます。BK2は周囲に遮るものが無い分風の影響を受けやすいので、歩留まりを考えると滅多にチャンスは無いでしょう。
 






2021.6.2 
ペリカン星雲 IC5070
L180秒:9枚、L300秒:6枚
R:G:B=5:8:8各300秒




2021.6.10
北アメリカ星雲 NGC7000 
L:R:G:B=24:10:10:10 各300秒





モザイク合成

Borg125SD+F4DGレデューサ
(F3.9、480mm)
ASI2600MM Pro、Gain=100
OFFSET=10、-10℃
バーダーLRGBフィルタ―
NINA+M-GENにてオートガイド
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
Borg125SDのヘリコイドにASIのEAFを付けて、NINAを使ったオートフォーカスが出来るようになりました。

ファーストライトはペリカン星雲ですが、ASI2600MMProのヒーターにチェックを入れなかったために結露してしまったり、オートガイドもちょっと不調で(今にして思えば、古屋君の歩いてはいけない領域を歩き回っていた可能性もありますが・・・) いろいろトラブルがあって枚数が稼げず今一つでした。

180秒と300秒で撮り比べた感じではF4クラスでは300秒が丁度良い感じです。

NINAのフレーミングを調整してみたくて、わざわざペリカンを真ん中に入れてしまったのが運の尽き。モザイクで北アメリカ星雲の北部が切れてしまいました。後日モザイクの可能性がある事をちょっとでも考慮していれば防げたミスですね。

そんな訳で、変な構図の北アメリカ星雲は、オートフォーカス、オートガイド共に極めて階調で良い写りと言う残念な結果になってしまいました。



北アメリカ星雲は構図を犠牲に撮影したので、モザイクはほぼ完璧に出来ましたが、Bフィルタ―で結露したペリカンは何となく斑に黄色い部分が見られます。
  2021.5.26 皆既月食
古屋君BKにて

 


NikonD800 固定撮影
 月の出が真東に近いので、古屋君からギリギリ月の出から観測可能な月食になりました。

残念ながら薄雲が多く、すっきりした月食の出は拝めませんでしたが、全国的に空は悪かったようなので、見れただけでも幸運だったようです。

今回は階段が付いたBK2で娘と月食宴会と決めて準備した甲斐があり、大いに盛り上がりました。写真は大して撮りませんでしたが、恐らく生涯に一度だけのイベントでしょう。
 
M101 回転花火
2021.5.11、2021.5.14
古屋君BK2にて

L:24枚、R:G:B=12:14:12

FS128
+STレデューサ(F6.1、780mm)
ASI2600MM Pro
Gain=100、OFFSET=10
-10℃
バーダーLRGBフィルタ―
NINA+PHD2
マルチスターガイド+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
  10年ぶりに購入した冷却カメラASI2600MM proのファーストライトは子午線を越える対象にしました。
そこでNINAの自動反転を試したのですが、AGS-1sを制御するE-ZEUS ASCOMドライバーが
子午線を跨ぐ動作の時には確認作業を必要とするため完全自動化は出来ませんでした。
11日と14日の2夜挑戦しましたが、PHD2を反転時にどのように設定するかも、
まだ上手く行きません。

背景は大分滑らかになりましたが、14日分の画像は11日より星像が大きく、解像度も
今一つだったようです。
 
M20 三裂星雲 2021.5.11

R:G:B=8:8:8

FS128
+STレデューサ(F6.1、780mm)
ASI2600MM Pro
Gain=100、OFFSET=10
-10℃
バーダーLRGBフィルタ―
NINA+PHD2
マルチスターガイド+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
 ASI2600MM proはAPS-Cサイズで若干大きめですが、画素数が6248*4176とかなり
細かいので、中心部分だけ使うような撮影もありだと思います。
大は小を兼ねる?
 
M16 わし星雲 2021.5.14


L=9枚、R:G:B=6:5:5 各300秒

FS128
+STレデューサ(F6.1、780mm)
ASI2600MM Pro
Gain=100、OFFSET=10
-10℃
バーダーLRGBフィルタ―
NINA+PHD2
マルチスターガイド+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
 14日は11日と比べると深夜頃は透明度も悪く星が肥大化して今一つでした。
11日にはすっきり決まったオートフォーカスも14日は再現性が低く、今一つでした。
おまけにフードとヒーターを使ってもFS128の対物レンズが曇ってしまいました。

肝心なところでNINAの設定を間違えて鏡筒反転してしまい、貴重な時間をロスして
予定の枚数を撮影する事は出来ませんでした。星も大きいです。
創造の柱と呼ばれる構造はナローバンド画像を組み合わせないと綺麗に出せませんね。
それに星が大きくボテボテしているのが煩いです。
 

100%
2021.4.11
M104

40枚スタック

VixenVC200L+レデューサ
(F6.4、1280mm)

CanonEOS6D改造機、ISO3200、150秒露出
NINA+PHD2にてマルチスターガイド+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
 子ども用天文図鑑にもソンブレロ銀河の名前で載っていた記憶があります。
新潟では比較的高度が低い南の空にあるので、ちゃんと撮影する機会は少なかったです。
そんな事もあり、BK2のファーストライトはこの対象にしました。それに振動が解像度低下を起こしているかを見るにも良い対象と思いました。残念ながらピントが今一つ、ガイドも荒れ気味で星は丸くなりませんでしたが、PixInsightのデコンボリューションやらなんやらで20㎝らしい画像になりました。

NINAのオートフォーカスを初めて試しましたが、EOS6Dのようなデジタル一眼ではDebayerした画像を用いるべきという事に気が付いたのは南中間近でした。残念・・・

 

トリミングあり
2021.4.11
M13

34枚スタック

VixenVC200L+レデューサ
(F6.4、1280mm)

CanonEOS6D改造機、ISO3200、150秒露出
NINA+PHD2にてマルチスターガイド+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改) 
 ピントもガイドもしっかり決まりました。

M13をこれほどしっかり撮ったのは初めてかもしれません。解像度もシーイングが良かった事とオートフォーカスが決まったおかげで良好です。

後は回折像がちょっと変な角度になっているのをきっちり調整すれば良いのかな。
 

トリミングあり
2021.4.11
NGC5128

16枚スタック


>VixenVC200L+レデューサ
(F6.4、1280mm)
CanonEOS6D改造機、ISO3200、150秒露出
NINA+PHD2にてマルチスターガイド+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)  
 電線やら、遮光用のポールやら障害物の間を通して何とか枚数を稼ぎました。

デコンボリューションすると暗黒帯はかなりシャープになるのですが、画像の荒れが酷くなるので諦めました。撮影時の高度8.5度位のせいか、星は赤と青の滲みが出ています。

もう少し高度が高ければモノクロ撮影でLRGB合成出来るのかもしれませんが、BK2からはこれが精一杯です。
 
2021.4.11
Sh2-155

40枚スタック

VixenVC200L+レデューサ
(F6.4、1280mm)

CanonEOS6D改造機、ISO3200、150秒露出
NINA+PHD2にてマルチスターガイド+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)  
 非冷却のデジタル一眼で、F6.4のVC200Lを使って撮影するには暗いです。
冷却カメラで再挑戦したいです。検索するとナローバンドを組み合わせた素晴らしい作品も多く見つかります。魅力的な星雲です。

BK2での撮影は完全にリモート化しないと非常に効率が悪くなります。今回階段設置でアトラクスをBK2に運び上げる事が出来るようになった最初の撮影ですが、ほぼ計画通りに撮影する事が出来ました。現時点でNINAは非常に便利で安定した動作が期待できます。

次回はFS128でのオートフォーカスと鏡筒反転のテストです。
 
NGC5907 りゅう座の銀河 2021.3.19


VixenVCC200L+レデューサ
(F6.4、1280mm)
CanonEOS6D改造機、ISO3200
180秒露出
NINA+PHD2にてマルチスターガイド+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)

 月が明るい間にAPTで準備を始めましたが、やはり自動導入出来ず諦めました。ASTAPでのPlateSolvingは成功するのですが、GoToで赤道儀が目的の方向に向きません。何がいけないのか分かりませんが時間切れで、結局NINAでの撮影になりました。
前回EOS6Dとの接続が不安定だったので、一旦全て再起動してNINAを使いました。その効果かどうか分かりませんが、今回は何の不具合も生じることなく一晩順調に撮影出来ました。ただしEOS6Dでの初撮影となったVC200Lは前回木星と土星の接近時にいじってしまったのでバランスが追い込めず、ガイドは不安定です。
 
NGC6888 三日月星雲   2021.3.19
VixenVCC200L+レデューサ
(F6.4、1280mm)
CanonEOS6D改造機、ISO3200
180秒露出
NINA+PHD2にてマルチスターガイド+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
 薄明開始までに1時間程しかなかったので、17枚撮影しスタックしました。
こちらのガイドはほぼ完璧でした。まだ手動で電動フォーカサーを操作していますが、NINAのピント合わせにも慣れてきたようで結構合っています。

VC200Lに非冷却カメラの場合、ノイズが障害になりますね。外気温が低くいとマシですが、気温が上がるとディザリングでも限界があります。暗い対象には、もっと露出時間が必要ですね。
 

36枚スタック

8枚スタック
早春の天の川 2021.3.19
高坪山にて



NikonD800、Nikkor14-24mm
F3.2,ISO3200、60秒

スカイメモR
 
1枚目は、低空が明るかったので、比較的昇るまでガイドを続け天の川の写りを良くしています。山の稜線からギリギリ天の川が出ている所が、昔は肉眼でも分かりましたが、最近は駄目です。眼も衰えたし、空も明るくなり、大気も何となくぼんやりしています。

今回、合成にはPhotoShop2021の空の置き換えを使っています。去年はSequatorを使いましたが、やはりガイド撮影の方が天の川が綺麗に出ますね。Photoshopは高精度のマスクを自動で作ってくれる優れモノで、山の木々の間を通して天の川が見えるという念の入れようです。東側なら固定撮影を行って、その後、ガイド撮影を始めれば問題なく合成してくれるようです。今回はアライメントせずにスタックしていますが、もしアライメントするのであれば、最初の画像に合わせて行く事になるでしょう。
 
2021.3.7と8
中心部のみ等倍で切り出し

L:6(7日分)、L:8(8日分),300秒
RGB=8:4:8、300秒
足してもL14枚、1時間ちょっとの露出です。しかも7日は霧が出ていて明るい星は滲むほどでした。

7日にMaxImDLで撮影した最後の画像と8日にNINAで初めて撮影した画像のコラボレーションなのですが、2つのソフトで画素数が異なるため、別々に下処理して、メジアンを合わせたうえで加重平均しています。

どちらもガイドはPHD2のマルチスターガイドです。 8日はディザリングもしています。

これまでFS128ではカラー画像は2*2ビニングで撮影していましたが、ガイドが安定して歩留まりが良いので、今回からLと同じ条件で撮影しています。解像度に影響しているのかどうかは良く分かりませんが、気分的には綺麗なRGB画像が出来るとうれしいです。
 
若干トリミング
2021.3.8
りょうけん座の子持ち銀河、M51

L:8,300秒
RGB=8:4:8、300秒

タカハシ FS128改造鏡筒、STレデューサ(780mm)
ATIK383L+ QHY5LII、NINA+PHD2にてマルチスターガイド+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
 (Gが少ないのは、シーケンスの設定間違いです。)

NINAの覚え書き

・カメラはEOSUtilityを終了した方が繋がりやすい。
・作ったシーケンスはその都度必ず保存する。無くなっている事があるので・・・
・フリーズから復旧する時は、必ずパソコンを再起動しないとカメラ情報が信用できない
・フリーズする操作では必ずフリーズするので行わない
・ピント合わせは今の所、APTの方がやりやすい。
・星図ソフトとの連携は無くても導入可能
・PlatesolverはASTAPが速い
 
若干トリミング
2021.3.8
りゅう座のトリオ銀河
NGC5981, NGC5982, NGC5985

L:8、300秒
RGB=5:8:8、300秒

タカハシ FS128改造鏡筒、STレデューサ(780mm)
ATIK383L+ QHY5LII、NINA+PHD2にてマルチスターガイド+ディザリング
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
 (Rが少ないのはカメラが三脚にぶつかって終了したため)

このシステムでは寂しい対象ですが、解像度は中々で2013年VC200Lで撮影した時より良いような感じです。カラー情報が1*1ビニングと言うのが効いているかもしれません。

 
 2021.2.13
早朝の天の川 星見櫓BKにて






NikonD800、ISO3200 90秒、Nikkor14-24mm(F2.8) F3.5 
スカイメモRにてガイド撮影
 春の天の川を自分の家で撮るというのは出来栄えはともかく、楽です。残念ながら当初目論んでいたような雪景色に天の川という構図はこの高さからだと難しい事が分かりました。

胎内スキー場のナイター照明が昨年までのオレンジ色から白になりました。邪魔な事には変わりありませんが、21時過ぎには消えるので、大した影響はありません。

大雪だった割には、スノーシューで撮影に出る機会は少なかったです。
雪解けが早いのと、現在直焦点撮影で目いっぱいなので、今年は雪景色の天の川を撮影するチャンスはなさそうです。
 
2021.1.15
冬の星座  固定撮影





NikonD800,Nikkor28mm,F1.8 ソフトフィルター



 童話「モチモチの木」の滝平二郎さんの切り絵のような雰囲気を出したかったのですが、
なかなか難しいです。そもそも、これは柿の木だし。