撮影ノート

2013年分の撮影ノートです。

2012.4.3

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 2009年から2010年にかけて
一生懸命モザイク撮影してました

2009.10.25
オリオン座中心部
10min.*2, 4コマモザイク
ISO800
CanonEOSkissDX(SeoSP2)
miniBorg60ED+DGT(F3.9)
外気温10度

2009.8.23
網状星雲
VixenED102SS+F4DG(F4.2)
Orion StarShootPro, LPS-V3フィルター
20min.*2, 2コマモザイク
(外気温22度)

アトラクスDSIPro +PHDguiding  
2013.12.21

相変わらず晴れない新潟で、今夜はシーズン4つ目の忘年会です。天文館の反省会に出られない・・・

あらためて考えてみると、モザイク撮影出来る写真ってごく僅かですね。天体写真か顕微鏡写真、それと風景も短時間なら可能でしょう。

天体写真のモザイク撮影は考え方によっては際限が無い撮影方法で、たとえば数年かけて撮影領域を広げていく事だって可能です。大きなCCDと高性能の広角レンズで撮影した画像を凌駕する作品を時間さえかければ小さなCCDと安価な標準レンズでも作り出すことは可能です。これはひょっとすると天体写真に限った下克上かもしれません。天体写真ほど資金力に影響される被写体はないのも事実ですが、変化しない対象を狙う限りは工夫と努力にも意味があるという事です。
 
そういう私はモザイク撮影を最近やってないです。
最大の理由は、モニター上で鑑賞するには画素数が勿体無いからです。勿論縮小すると星像は小さくなるし画質は向上するし、モザイクのメリットは十分にあるのですが、その全景が入る光学系の組み合わせで1画角として撮影した作品でも個人的には楽しめるのです。確かに作品としての質はモザイクに軍配が上がりますが、たまに印刷してもせいぜいA3ノビまで、殆どはWebコンテンツとして鑑賞していると勿体無さが勝ってしまいます。逆にこの総露出時間をこの1点に集中したらどんな風に写るだろうとか考えたりしてしまいます。

と、言っておきながら、
来年度の戦略会議の議題にモザイク撮影再発見!を出してみようと思います。
 
M42 
 
NGC7129, 7133
周辺

M31 

M81,M82周辺

NGC5907周辺

天の川
中心部付近

  2013.12.13



この所新潟は撮影と無縁のお天気で、この感じだと1月下旬まではどうにもならないような気がします。そろそろ年末ですし、他にやる事もないので、この1年の作品を振り返りながら、現在私が持っている天体写真に対する考え方をまとめてみようと思います。


年々CCDの性能が上がっているせいか、ネット上の天体写真を見る限り、どうやら地球からみる宇宙にはニュートラルグレーの領域はそれ程広くなく、大抵は天の川銀河の中のガスやら分子雲やらが漂っている事が分かります。

たとえば最近撮影したM42では極端に明るいM42中心部が邪魔していますが、実は画角内にニュートラルグレーの領域は殆どありません。また一見何もないように見えてもNGC7129,7133周辺のようにナローバンドフィルターでHα領域のガスの存在が見えてくる場合も多くあります。この場合、普通の撮影だと星が少ない領域に見えたりしますね。

勿論、遠方の銀河が見えるような領域では比較的天の川銀河内の透明度は高いのだと思います。お隣のM31では、現在の装備ではどんなに強調しても銀河周辺にモヤモヤは出てきません。ご存知のようにM81,M82周辺には広範囲に分子雲が広がっています。これは天の川銀河内の分子雲なんでしょうかね?逆に、NGC5907では、私の機材と撮影環境では全く写す事が出来ませんでしたが、銀河その物の周辺に恒星流と呼ばれるもやもやがとぐろ巻いています。

そんな訳で、ここ数年画像処理で気を付けているのは「写っている物は写っているままに」という事です。これを実現する上で問題となるのはアーティファクトです。モノクロCCDに移行してからベイヤー配列時に悩まされた色むらは少なくなったので、主にカブリの補正で気を使います。周辺減光は機械的に補正できますが、周辺部のカブリはある程度主観的に補正せざるを得ない場合も多いので、非常に淡い対象を消してしまう恐れがあります。こんな時は、カメラレンズで撮影した広範囲の星野写真や海外の作例を参考にするしかありません。この点が最近一番気に入らない所です。

決められた手順に従って機械的に処理したら、こんな画像が出てきた、と言うのが理想で、この辺はこんな感じだからそれを強調するように処理するというのはなるべくやりたくありません。


そう言いながらも、今年は、この考え方と対極をなすような画像処理「星像のローテーション補正」なんて物を考えてしまいました。言い訳をさせて頂きますと・・・

天体写真における星は極めて重要な要素ですが、良く考えてみると全ての星像とは、点光源の恒星から作られた物です。画像の中の明るい星が大きくて暗い星が小さいなんて事は事実ではありません。本当の恒星像が写っているなら、明るさに拘わらず面積のない点でなければなりません。これは現在の技術では実現不可能で(というか人間の目の限界でもあります)、私達が「綺麗な星像」というのは、そもそも点光源から作られた創作物である事は常に念頭において処理すべきです。

光条が有っても無くても、収差が有っても無くても、色と位置関係の情報以外は(これもかなり怪しいですが)作り出された星像であって、宇宙に存在している星が画面上に再現されているわけでは無いですよね(実は星雲も突き詰めれば同じ事のような気もしますが・・・)。

であれば、「なるべく綺麗に仕上げる」事に抵抗が無いのです。ご理解頂けますか?

ただし天の川中心部のように、これだけ沢山星が集まると、また話は違ってくるのでしょうかね。
 
2013.10.28 
カリフォルニア星雲、M45
おうし座、ぎょしゃ座付近

NikonD800無改造
AF-S Nikkor28F1.8G
F3.2 1min.*8 ISO3200
ノーフィルター


スカイメモR
2013.11.13

なかなか暇が無かったのですが、ようやくフードなしの半球フラットを作製して、PIで若干オフセットを調整しました。以前のものよりは格段に良く合っています。残念ながら左下の光害カブリは補正しきれていません。

ノーマル機なので赤い散光星雲は地味ですが写らない訳ではありません(Sh2-240には歯が立ちません) 。この構図は雲の通過で大半が没なので、次回チャンスがあれば暗い所で再挑戦する価値はありそうです。

今回フラット画像をPixelMathで加工すると、以前SSProでも問題になったベイヤー配列の市松模様がディベイヤー後に残ってしまう問題が出現しました。フラットがぴったりでも画像に市松模様が残ってしまうようでは意味がありません。ベイヤー配列のRGB素子は元々平均値の異なるデータなので一律にオフセットを足したり引いたりするとバランスが崩れてしまうからでしょうか?
 
2013.10.28

NikonD800無改造
AF-S Nikkor28F1.8G
F3.2 1min.*16 ISO3200
ノーフィルター


スカイメモR


PIのAberrationSppotorで切り出し





左上:合成したフラット
左下:撮影画像

右:処理後の画像
2013.11.3

28日の夜に撮影していたのですが、近所のあぜ道はカブリが強いため、久々にカメラレンズのフラットを作成し、処理してみました。60枚程度あるのですが、時間とメモリを食いすぎるので、とりあえず16枚でテストです。


半球+ELワイヤーのフラットは若干過補正なので、もう1度作り直して全枚数処理をしてみようと思います。フラット画像自体はそれほどおかしくないので微妙な違いだと思います。周辺の落ち方が急なので半球内ではフードをつけない方が良いのかもしれません。

F3.2でも中心から80%程度は素晴らしい星像です。若干周辺に星像の乱れが出ますが、それほど肥大化していないため縮小時に殆ど気にならないです。勿論、今回はローテーション補正はしていません。 F4まで絞れば周辺もかなり整うようですが、今回は試しということで。

ノーマル一眼の星野写真では、Hα領域の写りが不十分です。画像処理でもっと赤だけ強調する方法はありますが、それでは何で今更ノーマル機で撮るの?ということになってしまいます。散光星雲を狙うなら改造一眼か冷却CCDを使えば良いのです。

このバランスの中で綺麗な表現方法を模索するのも面白いと思っています。
 
Sh2-202
2013.10.28

L:10min.10枚
RGB=2,2,2 各10min. 

Borg125SD+F4DG, ATIK383L+
アトラクス改(K-ASTEC)
AtikTitan+MaxImDLPro5にて
オートガイド
2013.10.30

28日の2つ目の撮影対象は、過去2回薄雲やガスの攻撃で撃沈しています。今回はまだマシですがやはり薄雲の影響が出ています。なかなかクリーンヒットしない対象です。

IC10はHαを足さないとなんとも見栄えがしませんし、こちらは星がボケボケ。

中途半端な撮影になってしまいました。ただSh2-202の方は色彩的にはカラーCCDでも何とかなりそうなので、暗い空でSSProを使って再挑戦したいです。

あとはD800でM42を撮る事が出来れば良い年が越せそうです。 
 

vdB1とV633

等倍切り出し
IC10, vdB1周辺
2013.10.28

L:10min.10枚
RGB=2,2,2 各10min. 

Borg125SD+F4DG, ATIK383L+
アトラクス改(K-ASTEC)
AtikTitan+MaxImDLPro5にて
オートガイド
2013.10.29

カシオペア座の辺りは淡くて面白い星雲が沢山あるので、下手な鉄砲も数打ちゃ当たるではありませんが、小さくて面白い対象2つを1視野に入れて周辺に淡い物が写ってくれればと思いました。

残念ながらあまり面白くないですね・・・、ちょっと雲の影響があるのかな?

それにカシオペア座のβ星が明るすぎます。 

IC10の方はHαが無いと腐りかけの鱈子のようなので、青くて綺麗なvdB1の方だけ等倍切り出しです。もっと解像度があればプレアデスのように刷毛で掃いたようなすじが描写できるのですが、125mmでは無理でしょうか。隣のV633は大口径だと異次元トンネルの入り口のような構造ですが、これもかろうじてリングにしか見えません。

 
2013.10.7撮影
IC59, IC63


Orion SSPro
miniBorg60ED+DGT(F3.9)
10min.*2

Vixen GPD+AGS-1L
DSIpro+MaxImDLによる
オートガイド
2013.10.11

 テスト撮影の続きです。ピント合わせの試し撮りなので、周辺星像はM31より悪いです。これも雲に中断されて結局2枚です。若干恒星が滲んでいます(こんなものかな?)。

この組み合わせを暗い空で試してみたいです。去年の秋には不調だった自動導入も順調に動いたので、サブシステムとしてはほぼ完成です。

次の新月期は彗星フィーバー(死語?)になっている事を願いつつ、この連休は大忙しです。お天気は悪そうなので精神的には安らかだったりして・・・
 
2013.10.7撮影
M31


Orion SSPro
miniBorg60ED+DGT(F3.9)
10min.*2

Vixen GPD+AGS-1L
DSIpro+MaxImDLによる
オートガイド
2013.10.9

台風の隙間で晴れ間があったので、光路調整とパソコン変更後の調整で撮影しました。こういう撮影が一番疲れます。雲がありなかなかまとまった撮影は出来ませんでしたが、一応成果の確認は出来ました。私はnimiBorg60EDにレデューサDGTを接続する場合、フロントヘリコイドを使っていますが、今回主鏡直後に固定と光軸微調整のためのリングを付けたことで片ボケを最小限にとどめる事が出来そうな所まで来ました。もうちょっとの所で曇られたのですが、片ボケを調整できることは分かったので次回実践投入できます(このレベルならすでにKAF8300の画角だと殆ど分かりません)。

パソコンはシリアルとパラレルポートが付いたWinXPsp3モデルを中古やさんで見つけたのでUSBはカメラのみで、ガイド関係をUSBフリーの環境にする事が出来ました。結果、かなり安定してMaxImDLを使う事が出来ました。SSProのASCOMドライバーも最新バージョンにしてから調子よく全くフリーズぜずに撮像出来ました。何よりPinPointが使えるのが嬉しいです。 ミードのDSIがMaxImだと画像が汚いのが謎ですが、オートガイド自体に影響はない様でです。

miniBorgと0.66のレデューサDGTを組み合わせるとAPS-Cでもかなり広い画角となる(下の125SD+D800より広い)ので、お手軽撮影には最高の組み合わせです。残念ながらこれまでは周辺星像が思うようにコントロールできずに苦労していました。これで何とかなるでしょうか?
 

広いなー

明るい周辺の星が
ウニだぞ!

とりあえず
ウニ退治

左が少し伸びている

周辺減光

ウニ退治
 2013.10.1

ペルセウス座の二重星団
120秒 5枚














M31
240秒 8枚






M45
240秒 21枚






共通データ
Nikon D800
ISO1600
Borg125SD+F4DG
アトラクス改(K-ASTEC)
AtikTitan+MaxImDLPro5にて
オートガイド
2013.10.3

そのうちやってみようと思っていたBorg125SD+NikonD800の組み合わせです。散光星雲を撮るにはラージフォーマットが有利ですが、何しろお高い!ここに来てCanon6Dが低ノイズ低価格で手が出る所まで来た感じです。タカハシの光学系なら何の問題もない35mmサイズですが、Borg125SDに関しては情報が少ないですね。撮ってみたら駄目だったでは馬鹿らしいのでD800で試してみることにしました。今回は、なるべくノーマル機でも普通に写りそうな対象を選んで撮影する事で秋の定番を押さえてしまう一石二鳥作戦です。

結果。私なりの評価です。

全体的な写り方:良い感じです。同じノーマル機でも、D800の画像は昔使ったFinePixS2Proを遥かに超えます。

周辺減光:接眼部を改造してありますが、きわめて少ないです。

星像:中心部は良好ですが、周辺にウニが出ます。今回は若干左側の星が伸びていますが、右隅は丸いので調整可能でしょう。

ウニの処理:ほとんど星は伸びないウニなので、補正は簡単です。明るい星だけなので問題ないと言ってしまえばそれまでですが、光学系の調整で消せるものならそれに越したことはありません。消すことが出来なければ、残念ながら125SDは35mmサイズでは使えないと言うことになるでしょう。ただしカメラとの相性という事も無いとはいえませんが、検証方法は今の所ありません。


何時もだったらここで、ウニの消し方を画像処理でご紹介する所ですが、情けないので止めておきます。 左にウニ退治のサンプルを載せましたがこんな感じです。ほぼ完全に消すことも出来ますが、ちょっと跡が残る程度が奥ゆかしい。


今回もほとんど全ての処理はPixInsightです。バッチ処理でダーク補正、ベイヤーRGB変換、フラット補正、アライメント、コンポジットまで勝手にやってくれるので、本当に楽です。

その上、

ベイヤーRGB変換では変換前にノイズ評価を行って、FitsHeaderにデータを記録しておいてくれるので、カラー化した後に行うコンポジットでそのノイズデータを使うことが出来ます。

アライメントの精度は素晴らしいです。2,3個の星で位置合わせして重ねているわけではないので、広角レンズをスカイメモなどで自動ガイドした画像を何枚重ねても周辺の星が大きくなりません。

コンポジット(インテグレーション)では、ノイズが多い(SNが低い)画像を多角的に評価した上で、最終画像のクオリティーが最も高くなるように、個々の画像を重み付けして合成するので、手動でSNの低い画像を除外する手間をかける必要がありません。


こうやって出力された1枚の画像が元画像です。この後、カブリ補正、カラーバランス調整、階調圧縮、色彩強調、ノイズ処理をやれば出来上がりです。HDRとか画像復元とかも状況に応じて出来ます。


PIは面倒だとか、敷居が高いと言われますが、それは操作方法がこれまで慣れているソフトと若干異なるだけで、決して煩雑な手作業を要求されるわけではありません。
 
 NGC7129, 7133周辺
2013.9.27-28

L:10min.21枚
RGB=4:4:5 各10min. 
Hα: 10min. 21枚

Borg125SD+F4DG, ATIK383L+
アトラクス改(K-ASTEC)
AtikTitan+MaxImDLPro5にて
オートガイド
2013.9.28 その2

早速DecoとHDRを抜いて処理しなおしてみました。

星は自然な感じですが、やはり微細構造が・・・(Decoでもそれ程見えませんが)

この領域の興味深い点は中央を立てに遮るHαの赤いガスです。Rフィルターでは痕跡すら写りません。 さらにこのガスの左側には淡いガス領域がありません。まあ3時間半でこれしか写らないのですから本当に淡いガスなのだとは思いますが不思議な光景です。
 
NGC7129, 7133周辺
2013.9.27-28

L:10min.21枚
RGB=4:4:5 各10min. 
Hα: 10min. 21枚

Borg125SD+F4DG, ATIK383L+
アトラクス改(K-ASTEC)
AtikTitan+MaxImDLPro5にて
オートガイド
2013.9.28 その1

自己最長10分×55枚です。

構図がちょっと悪いのでトリミングして中心部分を拡大してみました。
処理はPIを使っていますが、Decoで失敗してますね。この手の画像には必要ないかもしれません。星が不自然になってしまうだけで、メリットが感じられません。

Hα画像をRと合成していますが、背景の平均値からHαを12.5倍してRと加算し平均をとっています。合成方法には色々あるようですが、この画像に関しては面倒な計算をしなくても自然な雰囲気になります。星色にもあまり影響は出ていないように見えますが、何しろDecoの弊害が強すぎますね。
 
 
NGC7133周辺
2013.9.24

L:10min.6,
RGB=2:2:2 各10min. 

Borg125SD+F4DG, ATIK383L+
アトラクス改(K-ASTEC)
AtikTitan+MaxImDLPro5にて
オートガイド
2013.9.25

久々に綺麗な天の川を見ることが出来ました。月の出まで1時間30分しかないので、とりあえずどんな風に写るのかだけでもと思い撮影してみました。この周辺には淡いガスが広がっていて面白い暗黒帯もあるのでもっとL画像を沢山撮ればこの画角でも作品になりそうです。

今回からSD125も親亀小亀方式にしたのですが、ガイド鏡の接眼部が撓んでガイドグラフは完璧なのに星は伸びるという哀しい状況でした。途中で補強したのですが、もう月が昇り始めていて今回はここまでです。人工衛星くらいは消して仕上げたいと思います。

この後、9月14日の???をHαで2時間程撮影しました。写っているでしょうか? 
 

縦横違います
???
2013.9.14

RGB=2:2:2 各10min. Borg125SD+F4DG,
ATIK383L+

アトラクス改(K-ASTEC)
AtikTitan+MaxImDLPro5にて
オートガイド  


2013.9.24
Sh2-205

Borg125SD+F4DG
ATIK383L+
Hα:20min.*6
2013.9.14

本当に久しぶりに撮影しました。GPVを信じて夜半から撮影を始めたのですが、結局駄目でした。

撮影時の空を見ていないのでなんともいえませんが、寝るときの薄雲はその後も切れず、だんだん雲が多くなっていった感じです。L画像は全滅。RGBには少しだけ対象物の痕跡がありますが使い物にはなりません。 

久しぶりに組み立てたので、若干スケアリングがずれているか、バックフォースが間違っているか(同じはずなんですがね・・・)、周辺像特に左上が悪いです。

島国日本の天候は周辺の海水温の影響を受けやすいそうです。近年の水温上昇による水蒸気の増加と隣国の大気汚染物質が相乗効果を成して最近の白い空を作っているとすると、将来的に改善は見込めないですね。夏場撮影できないと新潟では星を撮れる日がますます少なくなります。

2013.9.24
前回何も写らなかった???はSh2-205でした。今回は月夜のHαで再挑戦したら存在は分かりました。残念ながら急ごしらえの親亀小亀で大失敗。星がノビノビ・・・。接眼部だけではなく主鏡筒との接続部分にも問題がありますね。親亀小亀はDecが安定するのでなんとか固定方法を再検討して、次回に臨みたいと思います。
 
 2013.9.9

Nikon D800
ISO6400
1/40秒

105mm(F2.8)
2013.9.10

これは合成なしの1枚画像です。撮り鉄になったわけでは無いのですが、どうしてもやってみたかったので・・・

勿論画像処理はしてありますが、一般的な天体写真に比べたら大したことはありません。肉眼ではまだ夕焼けは残っていたので、ブログには夕焼けと稲穂を合成した写真を掲載しています。しかし夕焼けを強調すると月が綺麗な三日月にならなかったので、諦めて電車と三日月で撮ってみました。金星も一応写っていますがノイズと間違いそうです。

これでこのシリーズは一旦終わりにしようと思います。雪景色だともう少し背景が写りますね。

それにしてもすっきり晴れません。
 
 2013.9.7

Nikon D800
ISO6400
1秒+1/30秒
部分的比較明合成

NikonAiS180ED(F2.8)
2013.9.6

19時4分頃、金星と電車を撮影しました。予想通り比較明合成しなければこのようにはなりませんでした。金星の位置の都合で電車が目立たない情け無い構図になってしまいましたが、一発でこの画像を撮る事はかなり難しい事が分かりました。この画像に稲穂を加える事は不可能でしょうね。

来週晴れてくれれば、月と稲穂、あるいは月と電車が撮れるかも知れません。 
 
2013.8.6

Nikon D800

Sigma24mmF2.8(F4.0)




Nikkor50mmF1.4(F4.0)

ISO3200 露出30秒

スカイメモRにて自動ガイド
 
2013.8.8

本当に久しぶりに晴れました。珍しく晴れた6月に撮影できなかったこともあり、ガイド撮影は5月以来となってしまいました。

自宅が靄で駄目だったのとGPVではほんの2時間程度の晴れ間のようだったので、軽装備で高坪山に登りました。

ちょっとトラブルがあり予定していた撮影が出来なかったので、ソフトフィルターを使って昔撮った星野写真のような撮影をしてみました。 私が見る限りでは、フィルムと遜色ない写りです。このカメラは夏のISO3200でもノイズが少ないですね。

現在私が使っている改造一眼はEOS40Dです。故障もあり既に限界を感じてから2年間使っています。その理由はもうちょっと我慢すれば冷却改造しなくても使える時代になると予想しているからです。今月の天ガの最優秀賞はこの予想を確信に変えてくれました。もうちょっと待つぞ・・・違うか?
 
 2013.7.19

Nikon D800

Nikkor 105mmF2.8(F4)
ISO800, 露出8秒





Nikkor 50mmF1.4(F4)
ISO800, 露出1秒
2013.7.22

新潟はなかなか梅雨が明けません。先週久しぶりに夕暮れを撮影して来ました。何気ない景色ですが、夕焼けと金星と月がよい関係にないと撮れません。月明かりに照らされて、青々とした田んぼは写りましたが、もう少し夕焼けが赤ければ綺麗だったでしょうね。今回は雲間から金星が撮れただけでも幸運だったということでしょう。 

実はここから電車を撮影できる事を知りませんでした。稲刈り前に、夕暮れを背景に電車と稲穂を入れて金星が撮れたら最高です。

夕焼けの金星を背景に、電車を止める(物騒だな)にはHDRしかないですかね。稲穂を写せる月齢を考えると撮影可能な日は僅かです。
 
 
2013.夏から秋は何撮りましょうか

Borg125SD+F4DG,
ATIK383L+

アトラクス改(K-ASTEC)
AtikTitan+MaxImDLPro5にて
オートガイド
の予定
2013.7.12

CANPの事後処理も自分の中では一段落したので、今年のターゲットを探して見ました。

VC200Lはしばらくお休みで、これからの季節は125SDに載せかえる予定です。

去年同様、やっぱり淡いガス領域に興味をそそられます。 MaxImDLのカタログとGoogleの画像検索で物色して、この辺を狙ってみる事にしました。IC1396が結構しっかり写っているのに四角の中は何も見えません。思うように写るのでしょうか。その未知な感じが楽しいですよね。

今年は1つの領域に腰を据えて良い画像を撮りますよ。悪い画像はどんどん捨てちゃいます。でもきっと夜中に小人さんがゴミ箱から出してPixInsightで無理矢理作っちゃうんだろうな・・・

 2013.6.22, 23

CANP'13
 in 多摩永山情報教育センター

上:初印刷、下:展示作品
背景のレベルを気にして安易に出力時にプリンタの明るさを調整したことが原因でしょうか?印刷物の階調幅はどのように考えれば良いのでしょうか?

これまであまり印刷を真剣に考えていませんでした。こんな機会がまたあるとも思えませんが、印刷技術向上は考えた方が良さそうです。
2013.6.25

初めてCANPに参加させていただきました。PixInsightの講演のお誘いを頂かなければ自ら参加はしなかったと思います。加えて立込んだ6月のスケジュールが奇跡的にクリア出来たのも幸運でした。

熱が冷めないうちに今回の収穫を整理しておきます。
1、印刷物
 今回初めて、自分の印刷物をハイアマチュア(隣が○西さんと塩○さん、その隣は○坂さん)と並べて比較する事ができました。機材が劣っている事は差し引いて、私の印刷物は「眠い」=ハイライト(特に輝星のピーク)が出ていない事に気が付きました。これは非常に貴重な体験で、実際その場で比較しなければなかなか気付かない欠点です。これまで家や職場に飾る以外印刷した事が無かったので、印刷は未熟です。

2、なぜ我々は天体写真を撮るのか?
 私は、撮した画像を殆ど捨てることなく、何とか生かす画像処理を考える事が楽しみでした。と言うより画像処理するための材料集めとしての撮像で、出来上がる作品の最大の評価点は「この欠点をこんな方法でカバーした」という事でした。今回皆さんのお話を聞いて、良い作品を得るために「悪い画像を捨てる」というスタンスにちょっと憧れました。絶対的尺度での「良い作品」を目指すのはハードルが高過ぎますけどね。

3、リモートコントロール ドーム
 純粋にカッコよい、「大人のロマン」ですねー

4、太陽
 昼間自由な時間が手に入る身分になったら是非挑戦したい!その時は
「どうせ大きいのが欲しくなっちゃうんだから、最初から大きいのを買う」方が賢明ですね。

5、新しい技術に貪欲
 自分のスタイルや地位が確立してしまうと排他的になりがちですが、常に新しい技術や情報を取り入れる姿勢が、若さ(大して年の差があるわけではないので失礼な表現ですが、あえて)の秘訣ですね。

6、オーロラ
 いつかは撮りたいなー
 デジタル星景写真でも比較明合成を使わない長時間露光。ぜひ挑戦したいです。

7、フラットエイド
 使い方のデモを見て、PixInsightのDBEの使い方に応用できるポイントを発見!

8、タイムラプス
 これが次の時代の主役になりそうですね。

9、Pro100
 顔料インクと勘違いしてました。染料インクでPro9000の後継機という位置付けなんですね。
 欲しい・・・

10、ステライメージ7c
 唯一の?国産天体画像処理ソフトですから、何だかんだ言っても皆使っています。
 
 2012.7.9日撮影

APS-Cサイズで50mmレンズを使用すると空まで入りませんが、35mmサイズのD800ならば何とかなりそうです。
2013.6.21

しばらくお休みしていましたが、そろそろ活動再開しようと思います。残念ながら今年の5月で9年間半の隠遁生活は終了し、今後数年はいろいろ仕事が増えそうです。と言っても昔のような忙しさにはならないはずなので、暇を見つけてボチボチ撮影は続けていきたいです。

まずは蛍星景を撮影しなければなりません。今年も、私の住む胎内市黒川周辺で里山の蛍を撮りたいです。数年間挑戦し続けて私なりのテーマも見えてきました。来週末、月の出が遅くなる頃には撮影好機になるでしょう。
2013.5.31
M13

VC200L+レデューサ(1264mm)
Atik383L+,
L:10min.*3,

アトラクス改(K-ASTEC),
AtikTitan+6cmガイド鏡,
MaxImDLPro5にてオートガイド 
2013.6.1

多分梅雨入り前の最後のお天気?
天の川とさそり座を撮りに行くか、機材の調整をするか、随分悩みました。

結局気になっていたVC200Lのレデューサを調整することにしました。結果は今一つ、代わり映えしない上に周辺の収差が目立つようになりました。月が出るまでの2時間ほどの間に2対象試し撮りしましたが、またしてもDarkが合いません。同じ温度まで冷却しているのに、何故でしょう? ひょっとして何処かでFitsファイルの読み込み方向が違っているのではと思って調べてみましたが違いますね。

ちょっとやる気が無くなりました。
 

トリミングあり

100% 中心部
2013.5.17
NGC5985,5982,5981
(りゅう座のトリオ))

VC200L+レデューサ(1264mm)
Atik383L+,
L:10min.*9,
RGB: 5min. 3:3:3枚 2*2ビニング

アトラクス改(K-ASTEC),
AtikTitan+6cmガイド鏡,
MaxImDLPro5にてオートガイド

2013.5.19

昨晩は天文館のお手伝いをしてきました。だんだん雲が厚くなり終了時には月がようやく見える程度でしたが、楽しい観望会でした。

17日に撮影したりゅう座の銀河です。VC200Lにレデューサをつけると1264mm、やはりこのサイズの銀河を狙うには非力です。今回レデューサを使うにあたり、OAGが使えなくなる(最近薄型もありますが)のでアリ型をはずして鏡筒バンド接続とし、ガイド鏡を親亀小亀に変更しました。ドローチューブ保持も付けたのでモノクロCCD10分でも星像は比較的良好です。OAG無しで1800mmの撮影ができると接眼部の調整等の準備が簡単で、対象に合わせて簡単に使い分けできます。


私のVC200Lはピントが外れると星が楕円になります。若干光軸に問題があるかバイザックの特性なのか、いずれにしてもガイドミスやたわみとの区別がつきにくく判断に困ります。今回のようにちょっと尖がった丸になる場合は、たぶんガイドの問題ですかね、悩ましいところです。


 

ノートリミング
 
2013.5.17
NGC6888(三日月星雲)

VC200L+レデューサ(1264mm)
Atik383L+,
L:10min.*10,
RGB: 5min. 3:3:3枚 2*2ビニング

アトラクス改(K-ASTEC),
AtikTitan+6cmガイド鏡,
MaxImDLPro5にてオートガイド 
2013.5.18

対決というほど厳密な比較ではありませんが、先日NikonD800で撮影した白鳥座NGC6888をモノクロCCD、Atik383L+撮影してみました。同じ光学系で総露出時間も大差ありません。

画角はD800の方が圧倒的に広いのですが、この対象でのアドバンテージは無いですね。解像度は素子サイズが近いのでモノクロの方が良いはずです(Fが長いのであまり差は分かりません)。色調はD800が善戦していてモノクロと大きな違いがありません。星雲の淡い部分はフラット補正をしていない分中心部が明るいのを差し引くとモノクロに軍配が上がりますが、それでも非改造D800が肉薄している感じはします。ナローバンドフィルターでHα画像を追加すればモノクロCCDは圧倒的な写りになると思いますが、普通のLRGB撮影ではそれ程大きな差は見られない所までデジタル一眼が進歩したと言えると思います。

左画像はRGBビニング画像のBiasとDarkは合っていませんし、フラットもレデューサ無しのフラット画像を使い回しているので、最終的な判断はBias, Dark, Flatを撮像してからになると思います。

それにしてもD800は1枚の露出時間をもう少し延ばせば普通に直焦点で使えそうです。

恐るべしNikonの逆襲!
 
 
トリミングあり
 2013.5.9

りゅう座 NGC5907
VC200L+レデューサ(1264mm)
Nikon D800 ISO3200
90sec.*80枚


白鳥座 NGC6888
VC200L+レデューサ(1264mm)
Nikon D800 ISO3200
90sec.*66枚


アトラクス改(K-ASTEC),
60mmガイド鏡+AtikTitan
MaxImDLPro5にてオートガイド
改造していないD800の限界と可能性

前回、ネジの締め忘れで流れてしまいましたが、今回はほぼ満足できる星像となりました。NGC5907はピントがちょっと甘いです。

デジタル一眼レフが普及して10年近くなります。天体写真撮影のために、ローパスフィルターを交換し、さらに冷却するなどしてモノクロCCDに迫る素晴らしい写真が撮れるようになりました。そのせいか最近、無改造のデジ一で本気の直焦点撮影を試みる方はあまりいないようです。そこで最新のデジタル一眼は無改造でどれくらいの実力を持っているのか、自分の手で確かめてみました。 

NGC5907は周囲に恒星流という悪戯書きのような構造が知られています。1200mmとしては銀河自体はそれなりに写りましたが、2時間撮影しても恒星流の痕跡すら写すことは出来ませんでした。

NCG6888は三日月星雲とも呼ばれる美しい星雲です。改造してHα透過性の高いデジ一でなければ赤い微細構造を写す子とはできません。しかし、D800の画像はそれなりに美しい気がします。十分明るさがあり無理な圧縮を行っていないので星も綺麗です。

いずれもフラットを撮影していないので改めて処理しなおします。実際には気になる筒内反射やケラレがあり35mmサイズをフルに利用するにはもう1工夫必要です。
 
 2013.4.8
Leo1(UGC5470)

VC200L+レデューサ(1264mm)
Nikon D800 ISO3200
60sec.*35


アトラクス改(K-ASTEC),
60mmガイド鏡+AtikTitan
MaxImDLPro5にてオートガイド
2013.4.9

例年通り春はVC200Lで銀河を撮る予定ですが、今年は冷却だけでなくNikonD800も試してみようと思っています。

久しぶりに載せたのですがレデューサを使うと今のOAGでは光路長が足りず、ガイド鏡を同架して撮影してみました。撓みの予防は十分やったのですが、なんと三脚と赤道儀本体のネジを緩めたまま撮影してしまいました。ガイド精度は次回もう一度試さなければなりません。爆弾低気圧の余波で風も強く、他にも色々トラブルがあり早々に撤収してしまいました。

肝心のLeo1。ブレブレのトータル35分でも存在は分かりますね。これなら冷却CCDの画角でも十分入ります。
 
 
 2013.3.26

NikonD800 ISO1600
SIGMA 24mm

2秒 F4.0
4秒 F4.0
4秒 F2.8

固定撮影
2013.3.27

今回はHDRを意図して撮った訳ではないので3枚撮るのに結構時間がかかっているのですが、オートブラケティングを使えばISO3200、1,2,4秒僅か7秒で、この程度の明るさになります。これまでのカメラでは前景を表現するために1枚の露出時間が長くなり、HDR合成時に星が移動して上手くなかったのです。

合計7秒なら、フォトショップでHDR合成しても星は概ね重なって、これまでにない星景写真を作り出せそうです。大胆な構図で「月夜の星景」が撮れるかもしれません。 

もっと雪が残っているうちに気が付けば良かった・・・
 

EOS40D改

NikonD800未改造

D800等倍画像
 2013.3.22

EOS40D改
SIGMA24mmF2.8(F4)
6min.*12 ISO800
ノーフィルター



NikonD800無改造
Nikkor50mmF1.4(F4)
1min.*52 ISO3200
ノーフィルター


スカイメモR
2013.3.22

月が沈んでから天の川の撮影に行ってきました。

今回は40DとD800をスカイメモRに同架して、写りを比較して見ました。

いかがですか?

改造していないD800でも、HU領域は結構良く写っています。アンタレス付近、彼岸花、出目金、干潟星雲、どれもちゃんと分かります(勿論その部分だけ強調するような画像処理はしていません)。使う対象を選べば未改造機でも結構いけます。

画像処理は両方ともほぼ同等です。PixInsightでBatchPreprocessingを使って元画像を作成し、いつも通りのProcessで処理し、最後にフォトショップで仕上げをして縮小しています。
なお、ダーク画像を作成してダーク補正は行いましたが、フラット画像は使っていません。

D800はISO3200でもしっかり階調も保てています。星の色はさすがにギリギリと言う感じです。もっと良いレンズならどこまで描写できるのでしょう?5DMarkVがあまり天体写真向きでないという話題は良く聞きますが、D800の天体写真特性は殆ど知らなかったので得した気分です。勿論52枚を手作業で処理する気は毛頭ないのでPixInsightあっての撮影方法ですが、1分ならスカイメモRでも星は点です。
 

24mm等倍

24mm

対角魚眼
 2013.3.12撮影

飯豊に昇る天の川

NikonD800 SIGMA24mm
F2.8(F4.0)
ISO3200 20秒 1枚


固定撮影








飯豊に昇る天の川

NikonD800
NikkorFisheye10.5mm
F2.8(F4.0)
ISO1600 60秒 1枚

固定撮影
2013.3.18

Topページのソフトフィルターを使ったモザイク合成の写真では星は点に見えていますが、ノーフィルターの画像を等倍で見ると星は十分伸びています。

広角レンズ24mmで20秒の固定撮影でもこれほど動いているとなると、固定撮影で星を点に写すと言うのは絶望的な目標である事が分かりました。多少前景の山がぼやけてもソフトフィルターを使う方が、このカメラで星景写真を撮影するには向いているということでしょう。周辺の収差についてはそれなりのレンズを使えば良いのでしょうが高価ですよね。

魚眼レンズの方はDXタイプなので、対角180度になる程度に切り取ってあります。地平線が中央に来るように気を付ければ湾曲しないので魚眼らしからぬ画像になりますが、構図は限定されますね。

最近のソフトウェア事情

ステライメージ7が発売されてバージョンアップのご案内も届いています。気になる新機能もありますが「早速振り込んで」って、気持ちになれません。現在6.5を使っていますが、D800のRAWデータをベイヤー配列のまま開く事が出来なかったり(カラー変換で読み込む事は出来ます)、突然メニューのボタンの配列が乱れたり、Fitsファイルの形式が独自仕様だったり詰めが甘い気がします。唯一の国産ソフトですし、いずれは手に入れると思います。
 一方フォトショップは信頼性も処理速度も申し分ないですが、必ずバージョンアップしないといけないというのもなんだかな。最大の問題はCameraRAWの新機種対応はバージョンアップが前提という事ですかね。そろそろCS6にしておかないと。
 PixInsightは1月中に1.8正式リリースといったきり未だにRC3です。問題なく全ての機能が動いているのでかまわないですけどね。それから1.8ではCosmeticCorrection(CC)のScriptが無くなってProcessだけになりましたかね?今年になってからBatchPreprocessing用にCCのインスタンスを作るようになったので1.7のときのProcess版CCを良く知りませんが、プレビューが使えるので便利ですよね。
 
 2013.3.16

77EDU
レデューサ7878(F5.2)
NikonD800
ISO1600, 2min.*3
ノーフィルター

アトラクス改(K-ASTEC)
AtikTitan+MaxImDLPro5
オートガイド
2013.3.17

初めてこの領域を撮影しました。

2010年に発売されたBorgのレデューサ7878は35mmサイズ対応ということだったので付けてみました。周辺減光も少なく、星像もまずまずです。遊馬製作所さんのヘリコイドアダプタを使っているのでスケアリングも問題ないようです。 
こんなに良く写るならもっと枚数撮影しておけば良かったですが、翌日は仕事なので、テスト撮影だけで撤収となりました。全体黄色いですが、ダークもフラットも撮影していないのでこの画像はここまでです。

77EDUはここ数年活躍の機会が少なかったのですが、この組み合わせで400mm望遠レンズとして出番が増えそうです。
 
2013.3.12

早春の「夏の大三角」

NikonD800 SIGMA24mm
F2.8(F4.0)
ISO3200 20秒 1枚
ソフトフィルター使用

固定撮影
2013.3.15

12日の早朝はISOを高めに設定したので短時間でも、いろいろな構図を試す事ができました。
この時期、夏の大三角が東の空に見えるわけですが、やっぱり夏の宵の口に見るから「夏の・・・」で氷点下で枯れ枝越しではなんか雰囲気が違います。

よく見ると北アメリカ星雲はちょっと色が付いているので、この感度でも星景写真には十分使えそうですね。久しぶりのNikonですが、ご無沙汰しているうちにもの凄く良くなっていますね。普通の写真を撮るのも思い通りになるのでストレスなく撮影に専念できます。 
 
 2013.3.12

昇る天の川

NikonD800 10.5mmFisheye
F2.8(F4.0)
ISO1600 60秒 1枚

固定撮影
2013.3.12

以前から、昇る天の川の魚眼撮影をやってみたかったのですが、実際やってみると地味です。やっぱり天の川が真ん中にドーンとないと、なに撮ったのか分かりません。

これは失敗・・・

このレンズはAPS-Cでは対角魚眼ですが、フードを切断して35mmサイズで使うともうちょっとで360度と言う感じになりますね。 

トリミングあり
 2012.3.4

オリオン座中心部
Nikon D800
NikonAiS180ED(F4.0)
ノーフィルター
ISO3200, 60秒 12枚

PixInsightでダーク補正のみ行いコンポジット


スカイメモR
2013.3.6

総露出12分とは思えない写りです。このD800はローパスフィルターの改造はしていませんが、馬頭星雲も周辺の分子雲も写っています。M42の中心は飽和していますが星の色は残っています。この露出時間で数十枚撮影してフラット画像をしっかり作って補正すれば分子雲もそれなりに写りそうです。

EOS60Daを買おうかどうか迷っていたとき「Hα線をノーマルタイプの3倍透過する」という説明を読んで、それなら3倍高感度ならノーマルでも写っちゃうんだわね?と思って心変わりしました。確かに写りますし総露出時間を考えれば実用可能な感度だと思います。

問題はHU領域に露出を合わせると、星や可視光の星雲部分は露出オーバーになってしまう点ですね。デジタルカメラが出始めの頃R64フィルターなどを使って星雲を撮影したのは、この差を埋めるためにあえて可視光の透過性を落としたわけです。
 
 




2012DA14

2013.2.16早朝予想

上;24mm固定撮影






下:50mmガイド撮影
2013.2.13
 
この時期はお天気が期待できないので計画倒れの公算が高いですが、2012DA14の観測の予定です。

最終的には、しし座に入る辺りでのガイド撮影と、地上風景を入れた広角での固定撮影の2台体勢で望む事にしました。どちらも露出時間は10秒程度になるように調整し、出来れば小惑星のスピンによる光度変化を記録したいですね。

結露対策が2台分必要になるので、車載用バッテリーくらいは持っていかないといけませんかね。多分生きているうちに有るか無いかというイベントなので晴れたら気合入れて頑張ります。
 
2013.1.31 21:20分頃

Nikon 70Ds
SIGMA 50mmMacroF2.8
ISO400, 30秒 

固定撮影
2013.2.1

数年前から新潟市でのカノープスの撮影に挑戦していましたが、昨晩の撮影で一応不可能である事が分かりました(弥彦山が新潟市になれば別ですが・・・ )。ただし、竜宮城が存在する事より、しない事を証明する方が難しいと言いますから確定ではないでしょう。

ロケハンから僅か1週間で、10年計画の「夢」の1つが潰えてしまったのでがっくりです。もっと何年も楽しみたかったです。

もう1つがっくり来たのが、撮影の腕前です。例によって準備していなかったので新潟の家に置いてある半分壊れた70Dsを使ったのですが、ことごとくピンボケでした。最近ではライブビューの高倍率画面をルーペで拡大してピント合わせをしているので、このタイプのカメラに初天体写真のレンズでは勘を取り戻せませんでした。昔は撮影した画像をパソコンに入れてピントをチェックし、レンズにマークを入れていたんですよね。後は微妙にピント位置を変えて数枚撮れば何とかなったのですが・・・情け無い。
 
 


上:カノープス挑戦
手前の丘を避ければ・・・





中:マイナーな対象
NGC1491周辺。ナローバンドの対象として撮られる場合が多くLRGB合成で周辺のもやもやを表現した写真は少ないです。




下:軽装備の星野写真
木星と対日照が入った写真は2023年まで撮れません。
2013.1.21
今年の計画を立てておこうと思います。

昨年年頭に立てた10年計画は、
1、ラムサール条約で有名になった「新潟市佐潟からのカノープス撮影」
2、とにかく「淡くてあまり撮影されていない物に挑戦」したいです。
3、比較的短いレンズとスカイメモなどのポータブル赤道儀を担いで山に入って、星雲を絡めた星景写真や星野写真を撮る。

2012年の結果
1、不成功。邪魔になっている丘は菖蒲塚古墳の辺りです。この丘で撮影すれば、ひょっとして。
2、あまり撮られていない対象をいくつか撮ることが出来ました。画像処理が難しいです。
3、何枚か満足できる星野・星景写真を撮ることが出来ました。

これを踏まえて、今年の目標です

1、カノープスは場所を変えて再挑戦します。わずかな違いなんです。今年こそ2011年に成功した胎内平のオメガ星雲をもっと綺麗に撮りたいです。

2、今年も直焦点はマイナー狙いです。メジャーな対象は運がよければ撮影します。

3、飯豊を絡めた星景写真をもっと綺麗に撮りたいです。飯豊の冠雪、飯豊と桜、飯豊と蛍、飯豊と天の川、飯豊と紅葉、まずはロケハン頑張らないといけません。昨年より機動力がアップしたので近所の絶景(大げさだな)を探索したいです。