B背景ノイズの平坦化について

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ノイズの感じがわかりやすいように、使用している画像は全て拡大率100%縮尺無しです。


ノイズに埋もれた暗い暗黒帯をつぶさずに、ノイズ軽減を試みた画像です。
暗黒帯の解像度は落ちてしまいますが、周囲のノイズは軽減されて移行的な背景にすることが出来ました。

ノイズ処理無し

背景部分に
ノイズニンジャ使用

RGB分解
個々にぼかし

上記3枚の
重ね合わせ
 今回の遠征ではコーン星雲を撮影しましたが、本命ではなかったので、時間切れとなり中途半端な5枚コンポジットとなってしまいました。LPSーV3を付けている割にIC446は良く写ったので、なんとかここを綺麗に表現する方法は無い物かと模索しました。ノイズニンジャを使うと暗い部分にいかにも人工的な不均一を生じてしまいます。暗黒帯のある暗い部分は情報量が足り無いのだと思います。以前考案した背景画像だと暗黒帯を含むレベル50以下が潰れて暗黒帯の存在が分からなくなってしまいます。 早い話、もっと露出時間をかければ良いだけなのですが、ちょっといたずらで背景をスムースにする方法を考えてみました。

まずRGBに分解してみました。

R画像

G画像

B画像
青が主体の画像ですからB画像が明るいですがS/Nは低い事が分かります。LPS-V3フィルターの影響もあると思いますが、根本的には露出不足の画像のレベルを無理矢理上げたです感じは否めません。これらの画像にある必要な情報を残しつつなるべく平坦化を試みて見ました。RとGは暗い部分にあまり重要な情報は無さそうなので思い切って平坦化し、Bは意味ありげな部分を損なわない程度に平坦化すると左の3番目の画像になります。

フォトショップでレイヤーマスクを使ってノイズニンジャ画像と、このぼかし画像を重ねます。解像度の面から考えるとお話にならない処理なのですが、全体でみると暗い部分が滑らかになるので、パッと見た感じ綺麗になります。それだけの処理ですが、場合によっては有効かもしれません。

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