OPixInsight

2009年に購入したPixInsightですが、3年目にしてようやく使いこなす?ことが出来るようになりました。専用ページはこちら。   (2012.4.15)

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DarkStructureEnhance Script



これはScriptということなので、PixInsightの機能を複合して利用しているマクロのような物だと思います。PhotoShopのアクションと同じように自分でも作れるのですが、操作の記録のような機能は無いようなので(履歴を表示することは可能なようですがその場での書き換えは出来ないようです)。履歴を元にJavaScripを手書きして新たなScriptを作ることは可能なようです。更に、既存のScriptでもソースが理解できれば、手を加えることが出来るようです。本当にすばらしい拡張性だと思います。

ここで試してみたDSEは暗黒帯や周囲より輝度が極端くらい部分を更に強調する以外は、殆ど影響を及ぼしません。右の画像がロールオーバーになっているので比較してみて下さい。ペリカンの目の周辺の変化がよく分かります。原理についてはチュートリアルに詳しく出ていますが、かなりダイナミックな処理をやっているようです。

星居ブログさんに専門的な解説が掲載されてますので、興味のある方は必見です。



掲載画像の関係で、我流処理に載せてますが、我流ではないですね。PixInsight関係の記事をいろいろなところに書き散らかしてしまいましたが一つにまとめるべきですね。




 
まず、カラー画像で試しました。星像はかなり改善されますが、このような処理に付きものの星周囲の黒ぬけが目立ちます。
作用する範囲は実際の星よりもかなり細長いイメージの方が上手くいきました。

これを予防するためにはwindow中程のDeringingをチェックすればよいのですが、モノクロ画像限定の機能のようです。

waveletの部分はとりあえずやってみた程度の値です。



星像の補正はMorphologyでもできます。これはステライメージのカスタムフィルターを使いやすくしたような感じで面白いです。
 
Deringingのためのモノクロ化はフォトショップで画像をLab変換してL画像をモノクロ画像としてみました。そうすれば処理後のL画像でカラー再構築が可能になるからです。

Deringingは強力なようで、両端の黒抜けがほとんど分かりません。星雲内の星にも作用している点が、素人が作る(私の事)ソフトとは根本的に違います。 

 
 
マウスを重ねるとDSE処理後の画像になります。
  30日間のお試し版をインストールしたPixInsight1.5でガイドエラーによる星の流れを補正してみました。星居ブログさんの所に解説されていたDeconvolution(数学用語のようですが、直訳は逆重畳??)の設定を分けも分からずにいじって、漸く効果を確認できました。
前後の星像とその時の設定を左に示します。内容はぜんぜん分からないです。スイッチ・リストの分からない所はデフォールトのままですが、このソフトでは、デフォールトが一般的で無難な設定とも限らないみたいで、全く藪の中です。

とりあえず結果は下のような感じになりました。この機能だけでも、このソフトは「買い」です!Labカラー合成後、NoiseNinjaを使っています。星の色が抜けてしまっているのは補正後のL画像で星が飽和しているためです。この辺は工夫しなければなりません。
 マウスを置くと元画像になり、クリックすると補正済み画像が出ます。
 VC200Lは1800mmという焦点距離のため、アトラクスでのガイドはかなり気を遣います。風がなければガイドできることは分かりましたが、ある程度星像の乱れは覚悟しなければならないと思っていた矢先に、このソフトの情報は朗報でした。

ただし、星像が補正されても、星雲部分の解像度が良くなるわけでは無いので、ガイドを成功させることが良い作品を得るための基本であることは変わりません。

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