K輝く星の正体は・・・

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燦然と輝く星は数値にするとこんな風になります。
一番左が星の中心で半径約1ピクセル毎の円周上の平均値が右に並んでいます。上からRGB値となっています。星の中心から10ピクセルほどは影響が出ていることが分かります。さらに恒星の裾野はなだらかに傾斜しています。1断面のグラフ
望遠鏡のFが若干異なりますが、同じ恒星なのに輝かない星です。中心の光度は同じくらいですが減少量が多く裾の広がりが小さく切り立って、GBが不規則に増減している事が分かります。1断面のグラフ
 
 私は考え違いをしていたようです。

輝く星は、シャープな星だと思っていました。星マスクの設定も恒星周囲の滲んだ部分を極力強調しないようにしていました。その結果右のように裾野の広がりが無い切り立った恒星ができあがってしまうようです。左の恒星はεで撮影されたキラキラの恒星像です。回折像がキラキラの一因ではありますが、恒星の光は中心から半径10ピクセル以上にわたって滑らかに影響を及ぼしています。作品の中で力強く輝く星は、シャープなエッジの星ではなく、恒星周囲に均一な色調の裾野を広げています。
早速、手元の画像でやってみました。我流処理Aの星の滲みを抑えるレイヤーにちょっと変更を加えただけですが、かなりキラキラになりました。。即席なのでもう少ししっかり検討してみます。新潟はここ1か月撮影できるような天候に恵まれません。画像分析ソフトの工夫と画像処理の勉強でもしています。自作フィルターは暗黒帯強調フィルター、スターシャープ、スターエンハンスの三種類が完成し、それなりに効果を発揮してくれます。現在はハロや青滲みの除去を支援するシステムを作っています。これは自動で処理するのは難しいです、そのうちお披露目画像を出したいと思いますが、実際の画像処理に使えるほど自然な効果を作り出す事は難しいです。

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