J禁断の自作フィルター

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スターシャープフィルタを自作して使ってみました。市販の画像処理ソフトはいろいろな状況での効果が要求されますが、自作する場合、その画像に最適化した条件を作り出すことが出来ます。このスターシャープフィルターはこれまでの我流処理で光度を抑えていた微光星を、肥大化させずに明るくするためのもので、それ自体作品を美しくする効果はそれほどあまりありませんが、今回の思いつきの実用性を試す上で重要なテストとなります(左がフィルター使用後、右が使用前です)。

2枚の差の絶対値
小さな星だけに差があることが分かります。厳密には一度BMPで書き出しているので、Jpeg変換の誤差が差として出ています。

 来るところまで来たというか、やっちまったと言うべきか。フィルターを自作してしまいました。8bit処理なので実際の画像処理ソフトのような使い方は出来ませんが、アルゴリズムを間違わなければ、思い通りに処理できる点は市販のソフトの比ではありません。去年は画像処理の規格化を考えていたのに、今年は自分だけのオリジナルフィルターですから、一貫性の無さはすさまじいです。

試作したスターエンハンスフィルターは周囲の明るさと比較して極端に明るいピクセルの光度を適当な範囲で増強すると言うような考え方で処理しています。クラゲ星雲で試してみましたが、ちょっと星が浮いている感じで、うるさいですね(LPS-V3を使って撮影すると星の色が抜けてしまいますが、R,G,Bそれぞれにバイアスをかけて増強して、若干黄色にしてみました)。


Astronomy tools等のように画像処理ソフトのプラグインとなっているソフトはありますが、画像の生データそのものに手を加えるソフトはあまりないと思います。理由は画像処理の目的が、撮影した天体写真を視覚化することで、データをいじくり回して画像を加工する事ではないからです。
これからも、思いついたらいろいろなフィルターを作ってみようと思いますが、あくまで実験にとどめるつもりです。天体写真は撮影する物で、「作り出す」物ではありません。

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