デジタル撮影

2018年

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ケフェウス座の北
2018.12.2



Canon EOS6D改造機(ハヤタ・カメララボ)
76枚スタック
Nikkor 58mm(F1.4)F4程度、ISO3200, 90sec.
VixenGPD改オートガイドなし
 
2019.1.8

これが2018年最後の作品になってしまいました。
11,12月でこれ一枚だけですから、相当お天気に恵まれない年でした。

Webで北側のモヤモヤが写っている画像を検索しましたが、お手本になりそうな作品を見つけることが出来ませんでした。本当にあるのかな?なんて思いながら仕上げましたが、実の所どうなんでしょう?晴れたら北極星を入れてガッツリ撮って見たいのですが、今の所晴れる雰囲気はありません。
 
温暖化ということは海水温が上がって雲が増えてしまうという事なのでしょうか?新潟で年間の晴天率が更に低下するようなら星屋は廃業するしかないですね。

 

等倍


トリミングなし
M1(かに星雲)
2018.10.15





星見櫓にて撮影
R:G:B=10:12:9 各300秒 
VixenVC200L
 +レデューサ(旧型1270mm) ATIK383L+
QHY5L-Ⅱ + MaxImDLPro5
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
去年のLとHα画像と合わせて画像処理しようと思い、RGBだけ撮影したのですが、今年の画像の方が格段に星像が良かったため、RGB画像としてみました。今度チャンスがあれば回折像が×になるように気を付けてセッティングしてLを撮り足したいと思います。Hαは無くてもこのRGBで十分な気がします。 

焦点距離が長くなるほど、空次第という感じもします。勿論鏡筒の性能を引き出すという意味で、それ以上の結果はどうやっても出ませんけどね。

新潟の快晴日は年間平均11日程度だそうです。埼玉県では50日以上と言うことなので、大体1/5程度なんですね。Lを撮り足すなんていう撮影方法では結局どれも中途半端になってしまうのかもしれません。

天文ファンには辛い環境です。
 

M77のみ
頑張ってみましたが・・・


NGC1055
これをメインにすべき
だった・・・
M77, NGC1055, NGC1072
2018.10.15 





星見櫓にて撮影
 L:32枚、300秒 
VixenVC200L
 +レデューサ(旧型1270mm) ATIK383L+
QHY5L-Ⅱ + MaxImDLPro5
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
今回最も残念だったのがこれです。

それぞれVC200Lのこれまでの実績からすると、かなり良く解像されているので尚更悔やまれます。どれか1つに絞って撮影すればよかったです。やはり最も良像が期待できる中心部分に何も対象が無いという構図で撮影すべきではないと思いました。特に銀河は日の丸構図を心がけるべきですね。 

今回、VC200Lの回折像がCCDに対して45度になるように接続してみました。現在使っているAtik383L+は何故が十字の回折像が出てしまうので、これまではそれと重なるように鏡等と接続していたのですが、物は試し、どうなるかやってみました。極明るい輝星はこの方が綺麗に見えますが、中くらいの星が伸びて見てる感じがします。今回微光星は点なのでガイドとか光軸とかの問題よりも、回折像が悪さをしている可能性が高いです。これは90度でも45度でも同じように起こっているのだと思いますが、45度の方が目立ってしまいます。

M77だけ切り出して頑張ってみましたが、なかなか難しいです。露出2時間半ちょっとですが、露出時間は足りません。せめてこの倍は必要ですね。その上、カラー画像RGBを撮影してなんて考えると、晴天日11日の新潟では何年かかるか分かりません。

NGC1055は暗黒帯がカッコ良いです。
もうちょっと解像度が高ければ。
 
カシオペア座周辺
2018.10.15
40枚スタック 

星見櫓BKにて撮影
Canon EOS6D改造機
(ハヤタ・カメララボ)
Nikkor 58mm(F1.4)F4程度、ISO3200, 90sec.
VixenGPD改オートガイドなし
 試し撮りだったのですが、この枚数でも綺麗に写ったので、もう少し構図を工夫すれば良かったです。

この画像のちょっと右上にはケフェウス座の散光星雲があるのですが、天の川を対角線に入れる事しか考えませんでした。

この58mmは重量も比較的軽いので、GマウントアダプタでEOSに接続してもそれほど撓まないようですが、F1.4をF4まで絞る感じがマウントアダプタの絞り調整レバーでは難しいです。
 
秋の暗い川 
 2018.10.15  
111枚+60枚スタック

星見櫓BKにて撮影
Canon EOS6D改造機
(ハヤタ・カメララボ)
Nikkor 58mm(F1.4)F4程度、ISO3200, 90sec.
VixenGPD改オートガイドなし
 9月に霧と薄雲と涙で滲んでしまった領域のリベンジモザイクです(何か変な意味にとられそう)。

後半のぎょしゃ座側は雲の影響を受けてしまいましたが、Sh2-240が結構写っているので良い空だったようです。上の試し撮りより絞り込んだのですが、まだF4より小さい感じです。最後はヒストグラムのピーク位置で判断しているのですが、絞りの設定がやはり一定しません。お陰で暗黒帯は良く出ましたが、周辺の星にしまりがありません。

 
M45とカリフォルニア星雲の周辺
2018.9.18

Canon EOS6D改造機
(ハヤタ・カメララボ)
Nikkor 58mm(F1.4)F4程度
ISO3200, 90sec.
26枚スタック
VixenGPDオートガイド無し
夜半から朝まで撮影したのですが、雲の影響で26/158という残念な結果でした。何とか使えるコマも雲の影響で星はソフトフィルターを付けて撮影したような感じです。

うさぎの命日なので記念に残します。 
 

IC1396

vdB142
部分的にDrizzle

IC1396
2018.9.3






Borg125SD+F4DG
EOS6D(改造機)
(ハヤタ・カメララボ)
ISO3200、露出90秒
97枚スタック
ss-one75mmガイドカメラ
PHD2にて自動ガイド
アトラクス赤道儀(K-Astec改)
 深夜には月が出るため、帰宅してから大急ぎで準備をしたのですが、直焦点は5月以来ということもあり設営にもたつきました。台風の影響かフェーン現象で夜になっても気温が下がらず、本来なら冷却CCDを使いたかったのですが、撮影時間を少しでも確保したかったのでセッティングが楽なデジタル一眼を選びました。

で、それからこの時期この画角で撮影する物を探しましたが、やはり定番のこれですね。

ちょっと構図がおかしいですが、その辺は気にせず。

枚数を稼げたので、おまけでvdB142周辺だけDrizzleして見ました。別に大した意味や目的がある訳ではありませんが、やってみたかったので・・・
ネット上の画像と比較して125mm、F485mmの鏡筒にしては頑張っていることは感じますが、それだけですね。大口径にはかないません。
 
夏の天の川
2018.8.7

Canon EOS6D改造機NikkorFisheye10.5mm改造(F2.8)F4程度
ISO3200, 90秒, 13枚、VixenGPD改(AGS-1L)ガイド無し  
星見櫓BKでの撮影です。

晴れる予報ではありませんでしたが、夜になって晴れました。南側から絶え間なく雲が流れていて低空の写りは良くありませんが、天頂付近の透明度はとても良かったです。

1時間程度撮影したのですが、雲が多いコマは除外したので枚数は少なめです。南東の空、雲の中に火星が写っているので大接近の記念になりますかね。

オリオン座が南中する頃に冬の天の川にも挑戦したいです。
 

PI仕上げ等倍

PS仕上げ
70%に縮小
NGC6384
2018.5.11と2018.5.15




VixenVC200L+レデューサ(1270mm), ATIK383L+
L:39枚、300秒
R:G:B=8:8:8枚、600秒 


アトラクス改(K-ASTEC)
QHY5L-Ⅱ + MaxImDLPro5 
5月にLとRGBを二晩かけて撮影しました。新潟ではこういうチャンスは少ないように思います。
時間も結構かけましたが、対象が暗くて、小さくて、地味・・・。私の機材と技術では力不足です。

VC200Lの星像はレデューサを使ってもかなりボンヤリした感じです。Deconvolutionで芯は出ますが、周辺のぼやぼや感は解消されないので、結果星が大きい感じになってしまいます。新型のレデューサも開発されているようですが、投資するだけの効果は期待できるのでしょうか。

DSOの画像処理をしていて最近気になるのは、PIで出力したTiff画像をPSで読み込むと輝度のバランスが変わる事です。星野とか散光星雲ではそれほど酷くないのですが、16bitではPSの方が背景が明るくなり、輝星の芯が潰れます。Tiffなので限度を越えれば不可逆的です。だからと言って32bitで読み込むとPIのバランスを復元するのにもの凄く手間がかかります。加えてPS上での画像処理は散光星雲の様な効果が得られず無駄に透明感を損なっている気がします。PIはどちらかと言うとDSO向きのプロセスが充実しているので、いっそPIだけで仕上げてweb用のJpeg出力までやってしまった方が良いように思えてきました。
 
はくちょう座の穴の中
2018/5/15

Canon EOS6D改造機
(ハヤタ・カメララボ)
carl zeiss Planar85(F1.4)F4
ISO3200, 90秒, 105枚
VixenGPD改(AGS-1L)
オートガイド無し
はくちょう座は天の川に位置するので非常に星が多い領域です。しかも多くの散光星雲と暗黒帯が入り乱れています。散光星雲だけを炙り出すなら撮影時にフィルターを使って微光星を抑えた方が良いですが、天の川として表現するなら通常の改造一眼で撮影して無理にRを強調しない方が天の川らしく仕上がります。今回は勿論散光星雲は意識していますが、天の川の一部と言う感じで処理しています。さらに中央の暗黒帯の中にはさらに暗いウネウネした構造がいくつか浮かび上がりました。ペリカン星雲の下にあるウネウネは比較的分かりやすいですが、サドル周辺から伸びている構造やデネブ付近にある構造はあまり意識した事がありませんでした。
 
2018.4.16

NikonD800, Nikkor14-24mm(F2.8)
F2.8, ISO3200, 30秒
固定撮影、1枚




NikonD800, Nikkor14-24mm(F2.8), F2.8, ISO3200, 30秒
固定撮影、1枚




NikonD800, Nikkor14-24mm(F2.8)
F2.8, ISO3200, 30秒
固定撮影、1枚





NikonD800, Nikkor28mm(F1.8)
F2.8, ISO3200, 10秒
ソフトフィルター
固定撮影、1枚



NikonD800, Nikkor28mm(F1.8)
F2.8, ISO3200, 10秒
ソフトフィルター
固定撮影、1枚



NikonD800, Nikkor28mm(F1.8)
F2.8, ISO3200, 10秒
ソフトフィルター
固定撮影、1枚
今年の桜星景はお天気の巡りあわせと水銀灯に阻まれた感じです。


天の川はそこそこ写りました。構図としてはもう1時間程早い時間に撮影した方が良かったのかもしれませんが、星見櫓BKで撮影していたアンタレス周辺の画像を見ると一時間前は曇っていたようです。どっちにしてもこの日はこの構図しか無かったのかもしれません。

桜はほぼ満開なのですが、橋の水銀灯の影響で発色がよくありません。桜が主役になっていないです。運よく流星が入りましたが、桜より新緑が目立つので、タイトルは「新緑の胎内川と天の川」ですね。

縦構図は川原の広がりが無いですが、桜並木の存在は分かるし、まとまりがあると言えばあるような感じです。

28mmではソフトフィルターを付けて、いろいろ撮りました。オリオン座は光害のためこれ以上露出を延ばせないので、桜にはLEDライトを当てています。このやり方は苦手ですしあまり好きでもありませんが、今回はこれしかないですね。やっぱりこの場所は月夜です。

個人的には一番最後の木星が昇っている写真が一番気に入っています。 
 
2018.4.20 

VixenVC200L(1800mm F9)
LRGB=49:5:5:5
(120秒:300秒
:300秒:300秒)
ATIK383L+, Ha:10min.*21枚

アトラクス改(K-ASTEC)
QHY5L-Ⅱ + MaxImDLPro5

2017.6.28
M57 Ha画像
VixenVC200L(1800mm F9)
ATIK383L+, Ha:10min.*21枚
アトラクス改(K-ASTEC)
QHY5L-Ⅱ + MaxImDLPro5 
去年M57周辺のHα領域を写す事が出来たので、LRGB画像を撮り足してカラー合成してみました。

Hαの分をR画像に加算して、RGB合成したのですが、これでは上手くないですね。GBとバランスをとるためにRは控えめになってしまうので、周辺部分を強調する事が出来ません。LにもHα画像を合成してやると良いのかも知れませんが、L画像の解像度の低さに挫けています。

そのうち本気出してみようと思います・・・ 

本気出して頑張ってもこの程度でした。大差ない。
 
2018.4.20  

ヘルクレス座 M13
VC200L(F:1800mm、200mm)
アトラクス改(K-ASTEC)

ATIK383L+(-10度)
L:R:G:B =8:3:3:3(全て120秒)

miniBorg45+QHY5L-Ⅱ、MaxImDLにてガイド
ほぼ1年ぶりのVC200Lでの撮影です。

月があるうちにピント合わせまで終ったので、M13を試し撮りしました。

まだちょっとピントの追い込みが甘いのか、VC200Lってレデューサ使わないと、こんな感じだったのか。

かなりしまりのない星像です。
 




星が滲んで没ですが、流星が入った記念
2018.4.20






Canon EOS6D改造機(ハヤタ・カメララボ)、carl zeiss Planar85(F1.4)F4
ISO3200, 90sec., 114枚、VixenGPD改(AGS-1L)
オートガイド無し




2018.4.16
Canon EOS6D改造機(ハヤタ・カメララボ)、carl zeiss Planar85(F1.4)F4
ISO3200, 90sec., 43枚+1枚
VixenGPD改(AGS-1L)
オートガイド無し
 
二時間半以上114枚スタックでこれですから、嫌になります。

ちなみに流れ星が入った16日の43枚をスタックした元画像は霧で星は滲んでいますが、
上半分の写りは20日の114枚より格段に良いです。

元画像が凄く悪いので、PixInsightの処理手順を変更してみました。

インチキコスメティックコレクション(本来はベイヤー配列画像では出来ない)で、ノイズを軽減してから以下の手順で処理すると、見違えるほど良くなりました。この手の画像処理は必ずしも万能ではないので、色々試しながら、さらに工夫して行こうと思います。冷却もディザリングもなしに良い結果が得られれば横着者には最高なのですが・・・

NackgraoundNeutralization(背景の色調を補正する)
ColorCalibration(色調を整える)
MultiscaleLinearTransform(リニアデータでのノイズ除去)
AutomaticBackgroundExtraction(カブリを補正する)

 

新しい手順で
処理
2018.3.13
M81,M82周辺

EOSkissX7改造機
carl zeiss Planar85(F1.4)F4、ISO3200、露出90秒
172枚コンポジット
ss-one75mmガイドカメラ
PHD2にて自動ガイド、VixenGPD改(AGS-1L) 
2018.3.27

この領域の分子雲(星間分子雲)、Integrated Flux Nebulaと言われる物らしいですが、冷却していないデジタル一眼では中々難しい対象です。分子雲の存在ははっきりと写す事が出来ましたが、4時間以上露出しても、色むらとノイズの痕跡を消すことが出来ませんでした。このデバイスの限界でしょうかね。

PixInsightのCosmeticCorrection(CC)のUseAutoDetectを使うとDebayer後の画像でも輝点と暗点を除去する事が出来ます。輝点除去は星の心が無くなる危険性、暗点除去は星の周囲が滲む危険性があるのでよほど気を付けて使わなければなりません。あまりお勧め出来る方法でもないのですが、ある程度までは効果があります。今回も使っていますが、分子雲を強調するためにレンジ幅が非常に狭いので、副作用が出ない程度では十分な効果が得られません。

2018.5.4
PixInsightの処理手順を変更し、良い結果が出ることもあるので、試してみました。色を控えめにして星間分子運をより、強調してみました。画像のノイズ感は軽減しています。
 
2013.3.13 高坪山にて撮影
早春の天の川   


NikonD800, Nikkor14-24mmF2.8(14mm, F3.2)
ISO3200 90秒 スカイメモR
2枚コンポジット
地上風景は1枚のみ使用
2018.3.28

どうも明け方のお天気に恵まれません。

この日も深夜頃までは雲もなく良い天気だったようですが、天の川の高度が上がるにつれて雲が流れてきて、まともに撮影できませんでした。

広角と魚眼、それぞれ特徴的な写り方ですが、この画像については広角の方が向いているように感じました。 
 
2013.3.13 高坪山にて撮影
早春の天の川  

EOS6D(改), Nikkor10.5mmF2.8(F4程度) ISO3200 90秒 スカイメモR
4枚コンポジット
固定撮影の地上風景を合成
2018.3.28

魚眼レンズは直径の線上で歪みが小さくなるので、天の川を直径上に置いてみました。 全景は写りますが、こじんまりしてしまいます。それに地上が撓むのは何となく違和感があります。加えて何より画像処理が難しいです。

アライメントはPixInsightなら普通に出来ますがカブリの補正や色調補正は地上が邪魔で十分に出来ません。フォトショップに頼るしかない状況です。
 
2018.1.14
おおいぬ座からとも座の天の川



Canon EOS6D改造機
(ハヤタ・カメララボ)
Nikkor 58mm(F1.4)F4程度
ISO3200, 90sec.
12枚コンポジット
スカイメモRにて自動ガイド
2018.1.22

明らかに構図ミスですね。

縦構図にすれば、もっと広範囲の天の川を入れられた上に、露出時間ももう少し稼げたはずです。

残念・・・

シリウスが癖の無いスッキリした星像に写っているのが唯一の救いです。良いレンズですね。 
 
2018.1.14
オリオン座付近


Canon EOS6D改造機
(ハヤタ・カメララボ)
Nikkor 58mm(F1.4)F4程度
ISO3200, 90sec.
12枚コンポジット
スカイメモRにて自動ガイド
2018.1.22

ここ数年、天体写真用として多くの天文ファンに使われているEOS6Dは期待を裏切らない性能ですね。

外気温が氷点下になると、ISO3200, 90sec.ではダーク減算は必要ないと思われます。 さすがに夏場に同じような画質を期待するのは無理かもしれませんが、15分程度の総露出でもこんな感じに仕上がるのは嬉しいです。