デジタル撮影2017年分

古屋の裏にバルコニーを建てて星見櫓と命名し、撮影を始めました。
当初は庭にスライディングルーフを建てる予定だったのですが、残念ながらあきらめる事になってしまいました。
バルコニーでの撮影は快適ですが、いちいち機材を持ち出してセッティングする必要があるのは屋根のある観測所には劣ります。

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2017.11.21 
カモメ星雲(IC2177)



Borg125SD+F4DG,
EOS6D(改造機)ISO3200
露出180秒、55枚 コンポジット

ss-one75mmガイドカメラ
PHD2にて自動ガイド

アトラクス赤道儀(K-Astec改)
2017.12.2

去年星見櫓で撮影を始めてから撮影可能対象となった「カモメ星雲」、日本名「ワシ星雲」です。

もっと青い領域を綺麗に出したいのですが、新潟の緯度と空の状態では難しいかもしれません。シリウスの東側から南にかけては、撮りたい対象がまだありますが、条件は厳しいですね。 

EOS6D(ハヤタカメララボ改造)は、X7で発見したISO3200, 90秒で切って捨てたようにノイズが減少するような内部処理?はしていないようです。という事で、設定の選択肢としてはISO1600、ISO3200、時間も90秒~180秒程度まで自由に選べそうです。

このカモメ星雲はマイナス3度で撮影を始めましたが、明け方にはもっと下がったので、殆どノイズは気になりません。バラ星雲は0度付近で撮影していましたが、それなりにノイズがありシグマクリップで何とか軽減してあります。ISO3200,180秒に関しては、D800の方がノイズは少ないです。

 

2018.12.25
再処理
2017.11.21
 バラ星雲(NGC2237) 



Borg125SD+F4DG,
EOS6D(改造機)ISO3200
露出180秒、43枚 コンポジット

ss-one75mmガイドカメラ
PHD2にて自動ガイド

アトラクス赤道儀(K-Astec改)

2017.12.2

久しぶりのバラ星雲。日の丸構図で立て横は90度回転した方が良い事は分かっていましたが、次にカモメ星雲を撮る都合もありカメラを深夜に回転したくなかったので、東側に広がる淡いガスを入れる事は出来ませんでした。

随分久しぶりに撮影した気がします。やっぱり綺麗ですね。

2018.12.25

 PCCを使ってやり直すつもりが、結局バックグラウンドの調整のみでカラーキャリブレーション無しでやることになりました。なんとなく今風の色調になったような気がします。原因は星の色だと思います。全体に青い感じがします。PIのカラーキャリブレーションではこの青みを白く補正してしまうので、結果的に星雲が黄色っぽい感じになってしまうようです。どっちを取るかですね。
 後は星の表現方法でちょっとしたブレークスルーがありました。早く新しい画像を処理してみたいです。昔は1つ新しい画像処理を思いつくと、昔の画像を片っ端から処理しなおしていましたが、さすがにそこまでやる元気はありません。

EOS6D(改)

 
EOSkiss7X(改)
2017.11.17
カシオペア座の東側

Canon EOS6D改造機
(ハヤタ・カメララボ)
carl zeiss Planar85(F1.4)F4
ISO3200, 90sec., 46枚コンポジット
スカイメモRにて自動ガイド
この日も予報には無い晴れ間でした。

薄雲が広がるまで2時間程度しかなかったのですが、以前APS-Cサイズで撮った領域を35mmサイズで撮ってみました。 

やっぱり同じレンズでも画角が広くなると相対的に星が小さくなります。

そろそろ望遠鏡の直焦点で試してみたいのです。

フラット画像を撮影した感じでは、Borg125SD、タカハシFS128+レデューサ、VixenVC200L+レデューサ、いずれでも補正可能なレベルの周辺減光となっています。ミラーのケラレ対策もしっかりやってあるし、ハヤタ・カメララボさん良い仕事してますね。結局は実際に星を撮ってみないとなんともいえません。

冷却CCDでガッツリ露光撮影もやりたいし、新潟では1年かけても終らないテスト撮影期間になりそうです・・・
 
2017.11.7
夏から秋の天の川   

Canon EOS6D改造機
(ハヤタ・カメララボ)
carl zeiss Planar85(F1.4)F4
ISO3200, 90sec., 26枚コンポジット
スカイメモRにて自動ガイド

11月もお天気が悪く、ゲリラ的にちょっとだけ晴れるような日でも、貴重な晴れ間です。

こんな時は設営に時間がかかってしまうとチャンスを逸する可能性があります。1秒でも素早くシャッターを開きたいので、スカイメモ+カメラレンズになってしまいます。以前の借家では200mm以下のレンズではカブリの影響が大きくて使えませんでしたが、星見櫓では35mmサイズで28mm広角レンズが星野写真の限界のようです(構図や方角にも因ると思いますが)。85mmだとPIのABEでも問題なくカブリ補正が出来るので画像処理が楽です。

赤道儀本体だけでも星見櫓に据え置き出来れば、速攻撮影には良いのかもしれません。ただ新潟での稼働率を考えると赤道儀の耐久試験をしているだけで、年に数回のチャンスのために出しておく気になれません。1年暮らした経験ではスライディングルーフにしてもカメムシ駆除やスズメバチ対策で心穏やかには暮らせないでしょう・・・

悩ましいなー

 
 

2018再処理


2017処理
2017.10,27
冬の散光星雲ひとまとめ









Canon EOS6D改造機
(ハヤタ・カメララボ)Nikkor28mm(F1.8G)F4程度
ISO3200, 90sec., 43枚コンポジット
スカイメモRにて自動ガイド

同じ日にもう1本、AF-S NIKKOR 28mm f/1.8Gもテストしました。

これもピントが今一つ、星に色滲みがあります。後から考えたのですが、これまでNikonD800ではライブビューで殆どピントを外す事が無かったので、ESO6Dでもライブビューでピントを合わせたのです。慣れていない機械を使うときはもっと慎重にすべきで、X7と同様にパソコンに接続して確認すべきでした。



2018.12.14
一年間の進歩は馬鹿になりません。カブリとか光害とかピントとか色々問題もありどうにもならないかと思われましたが、ちょいと技術的な進歩で淡い部分も多少見えうるように処理できました。
 
2017.10.27
ぎょしゃ座 

Canon EOS6D改造機
(ハヤタ・カメララボ)

MicroNikkor105mm(F2.8G)F4程度
ISO3200, 90sec., 18枚コンポジット
スカイメモRにて自動ガイド
35mmサイズのデジタル一眼を星撮りに導入する第一歩として、中古のEOS6D改造機を手に入れました。現在使用している光学系のどの程度が35mmサイズに対応可能かを数年かけて調べようと思います。
きっと結論が出る頃には、もっと高性能のデジタル一眼改造機が発売されている事でしょう。

栄えある最初のテストレンズはAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDです。これまで一度も星野写真を撮ったことは無いレンズです。星撮りに関してよい評判も悪い評判もあまり聞かないので、試してみました。35mmサイズだと結構使いやすい画角になりますが、ピントが掴みにくく今回は見事に外しています。周辺の星像もF4まで絞ってもそれほど改善しないような気がします。 

最大の問題はNikonのGマウントは絞りリングが無い事です。Gマウント用絞りレバー付きのマウントアダプタを使ってEOSと接続する事になるのですが、アダプターの性能、絞りレバーの加減、上手く行きません。
 
2017.10.13  
アンドロメダ大銀河(M31)





タカハシFS128
+TOA/FSレデューサ
(F780mm)、NikonD800無改造、ISO3200、露出180秒、
左17枚、右24枚コンポジット
2コマモザイク撮影

QHY5L-Ⅱ、PHD2にて自動ガイド
アトラクス赤道儀(K-Astec改)

2017.10,19

秋雨前線が活発な上に台風までやって来そうな新月期になってしまいました。今年はお天気に恵まれません。

長い事使っていなかったFS128ですが、STレデューサを装着するとF6.1となり、ISO3200、3分ならデジタル一眼でそこそこ露出が得られます。今頃になって復活させることにしました。元々銀縁時代の大判フィルムに対応する改造鏡筒なのですが、試しに撮影したNikonD800では周辺減光と言うより4隅がケラレているようでフラット補正が上手く行きません。レデューサ後方の接続リングやバックフォーカスをいじってみましたが、殆ど改善は見られません。Nikonマウントの問題でしょうかね。モザイク合成時になるべくケラレの支障が出ないように片側で多くの部分を露光してもう1枚は端だけ使うようにして、モザイク時の不具合が少ななるようにしてみました。

画像処理では、フラット補正を行ってもPixInsightのPCCはエラーが出て使えず、従来のCCを使ってカラーバランスを整えました。PCCは理解したつもりだったのですが一筋縄ではいかなそうです。画像の平面性の問題なのでしょうか。

直焦点時のニコンマウント径の問題は、フジのS2Proを使っていた頃から気になっていたのですが、やっぱり逃れられない弱点という感じです。FS128はTOAには及びませんが、この画像を見る限りフルサイズでも結構良い星像です。マウント径の大きなCanonの35mmサイズではどの程度の周辺減光でしょう。できれば35mmサイズで使いたいですね。


トリミングあり
2017.9.27
M1(かに星雲)

VC200L+レデューサ(旧タイプ)
F:1270mm、口径200mm)、
ATIK383L+(-10度)
L:10(5分), H:8(10分)
miniBorg45+QHY5L-Ⅱ、MaxImDLにてガイド
アトラクス改(K-ASTEC)
2017.10.3

かに星雲は新潟では撮影チャンスが少ない星雲です。
今回は明け方にかけて撮影したので今の季節でも可能でしたが、普通に宵の口から狙うとなると真冬。まず晴れない、晴れても地面に雪があって機材を出せないという感じで、私も滅多に撮影した事がありません。

RGBは雲の通過でほぼ全滅だったので、HLL合成という超トリッキーなカラー化をしています。それっぽく見えますが、いつかRGBを再撮して完成させたいと思います。

NGC925を撮影して、中心部の星像が延びている事に気付いたので、ちょっと中心を外して撮影したお陰でこんなに丸くなりました。
 

トリミングあり
2017.9.26-27
NGC925

VC200L+レデューサ(旧タイプ)
F:1270mm、口径200mm)、
ATIK383L+(-10度)
L:R:G:B =16:4:4:5 (各5分)
miniBorg45+QHY5L-Ⅱ、MaxImDLにてガイド
アトラクス改(K-ASTEC)
2017.10.3

撮影も画像処理も全部 、とにかく難しいです。

なんとかこれで完成という状態になりましたが、改善点は幾つかあります。

1、星像が中心部ほど丸くない。レデューサのバックフォーカスの再調整をしました。
2、迷光。恐らくフードの先が遮光幕より上に出てしまったため思われます。幕の高さを調整
3、厳密にはフラット画像が合っていない。理由は分かりませんが中心部が若干過補正になります。
4、RGBの露出不足。次回は10分でやってみます。

次にどの銀河を撮影するかまだ決めていませんが、結局この種の対象を一晩7,8時間で仕上げようと言う姿勢に問題がありますね。一週間晴れが続くような地域なら相当に露出が稼げそうですが、月に2,3日快晴だけどその内1日は満月みたいな新潟では、どうしようもありません。もっと速射性のある光学系があればねー。


2コマモザイク合成

この辺が普通の
仕上げ方かな

CCで色調を
調整しました

2017.9.25-26

EOSkissX7改造機
carl zeiss Planar85(F1.4)F4、ISO3200、露出120秒

61枚+73枚の2コマ合成

ss-one75mmガイドカメラ
PHD2にて自動ガイド
VixenGPD改(AGS-1L) 

2017.10.3

このモクモクは分子雲と呼んで良いのでしょうか、それともgaseous nebulas(ガス星雲?)なんでしょうか。最近話題のIntegrated Flux Nebula(IFN)は、IFNs lie beyond the main body of the galaxy.と書いてあります。INFmapをみると北極星の方向の星図なので、銀河のmain bodyとは地球から見て北極星の方向にあるのでしょうか?

日本の解説の中にはIFNは「分子雲の一部をそう呼ぶ」みたいな物もありますが、ウィキを読むとIFNは最近発見された別物のような感じです。日本語の分子雲はMolecular cloudを訳したものだとすれば、その分子雲によって形成されている(表現がおかしいぞ!!))星によって光っているものだけを指すような記載もあるので、かなり限定的なものになってしまいますね。

それ以外のモクモクは全部Gaseous Nebula何なのでしょうか? これは「ガス星雲」という日本語で良いのでしょうか。分子雲の100倍かっこ悪い感じがします。

gaseous nebulas within the plane of the Milky Way Galaxy.となっていますが、the planeって銀河の円盤の意味でしょうか? そうなるとthe main bodyは円盤内ではない所にある訳で、空で言うと天の川が流れていない何処かでしょうか?

またしてもかんべむさし先生の「水素製造法」を思い出してしまう今日この頃です。

※2017.12.1
PCCで星野写真のカラーキャリブレーションをすると黄色い感じに仕上がるので、従来のCCでやり直してみました。カメラレンズにはCCの方が良いのかもしれません。
2017.9.21
M45

Borg125SD+F4DG、CanonEOSkissX7改造機
ISO3200, 露出120秒、
55枚コンポジット
ss-one75mmガイドカメラ
PHD2にて自動ガイド

ニューアトラクス赤道儀
       (K-Astec改)

2017.10.3

M42が昇るまでの間に、実はこちらを先に撮影していました。思ったほど周囲のモクモクが出ていません。M42周辺に比べるとかなり淡いのでしょう。

今回は上の85mmのガスの色と広がり具合を意識して、プレアデスの背景に色が残っています。プレアデスを鑑賞するなら潰してしまったほうが綺麗ですが、今回はPCCの色調をそのままに仕上げてみました。
2017.9.21
M42

Borg125SD+F4DG、CanonEOSkissX7改造機
ISO3200, 露出120秒、
73枚コンポジット
ss-one75mmガイドカメラ
PHD2にて自動ガイド

ニューアトラクス赤道儀
       (K-Astec改)

2017.10.3

9月後半、ようやく晴れの夜が続きました。
外気温も夜間は20度を下回るようになったので、冷却していない改造デジタル一眼で冬の王者を先取りしました。

短時間露出を忘れて星雲中心部が飽和していますが、まあそれはそれとして、結構綺麗に仕上がったので良かったです。

PixInsightのPCCを使って色調を補正していますが、これまで自分がCCで試行錯誤しながらやってきた結果に比較的近いので、なんとなく嬉しいです。
 


分子雲を強調
2017.8.26 
ペガスス座 NGC7331

VC200L(F:1800mm、200mm)
アトラクス改(K-ASTEC)
ATIK383L+(-10度)
L:R:G:B =12:5:4:4 (各10分)
miniBorg45+QHY5L-Ⅱ、MaxImDLにてガイド
2017.9.6

あまり良い予報ではありませんでしたが、無理矢理撮影しました。

薄明終了から翌薄明開始まで7時間40分ほどありましたが、使えたコマ数は4時間そこそこでした。仕方なくRGBに関しては少々雲が通過している画像も使っています。鏡筒を反転してからはガイド星をロストしていなくても脱調しているコマが多く、結露対策を含めバランスをもう一度よく考えないといけません。

オフアキの使用も考えて接眼部を構成したのが仇となり、フラットを再撮するはめになりました。しかもCCDの方向を間違えて盛大なケラレが出てしまうという大失態となりました。

画像処理はPixInsightのPCCを安定して使う事が出来なかったので、結局これまでのCCでカラーキャリブレーションを行っています。PCCの問題は恐らく解決したので、次回からはPCCで行けると思います。VC200Lの星像は頑張ってもボンヤリした感じなのですが、今回は薄雲通過の画像も無理矢理使っているので、尚更良くありません。

※ネットで検索した所、ペガスス座のこの方向には分子雲(それともこれはIntegrated Flux Nebulaと呼ぶ方が正しいのでしょうか?)が広がっているらしく、ステファンの五つ子方向にモヤモヤしているようです。今回の画質ではモヤモヤまで生かした画像処理は出来そうにないのでMaskedStretchで処理したL画像を強調してみました。ネットで検索した範囲より広くモヤモヤしているので、胡散臭いのですが一応存在しているという事で。
 

24枚

21枚
2017.8.1
星見櫓の天の川








CanonEOSkissX7改造機(冷却なし)、Gマウント用アダプタ使用
AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm F/2.8G ED(F4程度)、
ISO3200, 90秒
VixenGPD(AGS-1L)改
自動ガイド
2017.8.30

星見櫓で夏の天の川を撮影しました。もっと露出を稼げるかと思ったら、古屋君が邪魔でこの構図を維持できませんでした。30分程度の露出です。さすがに魚眼レンズを振り回せる視界は確保されていません。

NikonレンズをCanonのカメラに装着するためのアダプタはスケアリングが今一つというか、レンズの重さで撓んでしまうので、信頼性がありません。特にGタイプになってからは構造が複雑な分、なおさら重いレンズには不向きです。

8月はお天気に恵まれずこの後殆ど撮影できませんでした。明け方には秋・冬の星座が顔を出しています。星見櫓を使い始めて初めての秋です。自宅から撮影出来るので時間をかけてじっくり仕上げるような撮影スタイルも可能になりました。晴天率の低い新潟なので大した事は出来ないと思うのですが、暗さを生かして撮影して行こうと思います。


 
2017.6.28
M57 Ha画像


VixenVC200L(1800mm F9)
ATIK383L+, Ha:10min.*21枚
アトラクス改(K-ASTEC)
QHY5L-Ⅱ + MaxImDLPro5 
2017.8.5

LRGBを撮り足して完成しようと思っていたのですが、7月は結局ぼうず。

一応このHa画像とR画像を適当な比率で加算すればそれなりにカラー化出来る事が確かめられたのですが、本物のデータが無ければどうしようもありません。

PixInsightのDeconvolutionで復元した上で、背景部分はMultiscaleLinearTransformでノイズ低減を行いました。
HistogramTransformationとMaskedStretch画像を合成してカラー合成に耐えられるレンジに調整して、 LocalHistogramEqalizationでメリハリを付けました。一応これでもそれなりに見えますがやはりカラーにしたいです。

星像については輝星が伸びているように見えますが、回折像が悪さをしているようです。ATIK383L+は屈折で撮影しても輝星に回折像が出る不思議なCCD(何か原因はあるのでしょうが・・・)なので、VC200Lの回折像と変に干渉しているようです。ピッタリ角度を合わせればとりあえず何とかなるのだと思います。根本的な解決を目指す気力がありません。

2017.6.19 20時頃
蛍星景 坪穴川にて撮影


NikonD800 ISO3200、Nikkor28mmG(f1.8)F2, 10秒 
固定撮影 
空は1枚、地上は29枚コンポジット

2017.6.28 20:40頃
NikonD800 ISO3200、Nikkor14-24mmG(f2.8)
14mm, F2.815秒 固定撮影 
空は1枚、地上は16枚コンポジット
2017.7.5

毎年、この時期には夕暮れ蛍と星空を撮ろうと思っていますが、梅雨時と言う事もあり実際晴れて星を撮影出来るのは2年に一回くらいです。さらに月の位置とか蛍の都合とか、やってみると桜星景より難しいような気がします。そもそも夕暮れ時に、乱舞する蛍と星空を一緒に撮るということ自体に無理があるような気がしています。星をしっかり写すなら深夜のピークを狙うべきなんでしょうね。

でも、私は夕暮れ時の蛍が好きなんです・・・深夜は眠いし。

今回は坪穴川が天の川撮影に適した方角に流れているので、川に沿って飛ぶ蛍を薄らと昇り始めた天の川と一緒に写す事が出来ましたが、出来れば蛍の皆さんには川を離れて、水田の上を優雅に飛び交って頂きたい。

その内そんな写真が撮れるかも知れないし、撮れないかもしれませんが、そんな一期一会が星景写真なんですよね。


青を強調して

オリジナルのカラーバランスに近い
CCと新しい
手順で
2017.5.29
M17,M18  

PM2.5の影響で極端に透明度が悪い空でした。





Ai-s Nikkor180mm(F2.8) F4、
露出90秒、ISO3200
CanonEOS X7改造機(冷却なし)
128枚コンポジット

VixenGPD+QHY5L-Ⅱ 
星見櫓にて撮影

当初、PM2.5の影響で赤も青も足りない画像でしたが、画像処理で青を強調して、ここまで頑張りました。やはり星の輝きと彩度が足りませんが、今回はこれが限界かな。背景も透明度がありませんね。元が悪すぎます。

そんな訳で、作品としては今一つです。

青が足りない画像で青を強調する事は意外と面倒です。さらに階調幅は非常に狭いので、これ以上ちょっとでもトーンカーブをいじると不自然な部分が生じてしまうという、ぎりぎり画像です。

こういう画像は破綻していないまでも透明感にかけますね。

天体写真の透明感というのは、トーンカーブで強調したときに何も無いように見えていた部分から構造が浮き出してくるという感じなんだと思います。それを全部ギリギリまで出して何とか体裁を整えているのが上の画像なんだと思います。

こういう画像処理はやって楽しいですが、観て美しくない・・・
分かっちゃいるんですけどね。

2018.5.5
 星間分子分はCCと新しい手順でもそれほど効果があるようには思えませんでしたが、この画像にはそれなりの効果がありました。BPPで最後まで出来ないのでちょっと手間はかかりますが、冷却なしのデジタル一眼では、Debayer後のCCは程度に気を付ければそこそこ有効ですが、それで完全という訳ではありません。ABEの前にある程度ノイズを除去することでABE後に発生する(多分もともとある荒れ)を最小限に抑えられます。たぶんABE後ではリニアでノイズ除去をしても既に修復不能な欠落が生じてしまうのでしょう。まあなんとも言えないのですが、結果は今の所、5分5分という感じです。

2017.5.19
高坪山にて撮影


NikonD800+Nikkor 14-24(18mm)F2.8G(F4)
ISO3200, 90秒
スカイメモR自動ガイド 1枚 
2017.6.12

写真でみると薄雲や大気光の影響で それほど良い条件ではなかったようですが、現場ではかなりはっきり天の川が見えた印象があります。

ここ数年、星景写真は暗部の階調が豊かなNikonD800を使用しています。フォトショップのCameraRAWで現像する時にシャドウ部分を持ち上げると月の無い夜でも周囲の風景が見えてきます。勿論非常にノイズが多く荒れているので、あまり強調する事は出来ませんが、以前なら暗い影のような地上部分の色調を表現できるのはありがたい事です。
 
2017.5.19 

ケンタウルス座A
15枚コンポジット





オメガ星団
1枚画像






彼岸花星雲(NGC6357)
60枚コンポジット


星見櫓にて撮影
Borg125SD+F4DG
CanonEOS X7改造機, 露出90秒、ISO3200
ニューアトラクス改、miniBorg45+QHY5L-Ⅱ、PHD2にてガイド
2017.6.12

新潟もそろそろ梅雨入りでしょう。今朝は寒くて雨模様の胎内市です。

5月の快晴で、これまでは直焦点撮影出来なかった南天の対象を何とか撮影できました。

画像処理については特に変わった事をしているわけではありませんが、低空で条件が悪い場合ディザリングしてもダーク補正しても、背景が荒れた感じになってしまいます。特に現在使っているEOSkissX7改造機ではISO3200にこだわると、90秒の駄目画像が大量生産されてしまいます。そのうちISO800で6分も試してみたいと思いますが、夏場はどうやっても非冷却カメラはノイズに悩まされますね。

駄目画像を使うには優秀なノイズリダクションが欠かせませんが、この所、PIのMultiscaleLinearTransform(MLT)とTGVDenoise(TGVD)を使っています。MLTはニア状態のデータでノイズを除去すると、かなり強力に作用します。
ABEとかDBEを行った後にMLTでノイズ除去すると、その後のカラーキャリブレーション(CC)に影響がでます。これを良い方向に出来るか、悪い方向に行ってしまうかで、完成画像に雲泥の差が出てしまいます。無難にCC後にMLTを行うと、無難なぱっとしない仕上がりになるような気がしますが、大きな失敗は無いかもしれません。正しい順番は分かりませんが、私は結果がよければそれでよしとしてしまう傾向があります。

HTでノンリニアに変換した後はTGVDが非常に有効です。MLTと併用も出来ますが、MLTが上手く行かない時はTGVDとSCNRで何とか使えるレベルまでノイズを除去するようにしています。



 
 

108枚

76枚
2017/4/25、2017/5/2
3裂星雲、干潟星雲
M8 & M20モザイク合成 














CanonEOS X7改造機,
Borg125SD+F4DG、

露出90秒、ISO3200
108枚&76枚コンポジット
ニューアトラクス改
2017.5.22

そもそも125SDにCanonEOSkissX7改造機を付けたテスト撮影のつもりで干潟星雲を撮影しました。 
別に3裂星雲を撮るつもりは無かったのですが、カメラの回転角度がおかしくてちょっとだけ入ってしまいました。星像が悪かったので、レデューサの接続を調整して本番前に撮り直しは必要だったこともあり、モザイクの辻褄が合うような構図であらためて3裂星雲を撮影したという流れです。最初からモザイク狙いならもうちょっと余裕のある構図に出来たと思います。

星像がしまらなかったのは、レデューサのバックフォーカスとばかり思っていたのですが、実はヘリコイドとの組み合わせのスペーサーを間違っていたというお粗末な原因でした。本番のケンタウルス座Aではまともに写ったので一安心です。

南天には魅力的な対象が沢山あるのですが、以前借りていた塩沢の住宅からは殆ど撮る事が出来ませんでした。干潟星雲も、ここ10年程ほどご無沙汰していたのですが、星見櫓から2時間以上撮れたので、機会をみてもっと長焦点でも狙ってみたいです。

1枚画像

合成写真


一番構図がしっくりした28mm


固定撮影
比較明合成


中途半端な14mm

車のライトが斜め後方から当たった
1枚
2017.5.3 午前3時ごろ

天の川桜


NikonD800+Nikkor10.5mm(DX用)
F4, ISO3200, 60秒

上:固定撮影
  1枚画像


下:スカイメモRで自動ガイド
  8枚コンポジット+固定撮影1枚 







Nikkor28mmf1.8G、F4
ISO3200, 60秒
固定撮影 1枚
スカイメモR自動ガイド 8枚







Nikkor28mmf1.8G、F4
ISO400, 90秒
固定撮影 9枚比較明合成







Nikkor14-24mmf2.8G、F4
ISO3200, 60秒
固定撮影 1枚
スカイメモR自動ガイド 13枚




Nikkor14-24mmf2.8G、F4
ISO3200, 60秒
スカイメモR自動ガイド
2017.5.9

連休の中休みに撮影した桜星景です。3種類のレンズで撮影しましたが、一番良かった構図は28mmと言う事にしました。そして一番処理が難しかったのは10.5mm対角(DXサイズ)魚眼レンズです。NikonのDXレンズのフードを切断して、FXで使うと長辺側で円弧が切れた全周魚眼の様に写ります。この時期の天の川は南北なので、このレンズに持って来いです。 

問題は桜が咲いている所で天の川を写すというのは画像処理が極めて困難になることです。光害の少ない所で天の川を撮るなら良いのかもしれませんが、特に今回は周囲の街灯や橋の照明がまぶしい程なので、1枚画像で桜の色を残しつつ天の川を強調するのは大変です。

合成の方は、8枚コンポジットは桜が無いつもりで処理し、1枚画像は天の川を無視して桜を仕上げて、重ねるので1枚画像より強い処理が可能ですが、辻褄合わせが至難の業でした。かといって、両方を同じ調子で処理したのでは、1枚画像と大差ない仕上がりになってしまいます(左:中途半端な14mm)。

桜の色が揃わないのは、3方向を国道や県道に囲まれているために、車のライトが様々に当たっているからだと思います。ハイビームでカーブを曲がってくると、たまに直撃してしまうようです。不自然な画像は除外してあるのですが、それでも影響は免れませんでした。後はブレーキのタイミングで赤い光が順光で当たる事もあるようです。


去年撮影したオリオン桜はD800で撮影したほぼそのままでも十分鑑賞に堪えましたが、天の川桜は1枚でもコンポジットでもそれなりの画像処理が必要なようです。特にコンポジットした天の川に固定撮影の桜を重ねた合成画像は、写真と言うよりは写真を素材に描いたデザインに近いものだと思います。ただやるのであれば、中途半端にするよりは割り切ってしっかり処理した方がまだましだと思います。

前回の天の川桜の時もたまたま通過した車のライトに照らされた桜が最も自然な感じでしたが、今回も最後に掲載した、ガイド撮影中にハイビームが一瞬当たってストロボ撮影の様に桜が静止したように写った写真が一番画像処理が簡単で、桜もはっきりしました。見るからに車のライトに照らされたと言う意味では、なんだか分からないけど薄ボンヤリしている雰囲気より良いのかもしれません。
 
2017.4.5
さそり座散光星雲




CanonEOS X7改造機, Nikkor 58mm(F1.4) F3.2程度、
露出90秒、ISO3200、48枚コンポジット、スカイメモR
 2017.4.26

霧で今一つでしたが、久々に撮ったのでかなり強引に画像処理しました。あらは隠せませんが勿体ないので残します。
 
2017.2.28

M95, M96, M105等(2017.2.28)






L:10min.11枚 、
RGB=4,4,4 各5min. ビニング2*2
Borg125SD+F4DG, ATIK383L+
アトラクス改(K-ASTEC)
AtikTitan+MaxImDLPro5
2017.4.8 

焦点距離481mmは銀河には非力ですが、この領域は面白い構図だと思います。

久しぶりの冷却CCD撮影だった事もあり、RGBのハイライト部分が明る過ぎました。ビニングなしの5分で十分だったと思います。

低温でグリスが硬かったせいか、極軸合わせでアトラクスの極軸望遠鏡のネジを緩めてしまったようで周辺の星が伸びています。早くPoleMasterを装備しなければ、とは思いつつ古屋君整備にお金を注ぎ込んでいるので今しばらく我慢です。

ちょっとデコンボリューションやり過ぎで不自然な部分もありますが、ネットで大望遠鏡の画像と比較すると「これがこうなるのね・・・」という感じです、か?NGC3384の中心が2つあるように見えるのは気のせいです。

62枚コンポジット

 

71枚コンポジット
大きな画像

60枚コンポジット
大きな画像
 
Sh2-240など(2016.12.3-4)

Nikkor 58mm(F1.4) F4程度、LPS-V3フィルター使用
露出180秒、ISO3200
VixenGPD+QHY5L-Ⅱ




ぎょしゃ座 IC405, IC410等
(2016.11.7)

Ai-s Nikkor 180mm(F2.8) F4、
露出90秒、ISO3200





オリオン座中心部
(2016.11.7+2014.10.24)

Ai-s Nikkor 180mm(F2.8) F4、
露出90秒、ISO3200
CanonEOS X7改造機(冷却なし)
スカイメモRオートガイド無し
PixInsightのSubframeSelectorで
画像選択
 2017.3.5

昨年11月に古屋君での生活を始め、ちょっとずつ撮影や画像処理の勘も戻ってきた感じがします。

この所、ブログに撮影状況や試し処理画像を載せて、ある程度仕上がったらとホームページのトップ画像、そして次の画像に替える時にデジタルマジックに移す、という流れになっていて撮影ノートの出番がありません。もうちょっと機材ネタとか撮影ノートに載せた方が先々見直す時に良いのかもしれませんが、手軽さでついついブログを使ってしまいます。

EOSkissX7改造機を使い始めてISO3200、90秒という数年前では考えられなかった設定での撮影も何となく上手く行っているような感じです。残念ながらX7ではこれ以上露出を延ばすとノイズが増えてあまり良い画質が得られないことも分って来ました。NikonD810aならISO3200でも余裕で4,5分行けそうな感じですから、X7にはちょっと物足りなさを感じています。特にFの大きな望遠鏡撮影を想定するとX7では対応できません。もちろん冷却CCDはそのためにあるのですが、デジタル一眼の撮影は楽です。特に据え置きでない赤道儀の場合、ターゲットの導入にかかる手間がデジタル一眼の方が少ないです。例えばF2000mmクラス+NikonD810aのような組み合わせはネット上でも散見されるようになっています。もはや冷却CCDを超えたかのような画質も魅力的です。とりあえず今年の春物はVC200LとAtik383L+での撮影になりそうですが、そろそろ次期機を考えないと。魅力的な冷却CCD(性能と価格を天秤にかけてという意味で)が見つからない限り、D810aに行ってしまいそうな気もします。

さて現在冷却CCDで使っているBorg125SDはレデューサを付けてF4程度の明るさです。
え?
F4だったらEOSkissX7で90秒露出出来るじゃないですか!
そうなんです。
今年はこの組み合わせでやってみようと思います。多数枚コンポジットの魅力は何と言ってもシグマクリップの効果が高まる事と、ドリズル耐性が高い画質が得られる事です。10分6枚と90秒40枚では、確かに淡い部分の写り込みは10分に軍配が上がりそうですが、背景画質は「非冷却ならば」圧倒的に90秒が有利で、デザリングしてあればさらにシグマクリップの効果も十分期待できます。背景画質が良いとデコンボリューションも存分に使えます。今年はちょっと違う125SD画像になるかも!

まあ撮影チャンスがあればですけどね・・・
 


左:ABE(FD=1)
右:ABE(FD=2)


左:HT(DDP)
右:MSt


両者に同様の
ノイズ除去


2枚の画像をマスクとPixelMathで合成


LHEを行う

⑥PIからTiff出力


完成
オリオン座中心部



CanonEOS X7改造機(冷却なし)
Nikkor 180mm(F2.8) F4、露出90秒、ISO3200
2017.2.8


今回はPixInsightのMaskedStretch(MSt)とLocalHistogramEqualization(LHE)を星野写真で効果的かつ少ない副作用で使うべく、試行錯誤した結果を書きとめて置きたいと思います。


①:
まず、直接関係ありませんがAutomaticBackgroundExtraction(ABE)を行います。FunctionDegree(FD)を1,2で比較しました。この変数で調整する以外殆ど効果的な調整方法が無いABEは不自由です。今回はFD=2を採用し、周辺減光の残りとカブリを補正しました。その後カラーバランスを整えます。

※最近注目のFlatAideProのシェーディング画像を使った補正は、ほぼPIのABEと同じと思われますが、サンプル領域の指定がとてもやりやすそうです。

②:
続いてMStです。従来通りのHistogramTransformation(HT)と合わせて使う事になるので、MSt画像はバックグランドのレベルをHT画像に合わせて作製します。左画像は右のHT画像と比較してかなりボンヤリした眠い画像ですが、HT画像より恒星の飽和が少ない状態です。この画像に限ってはM42の飽和部分も使えそうな感じです。

③:
ここでのポイントは非線形圧縮後の2枚画像に同様のノイズ処理を行って置きます。今回はSCNR、TGVDenoiseを同じパラメータで行いました。

④:
MSt画像を生かすも殺すも、次のHT画像との合成にかかっています。遠方の銀河などが対称の場合MStの恒星だけを使う事になります。この場合は星マスクを反転して使います。
ところが星野写真の様におびただしい数の微光星がある場合、通常の星マスクではMSt画像に置き換える必要が無い微光星までも選択されてしまうため、今回はRangeSelectionを使って2種類のマスク画像を作成し、比較暗合成して使っています。④左下の白黒画像が実際に使用したマスクです。
2枚の合成は、PixelMathにMSt画像を選択してそのインスタンス(左下の△)を、マスクを適応した(タグが赤くなります)HT画像にドロップします。


この後は、通常通りの方法で色彩強調やトーンカーブでの微調整を行いある程度画像を完成させます。

⑤:
ここでLHEを行います。変数の設定は控えめが良いです。KernelRadiusは小さいと効果的だがノイズが目立つので、32-128程度。ContrastLimitは1.0では変化なし、1.5-3.0程度でなるべく小さな値。とあります。

mountは、クローンを作ってそれをマスクにすれば1.0でも使えるようですが、今回は左下の白黒画像をマスクとしてAmount=0.8としました。

⑥:
PIからTiff出力する状態です。三ツ星のハロなどフォトショップで処理したい部分が幾つかあります。

完成:
フォトショップを使ってハロを軽減し、微光星の肥大化を抑えて最終的なレンジの切り詰めを行い、①のABEの副作用を補正して完成しました。

※FlatAideProではフォトショップを使わなくても微光星を抑えた処理が可能になるようです。


 

チェックあり

チェックなし

50%拡大画像

  2017.1.21

ブログにも書いたように、今年の目標は天体写真をフォトショップに頼らない画像処理です。PIだけで仕上げる天体写真を模索していこうと思います。

とりあえずやってみました。今回はカブリが少ないので何とかなりそうです。フォトショップの強みの1つはカブリを簡単に軽減できる事ですかね。あと複雑なマスク処理とかレイヤーとか本当に便利なんですけどね。いつもフォトショップでやっている淡い部分へのこだわりみたいな「悪あがき」をしていない分、透明な感じに仕上がります。

さて、本題は最近気になっている星雲の色です。散光星雲の「色、その物」については製作者の好みで好きなようにやって問題ないと思いますが、私がこだわっているのは古いレンズでの星の色と星雲の色の関係です。

PixInsightのカラーキャリブレーションではホワイトバランスの基準となる領域を指定する事が出来るのですが、その時StructureDetectionをチェックすると恒星を基準とし、チェックしないと領域全体を基準としているようです。銀河と散光星雲ではまたちょっと事情が異なるようですが、そこは今回は触れずに、チェックの有り無しだけで見てみます。

今回撮影に使ったNikkor Ai-s180mm f/2.8EDは非常に古いレンズで勿論デジタル時代のものではありません。普通に星を撮影すると若干青ハロというか青滲みが気になるレンズです。

そこで、StructureDetectionをチェックしてホワイトバランスを調整すると、良い具合に青滲みを軽減したホワイトバランスをとってくれるので、星の描写が非常に良くなります。ところがその影響で星雲部分は若干青成分が弱くなり、結果オレンジ色に近い星雲が出来上がってしまいます。余計な緑成分は除去してもかなりオレンジです。

試しにStructureDetectionをチェックしないで画像処理してみると、3枚目の「チェックなし」のような画像が出来上がります(左下はレンズの撓みの影響もあるので、中央部だけ見てください!)。4枚目の両者の50%画像を比較すると両者の星の色と星雲の色の違いが良く分かります。

で、私は星の色を優先した2枚目が好きなので、大体こんな感じのバランスで仕上げる事が多いのですが、最近は星を青くしてでも3枚目のような色調を好む方が多い気がします。デジタル一眼でもLRGB合成でもそのような傾向が見られるように思います。超高性能レンズならば問題なく星も星雲も好きなようになると思うのですが、この辺は非常に悩ましいですね。

もちろん空の透明度で青成分の量を考慮して臨機応変にやっていますが、そもそも何の基準もないのがアマチュア天体写真なので、あまり自由に色調をいじるのも逆に面白くありません。自分の機材の特性を表現するというのが最近のこだわりでしょうかね。まあ古いだけなんですけど・・・