画像処理のことです
デジタルマジック2013年分です
オリオン大星雲 M42周辺 2013.11.1-2 L:1min. 3枚 L:10min.10枚 RGB=3,3,3 各10min. Borg125SD+F4DG, ATIK383L+ アトラクス改(K-ASTEC) AtikTitan+MaxImDLPro5にて オートガイド |
2013.12.18 PixInsight1.8が正式にリリースされたので、試しに使ってみました。残念ながら最近全然撮影していないので、11月に撮ったM42なんですけどね。 今回、最も気になる24bitSTFです。解説を読んでも、何か逆のような気がして原理的にはよく分かりませんが、RGB画像では明らかにポスタリゼーションを抑制する効果があります。今回は全ての処理をPIでやろうと思ったので、HDRCompositionを使って60秒画像をL画像に合成してあります。今回は星像を綺麗に保つためにリニアでのDeconvolutionを行っていません。下のDeco画像と比較するとPIのDecoが如何に強力か分かります。 色調はColorCalibration(CC)で調整しただけ(Structure Detectionチェック)、彩度はCurvesTransformation(CT)のSaturationで若干強めました。 ノイズ除去はACDNRとTGVDenoiseを組み合わせて使いました。ちょっと滑らか過ぎますかね。 これは完全なフォトショップフリーの画像です。勿論SI7も使ってないです。残念ながら色調がちょっと青い様な気がしますが、主観的な補正はやめておきました。CCの色調を尊重する意味があるのか?と言う疑問はありますが、それはそれとして。 |
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2013.10.28 秋の天の川 NikonD800無改造 AF-S Nikkor28F1.8G F3.2 1min.*27 ISO3200 ノーフィルター スカイメモR |
2013.11.14 とりあえずフラットは市松模様が出ない範囲で良い感じに補正出来る値を試行錯誤しました。後はDBEでサンプルを大きめにすることで色むらが出ないように注意してカブリ補正をしました。残念ながら暗黒帯が若干アンダーですが、光害がある近所のあぜ道の割には綺麗に処理できたと思います。 画質はかなり良くなりましたが、ノーマル機なので散光星雲は天の川に埋もれてしまいます。普通の一眼レフのカラーバランスはこんな感じが限界でしょう。散光星雲を炙り出すなら現状だと6D改造機を購入と言うことになります。D800を改造することはないでしょう。私は現在、赤い星雲を写す事に重きを置いていない気がします。ちょっと前はP2とかV3とか多用していたのですが、最近殆ど使っていません。 またその内赤い星野写真を撮りたくなることもあるでしょうかね。 |
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オリオン大星雲 M42周辺 2013.11.1-2 L:1min. 3枚 L:10min.10枚 RGB=3,3,3 各10min. Borg125SD+F4DG, ATIK383L+ アトラクス改(K-ASTEC) AtikTitan+MaxImDLPro5にて オートガイド |
2013.11.2 私は土曜日仕事をしてますが、天気予報で今日しかないと覚悟を決めて金曜の晩から準備して撮影しました。 予報通り金曜の21時には快晴になりましたが、赤道儀と三脚を接続するネジを閉め忘れて前半はボツ・・・午前1時頃から本命M42付近を撮影しました。 画像処理はPixInsightでほぼ全てを行っています。 唯一1分画像と10分画像の重ね合わせをフォトショップで行いました(大して効果は無いようです・・・)。 以前、あの「はやぶさの映画の」上坂さんがFSQで撮影されたM42が忘れられず、ちょっと真似をしたのが下の画像です。実際色調はあまり似てませんが、Deconvolutionで出来る限り解像するという点を頑張ってみました。ガイド誤差もかなり少ないので(1Pixel以内とは行きませんでしたが)結構良い解像度だと思います。 最初はD800で撮影しようと思っていたのですが、良く考えたらAtik383L+を買ってから1度もM42を撮影していなかったので思い直しました。 2013.11.18 週末は公私ともに仕事が立込んでいて、彗星を撮りに行く気にもならず、M42をいじって寝ました。色調は良いような気もしますが、Decoで失敗してますね。全体に星雲が広がっているので恒星周囲の黒トビを押さえる変数が画面内で一様でない事が問題です。これは厄介な問題のような気がします。 |
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IC10, vdB1周辺 2013.10.28 L:10min.8枚 RGB=2,2,2 各10min. Borg125SD+F4DG, ATIK383L+ アトラクス改(K-ASTEC) AtikTitan+MaxImDLPro5にて オートガイド |
2013.10.31 雲が通過している画像を捨てて、HDRを使って作り直しました。 フラットが若干あっていないのでフォトショップのグラデーションマスクで補正してあります。vdB1の脇にあるV633と言うらしいリング構造が分かるサイズに縮小してみました。 地味な領域ですが、星は沢山あって色とりどりで綺麗です。 多分Hα領域を加えるとIC10はもっと派手になって、暗黒帯周辺にも赤い色が着いてくれるのではないかと思いますが、 今期はもう撮影チャンスはないでしょうね・・・ |
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微光星が縦長? おまけ 1°回転画像を元にアライメントしてみました。 |
2013.10.26 9月に撮影した画像で、1pixel程度の微光星が縦2pixelになっているのではないか?と疑問に思った件の続きです。 ローテーション補正の流れで画像の回転を考えていた時、星の位置を合わせるアライメントとは回転だよね!とあらためて認識しました。 撮影時に星の位置が1pixelでもずれるとコンポジットを行うためにアライメント(位置合わせ)が必要になります(実際にはサブピクセル単位でしょう)。画像処理では誰もが普通にやっている処理だと思います。そこで全く同じ画像4枚を自働で位置合わせし、コンポジットしてみました。この画像を元の画像と比較したのが左の下です。SI7. PI, MaxImDLで行いました。 ソフトによっては同じ画像でアライメントを行った結果が元画像と同じになる保証はないのです。モノクロCCDに写った微光星を最も正確に表現するためには(この場合カラーCCDは論外)、アライメントに頼らずコンポジットのみを行うしかない事になりますね。正確に合っているからアライメントをやっても大丈夫と言う保証は無いのかもしれません。正確に撮影しアライメントをせず、コンポジットしてこそ微光星本来の形を表現できるのです!あれ?コンポジットもだめかな・・・ いずれにしても恒星は全部面積無しの点です。CCDの素子が四角く面積がある時点で終ってます・・・。余談ですが、以前から優れた光学系で正確に撮影された画像では微光星はある確率で四角くなると想像しています。丸くなること自体バラつきから生まれるアーティファクトと考えた方が良いのかもしれません。 うだうだ考えましたが、そんなわけで大気のある地上ではアライメントなしのコンポジットは非現実的ですし、こだわらない事にします。 ついでに、 1枚の画像を1度回転して、4枚の同じ画像とアライメント、インテグレーションしてみると、 MaxImDLは残念ながら自働で重ねる事ができませんでした。勿論星を指定すれば問題なく重なりますが、今回は行いません。 PixInsightは問題なく重なり、肉眼的には元画像と比較しても差が分かりません。差の絶対値をとって強調すると、こんな感じで違いが出てきます。やはり星の形は変わっている事が確かめられました。 やっぱりAlignmentはPIが良いのかな。 |
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スッキリしますね |
2013.10.25 実は今回のPixInsightのscriptはかわうさんが公開して下さったフレームをそのまま使っています。 かわうさん、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 私は元々プログラムは独学で仕事も全く関係ないものですから、PIのscriptを始める上で「PIのソフト上にプログラムを存在させる」という部分が今一つ良く分からず困っていたのです。まさに「救いの神」でした。 このローテーション補正は対象画像1枚と、ImageJの分析結果を指定すれば、自働で最終的な画像を出力する事が出来るようになっています。実際には最後の比較暗合成はフォトショップでやった方が良い場合もありますが、Jpegの小さな画像などでは殆ど副作用はないので、クリック2回で完了してしまいます。残念ながら周辺の収差を補正するだけでも対象の星が1000個程になるので10秒ほどかかってしまいます。画像全体を補正する場合は1万個以上となり結構待ち時間は長いです。 |
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2013.10.14撮影 NikonD800 ISO3200 28mm F2.8 露出10秒 5枚コンポジット 固定撮影 2013.9.27撮影 NikonD800無改造 Nikkor50mmF1.4(F4) 1min.*40 ISO3200 ノーフィルター スカイメモR |
2013.10.22 今回の星像補正の実用例です。 左のオリオン座は、固定撮影だったためレンズを絞らず、露出を稼いだため周辺星像がかなり悪くなっています。加えて、いかにPIでも固定撮影画像のコンポジットをすると周辺には無理がでます。 そんな時、周辺部分だけに今回のローテーション補正(適当に名前付けました)を行うと、星像が明るさを維持して纏るため、周辺減光なりに星が目立たなくなります。 PixInsightのScriptを使うと、扱うファイルの処理を考える必要が無いので、FitsでもTiffでもJpegでも、ファイルの大きさも、意識する必要がないのが利点です。 9月27日撮影画像は、Web用にJpeg縮小後のこの画像を、ローテーション補正してみました。おそらく元画像で補正した方が良い結果になると思いますが、縮小後の画像でも意外と効果が出ています。 |
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久々に永遠のテーマ、 星像補正処理です。 「良いレンズを買え!」 と言う声が聞こえてきそうですが、こういういたずらが好きなんですよね。 |
2013.10.21 直接的に星マスクを使わない星像補正です。効果をお見せするために、あえて周辺のひどい星像部分を拡大しています。2枚コンポジットのカラーCCDの画像です。 斜めに延びた星が、副作用もなくある程度補正されている事がロールオーバーで分かると思います(小さな星は処理せず無視しています)。 実際には幅100Pixels程度の領域ですから、画像全体ではかなりスッキリした感じになる事は想像できると思います。 |
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2013.10.1 M45 240秒 21枚 Nikon D800 ISO1600 Borg125SD+F4DG アトラクス改(K-ASTEC) AtikTitan+MaxImDLPro5 オートガイド |
2013.10.17 久々に色々工夫しました。 もともとテスト撮影のつもりで時間も80分ですから限界はありますが、改造していない一眼でも結構綺麗に写ると、いまさら感動したので、頑張って口径食の影響を補正しました。そのうち再撮影して口径食の影響を抑えられるかどうか試してみますが、画像処理でこの程度に出来ればそれはそれで良いのかな、などと思える程度に補正する事が出来ました。 星像を補正する方法は以前から色々工夫していましたが、今回は回転を使っています。ブルーミングを処理するときにカメラを回転して撮影したりしますが、それと同じ発想です。ただしこの種の問題ではカメラを回転して解決しないので、星の方を回転させて補間するのです。やろうと思えばPhotoshopの手作業でも出来ます。 StarPlotterを使って対象となる大きさの星を選択的にぼかす方法は一見良さそうなのですが、変形したハロの影響で、星の伸びが強調されてしまうのと、ごく明るい恒星周辺の微光星が潰れてしまうので面白くありません。 昔作った同心円を使った補正も使えなくはないですが、仕上がりは星の回転にかないません。 いずれにしても撮影時に良い星像が得られれば面倒なことをする必要はありませんね。 |
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2013.10.1 M45 240秒 21枚 M31 240秒 8枚 Nikon D800 ISO1600 Borg125SD+F4DG アトラクス改(K-ASTEC) AtikTitan+MaxImDLPro5 オートガイド |
2013.10.3 ほんの試し撮りのつもりでしたが、周辺のウニさえ処理してしまえば結構儲けモノの画像でした。最近マイナーな対象ばかり撮っていたので、たまにメジャーを撮るのもよいですね。 ノートの方にはちょっと青々したM45を載せてしまいましたが、ちゃんとデコンボリューションしてHDRもやってみました。色彩強調をしていないので星の色がのりませんでした。色彩強調をすれば黄色い星は表現できるのですが、白い星が青くなってしまうので諦めました。PIではカラーバランスが非常に難しい対象ですね。 M31も少し大きめにしました。8枚だと32分露出です。若干荒れが目立ちます。こちらはデコンボリューションは行わず、HDRのみです。かなり強めに色彩強調してみました。 撮影時の感覚ではM31の方はピントをはずして、M45はバッチリと思ったのですが、周辺の星の伸び方はM45の方が大きいですね。フルサイズだとピントを決める星の位置を良く考えないといけませんね。多分真ん中でジャスピンにしてしまうと周辺は上手くないのかもしれません。 けんちゃさんから頂いた情報を頼りに調べてみましたが、解決策となるとなかなか決定打は無いかもしれませんね。とりあえず可能性のありそうな2点、APS-Cでは問題の無い露よけフードをはずして撮影し、効果がなければレデューサの前玉に斜めからの光を遮る小さなフードを付けてみます。 |
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NGC7129, 7133周辺 2013.9.27-28 L:10min.21枚 RGB=4:4:5 各10min. Hα: 10min. 21枚 Borg125SD+F4DG, ATIK383L+ アトラクス改(K-ASTEC) AtikTitan+MaxImDLPro5にて オートガイド |
2013.9.30 なかなか等倍で晒せるような作品は少ないのですが、これは何とかなってる部類に入るでしょう。 この星雲面白いですね。一体なんなのでしょう。点在するHα領域が良いアクセントになっていますが、それ以外にも黄色い部分、青い部分入り乱れていて綺麗です。 Hαの合成方法がいい加減なので一部潰れた星があります。もっとマシな合成方法を考えて見ます。 あと微光星はちょっと縦に伸びてますね。芯が縦2ピクセルになっているものが半分くらいあります。横2ピクセルの微光星は殆どありません。反転画像も使っているのでガイドの影響とも言えない気がします。ひょっとするとコンポジット時の問題かもしれません。 |
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2013.9.27 秋の天の川 NikonD800無改造 Nikkor50mmF1.4(F4) 1min.*87 ISO3200 ノーフィルター 1min.*40 ISO3200 ノーフィルター スカイメモR |
2013.9.29 ノーマルD800で何処まで天体写真が撮れるのか。 露出時間を短くすることでスカイメモRでも星を点に出来るのは軽装備撮影には有利です。 Hα領域はIC1396が限界、Sh2-129は全く分かりません。天の川自体の雰囲気はなかなか良いと思うのですが、Hαにこだわるなら改造.機を使うしかないでしょう。 ただ画像処理では、7360*4912を多数枚コンポジットする、ホワイトバランスをカメラに任せず補正する。周辺減光やカブリを綺麗に取る。色彩強調で目立つ色むらを上手く処理する等、かなり大変な処理になるのは想像できると思います。改造機を使った方が多分楽ですね。 この後撮影したおうし座の辺りはやはり非力で分子雲に迫力がありません。高度が低かったことと光害が強かった事もありますが、さびしい仕上がりです。D800の限界はこの辺りですね。 PIを使ったこの手の画像の処理ではDBEのサンプル配置が重要です。PixInsightの解説で最後の方に少し書いてあります。また枚数が多いととにかく作業領域が沢山必要で、87枚では約100GBを使ってしまいます。 |
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NGC7133周辺 2013.9.24 L:10min.6, RGB=2:2:2 各10min. Borg125SD+F4DG, ATIK383L+ アトラクス改(K-ASTEC) AtikTitan+MaxImDLPro5にて オートガイド |
2013.9.25 NGC7129, 7133はクローズアップでも非常に面白い対象ですが、小口径の屈折ではとても歯が立ちません。そこで周囲の散光星雲や暗黒帯を絡めてみようと思ったのが7月、やっと試し撮りが出来ました。総露出2時間、内30分は月の出以降、RGBはガイド鏡の撓みで星が延びています。L画像ではちょっと補強して何とかまとめる事は出来ましたが、CANP'13で心に誓った「悪い画像は捨てる!」事は出来ませんでした。なぜなら全てが悪い画像だから・・・ 雰囲気は掴めたので、これからなのですが、我が家の庭では撮影時期が終ってしまいます。下越の夏は、猛暑にも大雨にもならなかったので贅沢は言えませんが、星屋には散々でした。 |
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2013.9.17 Nikon D800 Sigma24mmF2.8(F3.5) ISO3200, 5秒 1枚 ソフトフィルター使用 固定撮影 |
2013.9.19 茅葺屋根と稲穂。 稲穂を照らすのは月ではなく近くの街灯なのでちょっと不自然に明るすぎますが、現代ではないような風景です。民家なのでプライバシーの問題とかもありますから近くには寄れませんし生活感が分かるような写真は住んでいる方の了承なく撮れません。この辺が勝手に撮れる限界ですかね(ちょっと寄りすぎ?) 星景写真屋には「この空の方角は?」ということが気になりますね。 左端が北です。 街灯があっても比較明合成で日周運動は撮れますから、なんか良い写真になりそうな気がしませんか?でも月が明るいうちに稲刈りは終ってしまいます・・・ |
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2013.9.17 Nikon D800 Sigma24mmF2.8(F3.5) ISO3200, 5秒 1枚 ソフトフィルター使用 固定撮影 |
2013.9.18 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」 先日、仲間内のお祝いを兼ねて卒業25周年で集まったのですが、丸くなるヤツ、相変わらず尖がっているヤツ、偏屈なヤツ(私)、みんな様々に歳をとっていました。 トップには比較明合成を載せましたが、こちらはソフトフィルターを付けた1枚ものです。比較明合成もこの画像も、これまでの処理経験から最適と思われる方法を選択して実行しているだけで、新たな試みとか工夫は何一つありません。 天体写真、画像処理に関して、私はこの十数年でデジタルへの移行期は終ったと感じています。後はデジタル充実期、そして次の技術革新の予兆となって行くのでしょう。多くの天体写真愛好者がフィルムと共に撮影から遠ざかって行ってしまったように、私もデジタル時代と運命を共にするでしょう。最近撮影出来ないせいもあり、画像処理技術、新製品に対する興味や物欲が消失してしまいました。 とりあえず撮れる物を粛々と撮り続けるしかないのでしょう。そのうちまた何か必要になったり、欲しくなる日が来るかも知れません。 |
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2013.8.13 Nikon D800 Sigma24mmF2.8(F4.0) ISO6400, 30秒 1枚 固定撮影 |
2013.8.14 お参りを済ませて家に戻り、23時頃から娘達と3人で家から15分ほどの近所の大根畑にペルセウス座流星群を見に行きました。連日の白い空とは打って変わって綺麗な天の川が見える好条件でした。1時間ほど寝転がって居る間に大きな流星が数個、小さなものは10個ほど流れたでしょうか。 撮影用の装備はD800以外何もなかったので天頂付近を固定撮影しました。運良く大きな流星が1つ画角に入ったのでフォトショップでそこそこ見える画像に仕上げました。このレンズは星野写真が撮れるような性能はないので、周辺はトリミングしてかなり補正してあります。やはり35mmサイズ対応の広角が1本欲しいですね。 |
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アストロアーツさんの お題を拝借して2 素材が良過ぎて画像処理の楽しみが無い・・・なんて思うのは私だけ? 結局応募しなかったので、画像のリンクは解除しました。 |
2013.7.20 PixinsightのColorCalibrationを散光星雲で使う時、一体何処をWhiteReferenceImageにするか? 3通りやってみました。CCはStructureDetectionをチェックしないReferenceImageを使い、領域指定以外は全て同じ設定で行っています(ちなみにRegion of Interestでも殆ど同じ結果になりました)。 一番右が画像全体をWhiteReferenceImageに指定した場合です。正しいとか正しくないという次元の問題ではないような気がします。この結果をどう判断するか、どうしてこのような結果になるか、考えて使えばそれで良いと思うのですが、いかがでしょう。 あとWhiteReferenceだからと言って白い領域を選択しないと「とんでもない結果になる」わけではない事が分かります。(同様にStructureDetectionをチェックして星を使う場合も「白い星」を選択するのではなく、色々な種類の星を沢山選択すると良い結果になると解説されています。) SI7でも処理してみました。オートストレッチとマトリクス色彩補正は評判通りの効果です。この2つがあればかなり画像処理は自動化されますね。新バージョンは格段に良いです。 |
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アストロアーツさんの お題を拝借して 記事自体は非公認ですが、SI7を宣伝しているつもりなので、このまま残します。 |
2013.7.14 PixInsightの話ばかりで申し訳ないのですが、StarHaloReducerScriptを試して見ました。まだBeta版であまり使い勝手は良くありません。機能的にはかなり優秀で完成版が楽しみです。今のところ、使い慣れたフォトショップの方が短時間で綺麗に処理できますが、これは手作業ですよね。 素材はアストロアーツさんのステライメージ7を使った画像処理コンテストのお題の一つです。挑戦している方も多いと思うので、PIでの処理結果も参考にして下さい。SI7でもハロはしっかり消えますが、これはまたこれでPIとは違ったもどかしさがありますね。このコンテストはワークフローで応募するという斬新な企画で面白そうです。ある意味すごく公平なコンテストだと思います。 SI7では6の欠点が細かい所までしっかり改善されていて使い勝手は格段に向上していて、相変わらず起動が超速いので、私は天体写真に限らずお世話になっています。フォトショップがクラウドに完全移行したら、これがメインになりますかね。 フォトショップのレイヤー機能、処理の多様性、正確さ、そして速さに並ぶソフトは無いのですが、PIとSI7で何とかなりますかね。でもレイヤー機能は欲しいなー |
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2013.5.9, 31 りゅう座 NGC5907 Nikon D800 ISO3200 90sec.*80枚 VC200L+レデューサ(1264mm) Atik383L+, L:10min.*6, アトラクス改(K-ASTEC), AtikTitan+6cmガイド鏡, MaxImDLPro5にてオートガイド |
2013.6.2 31日の調整で撮影したNGC5907のL画像を以前撮影したD800の画像とLRGB合成してみました。 等倍、中心部のみの画像です。VC200Lのような1000mm超の光学系でも、モノクロCCD、5.4*5.4μmの方が若干優れているのは間違いなさそうです。 いかにD800の素子が小さいといってもベイヤー配列ですから、かないません。PIのDynamicArignmentでLとRGBの位置とサイズを合わせましたが、手間いらずです。 D800画像をRGB画像とするためにはかなり強力にノイズ除去を行う必要がありましたが、L画像が別に用意されているのであればその点は気にせず、最新のTGVDenoiseで処理できました。 当初の目的であった恒星流は、モノクロCCDとは言っても10分6枚では全く分かりません。 |
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2013.5.17 NGC5985,5982,5981 (りゅう座のトリオ)) VC200L+レデューサ(1264mm) Atik383L+, L:10min.*9, RGB: 5min. 3:3:3枚 2*2ビニング アトラクス改(K-ASTEC), AtikTitan+6cmガイド鏡, MaxImDLPro5にてオートガイド |
2013.5.22 なぜか2*2ビニング画像のダークが合っていなかったので、撮影ノートではCosmeticCorrectionで無理矢理補正して画像処理していました。面倒ですが全部撮り直して、再処理してみました。Bias, Dark, Flatが良好だと処理が楽ですね。Deconvolutionも上手くいって若干解像度は上がっているように見えます。 残念ながら星が大きいしボヤボヤです。海外の作品などを見ると解像度は桁違いなので全く勝負になりません。勿論機材の性能差が大きいですが、露出時間とかも桁が違うんですよね。新潟の春は銀河の撮影に向いていないのかな・・・ VC200LではPIのColorCalibrationのStructureDetectionをチェックして星を使っても良い結果が得られます。やはり反射は収差が少ないからでしょうか。 次回は若干バックフォーカスを小さくして試してみようと思います。 |
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2013.5.17 NGC6888(三日月星雲) VC200L+レデューサ(1264mm) Atik383L+, L:10min.*10, RGB: 5min. 3:3:3枚 2*2ビニング アトラクス改(K-ASTEC), AtikTitan+6cmガイド鏡, MaxImDLPro5にてオートガイド |
2013.5.20 Atik383L+で撮像した三日月星雲を仕上げました。星雲自体の描写はこんな感じで満足なのですが、星が大きいです。あの手この手を使って処理しているのですが、このボッテリ感は何とかならないでしょうか。 VC200L(バイザック)はもともと35mmサイズフィルム時代に開発されたものだと思うのですが、小さい画角のCCDでは星像のバランスが悪いのかもしれません。2つ下の5月9日に撮影したNikonD800の画像は35mmサイズで画角が大きい分、キリッとした星像に見えます。 周辺星像は悪くないですし、星の色ズレもないので、星像だけが小さくなるなんて都合の良い事は無いかもしれませんが、まずはレデューサのバックフォーカスを調整する所から手をつけましょう。あとはガイドが若干甘いのでパラメータをいじって悪あがきしてみます。 2013.5.21 昨晩、レデューサ用のFlatと、ビニング用のBias,Darkを再撮影して処理しなおしました。D800では、周辺が処理し切れませんでしたが、このサイズではすっきり補正できました。Darkも合いました。 背景にもっと赤いガスが出てくるかと思いきや、逆にスッキリしすぎてしまいました。残念・・・でもそういうことなんでしょうね。 今回RGBは2*2ビニング画像を使いましたが、何となくLの解像度がLRGB合成後に損なわれるような気がします。気持ちの問題でしょうか。 今回BatchPreprocessingが途中で止まってしまうトラブルがありましたが、エラーコメントでは「Flat-Gを補正するダークファイルが見つからない。露出30秒・・・」となっていました。露出は10秒なのでなんか変ですが、その部分だけ手動でやって、マスター画像が出来たところで、もう1度Batch処理を行って完成しました。 |
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2013.3.5, 15 M81, M82周辺 L:10min.*11, Borg125SD+F4DG, ATIK383L+ アトラクス改(K-ASTEC) AtikTitan+MaxImDLPro5にて オートガイド |
2013.5.15 PixInsightの新しいノイズ軽減プロセスTGVDenoiseを使って遊んでみました。これまでのACDNRとは違った質感に仕上がるので、使い分けをする事でより良い仕上がりになりそうです。 おまけ PIのDeconvolutionはリニアデータで行うように設定されていますが、リニアでは非常に使いにくいです。大抵は圧縮後にパラメータを加減して、ちょっとだけ使うようにしているのですが、今回TGVDenoiseのLocalSupportで元画像その物を使う発想を思いつき、リニアデータのDecoでのLocalSupportにも使ってみました。 LocalSupportはなぜか明るい部分を保護する設定になっていてマスクと逆です。これまでDecoではとにかく星を守ろうと星マスクを反転して星を保護するような画像で使っていたのですが、処理する画像そのものを反転して背景を保護するようにした所、なんか良い感じです。今回の画像に関しては、星像は星マスクで保護するだけでも、特に問題ありませんでした。 2013.5.20追記 残念ながら、りゅう座のトリオ銀河の処理で上記の方法を試しましたが、全く上手くいきませんでしたとさ・・・。PIのDecoは「こうすれば上手くいく!」という一般論が見つけにくいです。 使っていない人には何の話?だと思いますが、思いついた事を書いておかないと忘れてしまうので・・・ |
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2013.5.9 白鳥座 NGC6888 VC200L+レデューサ(1200mm) Nikon D800 ISO3200 90sec.*66枚 アトラクス改(K-ASTEC), 60mmガイド鏡+AtikTitan MaxImDLPro5にてオートガイド |
2013.5.11 同じフラット画像ですが、こちらはフラットが合いました。端の方が少しかけてますが、おおむね良好です。 もっと露出をかけるべきですね。F4で60秒が適正なら、F6だと120秒はいけるでしょう。もう少し淡い部分が出るかも知れませ。引き換えに星は色が飛んでしまうかも知れませんが、無改造D800の限界は意外と改造デジ一の限界に近いレベルまで行けそうな気がします。越える事は無いと思いますが。 背景の暗く赤っぽい部分は色むらではなく、淡いガスがある部分だと思います。Hα透過性が高いと赤いガスが写る部分のようです。 |
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2013.5.9 りゅう座 NGC5907 VC200L+レデューサ(1200mm) Nikon D800 ISO3200 90sec.*80枚 アトラクス改(K-ASTEC), 60mmガイド鏡+AtikTitan MaxImDLPro5にてオートガイド |
2013.5.11 D800のフルサイズがVC200L+専用レデューサで使えるかどうかの要はステライメージのガンマフラット補正だと思っていました。残念ながらガンマフラット補正を使ってもAPS-Cより若干広い範囲しか完全には補正することはできませんでした。専用のワイドアダプタが無い事も原因で接眼部分をそれなりに工夫すれば広がると思いますが、77EDⅡのようなフラットで素直な撮像面は得られそうにありません。そのうちレデューサ無しの1800mmでも挑戦しようと思います。 恒星流の痕跡だけでもと、頑張ってみましたが全く分かりません。これはモノクロで長時間頑張るしかなさそうですね。あるいは新潟の透明度ではどんなに頑張っても写らないのかもしれません。 |
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2013.3.22撮影 EOS40D改 SIGMA24mmF2.8(F4) 6min.*12 ISO800 ノーフィルター スカイメモR |
2013.4.24 このところ桜ばかり撮って、ちっとも星を撮影していません。 先月撮影した天の川中心部を仕上げてみました。ほんのテスト撮影のつもりでしたが、これほどの空は数年に1度だと思います。低空が赤みを帯びる事も無くスッキリした色調に仕上げる事が出来るのは澄んだ空気のお陰です。 この画像はほとんどPixInsightで処理していますが、後日SI7でも処理してみようと思います。 |
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2013.3.16撮影 マルカリアンチェーン 77EDⅡ レデューサ7878(F5.2) NikonD800 ISO1600, 2min.*3 ノーフィルター アトラクス改(K-ASTEC) AtikTitan+MaxImDLPro5 オートガイド |
2013.4.11 試し撮りでしたが、PixInsightの勉強もかねて仕上げてみました。枚数が3枚と少ないので当然人工衛星は消えませんでしたし、レタッチで消すほどの写りでもないのでそのままです。 おそらくこのカメラではISO3200で1分という組み合わせが良いと改めて実感しました。同じ6分でも、6枚あれば人工衛星はSigmaClippingで目立たなくなりますね。ISO100で30分撮影したらどうなるか試したわけではありませんが、画像の状態を見る限りノイズも少なくそこまで試す気にならないということです。 その代わり枚数は最低4,50枚は欲しいです。D800の7424*4924を数十枚処理すると、BatchPreprocessingで2時間近くかかりますが手作業なしで待っているだけですから問題ありません。 VC200Lで撮影したLeo1はフラット補正をしたのですが周辺は補正し切れませんでした。この光学系はDBEだけでそこそこ平坦になるので、フルサイズをお手軽に使えますね。 春には人気の領域ですが、中央のM86は地球に近づいている青方偏移している銀河だと言う事を初めて知りました。 |
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2013.3.15 しし座のトリオ銀河 L:10min.*9 RGB=2:2:2 各10min. Borg125SD+F4DG, ATIK383L+ アトラクス改(K-ASTEC) AtikTitan+MaxImDLPro5にて オートガイド |
2013.3.17 鏡筒を交換する前にどうしても撮影したかったのがしし座のトリオ銀河、特にNGC3628のシッポです。 この日は透明度も低く、M81,82周辺の分子雲もあまり写らなかったので期待していなかったのですが、なんとか存在は分かります。これは不思議な構造ですね。 ここはFinePixS2Proの頃1度撮影したことがありますが、当然痕跡すら写りませんでした。先日、天文ガイドを久々に見て存在を知りました。他のメジャーな対象にもまだ知られない「何か」があるかも知れません。カメラが進歩すれば、まだまだ面白い物が見つかるかもしれませんね。 2013.3.20 これもシッポにとらわれず再処理してみました。 実はピントをはずしていて、ガイドもなんとなく不安定でした。 |
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2013.3.5, 15 M81, M82周辺 L:10min.*11, RGB=2:2:2 各10min. Borg125SD+F4DG, ATIK383L+ アトラクス改(K-ASTEC) AtikTitan+MaxImDLPro5にて オートガイド |
2013.3.16 Lを撮り足してみましたが、今一つ分子雲がはっきりしません。その上5日に比べて透明度が悪かったせいか青が消えてしまいました。Lを追加しただけなのに不思議なものですね。今期はこれまでです。 時間のあるときに分子雲を気にせず、内部構造の解像を目指してDecoって見ようと思います。青を復活させられるでしょうか? 2913.3.20 Deconvolutionをして、分子雲を気にせず仕上げました。 なんとなく5日のL画像4枚だけの方が綺麗・・・ 駄目なLを何枚集めても駄目な事は分かっているのですが、ここまでやってみないと諦めがつかないです。 |
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2013.3.12 EOS40D改 carl zeiss Planar85 F4 6min.*10 ISO800 ノーフィルター スカイメモR |
2013.3.13 昨日天の川中心部が比較的綺麗に写っていたので、こっちのアンタレス付近も期待して画像処理したのですが、Batch処理が終わってみると、かなりノイズが多く仕上がりも今1つです。 もちろん淡いと言う事もいえるのですが、実はこちらを先に撮影し、約1時間後に下の天の川中心部の撮影を行っています。家から出してまだカメラが暖かかったためにノイズが多かったのでしょうか?外気温はマイナス5度程度まで下がっていたと思うので、撮影中も放熱しセンサー温度が下がったために下の画像はノイズの少ない画像になったのでしょうか? やっぱり冷却改造一眼が欲しい! |
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2013.3.12 EOS40D改 carl zeiss Planar85 F4 6min.*6 ISO800 ノーフィルター スカイメモR |
2013.3.12 星景写真を撮るついでに路肩にスカイメモを置いて撮影しました。デジタルで85mmをノータッチガイドするのはちょっと無理があり流れました。ガイドすべきですね。 空は最高でしたが、薄明で泣く泣く終了しました。 画像処理は去年の春撮影したダーク画像を使ってPixInsightでBatchPreprocessingで元画像を作成し、後はPixInsightのお決まりのコースで処理し、最後にフォトショップでちょっとだけ仕上げをして完成です。このレンズをF4まで絞ると空が良ければフラット画像は必要ないです。 |
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2013.3.5 M81, M82周辺 L:10min.*4, RGB=2:2:2 各10min. Borg125SD+F4DG, ATIK383L+ アトラクス改(K-ASTEC) AtikTitan+MaxImDLPro5にて オートガイド |
2013.3.6 久々に良く晴れました。残念ながら22時頃から雲が出てLが4枚しかありません。がっつり撮影して分子雲をモクモク出してやろうと思ったのに残念です。VC200Lに組み替える前にもう1回チャンスがあるでしょうか? ちょっと色調は気に入らないのですが、来週の仕事の準備でちょっと時間的な余裕がないのでとりあえず完成!と自分に言い聞かせて本業に専念しないと・・・ |
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前回処理 |
2011.9.24 M45 MiniBorg60ED+0.66DGT ATIK383L+ L:10min.*6, RGB:各10min.*1 アトラクス改(K-ASTEC) DSIPro+MaxImDLPro5にて オートガイド |
2013.1.19 胎内は昨晩も猛吹雪、暇なので画像処理のやり直しです。 Sh2-101はパッと見て違いが分かりますが、こちらはどうでしょう?あまり違いが分からないかもしれませんが、(私の中では)ものすごく大きな違いがあります。 PixInsightを使用する時、私の技術では避けられない副作用の1つをフォトショップで緩和する工夫をしている時に気が付いた処理です。背景に近い輝度部分の色調はRGBのヒストグラムを調整することで比較的簡単にニュートラルグレーに近づけることができますが、それより暗い部分のノイズやカラーバランスの調整はなかなか厄介です。一般にはトーンカーブのレベル50以下を水平にしてしまう事で平坦にするような方法が紹介されていますが、これは実に勿体無い。レベル50以下でもクオリティーの高いLの情報を捨てるような処理はしたくないですね。乗ってるRGBの状態が悪いだけです。カラーCCDの場合も曖昧なRGB情報の下には意味のある輝度情報が埋もれています。 |
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前回処理 |
2012.8.17 Sh2-101付近 L:10min.*5, RGB=2:2:2 各10min. Borg125SD+F4DG, ATIK383L+ アトラクス改(K-ASTEC) AtikTitan+MaxImDLPro5にて オートガイド |
2013.1.17 ネタがないので、去年どうにも上手い具合に処理できなかった白鳥座のSh2-101付近を再処理しました。多少は良くなったというかモニターに信頼性があるので色調が大幅にずれている心配はない分、ましになりました。 この画像の最大の問題はバックフォーカスに若干問題があったのか恒星周囲のRが強すぎる事です。加えて星雲自体は赤が主体なので、 単純に赤を抑えるだけでは綺麗になりません。星雲と星を分けて色調補正を行いました。元画像が良ければやる必要が無い処理ですが、お陰でこの時期楽しめると言えなくも無いわけで・・・。 単調な色調を改善するにはLabのa,bチャンネルを上手く調整することが重要です。PI, PS, SI6.5色々試しましたが、Labの調整に関しては似たり寄ったりで、どれなら上手くいくという事も無いです。PIではトーンカーブを使いますが数値が小数なのでピンと来ません。PSはレンジの切り詰めというイメージで慣れている事もあり使いやすいですが、モード切替でRGB画像のレイヤーを統合が必要な場合もありちょっと煩雑です。そうするとSI6.5が一番使いやすかったりしますかね?でもマスク処理がやりにくい。 前回処理の画像を見ると色調が緑に傾いています。暑い時期でノイズが多いと出やすい症状のような気がします。強力に冷える冷却CCDや冬場ならそれ程顕著ではありませんが、非冷却のデジタル一眼などではかなり気になります。これはPIのSCNRで簡単に改善されるのでありがたいです。とても重宝するプロセスです。 |
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参考までに2011年の 撮影ノートの画像です |
2011.2.18撮影 miniBorg60ED+DGT EOS40D改(非冷却) ISO800, 露出5分 30枚コンポジット スカイメモR |
2012.12.19 昨日頂いたメールで、去年撮影したM42のデータを引っ張り出してみました。当時の撮影ノートには16枚でコンポジットとなっていますが、画像は32枚ありました。内16枚は鏡筒反転画像だったので、とりあえず16枚で処理して後から反転分を含めてやり直そうと思っていたようです。デジタルマジックにその後の画像がないので、多分あまり改善しなかったので、そのままになっていたのでしょう。 ステライメージだと歪みのある光学系の反転画像は2点アライメントでは重なりにくいです。 当時のダークやフラットをかき集めて(元データが残ってないとどうしようもないですね)、PixInsightのBatchPreProcessingで処理してみました。反転画像もなんのその、30枚を重ねることができました。SigmaClippingで人工衛星も消えて、背景の荒れもかなり良い状態になって出力された画像を決められたシーケンスで処理して、最後にちょっとフォトショップで仕上げました。 PixInsight、本当に良いですね。迷っている方はお正月休みに40日間お試し版を体験して下さい!世界が変わりますよ。 今回は派手なスケルトンにせず、俗に言う「自然な感じ」の超不自然画像を作ってみました。 |