画像分析ソフトのダウンロード
(Ver.1.1 2010.4.4 最新のサービスパックで再構築しました。Windows7でも動くかもしれません。)
画面に表示されている画像を、コピー&ペーストで取り込んで、縦横のRGB値を折れ線グラフで表示するソフトです。
画像が大きな場合には縮小して表示されますので、細かく調べたいときは画像処理ソフトなので、必要な部分を範囲選択コピーして下さい。
(ドラッグ&ドロップには対応していません)
LZH形式に圧縮してあります。ダウンロードしたら解凍し、フォルダー内のRGB_analysis.exeというファイルを実行して下さい。インストールの必要はありません。
解凍用のソフトをお持ちでない方は、こちら辺りから
詳しく知りたいところがありましたらメールにて、お願いいたします。
なお、このソフトによって生じるいかなるトラブルについても責任を負うことは出来ませんので、ご了承下さい。
2009.8.31
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はじめに | 解説にあたっては、本来ネット上に掲載されているハイアマチュアの方々の画像を使いたい所ですが、勝手に引用するわけにはいかないので、私の腐れ画像を使ってありますのでご了承下さい。 |
自分で画像処理用のフィルターを作ることは出来ないだろうか?と思い立って作業を始めたのですが、副産物としてこのソフトを作り出すことが出来ました。以前プロ?の方が画像処理講座で使っていたソフトを参考にしていますが、任意の角度での切り出しは出来ません。取り込んだ画面で任意の1点をクリックすると縦横同時にRGB値を0−255の範囲でグラフ表示します。 付加機能としては ・R,G,Bをそれぞれ選択表示することが出来ます。 ・基準線の表示・非表示を選択できます。 今の所、これだけですが、「こんな機能があったら便利!」というご意見があれば、出来る範囲で実現したいと思いますので、メールにてお知らせ下さい。 |
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基準線の意味 このグラフはRGB値(0−255)までが表示されます。10,50,128,200付近に基準線が表示されています(大まかな位置です)。 これらの値は、私がネット上の素晴らしい画像を取り込んで得た感覚的な目標レベルですので、ご注意下さい レベル10(最小値) 基本的に画像内でこれ以下の値をとる点があってはいけないと思います。 レベル50 これは背景のレベルです。R,G,Bが50で綺麗にそろうと、美しいニュートラルグレーの背景となります。実際対象によっては若干暗めに設定した方が良い場合もありますし、暗黒帯は50より低い値にした方が綺麗に表現できます。RGBともに50なのにグレーに見えない場合はモニターを再調整して下さい。 レベル128 ちょうど中間線です。微光星の明るい物がこのラインを越えないと、不自然で暗い感じとなります。逆に全ての微光星がこのラインを越えるとうるさくなります。 レベル200 比較的明るい恒星の中心は200を超えた方がスッキリしますが、色を強調するためには255よりは若干低い方が良いと思います。メインの星雲がこのラインを越えないと、主題としての存在感に欠けてしまいます。 レベル255最大値 明るい恒星の中心が1点で接しているのが理想的な状態です。星雲や恒星の中心部が飽和して色抜けしているとにきには、RGBともに最大値で接することになります。 |
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拡大画像で分かること 画像の1部分をSI6やPS等から取り込むと、恒星の輝き方、色の表現がしっかり分かります。このソフト自体には拡大表示する機能があるわけではなく、読み込む画像を決められたサイズで表示するだけです。 画面上でみて美しい恒星がどのようなRGBで表現されているのか、自分の恒星とどう違うのか、手に取るように分かります。特に色トビでお悩みの方は多いと思いますが、解決の糸口を見つけるためには、ハイアマチュアの方の恒星像との比較が有効です。 左画像は私が画像処理した画像ですが、銀河の中心部分でRがわずかに落ちています。これはマスク処理でこの点を恒星として扱ってしまっているためだと思います。銀河の腕の部分は、解像度の低い赤・青強調マスクを使っているためにHU領域だけでなく腕全体でR・B値がGより大きくなっています。 見た目では分からない細かなRGB値の関係が画像全体にどのような影響を与えるのか、考えることが上達の近道だと、私は思います。 |
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R.G.B選択表示 天の川の中の星雲を表示するとグラフの線が混み合って全く分からなくなってしまいます。拡大画像で部分的に表示したのでは全体が見渡せません。そんなとき注目したい成分のみを表示させると便利です。 実は、この画像では背景の最低レベルがR,G,Bでそれぞれ異なっているのです。背景部分に平坦な箇所がないので、背景バランスの崩れが分かりにくくなっていることが明かとなります。このズレは青いガスを強調するために意図的にBの背景レベルを持ち上げていることが原因です。 |